ブルーバックス作品一覧

世界の名作 数理パズル100 推理力・直観力を鍛える
世界の名作 数理パズル100 推理力・直観力を鍛える
著:中村 義作
ブルーバックス
世界中で多くの人が楽しんでいるパズル。気がつけば簡単に解けるものから、数学などの高度な知識が必要なものまで、じつに多種多様です。本書は、パズル愛好家さえも唸らせる「名作」ばかり集めました。古典をはじめ、数学者フェルマーが17世紀に提案した問題や、歴代のパズル書より選びに選び抜いた問題を、推理力や直観力をフル稼働してお楽しみください。 世の中には、じつにさまざまなパズルが存在して、日々人々を悩まし、そして楽しませています。いざ問題を解こうとすると、小学生でも解ける簡単なものから、高度な知識を持った大人でも難渋するものまで多種多様です。直観ですぐに解けるものは電車の中でも楽しめます。また、洞察力や推理力を必要とするものは、本格的に取り組むことを要求します。 この本では、多くのパズル愛好家を唸らせる名作パズルを集めました。発想ひとつで解ける問題であっても、その発想は読者を驚嘆させる見事なものばかりです。また、相当の努力をしないと解けない問題であっても、解いたあとに残る爽快さは、その人にしか味わえない魅惑的なものを選びました。 古典をはじめ、数学者フェルマーが17世紀に提案した問題や、歴代のパズル書より選びに選び抜いた問題の数々を、推理力や直観力をフル稼働してお楽しみください。
電子あり
城の科学 個性豊かな天守の「超」技術
城の科学 個性豊かな天守の「超」技術
著:萩原 さちこ
ブルーバックス
全国各地で訪れる人々を魅了する日本の城。「城」といって多くの人がまず思い浮かべるのは、高くそびえ、圧倒的な存在感をもつ「天守」です。上下の階を貫く「通し柱」や、あえて古材を再利用する工夫など、さまざまな城造りの技術が見られます。ふたつとして同じものがない天守。国宝に指定された姫路城、松本城、松江城、彦根城、犬山城を中心に、その構造や素材、装飾を解説していきます。 全国各地で訪れる人々を魅了しつづける日本の城。 「城」といって多くの人がまず思い浮かべるのは、高くそびえ、圧倒的な存在感をもつ「天守」です。現代でいう高層建築の天守は、400年以上前から、当時の最高の建築技術によって造られました。そこには様々な役割や目的、工夫の数々。また、上下の階を貫く「通し柱」や、あえて古材を再利用する工夫など、さまざまな城造りの技術が見られます。ふたつとして同じものがないのも天守の魅力です。全国に現存している12の天守、そしてとくに国宝に指定された姫路城、松本城、松江城、彦根城、犬山城を中心に、その構造や素材、装飾、工夫を、美・知・技の見地から読み解いていきます。
電子あり
美しすぎる「数」の世界 「金子みすゞの詩」で語る数論
美しすぎる「数」の世界 「金子みすゞの詩」で語る数論
著:清水 健一
ブルーバックス
「みえぬけれども あるんだよ」――数の宇宙にひそんでいる、思いがけない現象におどろく。ごくありふれた日常の情景を感性豊かにとらえた金子みすゞの詩。ごくありふれた顔つきに見える数たちもまた、それぞれに個性的で、ふしぎな性質をもっている。完全数、フェルマー数から、素数定理、相互法則まで。まったく新しいアプローチで数論の魅力を語る入門書。 「みえぬけれども あるんだよ」 ――数の宇宙にひそんでいる、思いがけない現象におどろく。 ごくありふれた日常の情景を感性豊かにとらえた金子みすゞの詩。 ごくありふれた顔つきに見える数たちもまた、それぞれに個性的で、ふしぎな性質をもっている。 みすゞの詩に導かれて、数の世界の「美しさ」を知る旅へ――。 完全数、フェルマー数から、素数定理、相互法則まで。 まったく新しいアプローチで数論の魅力を語る入門書。 詩と美と数学と――。 ●みんなちがって、みんないい――数にも個性がある ●かみさまは ちっちゃな はちのなかに――2つの素数のふしぎな関係 ●みえぬけれども あるんだよ――素数の法則 ●たあれが つくる――素因数の法則 ●そらの おくには なにが ある――素数分布の法則を求めて ●ふしぎな まほうの せかいなの――2次式の奥へ
