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1979.08.08発売
近世日本国民史 明治維新と江戸幕府(1)
講談社学術文庫
慶応二年七月将軍家茂薨去。十二月孝明天皇崩御、翌三年明治天皇十六歳で即位。時に慶喜十五代将軍職を継ぐや、狂瀾を既倒に廻らさんと、仏国公使ロッシュの進言を容れ、倒幕派の巨頭薩摩藩と対峙、日本の政権は儼乎として幕府に存在する事実を示威せんとす。既に洛北に幽蟄せる岩倉具視は入洛の公許を得、幕薩対立激化を促し、幕を滅ぼす者は幕、の策に暗躍。かくて朝幕両党の天王山、兵庫開港を廻る討幕前夜の暗闘は続く。
慶応二年七月将軍家茂薨去。十二月孝明天皇崩御、翌三年明治天皇の数え年十六歳で即位。時に慶喜十五代将軍職を継ぐや、狂瀾を既倒に廻らさんと、仏国公使ロッシュの進言を容れ、倒幕派の巨頭薩摩藩と対峙、日本の政権は儼乎として幕府に存在する事実を示威せんとす。既に洛北に幽蟄せる岩倉具視は入洛の公許を得、幕薩対立激化を促し、幕を滅ぼす者は幕、の策に暗躍。かくて朝幕両党の天王山、兵庫開港を廻る討幕前夜の暗闘は続く。

1979.08.08発売
伊勢物語(上)
講談社学術文庫
「伊勢」は、時世が藤原北家の権力確立に流動している中で没落して行く貴族の一人の男が、誇高く男の純情を歌った愛の歌物語である。地域的にも対人的にも彼は多面的行動的である。情(こころ)は繊細で悲哀にみちていても、待ち耐え忍ぶ女の想(おもい)とは異質である。又彼は造形された人物でなく実在のきらめく歌人である。が、顔や肉体や生活を持たない。虚実の間に形像から開放され抽象されている。「伊勢」が愛好されるのはこの辺に秘密があるようである。

1979.08.08発売
純粋理性批判(3)
講談社学術文庫
前巻で論じた「分量」「性質」「関係」「様相」という四種の範疇を手引きとして、カントは四種の二律背反を設定する。 いかにしてこれらの矛盾する認識を調停していくかが本巻の読みどころである。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
前巻で論じた「分量」「性質」「関係」「様相」という四種の範疇を手引きとして、カントは四種の二律背反を設定する。こうした矛盾に対して懐疑的絶望に惑溺したり、あるいは無謀なる独断論を振るって自説を頑強に固守するのは、いずれも健全な哲学の死であるとする著者が、いかにしてこれらの矛盾する認識を調停していくかが本巻の読みどころである。「純粋理性の理想」では、、最高存在体たる「神」の存在は果たして証明できるかという問いに挑戦する。。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、iPadでの閲読を推奨します。

1979.08.08発売
長安の春
講談社学術文庫
名著、復刊。
石田博士は、長安の都、ならびにその時代に生きた人々の生活を、みごとに再現してみせてくださった最初の学者である。私は『天平の甍(いらか)』、『楊貴妃伝』その他何篇か、唐時代の長安を取り扱った小説を書いているが、いつも「長安の春」の恩恵を蒙ること大なるものがある。私にとって、この本は辞書であり、参考書であり、そしてそれ以上に、長安を書く場合に座右からはなすことのできない護符のようなものである。――(井上靖氏解説より)

1979.07.25発売
親不孝のすすめ 青春の独立宣言
講談社文庫
教育について論じるのはご自由。だが、加害者に罪の意識がないのは始末が悪い。“被害者の身にもなってくれ”と悲鳴を上げる高校生諸君に、あえて“パラドックスの真理”でもって答える「親不孝のすすめ」。
教育について、語らぬ者はない。誰れでも容易に手軽に、全員参加で首をつっ込めるのが、教育論議である。論じるのは自由だが、影響力があるから、始末に困る。加害者に罪の意識がないから、悪質だ。被害者の身にもなってくれ、と悲鳴をあげる高校生諸君に、一片の惻隠の情を寄せながら、切実な問題にパラドックスの真理でもって答える「親不孝のすすめ」をおくる。

