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1974.06.27発売
砂絵呪縛後日怪談
講談社文庫
父と母の愛を結びつけた砂絵を唯一のたよりに、父を求めて江戸に来たとみは、極道者の手で殺され、5人の男に回春のための仏なぶりにされる。美しい鈴の音が流れ、砂絵が届けられると、5人の男たちの家々に地獄図が繰りひろげられていく。怨念の炎が華麗なまでに燃上る、怪奇幻想の世界「砂絵呪縛後日怪談」、ほか5編。
回春の秘法“仏なぶり”の犠牲となっ美貌の娘とみ……。だが、奇怪にも、その亡骸から女児が誕生した。怪奇幻想の世界を描く表題作ほか「へのへの茂平次」「継小袖」など四編収録の凄絶な時代小説集。

1974.06.27発売
モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん
元気でかわいくて、おしゃまな女の子モモちゃんには、子ねこのプーやコウちゃんという友だちがいます。モモちゃんは、夢の中でライオンと遊んだり、電車に乗って空を飛んだり、水ぼうそうになったりして、ママを心配させたりします。誕生から3歳になるまでのモモちゃんの日常生活を軽妙にスケッチした成長童話の名作シリーズ第1作。

1974.06.26発売
ミステリー傑作選(4) あなたの隣に犯人が
講談社文庫
百花斉放のミステリーの諸ジャンルを一望にし、その醍醐味を1冊に凝縮した名短編推理15編を収録。
-収録作家-黒岩重吾・生島治郎・三好徹、結城昌治・樹下太郎、筒井康隆・戸川昌子・笹沢左保・佐野洋・佐賀潜・多岐川恭・松本清張・戸板康二・星新一・菊村到

1974.06.26発売
ミステリー傑作選(3) ちょっと殺人を
講談社文庫
斬新なアイデアのもとに技巧の粋を凝らして贈る、ミステリーの名匠15人の魅力あふれる短編推理の宝庫。
<収録作家>黒岩重吾・陳舜臣・三好徹・笹沢左保・佐野洋・生島治郎・高木彬光・星新一・結城昌治・松本清張・多岐川恭・小松左京・仁木悦子・梶山季之・戸川昌子

1974.06.26発売
どっこいショ
講談社文庫
戦争の傷痕がいまだに疼き、おどおどと人生を送っている父親と、そんな父親に反抗する戦争を知らぬ世代の息子。誤解と断絶から生まれる様々なトラブルを通して人間らしさの真実を追求した、ペーソスあふれる長篇小説。

1974.06.26発売
モッキンポット師の後始末
講談社文庫
食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──ドジで間抜けな人間に愛着する著者が、お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作。

1974.06.26発売
わんぱく天国・ネムリネコの話 ほか2編
三浦按針(みうらあんじん)のおはかがある塚山公園。そこはわんぱくたちの天国です。その公園をめぐって、カオルたちのグループと、マアちゃんたちのグループがあらそいます。少年たちのゆめはひろがって、自分たちで飛行機もつくりはじめますが……。(「わんぱく天国」)子どもの遊びとゆめを生き生きとえがきます。
●小学校3、4年生から

1974.06.26発売
ふしぎな目をした男の子・ヒノキノヒコのかくれ家 ほか2編
コロボックルが本気で走れば、人間の目になんか見えるはずはありません。ところが、ふしぎな目をした男の子タケルには、そのすがたが見えるのです。コロボックルと友だちになった人間の物語です。──(「ふしぎな目をした男の子」)

1974.06.26発売
星から落ちた小さな人・ふしぎなおばあさん ほか三編
コロボックル小国(しょうこく)は、人間の世界からいろいろなことを学んで、めざましく変わりはじめていました。ですが、新型飛行機の試験飛行の日、コロボックルのひとりが、ついに人間の少年にみつかってしまいました。──(「星からおちた小さな人」)

1974.06.26発売
モモちゃんとアカネちゃんの本(2)モモちゃんとプー
シリーズ第2作。いつのまにかママの手助けができるほどにすくすくと成長したモモちゃんに妹のアカネちゃんが誕生します。そして、黒ねこのプーにはめすねこのジャムという友だちができました。母と子の心のふれあいをふくよかで歯切れのよい文と対話でつづり、生き生きとした幼児世界を描いた名作。

1974.06.26発売
ストレスとは何か
ブルーバックス
健康づくりに欠かせない「ストレス」の知識
〈ストレス刺激〉となる〈暑さ寒さ、激しい音や光、化学物質、情緒不安……〉にさらされた人体は、〈副腎皮質ホルモン〉などの分泌ホルモンの助けをかりて〈ショック〉を和らげようとする。そして〈適応反応〉によって、環境になれようとするが、限界を越えた人体は、〈警告反応、抵抗期〉をへて、〈疲憊(ひはい)期〉に入り、やがては〈死〉に到ることもある。常に〈健康な心身〉であるために、どんなことを知っているべきかを教えてくれるのが本書です。

