ブルーバックス作品一覧

パンの科学 しあわせな香りと食感の秘密
ブルーバックス
ふっくら、もちもち、パリパリ……パンといってもさまざまな食感、形状のものがありますが、そのパンの特徴を活かして美味しく焼くには、科学の力が欠かせません。生地をこね、寝かせ、叩き、形を整えて焼く、どの工程にも、科学的に重要な意味があります。また、焼き上がったパンをより美味しく食べるにも、科学の知識がポイントに! 本書はパンを食べるのが好きな人のための、よりパンを美味しく食べるための1冊です。
第1章 パンの基礎知識
第2章 パンの科学史
第3章 パンの材料を科学する
――四つの“主役”と四つの“脇役”
・四つの主役
小麦粉/イースト/塩/水
・四つの脇役
糖類/油脂/卵/乳製品
第4章 パン製法の科学
――材料と技の出会い
第5章 パン作りのメカニズム
「こねる」と何が変わるのか?/なぜパン生地に「発酵」が必要か/作業の物理性/最終発酵の重要性/焼成のメカニズム
第6章 パンの「美味しさ」を生む科学
美味しさはどこから来るのか?/パンをより美味しく食べる科学
第7章 パンのよもやま話
第8章 種類豊かな欧米のパン

新しい1キログラムの測り方 科学が進めば単位が変わる
ブルーバックス
腐食せず、摩耗にも強く、慎重に扱えば10万年は機能するだろうと言われていた「キログラム原器」。しかし、製作から約130年がたったいま、じつはその原器の重さがゆらいでいることがわかってきました。重さの基準が変わってしまえば、1グラムあたりいくらという約束によって成り立っている取引も安心して行えません。絶対に変わらず、誰にとっても納得できる「重さ」の基準とはなにか? 最先端の科学がその難題に挑みます。
「キログラム原器」がなくなる!?
2019年、質量の単位の定義が130年ぶりに変わります!
1889年のメートル条約決議以来、世界中のあらゆる「重さ」の基準であった「国際キログラム原器」がその役目を終えようとしています。
なぜ新しい定義が必要なのか?
単位を決めるとはどういうことなのか?
数億分の1をめぐる計測の世界で展開されるメトロロジスト(計量学者)の挑戦を追えば、そこには「単位」と「科学」の深い関係が見えてきます。
2019年に改定される定義は次の4つ
・質量の単位キログラム「kg」
・電流の単位アンペア「A」
・物質量の単位モル「mol」
・温度の単位ケルビン「K
【目次】
第1章 計測の基本――単位とは、測るとは
第2章 メートル法の誕生――すべての時代にすべての人々に
第3章 地球から光へ――メートルの定義の変遷
第4章 原器から原子へ――キログラム原器の受難
第5章 メートル法」から国際単位系へ――あらゆるものを測定対象に
第6章 量子力学と相対性理論の時代――宇宙をつらぬく法則
第7章 量子標準の時代――取り残されるキログラム
第8章 原器から光子へ――キログラムと光をつなぐ天秤
第9章 新しいキログラムへの道――動き出した国際プロジェクト
第10章 一気にゴールへ――メトロロジストたちの奮闘
第11章 定義改定がもたらすもの――すべての時代にすべての人々に
付録 光速度不変の原理/プランク定数と電気素量/電気素量と力の関係