1979.07.25発売
今朝太郎渡世旅
講談社文庫
奥州の片田舎の上杉藩関村で、水呑百姓として一生を終わるはずだった今朝市は、江戸の商人・信吉のために渡世人・今朝太郎となって、裏街道を歩くことになる。同行するは、デブで醜女だが気立てのよい初体験の相手である飯盛女・おさん、体力も意気地もないイカサマ博奕師の壺振り仙八。奥州街道を江戸へ向って世をはばかる逃避行をする3人の、おもしろおかしい裏街道の道行を描く。奇妙な偶然に翻弄される、快心の異色股旅ユーモア小説。
1979.07.25発売
ブラウン監獄の四季
講談社文庫
1979.07.25発売
青春の門 第五部 望郷篇(上)

1979.07.24発売
魔神の海
講談社文庫
クナシリ(国後)島の青年・セツハヤが狩りから帰ってみると、和人(日本人)によって島の生活は大きく変えられていた。不戦の理想を追うセツハヤは、清純で子じかのような愛するシアヌを失って、民族を守るため立ちあがった……。「なぜ人間は互いに憎しみ合い、殺し合うのか」を問うた力作。日本児童文学者協会賞受賞。

1979.07.24発売
棋士・その世界
講談社文庫
将棋指しが棋士と呼び名が変わっても、勝負に賭ける内実は変らない。想像を絶する驚くべき才能が、激突する。きびしい勝負の末の喜び、悲哀、孤独。一途で誇り高く、しかも心やさしい男の世界。今まで誰も書き得なかったその世界と人間像を、生き生きと、鋭く、暖かく、爽やかに活写した快著。巻末に将棋百科を付す。

1979.07.24発売
娘の中の娘
講談社文庫
父親を裏切り、男と失踪した長女に、複雑な気持を抱いている父親は、次女の桂子にすべての夢をかける。だが、その桂子も父親の意見をきかずに、OLになってしまう。未知の世界は、桂子に新たな目を開かせるのだが……。愛と友情に悩む乙女心と、父親の哀歓を鮮かに描いた傑作長編。

1979.07.24発売
太閤秀吉(五)
講談社文庫
豊臣秀吉は、夭折した嫡子・鶴松にかわって、甥の秀次を後継者にし、関白職と聚楽第を譲る。ところが秀次は、「殺生関白」の風聞を立てた上に、謀反の意ありと秀吉に進言される。秀吉は、やむなく秀次を処刑。秀次の妻妾30人も、刑場の露と消える。4か月後、大明国征服のため、まず朝鮮出陣の大号令が下る。文禄の出兵である。<全8巻>

1979.07.24発売
海音寺潮五郎短篇総集(七)
講談社文庫
歴史小説の第一人者、海音寺潮五郎の短篇80余篇を全8巻に編成。第7巻は、魔術的な剣の妙手松山主水の意気地をつづる「小次郎と武蔵の間」、金山を発見し、南部藩に功績を残した「南部十左衛門」、強盗大名「羽川殿始末記」、千姫救出事件の「坂崎出羽守」、母里太兵衛を描く「名槍日本号」、殺戮乱行に憑かれた「忠直卿行状記」、北条家遺臣の悪業への転落の軌跡を語る「鳶沢甚内聞書」など13篇を収録。

1979.07.23発売
風の歌を聴け
文芸(単行本)
群像新人文学賞受賞
1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、もう戻りはしない──。青春の生のかけらを、乾いた都会的な感覚で捉えた、新鋭、爽やかなデビュー!
この新人の作品は、近来の収穫である。これまでわが国の若者の文学では、「20歳(とか、17歳)の周囲」というような作品がたびたび書かれてきたが、そのようなものとして読んでみれば、出色である。乾いた軽快な感じの底に、内面に向ける眼があり、主人公はそういう眼をすぐに外にむけてノンシャランな態度を取ってみせる。そこのところを厭味にならずに伝えているのは、したたかな芸である。しかし、ただ芸だけではなく、そこには作者の芯のある人間性も加わってきているようにおもえる。そこを私は評価する。──吉行淳之介