電子あり
現代暗号入門 いかにして秘密は守られるのか
現代暗号入門 いかにして秘密は守られるのか
著:神永 正博
ブルーバックス
現代の暗号技術には、純粋数学者が追究した緻密で膨大な研究成果が惜しみなく投入されている。開発者と攻撃者の熾烈な争いを追いながら、実際に使われている暗号技術を解説する。現代的な暗号の基本要素である「共通鍵暗号」「ハッシュ関数」「公開鍵暗号」にくわえ、類書ではほとんど解説のなかった、ハードウェアの面からの暗号解読についても紹介する。 ネットも、携帯も、SUICAなどのカードもみんな暗号で守られている現代社会、でも果たして安全か!? サイバー空間ではハッカーたちとどのような攻防が繰り広げられているのか、暗号はどのように守られ、あるいは破られるのか、その舞台裏を実際に起きた事件や実例をもとに描きながら、社会の隅々に浸透した暗号技術の実態(どのように実装されているか)と、現代暗号の進化とその仕組みについて分かりやすく解説します。
電子あり
DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か
DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か
著:小林 武彦
ブルーバックス
サルとヒトで遺伝子はほとんど同じなのに、なぜ見た目はこんなにも違うのだろう? ヒトゲノムのうち遺伝子部分はわずか2%。遺伝子ではない「98%」にヒトの秘密が隠されていた! かつてはゴミ扱いされた”ジャンクDNA”が生命の謎を解き明かす。 ●サルとヒトで遺伝子はほとんど同じなのに、なぜ見た目はこんなにも違うのだろう? ヒトゲノム(ヒトの全遺伝情報)のうち、遺伝子部分はわずか2%。残りの98%は「非コードDNA」と呼ばれ、意味のない無駄なものと長らく考えられてきました。意味がない=ゴミということで「ジャンクDNA」とさえ呼ばれていたのです。ところが、じつはこの”ゴミ”こそが生命の不思議に迫る重要な役割を担っていることが近年になって分かってきました。サルとヒトの違いを生み出し、老化と寿命に関わり、進化の原動力ともなる「非コードDNA」の仕組み、そして驚きの発見の数々をエピソード豊富に紹介します。 【著者紹介】小林武彦(こばやし・たけひこ) 1963年生まれ。九州大学大学院修了(理学博士)、基礎生物学研究所、米国ロシュ分子生物学研究所、米国国立衛生研究所、国立遺伝学研究所を経て、東京大学分子細胞生物学研究所教授。日本遺伝学会会長。科研費新学術領域研究「ゲノムを支える非コードDNA領域の機能」代表。生命の連続性を支えるゲノムの再生(若返り)機構を解き明かすべく日夜研究に励む。海と演劇をこよなく愛する。著書に『寿命はなぜ決まっているのか──長生き遺伝子のヒミツ』(岩波書店)など。 ~~「はじめに」より~~  あなたの体で無駄な部分はありますか?  私の場合はお腹についた脂肪くらいで、他の部分はないと困るところばかりです。髪の毛はだいぶ薄くなってきましたが、別にいらないわけではありません。「日除け」としても働いているし、全部なくなると冬はおそらく寒いです。(中略)  進化の法則によると、「個体」のレベルでは環境に適応できたものは生き残り、そうでないものは絶滅していきます。この法則からすれば、体の中には不要なものなどあるはずがないということになります。(中略)  ところが、じつはヒトゲノムの98%は「遺伝子」の情報を持たない領域だったのです。いわば「意味のない無駄な情報」といえます。しかし、生物はこんな無駄を許すのでしょうか? じつはこの領域こそが生命を誕生させ、ヒトをヒトたらしめ、進化の原動力として働いた重要な装置であることが分かってきました。本書ではこの謎に満ちた暗黒領域「非コードDNA」に光をあて、最新の情報をもとにその役割について解説します。
電子あり
カラー図解 新しい人体の教科書 下
カラー図解 新しい人体の教科書 下
著:山科 正平
ブルーバックス
