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ただいま浪人
1974.03.27発売
ただいま浪人
著:遠藤 周作,装丁:亀倉 雄策,装画:秋野 卓美
講談社文庫
東大受験に失敗した浪人の信也は、無気力で空虚な日常から脱出しようと、家出してスナックに勤める。一方、姉の真里子は、中年の男優との恋に悩みつつも、平凡な結婚に踏み切る。人生という学校に合格していない浪人たちが、生きることと生活することの違いを自覚していく過程を描いた感動的長編。
電子あり
徳川家康(七) 颶風の巻
1974.03.22発売
徳川家康(七) 颶風の巻
著:山岡 荘八,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
武田勢の包囲下に籠城する奥平九八郎の苦衷と、三河武士のど根性を示す鳥居強右衛門の壮絶な最期‥‥。攻防のかぎりをつくした長篠の役で、世にきこえた武田の騎馬隊も、織田、徳川の銃火の前に壊滅。安土城を築いた信長は、家康に、嫡子信康と築山殿の処分を命ずる。武田勝頼はこれを機に決戦を挑むが‥‥。  武田勢の包囲下に籠城する奥平九八郎の苦衷と、三河武士のど根性を示す鳥居強右衛門の壮絶な最期‥‥。攻防のかぎりをつくした長篠の役で、世にきこえた武田の騎馬隊も、織田、徳川の銃火の前に壊滅。安土城を築いた信長は、家康に、嫡子信康と築山殿の処分を命ずる。武田勝頼はこれを機に決戦を挑むが‥‥。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            
湖の琴
1974.03.15発売
湖の琴
著:水上 勉,装丁:亀倉 雄策,装画:丹阿弥 丹波子
講談社文庫
若狭の国の貧しい農家に生れた栂尾さくは、琵琶湖の北端にひっそりと水をたたえた余呉の湖の近くの蚕の糸とりの家に、糸取り娘として奉公に出る。そこで、同じく若狭出身の宇吉にめぐり会うことにより、さくは新たな運命の糸にもてあそばれていく……。三味線糸生産地の風土を背景に、悲痛な女人像を浮かび上がらせ、哀しみと詩情をこめて描いた人間愛が、哀切な琴の音をひびかせる長編ロマン、悲恋物語。
電子あり
孫子
1974.02.26発売
孫子
著:海音寺 潮五郎
講談社文庫
“兵法とは究極には己れに勝つこと”呉楚の確執が続く古代中国。卓越した戦略家的素質と隠者的性格を合わせ持つ孫武と、復讐に憑かれて生涯を賭ける伍子胥の生き様。骨肉相食む戦乱の世の諸王・将軍・刺客等人間群像を、「春秋左氏伝」「呉越春秋」「史記」から掘り起こし、独自の解釈のもと鮮やかに甦らせる。
古典落語(大尾)
1974.02.25発売
古典落語(大尾)
編:興津 要,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
日本民族の笑いの宝庫、古典落語の集大成を初の文庫版で試みる注目の第6巻。本シリーズも、この巻をもって大尾(おわり)となる。本巻収録作品32編、東京篇、「金明竹」「牛ほめ」「長者番付」「だくだく」「猫の茶わん」など26編。上方篇「仏師屋盗人」「でんがく食い」「吹き替えむすこ」など6編。総目録付き。 日本民族の笑いの宝庫、古典落語の集大成を初の文庫版で試みる注目の第6巻。本シリーズも、この巻をもって大尾(おわり)となる。本巻収録作品32編、東京篇、「金明竹」「牛ほめ」「長者番付」「だくだく」「猫の茶わん」など26編。上方篇「仏師屋盗人」「でんがく食い」「吹き替えむすこ」など6編。総目録付き。
電子あり
徳川家康(六) 燃える土の巻
1974.02.25発売
徳川家康(六) 燃える土の巻
著:山岡 荘八,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
信玄陣没の風聞に、家康は武田勝頼の機先を制して長篠城を手に収める。同じ日、信長は越前の亥山城で朝倉義景の首級をうけ取った。家康の二男結城秀康の誕生をめぐって、ついに大地は燃えあがる。築山殿の嫉妬の焔、お万の方とお愛の方の嫁した小谷の城も炎上した。 信玄陣没の風聞に、家康は武田勝頼の機先を制して長篠城を手に収める。同じ日、信長は越前の亥山城で朝倉義景の首級をうけ取った。家康の二男結城秀康の誕生をめぐって、ついに大地は燃えあがる。築山殿の嫉妬の焔、お万の方とお愛の方の嫁した小谷の城も炎上した。
