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1973.12.20発売
日本医家伝
講談社文庫
日本初の人体解剖を行った山脇東洋、『解体新書』の翻訳という偉業を達成した前野良沢、日本で最初の種痘法をロシヤ抑留中に習得した中川五郎治、ドイツ医学採用に狂奔し晩年は悲惨だった相良知安、自らの屈辱感をバネに医学の道を邁進した荻野ぎん等、近代医学の先駆者12人の苦難の生涯をえがく。
1973.12.20発売
徳川家康(二) 獅子の座の巻
講談社文庫
六歳の竹千代は今川家へ人質として送られる途中、織田方の手中に落ちる。父広忠が非業の死を遂げて岡崎の城は今川に明け渡され、竹千代は今川の手にある織田信長との人質交換で駿府へ送られる。一方、斎藤道三の娘を娶った信長は暗愚をよそおい、四面楚歌のなかで、ひとり時機の到来を待っている‥‥。

1973.12.13発売
フランクリン自伝
講談社文庫
貧しい印刷工から身を起こした著者は、勤勉と向上心を信条にして、人々の信望を得、ついに指導的人物になった。常に市民の側に立って発言・行動し、人間の向上を目指したフランクリン――その生涯の自伝は、人生の指針と知恵を授ける「永遠の教科書」である。「富にいたる道」も併せた新訳。
1973.12.10発売
日本の伝説(2)海のりょうし・山の木こり などの話

1973.12.10発売
帝国主義の展開 新書西洋史(7)
講談社現代新書
科学技術の驚異的発達・超大企業の出現、資本主義の爛熟にともなう帝国主義的進出、そして、はじめての世界戦争、さらには革命……。ドイツ帝国の興亡によって特徴づけられるこの時代は、ヨーロッパ的価値観が世界を征服し、いまわれわれの生きている〈現代〉のあり方を決定した時代でもあった。本書は、揺れ動く歴史的世界の構造をグローバルな目でとらえなおし、現代史理解のための新たな視座を提供した意欲作である。
-今日の世界を理解する鍵-本署の叙述は、19世紀以来おこなわれてきた一国単位の歴史叙述の集約ではない。筆者の念頭にあるのは、全地表的規模の歴史的世界とその構造の問題である。とくに、19世紀的世界から20世紀的世界への構造的転換の問題である。というのは、グローバルな歴史的世界はまさにこの半世紀間の「帝国主義の展開」を通じて形成されたものにほかならないからである。この時期の歴史を知ることは、今日の世界を理解することなのである。――本書より

1973.12.10発売
ティヴォリの情炎
講談社文庫
5月の暑いローマで、人妻となった耀子と再会した信介の胸にあざやかによみがえったのは、6年前のある夜、東京の青山の深夜スナックで、はじめて顔を合わせ、その後ともに過した夜の苦い思い出だった。日本人離れした妖艶な美貌と、奔放で大胆な姿態は変わることなく、ローマの郊外ティヴォリで、誘われるままに、白昼夢のような甘美な一時を持った。マロニエの街並に消えた日本娘への思慕。若く美しいパリジェンヌとの快美な情事。異国情緒を豊かに散りばめ、海外に材を得て展開する華麗な情事の飛跡……。他に「トレドの遠い夢」など4編を収録。<「パリは今日も雨降る」改題作品>
1973.12.07発売
日本の伝説(5)お姫さま・殿さま・長者 などの話
1973.12.07発売
日本の伝説(4)きつね・たぬき・ねこ・へび などの話
1973.12.07発売
日本の伝説(3)湖のぬし・山になったくじら などの話
1973.12.07発売
日本の伝説(1)おばけ・かっぱ・鬼・てんぐの話
1973.12.07発売
日本の昔話(3)ばけくらべ・雪女・たべられた山んば
1973.12.07発売
日本の昔話(2)あずきとぎのおばけ・こぶとり・だいくと鬼
1973.12.07発売
日本の昔話(1)うりこ姫とあまのじゃく・ふしぎなもち・水のたね
1973.12.05発売
日本の神話(2)ヤマトタケル・赤神と黒神・わににくわれたむすめ
1973.12.05発売
日本の神話(1)国うみ・ヤマタノオロチ・ふくろをせおった神
1973.11.28発売
こがね虫たちの夜
講談社文庫
「こがね虫は、虫だ、金倉たてた、虫だ、なぜ虫だ、やっぱり、虫だ‥‥」。この奇妙な響きに二度と帰らぬ季節への訣別の想いをこめた「こがね虫たちの夜」。車を駆り虚空へ飛び去る若き魂の一瞬の燃焼を謳う「自由をわれらに」。他に「聖者が街へやってきた」「モルダウの重き流れに」「星のバザール」。青春への清冽な鎮魂歌、五篇を収めた。