理系のための「実戦英語力」習得法 最速でネイティブの感覚が身につく
ブルーバックス
「確実にネイティブに通じる」正確で明快な英語が、誰でも必ず書けるようになる!理系英語の最重要ポイントは、主張すべき科学的・技術的内容を、正確・明瞭に、誤解なく伝えること。国際的に通用する「書く力」は、どうすれば体得できるのか?実戦力強化につながる、効果的な辞書の使い方とは?英語による論文・書籍を多数執筆し、有力誌の査読者も務めた著者が、「ネイティブが正確に理解してくれる英語」を書く秘訣を伝授する。
「確実にネイティブに通じる」正確で明快な英語が、誰でも必ず書けるようになる!
理系英語の最重要ポイントは、主張すべき科学的・技術的内容を、正確・明瞭に、誤解なく伝えること。
国際的に通用する「書く力」は、どうすれば体得できるのか?
実戦力強化につながる、効果的な辞書の使い方とは?
英語による論文・書籍を多数執筆し、有力誌の査読者も務めた著者が、「ネイティブが正確に理解してくれる英語」を書く秘訣を伝授する。
【理系のための「実戦英語力」習得法――もくじ】
プロローグ――物理学者が「英語」の本を書く理由
理系英語=「歴史に遺る研究」を世界にアピールする道具/英語なくして、研究の道はひらけない/「学校英語」を「実戦英語」に変える――理系英語をモノにする法……ほか
第1章 日本人と英語――上達するために知っておくべき「日本人ならでは」の長所と短所
科学者・技術者にとっての英語とは?/ノーベル賞を逃した日本語論文/理系英語に「謙譲」は不要/有機物を扱う医学や生物ジャンルで注意すべきこと/英和辞典は捨てなさい/飛躍的に英語力がつく方法……ほか
第2章 理系英語とはどのようなものか――特徴を知れば、上達も速くなる!
語彙はどのくらい必要か?/語彙力強化法/「和英辞典」活用法/文系英語よりずっとかんたんな理系英語/「読解力」強化法/「書く力」をどう強化するか/ファインマンに学ぶ英語……ほか
第3章 「理系英語の文法」を攻略する――English nativeの感覚を体得せよ
理系英語にとって「決定的に重要」な文法/理系英語の“命”は冠詞/「可算」「不可算」を分けるロジック/冠詞は「限定詞」である/theの用法に習熟する――それは“ただ一つ”に決まるか/「そこに山があるからだ」の山は、theかaか/「理系英語」ならではの分詞構文/主語が一人でも“we”とすべし/文法的には正しいのに、English nativeが「不自然」と感じる否定/「強い否定」と「弱い否定」……ほか

もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」
ブルーバックス
脳の陰の支配者「グリア細胞」とはなにか?脳内の全細胞の8割以上を占める「グリア」。これまで、電気活動を行うニューロンの間を埋める単なる梱包材とみなされ、軽視されてきた。しかし、近年の研究で、グリア細胞は、ニューロンの活動を感知し、その動きを制御できることがわかってきた。脳に関する科学者の理解を揺るがす、グリア細胞の役割とは?
脳の陰の支配者「グリア細胞」とはなにか?
脳内の全細胞の8割以上を占める「グリア」。
しかし、電気活動を行うニューロンの間を埋める
単なる梱包材とみなされ、軽視されてきた。
しかし、近年の研究で、グリア細胞は、
ニューロンの活動を感知し、その動きを制御できることがわかってきた。
脳に関する科学者の理解を揺るがす、
グリア細胞の役割とは?
脳科学でいま「大変革」が起きている
フィールズの到達した結論は、(略)神経科学の主流であり続けている「ニューロン中心主義」(略)という見解が、まったく不完全で、大きな変更を迫られており、実は「グリアがニューロンを制御する」という主客転倒、あるいはニューロン-グリア両立主義とも呼ぶべきものであるというのだ。これは大いなる驚きであり、つねに難問に挑み続ける多くの挑戦的な神経科学者たちにとっては、容易に看過できない言明である
「訳者あとがき」より

日本人のための声がよくなる「舌力」のつくり方 声のプロが教える正しい「舌の強化法」
ブルーバックス
声のコンプレックスの元凶は「舌力」不足だった! 舌の筋力が足りない「低位舌」「前位舌」は、発声・滑舌を阻害するだけでなく、顎の変形を引き起こし、姿勢、呼吸、運動能力、知的活動にまで悪影響をおよぼす。美しく印象のよい日本語を話すためにも必須の「舌力」が身につけば、見た目も若返り、職場や学校での人間関係もよくなる! 簡単にできて効果絶大の「舌力」トレーニングを実践して、明日からの人生を変えてみよう!
声のコンプレックス解消のために、誰も教えながった、誰もが知っておくべきこと。
滑舌が悪い、よく聞き返される、よい印象を持たれない……。誰もが抱えている声の悩みの原因は「舌」にあった! 日本語を話すために必要な舌の筋力=「舌力」の不足が、声を、さらには「ポカン口」「低位舌」「前位舌」「顎の変形」などを引き起こして、呼吸・姿勢・見た目・運動能力から知的活動にまで悪影響を与えている。長年、「声の理論」を追究する著者が『「魅せる声」のつくり方』で発表した三大理論をさらに進化させ、すべての日本人に勧める「舌力トレーニング」。将来ある子供たちよ、未来を変えたい大人たちよ、さあ、舌を鍛えよう!
第1章|「ポカン口」は諸悪の根源
「舌力不足」は人生の損失 / ポカン口の弊害
第2章|「低位舌」と「前位舌」
あなたは低位舌かをチェックしよう / 前位舌がなおれば姿勢もよくなる! /「イビキ」「無呼吸症候群」の改善も / もちろん滑舌も、舌力が命!
第3章|鼻の問題──「舌力」がつかない理由1
鼻の問題を治すのは「親の責任」 / アレルギー性鼻炎 / アデノイド増殖症(子どものとき)
第4章|舌小帯問題──「舌力」がつかない理由2
第5章|歯並びの問題──「舌力」がつかない理由3
なぜ歯並びが悪くなるのか / ポカン口とディープバイトの連鎖
第6章|効果絶大! 舌力トレーニングをやってみよう
唇を狭める運動 / 舌と唇を同時に狭める「アカンベー運動」 / ストロー吸い運動 / ペットボトルとストローで「楽々」腹式呼吸 / ストレッチ 舌の裏を伸ばす
第7章|人に好かれる日本語の話し方
「日本語の特性」を知ればあなたの印象が変わる / 日本語の特性(母音と拍数・高低アクセント・抑揚も高低) / 学校で子どもに教えてほしいこと / 「揺らぎ」を入れる練習をしてみよう