福岡伸一氏 大絶賛の新しい解剖生理学の教科書分子生物学、解剖学、生理学など必須知識を網羅し、人体の構造と機能を徹底的にわかりやすく解説。圧倒的な迫力のメディカルイラストを惜しみなく使ったハンディサイズの画期的な「教科書」が誕生! 福岡伸一氏 大絶賛の新しい解剖生理学の教科書 分子生物学、解剖学、生理学など必須知識を網羅し、人体の構造と機能を徹底的にわかりやすく解説。圧倒的な迫力のメディカルイラストを惜しみなく使ったハンディサイズの画期的な「教科書」が誕生! 本シリーズの特徴 ●分子生物学、解剖学、生理学などの必須知識を網羅  しているので、医療関連の資格試験の教科書として活用できる ●難解な解剖学を平易かつ明快に講義することで定評のある  著者が8年をかけて書き上げた「渾身の一作」 ●人体解剖学で実績にある実力派イラストレーターによる  分かりやすく、美しいメディカルイラストを惜しげもなく掲載 ●徹底的に分かりやすさにこだわったレイアウト。極力、ページを  捲り直す必要がないように配慮しているので、ストレスなく読める
電子あり
佐藤文隆先生の量子論 干渉実験・量子もつれ・解釈問題
佐藤文隆先生の量子論 干渉実験・量子もつれ・解釈問題
著:佐藤 文隆
ブルーバックス
アインシュタイン方程式の「トミマツ‐サトウ解」の発見で世界的に知られる著者が、量子力学の本質に迫る! 最先端の量子力学実験は、我々の科学認識に大きな変更を要求している。「観測」とはなにか? 「物理量」は実在するのか?二重スリット実験を巧妙に発展させた、最先端の干渉実験はなにを教えてくれるのか? 佐藤文隆先生による新しい量子論。 アインシュタイン方程式の「トミマツ‐サトウ解」の発見で世界的に知られる著者が、量子力学の本質に迫る! 最先端の量子力学実験は、我々の科学認識に大きな変更を要求している。 「観測」とはなにか? 「物理量」は実在するのか? 二重スリット実験を巧妙に発展させた、最先端の干渉実験はなにを教えてくれるのか? 量子力学の腑に落ちない感覚を見つめ直す、佐藤文隆先生による新しい量子論。
電子あり
時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体
時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体
著:松浦 壮
ブルーバックス
誰にでも同じように流れて、逆回しにできないもの――普段思い描く時間の姿は、実はごく限られた一面。最先端の物理学では、時間は、〈空間・物質・力を含む巨大な構造の一部〉と考えられはじめています。ニュートン力学、カオス、特殊相対性理論、一般相対性理論、電磁気学、場の量子論、超弦理論……物理学の歴史を辿っていくと、美しく壮大な、時間の真の姿が見えてくる! 「実感はあるのに実体がない」。 不思議な「時間」の本質を捉える旅へ! 誰にでも同じように流れて、逆回しにできないもの ――普段思い描く時間の姿は、実はごく限られた一面。 最先端の物理学では、時間は、 〈空間・物質・力を含む巨大な構造の一部〉 と考えられはじめています。 ニュートン力学、カオス、特殊相対性理論、 一般相対性理論、電磁気学、場の量子論、超弦理論…… 物理学の歴史を辿っていくと、 美しく壮大な、時間の真の姿が見えてくる! なぜ「時間」が存在するのか? 時間はいつ生まれたのか? 時間は逆方向に進まないのか? 本当に時間は「流れて」いるのか? ――科学が示す驚きの“時間観”とは!? ■おもな内容 第1章 時を数えるということ 第2章 古典的時間観  ――ガリレオとニュートンが生み出したもの 第3章 時間の方向を決めるもの ――「時間の矢」の問題 第4章 光が導く新しい時間観の夜明け ―― 特殊相対性理論 第5章 揺れ動く時空と重力の正体 ―― 一般相対性理論 第6章 時空を満たす「場」の働き ―― マクスウェルの理論と量子としての光 第7章 ミクロ世界の力と物質 ―― 全ては量子場でできている 第8章 量子重力という名の大統一 ―― 時間とはなんだろう?
