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1975.07.28発売
元素とはなにか
ブルーバックス
この世界をつくるもの!
《ただいま106番!》元素の数はだんだんふえてゆく。
《核種という呼び名》原子核により分類された原子の種類――
《メンデレーフの予言》彼の周期表の空席は埋められたが、その終わりは不明。
《元素の性質と周期性》それは原子の構造・電子軌道から説明される。
《元素の限界》どこまで重い元素をつくり出すことができるか?
《エキゾチック・アトム》100万分の1秒で消えるうたかたの原子――

1975.07.24発売
見事な娘
講談社文庫
お転婆で男勝りの桐子は、ミス丸の内と呼ばれるOLである。溌剌としているけれども、悩みがないわけではない。結婚後に家出をした兄、事業に失敗した父のことで、心は曇る。それでも不幸な恋愛で傷手を受けた同僚には、献身的な助力を惜しまない。青春の哀歓を見事に生きる、OLの典型を描いた傑作長篇。
お転婆で男勝りだが、ミス丸の内と呼ばれるOL桐子。はつらつとしているけれども悩みがないわけではない。結婚後、家出をした兄、事業で失敗した父のことで心はくもる……。OLの哀感を描く傑作長編。

1975.06.27発売
天使が消えていく
講談社文庫
6月の台風の夜、ホテル玄海で泊り客の男が殺され、あいついでホテルの経営者蟻川国光も不審な死をとげる。そして、重症心臓疾患児ゆみ子の母、神崎志保の凄惨な死。婦人記者砂見亜紀子は、ゆみ子への愛にひかれて事件の真相を探る。3人の死をつなぐ鍵は?福岡を舞台のサスペンスに満ちた長編推理。
1975.06.27発売
枯草の根
講談社文庫

1975.06.27発売
三国志英雄ここにあり(下)
講談社文庫
曹操の大軍を前に、江岸に連合する劉備と孫権――軍師・孔明の鬼謀は、一夜に10万本の箭を作り、江上に季節外れの東南風を呼ぶ。水軍の名将・周瑜の火攻めは、赤壁の猛火となり、曹操を許都へと追落した。かくして魏(曹操)、呉(孫権)、蜀(劉備)の三国が鼎立する。英雄たちはまた、新たな決戦を求め、中原に駒を進めてゆく。<全3巻>
1975.06.26発売
伯林ー一八八八年
講談社文庫
1975.06.26発売
心狸学・社怪学
講談社文庫
心理学はむずかしい、社会学はややこしいという人のために筒井康隆が心をこめて贈る、面白くてタメになる反アカデミック・ドタバタ小説。犬と馬と豚の特徴を備えたSF作家の悲喜劇「条件反射」など、十四編収録。

1975.06.26発売
笛師
講談社文庫
厳しい世襲の笛師の世界――笛師・飛田家の後継者・清浩は、伝統のかたちを解せず、サラリーマンになり、チロルの高峰グロース・ベネディガーに遊ぶが、霧にまかれて遭難した。清浩は、父の作った竜笛を吹き始める……。幕末から現在までという激動する社会に、伝統を追究し続けた人々と、その変転を描きあげた、名作長編。

1975.06.26発売
迷路の旅人
講談社文庫
想像力・思想・文体・文章・テーマ等々、小物を構成する諸々の要素に触れて、何が本物の小説かを論じた長編評論「反小説論」。“異常で病的で幼稚”な今日の文学の風潮を批判した「遊びと文学」。ほかに、ユニークな作家論や折り折りの感慨をつづった随筆を収録。『わたしのなかのかれへ』に続く第二エッセイ集である。

1975.06.25発売
私自身のアメリカ
講談社文庫
美への限りなき旅路を歩む、国際的な画家池田満寿夫が、そのユニークな発想でイメージ豊かに描き出す、素顔のアメリカ! ニューヨークに在住し、愛妻リラン夫人との生活を核に、アメリカの友人たちとの間でおりなされる日常の「アメリカ」は、「日本」との慣習の差異をつぶさに語りかけ、生活の根底を見直させる。
アメリカ女性と生活し、国際的芸術家として広く注目されるイケダは、また個性的な文章家。これはイケダが「朝日ジャーナル」に連載したものに書下しを加え、自筆カバーに自筆カットをそえた一冊。

1975.06.25発売
日本人の精神史 第四部 室町芸術と民衆の心
本書は、建武の中興より室町時代にかけて、浄土真宗をめぐる民衆の思想と、臨済禅を中心とした禅と芸術を語り、日本独自の諸芸術の形成にいたる室町文化と、民衆の心を考察した著者畢生の名著。