鳥! 驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する
ブルーバックス
現在の地球に生きる恐竜の子孫、すなわち鳥たちが持つ小さな脳には、とんでもない力が秘められている。道具をつくり操るカラス、芸術的建築をつくるニワシドリ(庭師ドリ)、人間が騙される確率のトリックを見破るハト、数千キロの距離を迷わず旅する渡り鳥。それらを可能にするのは、単なる本能ではない。記憶や学習など優れた心的能力である。世界中の鳥たちの驚異の知能を明らかにしてきた最新研究を紹介する、知的興奮の一冊。
鳥類学者・川上和人氏(『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』の著者)、推薦!
「『鳥頭』はもはや悪口ではない。褒め言葉だ。鳥を知ることは、人を知ることにつながるのだ。」
・鳥はなぜ成功できたのか?
鳥類は現在の地球で大成功をおさめていて、あらゆる場所で出合うことができる。ある科学者の見積もりでは、「人間一人につき30~60羽の鳥がいる」という。鳥たちの成功の要因はなんだろうか?
近年の科学研究は、彼らの高度な心的能力をつぎつぎに明らかにしてきた。鳥は道具をつくって操り、他者の心を読み、確率を理解し、数百の歌(さえずり)を学び、芸術的な建造物をつくり、数千キロを地図なしで旅する……。人間にできて鳥にできないことのリストは、しだいに減ってきた。
・自然が生んだもう一つの「賢い脳」
鳥類は恐竜の子孫である。ヒトをふくむ哺乳類とはまったく異なる道筋で進化を遂げた。鳥の小さな脳をくわしく研究した結果、わたしたちのものとは別の方法で生まれたもう一つの「賢い脳」がすがたを現した。鳥に与えられた脳とはどのようなものなのか?
・知能とはなにか?
私たち人間は、動物たちの「賢さ」や「知能」をどのように測ればよいのだろうか? 「どれだけヒトに似ているか」という視点では、動物本来の知能を評価することはできないだろう。また、私たちが考える「高度な知能」は、はたして自然界においてほんとうに役に立つものだろうか? 鳥の行動と脳をとおして、「知能とはなにか」「知能の価値とは」を検討する。
・本書の内容
序 章 〈鳥頭〉の反撃
第1章 鳥のIQ
第2章 恐竜の子孫が進化させた脳
第3章 イノベーターたち
第4章 社会をつくる知能、知能を生む社会
第5章 さえずりと言語
第6章 鳥は芸術家?
第7章 脳の中の地図
第8章 都会っ子のスズメ