電子あり
生命を支えるATPエネルギー メカニズムから医療への応用まで
生命を支えるATPエネルギー メカニズムから医療への応用まで
著:二井 將光
ブルーバックス
生命を維持するエネルギーの正体は何か、どんなメカニズムで作られ、どのように使われるか、その過程を繙いていく1冊。高校生物でも登場する「ATP(アデノシン三リン酸)」がその鍵を握ります。本書前半では、ATPとそれを取り巻くしくみを、後半では、メカニズムを知ることでわかる、病気の原因について解説します。様々な病気に関わるATPやATPを合成する酵素。薬や診断法など医療への応用も期待されます。 生命を維持するエネルギーの正体とは? そしてそれはどんなメカニズムで作られ、どのように使われるか、壮大なドラマとも言える過程を繙いていく1冊です。 そのドラマの主役は、高校生物でも登場する「ATP(アデノシン三リン酸)」。 本書前半では、ATPとそれを取り巻くしくみを詳しく解説します。後半では、メカニズムを知ることでわかる、病気の原因について解説します。 様々な難病、ガン、胃潰瘍、骨粗鬆症、アルツハイマー型認知症といった病気に、ATPやATPを合成する酵素が大きく関わっているのです。さらに、そのような病気の薬や、診断法などの医療への応用に役立てている研究について、これまでの科学者の足跡をたどりながら、今後の展望についても語ります。
電子あり
元素118の新知識 引いて重宝、読んでおもしろい
元素118の新知識 引いて重宝、読んでおもしろい
編:桜井 弘
ブルーバックス
アジア初・日本発の新元素「ニホニウム」記載!それぞれに個性的で、独自の働きや機能をもつ118個の元素たち。その全貌がよくわかる「読む元素事典」の決定版!本書の4大特徴!1:元素の本質をいきいきと描き出す。2:各元素の特性や用途など、重要ポイントが一目瞭然。3:生命と元素の関わりがよくわかる。4:半減期や同位体の存在比など、充実した元素データ。 アジア初・日本発の新元素「ニホニウム」記載! 累計16万部突破の定番「元素本」が最新版にバージョンアップ! それぞれに個性的で、独自の働きや機能をもつ118個の元素たち。 その全貌がよくわかる「読む元素事典」の決定版! 本書の4大特徴! 1:元素の本質をいきいきと描き出す。 事典的な要素を備えながら、読み物としてもおもしろい。 具体的なエピソード満載で、各元素の個性を紹介。 2:各元素の特性や用途など、重要ポイントが一目瞭然。 化合物や現象の列挙にとどまらず、その原因やメカニズムを掘り下げて解説。 3:生命と元素の関わりがよくわかる。 生命活動に必須の元素から、いまだその存在が謎に包まれている元素まで、健康や病気にどう影響するかを詳述。意外な元素が、生命と関係をもっていた! 4:充実した元素データ。 同位体の種類やその存在比、半減期から電子配置、原子量まで。 元素に関する最新の各数値を網羅。
重力波で見える宇宙のはじまり 「時空のゆがみ」から宇宙進化を探る
重力波で見える宇宙のはじまり 「時空のゆがみ」から宇宙進化を探る
著:ピエール・ビネトリュイ,監・訳:安東 正樹,訳:岡田 好惠
ブルーバックス
宇宙の進化を司っているのは「重力」だった!重力――もっとも弱く、謎に包まれていた力が、この宇宙に大きな影響を与えている。アインシュタインが重力波を予言してから100年。重力波天文学によって、我々の宇宙観はどう変わるのか? インフレーション、ブラックホール、量子真空、ダークエネルギー、量子重力理論……。宇宙を理解する上で欠かせない問題をやさしく解説しながら、宇宙誕生と進化の謎に迫る。 宇宙の進化を司っているのは「重力」だった! 「重力波天文学」が明らかにする新しい宇宙の姿 重力――もっとも弱く、謎に包まれていた力が、この宇宙に大きな影響を与えている。 アインシュタインが重力波を予言してから100年。 “アインシュタイン最後の宿題”と言われた重力波の観測が成功したことで、「重力波天文学」がついに幕を開けた。 それによって、我々の宇宙観はどのように変わるのだろうか? インフレーション、ブラックホール、量子真空、ダークエネルギー、量子重力理論……。 宇宙を理解する上で欠かせない問題をやさしく解説しながら、宇宙誕生と進化の謎に迫る。 ■おもな内容 序章 変貌する宇宙 第1章 重力、この未知なるもの ――ガリレイ、ニュートン、アインシュタインの見解 第2章 一般相対性理論 ――重力の理論から宇宙の理論まで 第3章 宇宙を観察する 第4章 2つの無限 ――両者は共存できるか? 第5章 宇宙誕生の瞬間 ――インフレーションから最初の光が現れるまで 第6章 ダークエネルギーと量子真空 第7章 闇を学ぶ ――ブラックホール 第8章 重力のさざ波 ――重力波とは何か 第9章 重力波の直接探知に成功 ――We did it! 第10章 宇宙の未来
