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いわさきちひろの絵と心
1978.05.02発売
いわさきちひろの絵と心
著:いわさき ちひろ,著:松本 猛
講談社文庫
やさしさとは、何だろう。弱さの裏返しとしてのやさしさではなく、世の辛酸を知りぬいて、なおやさしく強く生きることはすばらしい。多くの人に愛されてきた画家・いわさきちひろの絵には、限りない奥行きと魅力に満ちたやさしさがあるという。その美しい人と芸術を、今、遺された子が熱情をもって語る。
電子あり
ミステリー傑作選(8) 殺しの一品料理(ア・ラ・カルト)
1978.04.28発売
ミステリー傑作選(8) 殺しの一品料理(ア・ラ・カルト)
編:日本推理作家協会
講談社文庫
卓抜な発想、斬新な構成、そして意外なトリック。プロ中のプロが想像力と技巧の限りを駆使した多くの推理短編から、さらに厳選された名作14編。 <収録作家>小松左京・山村正夫・三好徹・海渡英祐・陳舜臣・夏樹静子・戸板康二・都筑道夫・松本清張・鮎川哲也・佐野洋・土屋隆夫・森村誠一・戸川昌子
たのしいムーミン一家
1978.04.26発売
たのしいムーミン一家
著:トーベ・ヤンソン,訳:山室 静
講談社文庫
長い冬眠からさめたムーミントロールと仲よしのスナフキンとスニフが、海ベリの山の頂上で黒いぼうしを発見。ところが、それはものの形をかえてしまう魔法のぼうしだったことから、次々にふしぎな事件がおこる。国際アンデルセン大賞受賞のヤンソンがえがく、白夜のムーミン谷のユーモアとファンタジー。
非・文化人類学入門
1978.04.26発売
非・文化人類学入門
著:豊田 有恒
講談社文庫
なに、よくあることさと見すごしてしまう日常の出来事も、狂気と知性に妖しく彩られた華麗なる料理人・豊田有恒の手にかかると、ドタバタハチャハチャと、たちまちその姿を怪しく変える。読者の前に出されたこの奇妙な20の一品料理。はたして、いかなる味がするものか? ぜひご試食されんことを!(ただし食あたりされても責任は持ちません。――編集部註)
電子あり
白い椅子
1978.04.26発売
白い椅子
著:丹羽 文雄,解説:八木 毅,装丁:亀倉 雄策,装画:篠田 桃紅
講談社文庫
誠実な院主として、檀家に好感を持たれている曜(よう)は、二人の年上の未亡人と関係を続ける一方、拒絶された年下の未亡人に対する想いを断ち切れずにいる。そんなとき、曜は親鸞のいう「宿業」を考える。愛欲と闘った親鸞の苦悩があるか。親鸞の教える生き方をしているか。情欲に溺れる己の非力を痛感し、それを超えようとする青年僧の煩悶を描く、長篇大作。
電子あり
王者の妻(下)
1978.04.26発売
王者の妻(下)
著:永井 路子,解説:尾崎 秀樹,その他:磯貝 勝太郎
講談社文庫
王者の妻(上)
1978.04.26発売
王者の妻(上)
著:永井 路子,装丁:亀倉 雄策,装画:丹阿弥 丹波子
講談社文庫
十四歳で木下藤吉郎に嫁いだ織田家の養女おねね。秀吉はついに天下を取ったが、その女遍歴によって、おねねは「新たなる敵」に囲まれたことを知る。秀吉の子を産んだ侍女おこほ、信長の弟信包の娘播磨御前、京極高次の姉竜子、前田利家の娘おまあ、蒲生科賢秀の娘おとら、信長の五女、そして淀君‥‥。秀吉の正妻として戦国の世を生きたおねねの愛の苦悩、愛の葛藤を描く長編歴史小説。〈上下 全二巻〉
氷紋
1978.04.26発売
氷紋
著:渡辺 淳一
講談社文庫
札幌のS大学医学部教授の愛弟子は、教授の娘と結婚し、将来を嘱望されていたが、若妻の心の底には、今は小さな町の病院に左遷されている夫の友人の面影が消え去らずにいる。その友人との7年ぶりの邂逅。凍てつく北国の街に展開する許されざる愛とその破局を描いた本格的長編ロマン。
海鳴
1978.04.26発売
海鳴
著:津村 節子,解説:駒田 信二,装画:亀倉 雄策,装画:阿部 一貴
講談社文庫