「おいしさ」の科学 素材の秘密・味わいを生み出す技術
ブルーバックス
うま味成分に関する研究が注目されるなど、「食」の科学的な研究が進んでいます。食品メーカーで分子レベルの研究から新商品が開発されたり、フランス料理などで科学的な知見にもとづく調理技術が応用されたりしています。「食の科学」分野で活躍中の大学研究者やメーカー研究者から取材した、「おいしさ」を感じるとは、また「おいしさ」を作るとはどういうことか、「食」分野での研究の最前線を、わかりやすく紹介します。
旨味成分に関する研究が注目されるなど、近年は「食」の科学的な研究が進んでいます。実際に、食品メーカーでは分子レベルの研究から新商品の開発が行われたり、科学的な知見をもとにした調理技術がフランス料理をはじめとする実践分野でも応用されたりしています。そもそも、「おいしさ」とは飲食にともなって起こる生理的な感覚(快感)です。人は五感をフルに使っておいしさを感じており、そのファクターは味や香りだけでなく、人間特有の生理作用や環境にまでおよびます。
現在、「食の科学」の分野で活躍されている大学研究者、メーカー研究者にサイエンスライターが取材し、「おいしさ」を感じるとはどういうことか、「おいしさ」を作るとはどういうことか、「食」分野での研究の最前線をわかりやすく紹介します。また、食材のおいしさはどこから来るのか、その成分や、調理や熟成によってどのような化学変化がおこっておいしくなるのか、詳しく解説します。
第1章 おいしさとはなにか
おいしさは生命維持のために備わった快感 など
第2章 おいしさを生む化学変化
おいしさへの変化/水の役割
第3章 おいしさの素を探る
だし・調味料・熟成
~だしのおいしさの科学 伏木亨(龍谷大学農学部教授)
だしの嗜好性に寄与する香気成分の研究 網塚貴彦(長谷川香料株式会社) など
第4章 食材のおいしさを探る
肉・魚介類・米・野菜・豆類のおいしさ
~肉のうまさの秘密 松石昌典(日本獣医生命科学教授)
食感の科学、レオロジー 小川廣男(東京海洋大学名誉教授) など
第5章 調理から生じるおいしさ
おいしさを作る熱/おいしさを作る形・テクスチャー
第6章 おいしさを作るテクノロジー
香りを作る/冷凍食品と不凍素材/おいしさを計る/おいしさを包む技術
~美味しさを感じさせる香り 中原一晃(高田香料株式会社)
冷凍食品を美味しくする技術 荒井直樹、寶川厚司(株式会社カネカ)
味覚センサーで味を科学する 池崎秀和(株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー) など
第7章 おいしさを感じる脳と味細胞のしくみ
脳の連係プレー/味細胞のしくみ/なぜ食べすぎるのか など

カラー図解 Raspberry Piではじめる機械学習 基礎からディープラーニングまで
ブルーバックス
ラズパイを使ってさまざまな機械学習の演習を行い、体験を重ねながら理解する入門書。専門知識がなくても読み通せます。

世界を救った日本の薬 画期的新薬はいかにして生まれたのか?
ブルーバックス
がん治療に革命をもたらす「免疫チェックポイント阻害薬」、新型インフルエンザやエボラ出血熱に対抗できる抗ウイルス薬、がん治療の「魔法の弾丸」ともいえる分子標的治療薬など、日本人研究者が関与した「画期的新薬」が続々と誕生している。彼らはなぜ偉業を成すことができたのか。地を這うような苦闘の末に舞い降りた幸運の物語
21世紀に入り、日本初の画期的新薬が続々と登場している。こうした新薬の開発に日本人科学者や日本企業が重要な役割を果たしている。免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」を開発した本庶佑・京大教授や、肺がん治療の「魔法の弾丸」といわれる分子標的薬「ザーコリ」の開発に貢献した間野博行・国立がんセンター理事などを取材し、新薬開発の舞台裏を詳細にレポートする。製薬業界や薬学部学生必読の一冊
第1章 画期的新薬を創った日本人科学者たち
第2章 世界を救った薬
・イベルメクチン
3億人を失明から救った画期的新薬でノーベル賞(大村智)
・ファビピラビル
新型インフルエンザとエボラ対策の「切り札」を開発(白木公康)
第3章 がんを薬で治す時代に
・ニボルマブ
免疫治療に革命を生む免疫チェックポイント阻害薬(本庶 佑)
・クリゾチニブ
肺がん治療の「魔法の弾丸」となる分子標的治療薬(間野 博行)
・トラメチニブ
世界唯一のスクリーニング法で開発したMEK阻害薬(酒井 敏行)
・モガムリズマブ
難病「成人T細胞白血病」の光明となる抗体医薬(上田 龍三)
第4章 生活習慣病を抑え込め
・カナグリフロジン
腎臓を標的にした全く新しい糖尿病治療薬(野村 純宏)
・ジルチアゼム塩酸塩
日本発ブロックバスターの先駆け(長尾 拓)
・カンデサルタンシレキセチル
米国大手との熾烈な競争で誕生したヒット商品(仲 建彦)
第5章 ペプチド・ハンティングから薬へ
・ボセンタン スボレキサント
ペプチド探索で創薬につながる新規物質を発見(柳沢 正史)
第6章 中枢神経に働きかける
・アリピプラゾール
研究打ち切りの危機を乗り切り、全米処方薬トップ10に(大城 靖男・菊地 哲朗)
・ナルフラフィン塩酸塩
夢の鎮痛薬の臨床試験失敗から誕生した痒み止め(長瀬 博)
第7章 難病もよくある病気も
・フィンゴリモド塩酸塩
生薬「冬虫夏草」の成分を用いた多発性硬化症治療薬(藤多哲朗)
・タムスロシン塩酸塩
産学連携が生んだ前立腺肥大症治療を変えた新薬(竹中登一)