睡眠の科学・改訂新版 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか
睡眠の科学・改訂新版 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか
著:櫻井 武
ブルーバックス
人はなぜ眠らなければならないのか? いまだに科学が解明できていない疑問に、覚醒をつかさどる物質「オレキシン」を発見した著者が挑んだ名著『睡眠の科学』の改訂新版。脳は睡眠時に洗浄されてアルツハイマー病を防いでいるという新研究、世界で初めて日本が発売した画期的な不眠症治療薬、寝不足でたまる「睡眠負債」とは何か、どう返せばいいのかなど、この6年余りでの最新の研究成果を大幅加筆!
電子あり
カラー図解 進化の教科書 第3巻 系統樹や生態から見た進化
カラー図解 進化の教科書 第3巻 系統樹や生態から見た進化
著:カール・ジンマー,著:ダグラス.J・エムレン,訳:更科 功,訳:石川 牧子,訳:国友 良樹
ブルーバックス
ハーバード大学、プリンストン大学他アメリカの200校以上の大学で教科書として採用され、評価も高い1冊を3分冊にした最終巻。この3巻で進化についての確実な知識が得られる、世界中でもっとも読まれている進化の教科書の決定版。 第1巻では、生命は、そして人類は、いつどのように誕生したのか、進化の歴史が明らかに。第2巻では 遺伝的浮動、自然淘汰といった進化のメカニズムを、集団内での進化の鍵を握る対立遺伝子との関わりを検証しながら解明。そしてこの第3巻で、系統樹や生態を通して、様々な進化について詳しくひもといていきます。 進化の歴史を復元し、謎に迫るために有効である系統樹。形態形質から作る、あるいは化石を組み込むなど、様々なデータから系統樹を作る手法を示します。また、遺伝子情報から作る分子系統樹についても述べ、それを使って生物学上の疑問に迫ります。 さらに、生物の形質や行動には驚くほどの多様性があるが、それがどのような進化メカニズムで生み出されたか、また種間でどのような相互作用をしながら進化するか、など生物のあらゆる進化について触れています。 ・眼を持たない動物から、複雑なしくみの眼を持つ動物に、どのように進化したか ・なぜダーウィンフィンチはくちばしの形が多様な14種に変化したのか ・羽毛と鱗の発生は同じ遺伝子に由来している? ・キリンもヒトも首の長さに関係なく、頸椎の数が同じなのはなぜ? ・キリンにはなぜ6mにもなる、必要以上に長い反回神経があるのか ・イルカとサメはなぜ泳ぐときの体の動きが違うのか などが解き明かされていきます。 生き生きとしたイメージがわくイラストや写真、具体的な例が満載。説明は簡潔で、一般の読者にも楽しく読めるような、こきみよいテンポで話が展開。進化の歴史から最先端の研究まで網羅している。21世紀の進化研究の行き先を示す人類必読のシリーズ完結編。
アルツハイマー病は「脳の糖尿病」 2つの「国民病」を結ぶ驚きのメカニズム
アルツハイマー病は「脳の糖尿病」 2つの「国民病」を結ぶ驚きのメカニズム
著:鬼頭 昭三,著:新郷 明子
ブルーバックス
発見から110余年、いまだ有効な治療法も薬もなく、日本人にとって深刻な問題となっているアルツハイマー病は、もう一つの国民病である糖尿病と、きわめて密接な関係にあった! 神経科学の第一人者が「記憶物質」としてのインスリンの作用を明らかにし、海馬が冒され発症するまでの「負の連鎖」を根本から断つ新しい治療戦略を提言。実際にどうすれば予防できるか、治療効果が期待できるのはどのような薬なのかも具体的に示す。
電子あり