1975.06.25発売
モンテ=クリスト伯(5)
講談社文庫
モルセール伯はついに自殺。残るヴィルフォールとイタリアに逃亡したダングラールの運命は……? 仇敵のすべてに天罰を与え終って、愛するエデとモンテ=クリスト島をあとに、遠く海のかなたへ旅立つダンテスの胸中は……? つきぬ興趣のうちに、世界文学史上たぐい稀なロマンの巨編、ついに完結!
モルセール伯はついに自殺。残るヴィルフォールとイタリアに逃亡したダングラールの運命は……。仇敵すべてに天罰を与え終わって愛するエデと遠く海の彼方へ旅立つダンテスの胸中は……。〈全五巻〉

1975.06.25発売
病める岸
講談社文庫
美しいチフス菌の毒に魅せられ生体実験を行う医師、異型輸血による死がもたらした父子の真相、オリンピック候補の女子スケート選手が、実は男ではないかと疑念を持たれる事件等、いずれも何等かの病気か、病的状態で悩む人たちを主人公にし、私たちのおかれている今日的状況を描破した力作6編を収録。

1975.06.10発売
三国志英雄ここにあり(中)
講談社文庫
稀世の英雄・曹操が、献帝を擁して丞相の権力を握るには、多くの敵がいた。袁紹・袁術の名門と、一代の猛将・呂布があり、関羽、張飛の豪雄を従えた義将・劉備あり、呉には孫権がいる。敗残の旅を続ける劉備は、待望の軍師・孔明を迎えたが、南征の曹操50万の大軍を前に、孔明の神算鬼謀は如何なる軍略を策するのか。<全3巻>

1975.06.04発売
社会科学の考え方
講談社現代新書
人間にとって、社会とはなにか。知識とはなにか。そして人間とは、なんなのか。これらの問いに、社会科学はどのような方法で、どのように答え、危機に立つ現代社会をどこに導こうとするのか。ルソー、スミス、マルクスなどの方法や考え方も紹介しながら、つきつけられた課題と正面から取り組んだ、ユニークな社会科学入門である。
共通する思考様式――社会科学といっても、現実に存在するのは、経済学とか政治学とか法学とかいう個別社会科学の集合体=社会諸科学にすぎない。それにもかかわらず、社会諸科学に共通した問題・性格・思考様式というものが、あるのではないだろうか。さらに、すべての科学に共通したそういうものがありはしないか。人間は、社会をつくり、社会のなかで生活し、社会を変革する。かんたんにいえば、それが人間の生活なのであり、人間が自己を実現しようと永遠に努力する過程なのである。この過程で人間は、生きるために(人間らしく生きるために)、人間について考え、社会について考える。そういう思考が、社会科学を生むのである。――本書から

1975.05.28発売
モンテ=クリスト伯(4)
講談社文庫
自在に変身して、腐敗した権力者たちに挑戦、汚濁の世に正義の不滅を証そうとするモンテ=クリスト伯。その情念は熱く、復讐の手は冷たい。ヴィルフォールは肉親たちの毒殺に遭い、ダングラールは株取引の度重なる損失に呆然、モルセールは政治的陰謀の発覚から窮地に追いこまれて…。巨編の波乱はクライマックスに!
モンテ=クリスト伯の愛人エデはかってギリシアの王女だったが、政治的陰謀にあって一家が破滅、その首謀者こそダンテスを牢獄へ送ったフェルナン、今のモルセール伯だった……。名作のクライマックス編。
1975.05.28発売
銀色ラッコのなみだ 北の海の物語
講談社文庫
ラッコを捕獲しようとする大人たちの企てから、銀色ラッコを逃がしてやるエスキモーの少年ピラーラ。雄大な北の海を背景に、自然と人間の相克を描く。サンケイ児童出版文化賞、NHK児童文学奨励賞受賞

1975.05.27発売
もと夫婦
講談社文庫

1975.05.26発売
花と果実
講談社文庫
見知らぬ大学生をホテルに誘った、美貌の中年女性。自分の行為に自信を喪失し、彼女に激励される大学生。彼の自信を回復させた、恋人の女子学生。三者の手記を通じて、開放的な若者のセックス、同性愛、近親相姦などに、だいたんな照明をあて、性の思想を探った、石坂文学の真髄を示す異色大作。

1975.05.26発売
黒鳥譚 青髯公の城
講談社文庫
ぶらっくすわん。漆黒の翼の下に秘めもつ、純白の風切り翅。火星の如く緋色に燃える、嘴と眼。黒鳥の姿に、降りつむ時間を生きながらえねばならぬ、恥の想いを託したひとつの迷宮「黒鳥譚」。そして「青髯公の城」「死者の誘い」を加えた3篇が奏でる、失寵の響きもまた「虚無への供物」なのであろうか……。