統計ソフト「R」超入門 実例で学ぶ初めてのデータ解析
ブルーバックス
統計学者によって開発された「R」は、データ解析のスタンダードになりつつあります。本書では補助ソフト「Rコマンダー」を用いた、コマンド入力のいらない解析の方法を紹介します。データの特徴の把握から、2変数間の相関の解析、回帰分析による最適なモデルの選択まで、実際のデータ解析の流れを体験することで、操作方法と統計の考え方が理解できる、初めての人に最適な一冊です。
世界標準の統計ソフト「R」を使ってみよう!
統計学者によって開発された「R」は、データ解析のスタンダードになりつつあります。本書では補助ソフト「Rコマンダー」を用いた、コマンド入力のいらない解析の方法を紹介します。データの特徴の把握から、2変数間の相関の解析、回帰分析による最適なモデルの選択まで、実際のデータ解析の流れを体験することで、操作方法と統計の考え方が理解できる、初めての人に最適な一冊です。
本書では、特設サイトからダウンロードできるサンプルデータを使用して実際のデータ解析を体験します。
記載された手順にそってソフトを動かすことで、散布図や棒グラフ・円グラフを描いて視覚的にデータの特徴をつかむ統計解析の初歩から、重回帰分析やロジスティック回帰分析といった高度な分析まで、スピーディーに学習することができます。また、実際のデータを「R」で解析しやすい形式にして取り込む方法もしっかり解説しています。
【目次】
第1章「R」ってなに?
第2章 Rを使うための準備
第3章 Rコマンダーを使ってみよう
第4章 データ解析を始める前に
第5章 データの特徴を探る
第6章 変数間の関係を探る
第7章 平均に関する推定と検定
第8章 分散に関する検定
第9章 分散分析
第10章 回帰分析
第11章 比率に関する推定と検定
第12章 ロジスティック回帰分析
第13章 データセットの準備
第14章 変数およびデータの管理
付録
Rマークダウン機能について
有用な演算子一覧表
有用な関数一覧表
統計用語集

E=mc2のからくり エネルギーと質量はなぜ「等しい」のか
ブルーバックス
アインシュタインの独創によって、物理学に革命を起こした相対性理論。「世界一有名な数式」は、どこがどうすごいのか?速く走れば走るほど、体重が増える!?核兵器はなぜ、すさまじい威力を発揮する?不確定性原理と協力して「無」から粒子を生み出す!?そして、今なお進化を続ける宇宙との深い関係とは?――E=mc2が、すべてのカギを握っている!
この数式が、「世界」を変えた!
「世界一有名な数式」が解き明かす物理の神髄!
アインシュタインの独創によって、物理学に革命を起こした相対性理論。
「世界一有名な数式」は、どこがどうすごいのか?
マグカップを温めると重くなる?
速く走れば走るほど、体重が増える!?
質量と重さはどう違う?
光の速度はなぜ不変?
核兵器はなぜ、すさまじい威力を発揮する?
不確定性原理と協力して「無」から粒子を生み出す!?
真空に取り残された謎のエネルギーとは?
そして、今なお進化を続ける宇宙との深い関係とは?
――E=mc2が、すべてのカギを握っている!
【もくじ】
第1章 物理学のからくり――「自然現象を司る法則」の発見
第2章 エネルギーのからくり――物体に「変化」を生み出す源
第3章 力と場のからくり――真空を伝わる電磁力と重力のふしぎ
第4章 「人間が感知できない世界」のからくり――“秘められた物理法則”と光子のふしぎ
第5章 E=mc2のからくり――エネルギーと質量はなぜ「等しい」のか
第6章 「真空のエネルギー」のからくり――E=mc2と「場のゆらぎ」のふしぎな関係