1974.06.24発売
花氷
講談社文庫
不動産ブローカーの粕谷は、元愛人の登代子と銀行員坂本の仲に目をつけ詭計で支店長黒川を脅迫する。粕谷が狙う一攫千金の野望は国有地の払下げである。資金のメドのついた彼は、臆面もなく政界実力派の代議士に接近……。腐敗する政界裏面と、飽くことのない欲望に奔走する男の黒い構図を描く異色作。
1974.06.15発売
徳川家康(十四)明星瞬くの巻
講談社文庫
奥州の伊達政宗と蒲生氏郷の不和により秀吉と利久の仲はさらに険悪になる。弟秀長を喪った秀吉は、ついに利久を聚楽第から追放。奥州問題の処理に成功した家康は江戸に戻ってその経営に専念する。関白職を甥の秀次に譲った秀吉は、肥前名護屋から朝鮮へ出兵。が、水軍は敗れて、戦勢は次第に不利となった。
1974.06.15発売
徳川家康(十三)佗茶の巻
講談社文庫
九州征伐に成功した秀吉は、小田原の北条氏攻略に着手する直前、家康に関東への移封を言い渡し、縁戚にあたる北条討伐の先鋒を命ずる。天正十八年七月、小田原は降伏、翌月、家康は江戸へ。その頃、秀吉の傲慢さに怒りを燃やした千利休は、茶道のため、おのれを曲げず秀吉と争う決意を固めるのだった。
1974.06.04発売
仏像に想う(下)
講談社現代新書
1974.06.04発売
仏像に想う(上)
講談社現代新書

1974.05.29発売
火の国の女の日記(下)
講談社文庫
〈女性解放に根拠を与えるもののとして女性史学〉を夫婦一体化の中に樹立した、高群逸子の自叙伝。1963年69歳、病床に起筆、翌年急逝後は夫・憲三によって捕結した作品である。高群逸子は、1931年37歳、森の研究所に面会謝絶の札を懸け〈女性史学事始〉を始め、与えられた道を歩み始める――机上に本居宣長「古事記伝」ただ一つ。「最も良き後援者となろう」と誓う夫・憲三とただ二人で。〈1日10時間〉の読書をおのれに課し、生涯無名の一坑夫に終ることを望みつつ……。ついに古代系譜に多祖を発見、日本母系制社会を実証し、婚姻史・女性史へと結実する。いわば白熱の時代、そして終焉という、急逝する70歳までの30年余の生を語る、彼女の生きよう、全体像を最もよく伝える名著。〈上下 全2巻〉

1974.05.29発売
残虐な抱擁
講談社文庫
誤りの戦死公報を受けて再婚していた妻を、復員後20余年たって殺すにいたった男の「戦後」。女子挺身隊員の記憶を胸に、10年以上も結核の療養生活を送っている女の「青春」……戦争の暗影をひきずりながら、現実から脱落して陰のように過去に生きるしかない二つの人生。斬新な手法を駆使して、「戦後」の意味を問う問題作。

1974.05.29発売
不安のメカニズム
ブルーバックス
神経症の原因と対策
《あなたをとらえる悪循環》恐怖→交感神経の興奮→アドレナリン分泌→恐怖
《四つの治療原則》直面する、受け容れる、浮かんで通る、時の経つのにまかせる。
《心の松葉杖》足の怪我に杖が必要なように、疲れた心にも他からの助力が必要。
《三人の良友》生活の変化、興味ある仕事、心を打ち明けられる友人。
《不眠症対策》やたらに眠ろうとせず、逆に聞き耳をたててみる。
《少し甘える》神経症の主婦は、時にはぜいたくしたり、家事を一時放棄する。

1974.05.29発売
ひっぴい先生遊蕩日誌
講談社文庫
美しく魅力的な教え子と結婚したいという、ごく簡単な動機から、安永は、都心から1時間ほどの所にある公立高校の英語教師となった。女の子の数は、たしかに多い。しかし、どこか生ぐささの感じられる女子高校生たちは、安永の趣味には合わなかった。そこで、「ひっぴい先生」と異名をとる彼が、みずからの好みに忠実に繰りひろげる遊蕩日誌に登場する美女たちは、教え子の姉でデパートガールの田原泰子、他校の英語教師・徳山紀子、ボクシング部の猛者のうら若い義母・末松広子、喫茶店のウェイトレス・西田葉子など……。健康で豊艶なエロスあふれる、現代風ユーモア連作小説。