徳川家康(五) うず潮の巻
1974.02.22発売
徳川家康(五) うず潮の巻
著:山岡 荘八,装丁:亀倉 雄策,装画:杉本 健吉
講談社文庫
天下布武をめざす猛将信長と呼応して、輝かしい明日をひらくか、男の意地を貫き倒れるか、家康にとって三方ヶ原の合戦は、その生涯を決する運命の岐路だった。上洛せんの火蓋を切った名将武田信玄を迎え討つ若き家康――その乾坤一擲の雄図の前に、妻築山殿と家臣大賀弥四郎の思いがけぬ裏切りが待つ‥‥。
チベットの死者の書 <バルド・ソドル>
1974.02.22発売
チベットの死者の書 <バルド・ソドル>
編:おおえ まさのり,装丁:山口 克己
死ぬことを学べ。そして汝は生きることを学ぶであろう。 よみがえった神秘の教典〈バルド・ソドル〉 死後49日間の死者の体験に学ぶ生命の秘密。さまよう魂を導く、大乗仏教の知恵の精髄!! インドに発しチベットで発達した仏教を通じてみると死と不死の世界の書である。古くて新しいわれわれの渇きを確実に充たしてくれるにちがいない。――東洋大学名誉教授(仏教学)金岡秀友
鳥葬の国―秘境ヒマラヤ探検記―
1974.02.18発売
鳥葬の国―秘境ヒマラヤ探検記―
著:川喜田 二郎,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
世界で初めてとらえられた奇習”鳥葬”の 戦慄すべき実態と、個性豊かな個人より成り立つ探検隊内部の人間関係を大胆に公開した人間中心の秘境ヒマラヤ探検記。
おとこ・おんなの民俗誌
1974.02.15発売
おとこ・おんなの民俗誌
著:池田 彌三郎,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
一夜妻・よばい・色好み・ふんどし・赤不浄・中棒・密通・遊女・ぼんがま等々、性に関する言葉や行為、結婚の形態や古来からの慣習などの由来や変遷、地域的相違を、民俗採訪や多くの古典・文献をもとに論証。民俗学の性や結婚の分野を論じながら、興味本位に流れるのを避け、積極的に学問への道をさぐった好著。
電子あり
日本歴史を点検する 対談 海音寺潮五郎/司馬遼太郎
1974.01.30発売
日本歴史を点検する 対談 海音寺潮五郎/司馬遼太郎
著:司馬 遼太郎,著:海音寺 潮五郎,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
勝海舟、西郷隆盛、島津斉彬など傑者たちの幕末維新の活躍。幕府末期の政治。維新へ向けての薩摩・長州など諸藩の動静、近代統一国家への転換等々。歴史文学の巨匠が、蘊蓄を傾けて延々十時間も語りあかした日本の歴史。古今東西に亘る博識を縦横に抜瀝して、世界の中の日本民族を考察した快著。
二十世紀の世界 新書西洋史(8)
1974.01.30発売
二十世紀の世界 新書西洋史(8)
著:今津 晃,その他:杉浦 康平,装画:辻 修平
講談社現代新書
社会主義国家の誕生、アメリカの躍進、民主主義の勃興と植民地の相つぐ独立――第1次世界大戦の終結は、同時に欧州中心の歴史の終焉でもあり、全地球規模での多極化と激動の時代の開幕でもあった。本書は、米ソ対立の二極構造をこえて多極化し、イデオロギーと国益が複雑にからみ合い、急速に微妙に流動する現代世界の動向に新しい光をあてた意欲作である。 現代史の構造――ヴァスコ・ダ・ガマ、コロンブス、マジェランらの航海が行なわれてから後には、世界を区分けしたのは常に欧州であり、19世紀末までに、地球全体の支配という世界史上例のない事業を、ごく少数の欧州諸国がやってのけた。こうした欧州の世界支配を打ち砕いたのが2つの世界大戦であり、ワシントンとモスクワが世界を支配するようになった。しかし、それも10年か20年しかもたなかった。世界史の構造がかくも短期間に変容したということは、そのテンポがいかに早められたかを証明している。今日、科学と技術の発達で世界は一体化した反面、世界勢力は分散化しつつある。分散化という点だけに限ってみれば、世界は、ガマやコロンブスやマジェラン以前の世界に似てきたのである。――本書より
