大人の発達障害 グレーゾーンの人たち

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大人の発達障害 グレーゾーンの人たち

オトナノハッタツショウガイグレーゾーンノヒトタチ

健康ライブラリー

ここ数年、精神科や心療内科などでは、「発達障害かもしれない」と受診してくる人がたいへん多くなっています。しかし、受診しても診断がつかず、「傾向がある」と言われるだけの人がいます。こうした人たちが「グレーゾーン」です。

受診する動機に多いのは「対人関係」です。発達障害の特性のひとつに、コミュニケーションの障害があります。グレーゾーンの人たちは、ある程度の対人関係はつくれますが、うまく関係を続けることができず、孤立しがちになり、孤独感に苦しみます。自分の状況が客観的にみえるからこそ、良好な対人関係を求めて悩んでいます。

また職場ではミスや叱責を恐れて、一日中緊張しています。健常者と比べ、発達障害者と比べて、どちらにも合わない、はざまの葛藤に苦しみます。他者と比較して感じる不安もなくなることはありません。

このようにグレーゾーンの人には、特有のつらさがあります。ある程度社会に適応しているのに、ときにはうまくいかない経験があり、それを認識しているからこそ、つらいのです。

本書では、多くの大人の発達障害を診療している精神科医による解説と、当事者の思いと自分との向き合い方を紹介します。

【本書の内容構成】
1 発達障害のグレーゾーンとはなにか
2 発達障害の診断はどのようにおこなうか
3 グレーゾーンに関連する病気を治療する
4 今の自分と向き合っていく/当事者の声
5 職場の人へ/困りごとへの対応を


Ⓒ 

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書誌情報

紙版

発売日

2020年08月20日

ISBN

9784065206102

判型

B20取

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

102ページ

シリーズ

健康ライブラリー

電子版

発売日

2020年08月19日

JDCN

06A0000000000231464X

著者紹介

監: 林 寧哲(ハヤシ ヤスアキ)

林 寧哲(はやし・やすあき) 精神科医。ランディック日本橋クリニック院長。日本成人期発達障害臨床医学会理事。1993年北里大学医学部卒。北里大学耳鼻咽喉科頭頸部外科、国立相模原病院耳鼻科、国立霞ヶ浦病院内科、国立療養所晴嵐荘病院循環器科に勤務。うつ病で退職し、発達障害と診断された。立川病院に勤務しつつ、福島県立医科大学医学部神経精神医学講座に大学院研究生として入局、精神疾患について学ぶ。同大学院研究生修了。2004年にランディック日本橋クリニックを開業。大人の発達障害を中心にみている。自身の経験から、気持ちに寄り添ってくれる医師として、患者の信頼は厚い。著書に『発達障害かもしれない大人たち』(PHP研究所)がある。

監: OMgray事務局(オムグレイジムキョク)

OMgray事務局(オムグレイじむきょく) 発達障害グレーゾーン当事者の会。 代表/オム。2017年発達障害の診断がないが傾向がある方を対象者とした「問題解決シェア会」を始める。参加者の広い要望に合わせ「ぐれ会!」「自分プレゼンテーション」など活動の場を広げている。「自分らしく生きられる仕組みを創る」の理念のもと当事者会に留まらず活動を続けている。 サポートスタッフ/原朋子。精神保健福祉士。2015年一般社団法人ヒューマンサービスを設立、メンタルヘルス関連事業を行う。相談業務のなかで発達障害グレーゾーンへの対応が多くなり「OMgray事務局」に参加。

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