最新 ウイスキーの科学 熟成の香味を生む驚きのプロセス
ブルーバックス
大好評『ウイスキーの科学』から8年、「ハイボール」「マッサン」のブームに沸いたジャパニーズウイスキーは、いま世界でトップランクの評価を得ている。そのまろやかな香味が「熟成」によって生まれるまでに「樽」という小宇宙の中では何が起きているのか? 人智の及ばない摩訶不思議な現象に、人智の限りを尽くして挑んだ研究の最新成果を満載して贈る、知れば知るほど旨くなるウイスキーの香りと味の科学!
世界の五大ウイスキーの中で、いまトップランクの評価を得ているのがジャパニーズ、すなわち日本産ウイスキーだ。その大きな理由は「まろやかさ」にあるとされるが、ではウイスキーの「まろやかさ」とは何だろうか。この問いに答えることは、簡単ではない。
全工程の99%の期間を占める貯蔵によって、ウイスキーの香味はどう変化するのか?
そのとき、樽の中で起きている「熟成」という人智を超えた現象を、科学はどこまで解明できたのか?
そして、「酒の味」に人が甘さ、旨さ、まろやかさを感じる意外なしくみとは?
好評既刊『ウイスキーの科学』から8年、「ハイボール」「マッサン」のブームやジャパニーズの高評価によってウイスキーをめぐる状況は一変し、「まろやかさ」の謎を追い求める研究も進歩した。前作に新たな成果を大幅に採り入れて改訂し、今宵のオン・ザ・ロックにさらに知的な味わいを加える最新の「ウイスキーの科学」。
第1部 ウイスキーのプロフィール
第1章 それは偶然から始まった
第2章 世界のウイスキー群像
第3章 ウイスキーができるまで
第2部 ウイスキーの少年時代
第4章 麦芽の科学
第5章 仕込みの科学
第6章 発酵の科学
第7章 蒸留の科学
第8章 樽の科学
第9章 貯蔵の科学
第3部 熟成の科学
第10章 「香り」の構造
第11章 樽は溶けている
第12章 「味」に関する考察
第13章 「多様さ」の謎を追う
第14章 「まろやか」になる理由
第15章 ウイスキーは考えている

方程式のガロア群 深遠な解の仕組みを理解する
ブルーバックス
19世紀前半、フランスの天才数学者エヴァリスト・ガロアが方程式に関して行った考察は、その後の数学や物理学の発展に重要な役割を占めることになりました。方程式の解の関係性を表すガロア群。具体的な方程式のガロア群を計算することで、複雑に見えていた解の構造が浮かび上がります。
そもそも、「方程式を解く」とは、どのようなことだろうか。そして、方程式を「代数的に解く」とは、どのように解くことなのだろうか。2次方程式の公式のようなものは、3次方程式、4次方程式、5次方程式……と、どんな場合でも作れるのか。その答えのカギとなるのが、数学者・ガロアのアイディアだ!
特別なタイプの2項方程式や、円の分割を定める円周等分方程式などの具体例から、ガロアには見えていた不思議な仕組みや、振る舞い方が明らかになっていきます。