実感・女性論
1974.01.28発売
実感・女性論
著:小島 信夫,装丁:亀倉 雄策,装画:司 修
講談社文庫
女には男を無作法にさせるものがあり、着飾った妻にわけなく不機嫌になる夫がおり、目をつぶる女の性格に彼は油断ならぬものを感じ、そして女は……。男と女が顔つき合わせ、身体をつき合わせて暮らしている、愛着と軽蔑と哀しみと奇妙に親しげなおかしみに満ちた愛と性の姿。鋭い感性が把えた女性論、人間論。
電子あり
駿河遊侠伝(下)富嶽二景
1974.01.28発売
駿河遊侠伝(下)富嶽二景
著:子母沢 寛,装丁:亀倉 雄策,装画:三井 永一
講談社文庫
世は維新政府となり、やくざ渡世も変貌する。清水次郎長は道中探索方となり、山岡鉄太郎、勝海舟に協力、清水港の開港をはじめ、晩年は開墾に従事する。という熱病にたおれるまでの次郎長一代記のほか、富士山を挾んで甲州黒駒の勝蔵との宿縁を描く「富嶽二景」を収録した長編傑作。<全3巻>
電子あり
徳川家康(四) 葦かびの巻
1974.01.25発売
徳川家康(四) 葦かびの巻
著:山岡 荘八,装丁:亀倉 雄策,装画:杉本 健吉
講談社文庫
今川義元の死により解放された松平元康は、永禄五年清洲城に信長を訪ねて和睦し、駿府から妻子を迎え、家康と改名。永禄十年、信長は前将軍足利義輝の弟義昭を征夷大将軍にもりたてて、その実権を握る。時に三十五歳。二十七歳の家康は松平の姓を一門に残して、姓を徳川と称し、東海の一角に勢力を伸ばす。
徳川家康(三) 朝露の巻
1974.01.25発売
徳川家康(三) 朝露の巻
著:山岡 荘八,装丁:亀倉 雄策,装画:杉本 健吉
講談社文庫
今川家の人質となった松平次郎三郎元信と名のり、翌年義元の姪鶴姫と結婚し、のち元康と改名。永禄三年、川中島に対峙した上杉と武田の勝負が膠着状態になったとき、上洛の行動を開始した今川義元は、信長の奇襲戦法に、田楽桶狭間の露と消え、元康の運命も大きく回転する。
鉄火奉行
1974.01.22発売
鉄火奉行
著:山手 樹一郎,装丁:原 弘,装画:野口 昂明
講談社文庫
現将軍派の頭領、老中・水野越前は、大御所派に属する遠山左衛門尉を失脚させ、自派の鳥居忠耀を奉行職に就かせようと画策し、兇悪五人組の召捕りに、ひと月の日限を切った。しかし、金さん自ら張込む陣頭指揮、町方躍起の探索にもかかわらず、連日市中を荒し回る傍若無人ぶりに、就任当時は江戸市民に人気のよかった金さんにも、「あんまり当てにならねえな」と、非難の声が起こり出した。窮地に立つ金さん! そして、仲秋8月15日、深川八幡祭りの夜、意外な事件が突発した。御家人くずれの馬場陣十郎に行手を阻まれた遊人風の男を見て、笠井小平太は思わず叫んだ。「あっ、親玉が危い!」……。
電子あり
駿河遊侠伝(中)
1973.12.21発売
駿河遊侠伝(中)
著:子母沢 寛,装画:三井 永一
講談社文庫
駿河一円に名をあげた親分・清水の次郎長も、金毘羅代参の石松の非業な死、義理にからんだ争いから、甲州の暴れん坊・黒駒の勝蔵との対決……、と因果な渡世は続くが、時勢はご維新に移り、遊侠の世界も変ってゆく。幕末下の任侠道に生きぬく次郎長一家の浮沈を、実録風に描く傑作。<全3巻>
電子あり
徳川家康(一) 出生乱離の巻
1973.12.21発売
徳川家康(一) 出生乱離の巻
著:山岡 荘八,装丁:杉本 健吉
講談社文庫
動乱の戦国時代、孤城岡崎の幼主と生まれた竹千代は、松平一族の希望の星であった。が、今川、織田の対立の下、一族の前途はなお暗く、生母於大は政略のため他家へ嫁ぐ‥‥。剛毅と知謀を兼ね備えて泰平の世を開いた名将家康の波瀾の生涯を描いて現代人の心に永遠の感動を刻む世紀のベストセラーの発端編。
もぐらの言葉
1973.12.21発売
もぐらの言葉
著:安岡 章太郎,装丁:田村 義也
講談社文庫
その柔軟な感性と、したたかな批評眼で、文壇随一の文明批評家と定評ある著者が、身をひそめて人の世の動向を鋭敏に察知する「もぐら」的人間への、憧憬と共感をこめて贈る、軽妙洒脱な随想集――《私の鑑賞席》《わがまち東京》ほか、ルポルタージュ・文学論・人生断想など、多彩でユニークなエッセイ、45編を収録。
電子あり