1973.11.28発売
古典落語(続々々)
講談社文庫
日本民族の文化遺産、古典落語の集大成を文庫版で試みる待望の第5巻。各作品は、いずれも数代にわたる名人芸によって磨きぬかれた名作の全篇無削除版である。本巻総収録作品36編、東京篇「狸賽」「付き馬」「禁酒番屋」「高田の馬場」など30編、上方篇、「馬の田楽」「愛宕山」「景清」など6編。
日本民族の文化遺産、古典落語の集大成を文庫版で試みる待望の第5巻。各作品は、いずれも数代にわたる名人芸によって磨きぬかれた名作の全篇無削除版である。本巻総収録作品36編、東京篇「狸賽」「付き馬」「禁酒番屋」「高田の馬場」など30編、上方篇、「馬の田楽」「愛宕山」「景清」など6編。

1973.11.28発売
ノイローゼ
講談社現代新書
ノイローゼは、脳の生理的な病ではなく、健康な精神が社会への適応につまづいたときに起る精神の病である。ストレス、欲求不満、強迫観念など、集団生活が強いる精神的緊張が、自我の日常的なリズムを狂わせるところにノイローゼが生じる。本書は、競争社会であるがゆえに増加するノイローゼの精神病理を解明し、このおとし穴におちいらぬための自己コントロールの方法をさぐる。
隣組ノイローゼ――住居の近代化によって、日本人も、団地やアパートに住むようになってきました。ところが、このような生活には、個人主義の発達が必要なのです。他人の生活に干渉しないことや、他人の迷惑にならないようにすることは、欠くことのできないことなのです。それができない人たちが、共同生活をするとき、どうしても緊張が生じてきます。私はかつて、これを隣組ノイローゼとよんだことがありましたが、今日では、団地ノイローゼとかアパートノイローゼというべきものが多くなっているといえましょう。――本書より

1973.11.26発売
駿河遊侠伝(上)
講談社文庫
14、5の年から博奕を打ち、家出、放浪のあげく、いかさま骰子を使う、暴れん坊・清水の次郎長こと、駿河清水港・米屋次郎八の養子・長五郎。もって生まれた度胸と筋の通った義理と人情で、やくざ仲間で頭角をあらわし、海道筋一の親分と慕われてゆく。俗にいう清水二十八人衆の活躍と、若き日の次郎長親分の人物像を描く。<全3巻>

1973.11.20発売
黒水仙の夫人
講談社文庫
小説家・土岐亮は、仕事の疲れをいやすため、不意に思い立って京都を旅した。紅葉した東山の辺りから南禅寺へ向ったある日の午後、山門に佇む哀愁をおびた美貌の人妻・理恵に出会い、その魅力のとりことなった。その象牙色に冴えて冷たい光沢を放つ肌との肉体の会話に、土岐の炎が激しく燃えた。一方、理恵と4つ違いの腹違いの娘・暁子も、若さの魅力を武器に、土岐との情事に身を灼くのだった。熱く燃え沸る官能の炎、激しく求め合う水底の叫び、華麗な情事の構図と愛欲の翳りに、鮮烈な性の深奥をえぐる傑作「黒水仙の夫人」のほかに、「女の恥辱」「もの言わぬ官能」など4編を収録。