曲がった空間の幾何学 現代の科学を支える非ユークリッド幾何とは
曲がった空間の幾何学 現代の科学を支える非ユークリッド幾何とは
著:宮岡 礼子
ブルーバックス
現代数学の中の大きな分野である幾何学。紀元前3世紀頃の数学者、ユークリッドによる『原論』にまとめられたユークリッド幾何からさらに発展した、さまざまな幾何の世界。20世紀には物理の世界で大きな役割を果たし、アインシュタインが相対性理論を構築する基盤となった、その深遠な数学の世界を解説します。 「三角形の内角の和が180度にならない!」「2本の平行線が交わってしまう!?」「うらおもてのない曲面がある?」「ユークリッド幾何と非ユークリッド幾何って何が違うの?」「そもそも曲面ってなに?」「曲面の曲がり方ってどうやって測るの?」--幾何を学びはじめるときにもつ疑問点や難しい概念を、イメージで捉えられるように丁寧に解説していきます。現代数学としての幾何を習得するために必要なことがぎっしりつまった幾何入門書。
電子あり
海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史
海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史
著:佐野 貴司
ブルーバックス
地球の大陸がいつから存在し、どのように成長してきたかは、現代の地球科学者もよくわかっていない。ただ少なくとも、現在の大陸分布は一時的なものにすぎず、かつて大陸が合体と分裂をくり返してきたことはまちがいない。最新研究により、岩石を構成する小さな鉱物中の微量元素から大陸成長史が見えてきた。そして、かつて少年少女を魅了した“失われた大陸(ムー、アトランティス)の伝説”が蘇る。第七の大陸は実在する! 我々がよく知る6大陸のほかに、もうひとつの大陸が存在する! その名は……。 好評既刊『地球を突き動かす超巨大火山』の著者による、地球ミステリー第2弾! ミクロな物質から地球史を復元する壮大な謎解きを、地学の知識がない読者に向けて解説します。 【幻の大陸の伝説】 かつて多くの少年少女を夢中にさせた「ムー大陸伝説」。それは、はるか昔の太平洋に存在し、古代文明とともに海に沈んだ「幻の大陸」の言い伝えです。ハワイ諸島やイースター島は沈没を免れた大陸の一部だ、とも言われます。大西洋のアトランティス大陸の伝説も有名です。「幻の大陸」などいかにも怪しい話ですが、簡単にウソと言い切れるものでしょうか。 我々がよく知る6つの大陸の分布は永続的なものではありません。およそ1億8000万年前、6大陸はくっついていて、1つの超大陸「パンゲア」を形成していました。じつは、大陸の合体と分裂が長い時間をかけて何度もくり返されてきました。そのようなダイナミックな変動が起きていたならば、地球の長い歴史上、一度は誕生しながら姿を消した大陸があってもよさそうなものです。もしかすると、幻の大陸の伝説はそうした存在を語り継ぐもので、あながち単なる“お話”ではないのかもしれません。 【伝説の検証】 幻の大陸の伝説を検証するならば、地球の歴史やしくみを解明してきた地球科学が役に立ちます。地球科学は、地表を覆う岩板=プレートの生成メカニズムや運動の様子を明らかにし、プレートテクトニクス理論を確立しました。それは、地形形成や火山・地震活動の原因の統一的な説明を可能にしました。上記の大陸の変動も、地球科学が明らかにした事実です。 じつは、現代の地球科学では海底に大陸があってもおかしくない、と考えられています。実際に、地球科学者たちは調査船に乗り「海に沈んだ大陸」を探しています。本書の著者もそのひとり。といっても、大陸を見つけるには、広い海のどこで何を探せばよいのでしょうか? 大陸が海底に沈んでしまったとすれば、それはいつのことで、どんな理由があったのでしょうか? 本書は最新研究を紹介しつつ、これらの謎に大真面目に挑みます。どうやら、岩石を構成する小さな鉱物に含まれる微量元素が、大陸形成史解読のカギを握っているようです。
電子あり
「香り」の科学 匂いの正体からその効能まで
「香り」の科学 匂いの正体からその効能まで
著:平山 令明
ブルーバックス