たった2回会ったきりの売れっ妓女郎と逃亡人足の心中。貧しさゆえに花街に身を沈めた花衣と佐渡金山の人足・直吉、肉体と魂をボロ布のようにこきつかうしかなかった二人の絶望的な愛を受けとめるのが、暗くうねる海だけだったとは……。苛酷な運命に翻弄される男女の姿を描いて、愛の意味を痛切に問う長編歴史小説。
電子あり
播磨灘物語(3)
1978.04.26発売
播磨灘物語(3)
著:司馬 遼太郎
講談社文庫
黒田官兵衛生は主家からの難題――荒木村重を翻心させられれば織田信長に従う――を抱き、伊丹を訪ね、囚われる。一方信長は官兵衛生が裏切ったと錯覚、子松寿丸を殺せという。竹中半兵衛の真情は松寿を救うが、官兵衛生が牢を出た時は半兵衛、既に病死。牢を出でからの官兵衛は身も心も変る……。
杉浦明平著作選(下)
1978.04.26発売
杉浦明平著作選(下)
著:杉浦 明平,解説:玉井 五一,装丁:亀倉 雄策,装画:舟橋 菊男
講談社文庫
牧歌的風景のなかで、猟色、夫婦交換、泥棒成金などに象徴される庶民たちのしたたかさ、おおらかさを、洞察力とユーモアで語る、風流滑稽譚「田園組曲」のほか、農学者・佐藤信淵を描いた「椿園記」、蛮社の獄の周辺を観取した「妖怪譚」の歴史小説2篇をあわせて収める。歴史を記録する、ユニークな杉浦文学の精髄。
電子あり
豊臣秀吉(五) 異本太閤記
1978.04.26発売
豊臣秀吉(五) 異本太閤記
著:山岡 荘八,装丁:亀倉 雄策,装画:川田 幹
講談社文庫
織田家の実権を握った秀吉にとって、残る大敵は柴田勝家だけ。信孝を討つとみせて包囲の網を張った秀吉は、堀秀政から中川清秀の十三番手の圧倒的な陣立てで対峙、勝家を討つが‥‥。〈全六巻〉
生きることと愛すること
1978.04.24発売
生きることと愛すること
著:ウィリアム・エヴァレット,訳:菅沼 りよ,装丁:杉浦 康平,装丁:海保 透
講談社現代新書
人間は愛なくしては生きてゆけない、孤独な存在である。だが人は多く、ふれあいを求めながら、心を開くすべを知らない。人はどこまで愛を受け、どこまで愛を与えることができるのだろうか。自己愛、恋愛、親子の愛、神の愛など、さまざまな愛のかたちをとおして、ほんとうの自分をみつけるための道標を探索する本書は、生きることのむずかしさに悩む現代人の心に、真情あふれる示唆を与える。 愛の原則――私たちの多くは、おそらく無意識にではあるが、50対50のフェアプレイを基盤にして生きている。私たちは、相手が私たちを受け入れ、親切にしてくれるかぎり、相手にもそうする。しかし、もし相手が私たちをだましたり、傷つけたりしはじめたら、私たちも態度を変えてしまう。冷淡になり、相手と同じ戦術を使うのである。私たちは50対50の原則ではなく、愛の原則に従って生きなければならない。愛の原則とはひじょうに単純なことである。私たちは愛さなければならない――相手が何をいい何をしようとも、いまもいつも。人を愛するということは、その人にもっと愛する力を与えようとすることなのである。フットボール選手だった父親が、息子もフットボール選手にしたいと願うように、愛する人は、相手をも愛することのできる人に変えてゆくのである。――本文より
日本文学史早わかり
1978.04.21発売
日本文学史早わかり
著:丸谷 才一,装丁:和田 誠,装画:フランシス・サム
文芸(単行本)
日本文学史の大筋と特質がすっきりと頭にはいる独創的な本です
江戸の暴れん坊
1978.04.20発売
江戸の暴れん坊
著:山手 樹一郎,装丁:原 弘,装画:川田 幹
講談社文庫
鳶太郎は旅に出た。「蛮社の獄」で身辺に危険が迫ったので、崋山・長英らのすすめで、しばらく難を避けようと、家督を弟にゆずり、住みなれた江戸をあとにした。両国の骨つぎ・名倉の門弟を名乗り、股旅姿の身軽なひとり旅……のつもりであった。 高輪の大木戸を出ると、鳶太郎を待ちうけていたのが、年の頃なら19かはたち、ひどくあか抜けのしたお侠な下町っ子・お夏、次いで六郷の渡しで供に加わったのが、度胸と足が自慢の木更津屋佐平。さて、三人旅の行手に次々起こる剣難女難。鮮やかな鳶太郎の秘剣が舞って、胸のすくような、山手文学十八番の娯楽大作!