サイバー攻撃 ネット世界の裏側で起きていること
ブルーバックス
サイバー攻撃から身を守るには、攻撃者の手口を知る必要がある。サイバー攻撃の足がかりとなるソフトウェアの「脆弱性」は、なぜ生まれてしまうのか? 脆弱性はどのように悪用されるのか? 脆弱性が発見されると、誰がどんな対応をとるのか? さまざまな事例を使い、情報セキュリティの舞台裏で繰り広げられる攻防戦を解説する。さらに、脆弱性情報が売買される巨大市場や、すでに起きているサイバー戦争を紹介する。
村井純氏(慶應義塾大学環境情報学部 教授) 推薦!
「インターネットを前提としたデジタル文明が開化した。
テクノロジーは善用するのが前提だけど悪用する奴もいる。
セキュリティ研究の先端研究に携わる著者がネットのリスクについて丁寧に解説する。
すべての人に読んでもらいたい。」
サイバー攻撃から身を守るには、攻撃者の手口を知る必要がある。気鋭の研究者による、情報セキュリティの超入門書!
サイバー攻撃の足がかりとなるソフトウェアの「脆弱性」は、なぜ生まれてしまうのか? 脆弱性はどのように悪用されるのか? 脆弱性が発見されると、誰がどんな対応をとるのか? さまざまな事例を使い、情報セキュリティの舞台裏で繰り広げられる攻防戦を解説する。さらに、脆弱性情報が売買される巨大市場や、すでに起きているサイバー戦争を紹介する。
【おもな内容】
第1章 サイバー攻撃で悪用される「脆弱性」とは何か
第2章 サイバー攻撃は防げるか:脆弱性の発見・管理・修正
第3章 プログラムの制御はいかにして乗っ取られるか:バッファオーバーフローの脆弱性
第4章 文字列の整形機能はいかにして攻撃に悪用されるか:書式指定文字列の脆弱性
第5章 いかにしてWebサイトに悪意あるコードが埋め込まれるか:クロスサイト・スクリプティングの脆弱性
第6章 機密情報はいかにして盗まれるか:SQLインジェクションの脆弱性
第7章 脆弱性と社会:脆弱性市場からサイバー戦争まで

日本の伝統 発酵の科学 微生物が生み出す「旨さ」の秘密
ブルーバックス
味噌、醤油、納豆、清酒、酢、漬物、鰹節──。微生物を巧みに使いこなし、豊かな発酵文化を築いてきた日本。室町時代にはすでに麹菌を造る「種麹屋」が存在し、発酵の技術は古来から職人技として受け継がれてきました。多様な発酵食品の歴史をたどりながら、現代科学の視点からも理にかなった伝統の技を紹介、和食文化を支える世界に類を見ない多彩な発酵食品、その奥深い世界へと読者を誘います。
味噌、醤油、納豆、清酒、酢、漬物、鰹節──。微生物を巧みに使いこなし、豊かな発酵文化を築いてきた日本。室町時代にはすでに麹菌を造る「種麹屋」が存在し、発酵の技術は職人技として受け継がれてきました。多様な発酵食品の歴史をたどりながら、現代科学の視点からも理にかなった伝統の技を紹介、和食文化を支える世界に類を見ない多彩な発酵食品、その奥深い世界へと読者を誘います。
”素材の旨味を引き出す名脇役である調味料の多くは、微生物の力を借りて作られる発酵食品である。「さしすせそ」と覚える日本料理の基本調味料は、「さ」砂糖、「し」塩、「す」酢、「せ」醤油、「そ」味噌の5つだが、そのうち「す」「せ」「そ」の3つが発酵食品である。さらに、漬物はもちろん、納豆、鰹節、清酒、さらにうま味調味料の製造にも微生物の力は欠かせない。”(「はじめに」より)
第1章 発酵食品と文化
第2章 発酵の基礎知識
第3章 発酵をになう微生物たち
第4章 納豆・味噌・醤油──大豆発酵食品と調味料
第5章 乳酸菌発酵食品
第6章 ひと味加える調味料と小麦生地の発酵

ひらめきを生む「算数」思考術 問題解決力を高める厳選43題
ブルーバックス
なぜ算数を学ぶのか――スキルアップである。鶴亀算、過不足算、仕事算、……いまではなんとなく解けてしまうかもしれない。その解法の背景には、論理的思考力が隠されている。問題を把握し、わかりやすい形に変換し、解決への道筋を計画し、実践する。これは、算数に限らずあらゆる問題解決に共通するプロセスである。あらためて算数の問題の解き方を学ぶことで、学生から社会人まですべての人に求められるスキルが養われる!