1979.07.19発売
わたしの信州
講談社文庫
画家は東京を離れて、信州へ戻った。そこは、いついつまでも限りなく愛と美を呼びおこす永遠のテーマ。ふるさとの空と大地にはぐくまれた詩情あふれる絵と、熱く切ない思いを綴った原田泰治の精選画文集。これは画家の愛する信州にとどまらず、あなた自身の、なつかしいふるさとの美の風景でもあるのです。

1979.07.17発売
式子内親王
講談社文庫
後白河皇女として生を享け、斎院として華やかな時を過したはずの式子内親王。しかしその歌は、〈忍ぶる恋〉に特色づけられるように、耀きに満ちたものではない。法皇没後に、陰謀事件との関係を疑われ出家し、孤独な生涯を閉じた式子。なぜ激しく熱い心を、深い鬱情のうちに閉じ込めざるを得なかったのか……。歌と生涯を辿り、一つの時代の終焉を詠めざるを得なかった、女の姿を浮彫りにする。
(忍ぶる恋)に生きた式子内親王の歌と生涯。後白河皇女として生を享け、斎院として華やかな時を過し、法皇没後陰謀事件との関係を疑われ出家、孤独な生涯を閉じた式子の内に展がる深い抒情世界を描く

1979.07.16発売
日本の唱歌(中) 大正・昭和篇
講談社文庫
多くの人々に歌い継がれ、愛唱されてきた唱歌は、なつかしい心のともしび……。中巻では、「春の小川」「村の鍛冶屋」「冬景色」「故郷」「浜辺の歌」「電車ごっこ」「椰子の実」「お山の杉の子」「夏の思い出」「四季の歌」などの、大正・昭和期の唱歌・178曲を年代順に編成し、詳細な解説を付けた決定版。<全3巻>

1979.07.11発売
何でも見てやろう
講談社文庫
若さと知性と勇気にみちた体当り世界紀行。留学生時代の著者が、笑顔とバイタリティーで欧米・アジア22ヶ国を貧乏旅行して、先進国の病根から後進国の凄惨な貧困まで、ハラにこたえた現実を、見たまま感じたままに書いたベスト&ロングセラーの快著。

1979.07.06発売
禅とはなにか
講談社学術文庫
今日、禅に対する人々の関心はますます高く、禅は、もはや我が国のみならず全世界的なものとなりつつある。だが、禅を知り、禅を理解し、禅を行なうことは極めてむずかしい。本書は、著者自らの真摯な禅修行の体験と仏教学者としての深い学識に裏付けられた研究成果をもとに、禅の思想とその歴史、禅の生活、さらに禅を現代にどう生かすか、その具体的な修行方法にいたるまで、禅とはなにかを平易に説き明かした待望の入門書である。

1979.07.06発売
純粋理性批判(2)
講談社学術文庫
カントの思考方法をもっとも忠実に日本語に置き換えた天野訳の妙味がいかんなく発揮された珠玉の名篇。本巻では「純粋悟性とはいったい何か」「純粋理性とはいったい何か」が明らかにされ、範疇としての純粋悟性概念、理念としての純粋理性概念の論理体系が、徹底的に追及される。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
カントの批判哲学の真髄を余すところなく伝える天野貞祐訳『純粋理性批判』は、わが国の哲学界にとって、まさに時代の金字塔であった。前巻に引き続き、カントの思考方法をもっとも忠実に日本語に置き換えた天野訳の妙味がいかんなく発揮された珠玉の名篇。本巻では「純粋悟性とはいったい何か」「純粋理性とはいったい何か」が明らかにされ、範疇としての純粋悟性概念、理念としての純粋理性概念の論理体系が、徹底的に追及される。※。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、iPadでの閲読を推奨します。