電子あり
播磨灘物語(2)
1978.04.12発売
播磨灘物語(2)
著:司馬 遼太郎
講談社文庫
ぜひ播州に兵を、信長に乞う官兵衛。一方、毛利氏は広島から播州英賀の浦に水軍を上陸させたが、官兵衛は偽装作戦でこれを追い払った。毛利は説客を送って播州勢力へ工作するが‥‥。〈全四巻〉 天正6年、秀吉は再び播州へ。対毛利の軍議を加古川に練る。説いてまわる黒田官兵衛。中国の縦横家に似た遊説家は日本の戦国期彼一人といえる。本巻では、竹中半兵衛が官兵衛とはじめて会う。そして荒木村重の信長への謀叛は、官兵衛を恐怖に陥れる。主家、御着城の小寺氏が村重になびくのではないか、と。〈全四巻〉
菌類図鑑(下)
1978.04.10発売
菌類図鑑(下)
著:三浦 宏一郎,著:箕浦 久兵衛,著:山崎 幹夫,著:宇田川 俊一,著:椿 啓介,著:堀江 義一,著:横山 竜夫,著:渡辺 昌平
日本産・培養可能のカビ類約2 000種を中心に、形態・生態・生理・分布・遺伝・生化学等の基礎データ、さらには応用各分野の膨大な情報を総合し、それぞれの近縁種・基礎文献も記載した。200頁におよぶ総論は、これまで知られることの少なかった生態を中心に菌類に関する定本とすることをめざし、巻末の研究法・用語解説等とともに関係各領域の要望に応えた。上巻には変形菌・鞭毛菌・接合菌・子のう菌を、下巻には不完全菌ほかを収める。
鎮魂戦艦大和(下)
1978.03.30発売
鎮魂戦艦大和(下)
著:吉田 満,その他:阿川 弘之,その他:井上 靖,その他:臼井 吉見,その他:江藤 淳,その他:河上 徹太郎,その他:小林 秀雄,その他:林 房夫,その他:三島 由起夫,その他:安田 武,その他:吉川 英治,その他:吉田 健一,対談:吉田 満,対談:江藤 淳,その他:平野 甲賀,装丁:亀倉 雄策,その他:吉田 満
講談社文庫
下巻には「戦艦大和ノ最期」と書評等を収録。今のこの平和が一体何によってあがなわれたのか?我々に深い楔を打ちこむ、戦艦大和の最期を描きながら戦争を超え、叙事詩の域にまで達した名著。
電子あり
いさましいアリのポンス
1978.03.29発売
いさましいアリのポンス
著:いぬい とみこ,解説:木島 始,装画:亀倉 雄策,装画・その他:大友 康夫
講談社文庫
激しい戦争反対の意志と、鎮魂の思いをこめた受難の子どもへの励ましである佳品「川とノリオ」。身近の動物たちと子どもたちとの心の触れあいを優しく、かつ鋭い目で見つめた「ツグミ」「セキレイ」など、現代の問題を問いつづけている、いぬいとみこの作品の中から「休火山」「ベーゴマ」など名作13編を収録。
電子あり
父 吉川英治
1978.03.29発売
父 吉川英治
著:吉川 英明,その他:星野 哲次,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
偉なる人である父を、良き文章で長男が活写。著者、故英治の長男。慶大卒、NHK入社、のち、書店経営で現在に至る。本書は父13回忌に書下されたもの。他には書きえず、又、著者にも再びは書けぬ名著。