理系のための 微分・積分復習帳 高校の微積分からテイラー展開まで
ブルーバックス
科学・技術を学ぶ上で、最も重要な数学が、微分と積分です変化を記述する微分、面積や体積、量を計算する積分。この2つは、科学や工学、さらには経済学でも最も重要な数学です。どちらも、基本はすべて高校で学びますが、「あやふやな人」が多いのも、この2つです。法則や定理を正確に理解するために、もう一度、しっかり復習してみましょう。
竹内淳先生のブルーバックス「高校数学でわかる」シリーズは、『高校数学でわかるマクスウェル方程式』以来すでに10タイトルに及び、電子書籍も含めた累計発行部数は総計30万部を超え、読者の大きな支持を得ています。
このシリーズでいう「高校数学」とは、微分と積分のこと。「高校数学でわかる」シリーズは、高校で学習する微分と積分を理解していることが前提になっています。
物理学や化学、工学さらには経済学などで必須な、最も重要な数学は微分と積分です。しかし、数学嫌いにとっては微分・積分は、文字通り五里霧中、意味不明であり、また高校で習ったはずの理系出身者であっても、あやふやだったり、公式を忘れたり、そんな読者も多いと思います。
法則や定理を正確に理解するために、もう一度はじめから復習してみましょう。

時計の科学 人と時間の5000年の歴史
ブルーバックス
人類が「時間」の存在に気付いたのは、いまから5000年以上も前のことです。太陽の動き利用した「日時計」から始まり、周期を人工的につくりだす「機械時計」の誕生、精度に革命を起こした「クオーツ時計」、そして時間の概念を変えた「原子時計」まで、時代の最先端技術がつぎ込まれた時計の歴史を余すところなく解説します。
人類が「時間」の存在に気付いたのは、いまから5000年以上も前のことです。
太陽の動き利用した「日時計」から始まり、周期を人工的につくりだす「機械時計」の誕生、精度に革命を起こした「クオーツ時計」、そして時間の概念を変えた「原子時計」まで、時代の最先端技術がつぎ込まれた時計の歴史を余すところなく解説します。

ペンローズのねじれた四次元〈増補新版〉 時空はいかにして生まれたのか
ブルーバックス
現代物理学の奇才=ロジャー・ペンローズの宇宙観を、エキサイティングに解きほぐす――。相対論と量子論の“はざま”に生まれた鬼っ子「スピノール」。この奇妙な“物体”を無数に集めてネットワーク化すると、そこに「時空」が生まれる!? 宇宙の終わりに「次の宇宙」の始まりがある世界。相対論と量子論は、果たして「ねじれた四次元」で邂逅するのか。
読み始めたら止まらない! 疾走する時空のミステリー。
竹内薫衝撃のデビュー作。
新章を加えてバージョンアップ!
現代物理学の奇才=ロジャー・ペンローズの宇宙観を、エキサイティングに解きほぐす――。
相対論と量子論の“はざま”に生まれた鬼っ子「スピノール」。
この奇妙な“物体”を無数に集めてネットワーク化すると、そこに「時空」が生まれる!?
私たちの宇宙はなぜ「四」次元なのか?
そして、四次元だけがもつ特異な性質とは?
宇宙の終わりに「次の宇宙」の始まりがある世界。
相対論と量子論は、果たして「ねじれた四次元」で邂逅するのか。

我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち
ブルーバックス
我々ホモ・サピエンスの出現以前、地球には実に多様な「人類」がいた。教科書に載っているジャワ原人や北京原人だけではない。身長わずか110cmのフローレス原人、台湾の海底で見つかった澎湖人など、とくにアジアの「人類模様」は、目もくらむほどだった。しかし彼らはすべて滅び去り、いま人類は「我々」しかいない。なぜ我々は我々だけなのか? 答えを追い続けた著者が人類進化学の第一人者に導かれて出会った衝撃の仮説!
我々ホモ・サピエンスが出現する前、地球には実に多様な「人類」がいた。
教科書に載っているジャワ原人や北京原人、ネアンデルタール人だけではない。
身長わずか110cm、「人類の定義」さえ揺るがしたフローレス原人、
台湾の海底で見つかった「アジア第4の原人」澎湖人など、
とくにアジアの「人類模様」は、目もくらむほど多種多様だった。
しかし、彼らはすべて滅び去り、いま人類は「我々」しかいない。
なぜ我々は我々だけなのか? 彼らと我々のあいだには、いったい何があったのか?
人類進化学の第一人者に導かれ、答えを追い続けた著者が出会った衝撃の仮説とは?
「サピエンス以前」の人類史が、いまアジアから塗り替えられる!
目次
プロローグ 「アジアの原人」を発掘する
第1章 人類進化を俯瞰する
第2章 ジャワ原人をめぐる冒険
第3章 ジャワ原人を科学する現場
第4章 フローレス原人の衝撃
第5章 ソア盆地での大発見
第6章 台湾の海底から
終章 我々はなぜ我々だけなのか