人類は何千年も前から香料を利用してきましたが、じつは「匂い」を感じるメカニズムや、その正体が何かということについては、長い間謎に包まれていました。自然にはどんな香りが存在するのか?人は新しい香りをどのように作りだしてきたのか?アロマテラピー、香水、シャンプーや石鹸などの香りは、人体にどのような影響を与えるのか?香りの神秘を最新科学で解き明かします。 人類は何千年も前から香料を利用してきましたが、じつは「匂い」を感じるメカニズムや、その正体が何かということについては、長い間謎に包まれていました。 自然にはどんな香りが存在するのか? 人は新しい香りをどのように作りだしてきたのか? アロマテラピー、香水、シャンプーや石鹸などの香りは、人体にどのような影響を与えるのか? 香りの神秘を最新科学で解き明かします。 ・人類は5000年以上前から香料を使っていた ・香りが記憶をよみがえらせる「プルースト効果」の秘密 ・「動物の糞の臭い」と「ジャスミンの香り」はじつは同じ分子!? ・夏目漱石の『三四郎』に登場する香水「ヘリオトロープ」に込められた意味とは? ・人が嗅ぎ分けられる匂いの種類は1兆種類!? ・ラベンダーの香りが血圧を下げる ・香りが引き起こすアレルギーとは!?
電子あり
時空のからくり 時間と空間はなぜ「一体不可分」なのか
時空のからくり 時間と空間はなぜ「一体不可分」なのか
著:山田 克哉
ブルーバックス
時間と空間が融合した「時空」とは何か? 個別に分けて考えることができないのはなぜか? 「時空のゆがみ」こそが重力の本質であるとはどういうことか? この宇宙に「絶対的」なものは唯一、光速度だけであり、時間と空間を含むその他すべてのものを「相対化」したアインシュタインの画期的アイデアが時空を生み出した! おどろきとふしぎに満ちた時空の性質を一から解き明かし、相対性理論の「宇宙観」をゼロから理解する。 色も形もない時間と空間が、ゴムのように伸び縮みする!? 大人気・山田流「物理学白熱講義」シリーズに、現代物理の最重要キーワードが登場! 物質と相互作用する時間と空間のふしぎ――。 時間と空間が融合した「時空」とは何か? 個別に分けて考えることができないのはどうしてか? 「時空のゆがみ」こそが重力の本質であるとはどういうことか? この宇宙に「絶対的」なものは唯一、光速度だけであり、時間と空間を含むその他すべてのものを「相対化」したアインシュタインの画期的アイデアが時空を生み出した! おどろきとふしぎに満ちた時空の性質を一から解き明かし、相対性理論の「宇宙観」をゼロから理解する。
電子あり
カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史
カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史
著:土屋 健,協力:田中 源吾
ブルーバックス
前恐竜時代にもさまざまな古生物が生きていた。三葉虫が繁栄し、アノマロカリスがカンブリア紀の覇者となる。デボン紀にはアンモナイトの仲間がまっすぐのびた円錐形からしだいに丸くなり、ティクターリクが“腕立て伏せ”をはじめる。古生代最後のペルム紀には、イノストランケヴィアをはじめとする単弓類が覇権をにぎる! ダイナミックかつドラマチックな古生代の物語が、いま、ここにはじまる。 5億4100万年前からはじまる古生代。 「カンブリア紀」「オルドビス紀」「シルル紀」「デボン紀」「石炭紀」「ペルム紀」と、およそ2億8900万年にわたり、いまでは絶滅した古生物たちが生存競争をくりかえしていた。大量絶滅事件“ビッグ・ファイブ”が何度も起こり、“恐竜時代”の中生代へとつながっていく。 生態系の覇権をめぐる古生代のふしぎな古生物たちの物語を、100点に及ぶ精緻なカラーイラスト&化石写真で解説します。
電子あり
人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理
人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理
著:永田 和宏
ブルーバックス
4000年前、アナトリアで発明された鉄ほど人類の社会と文明に影響を与えた物質はない。温度計もない時代に、どのように鉄を作ったのだろうか? 鋼、玉鋼、錬鉄、銑鉄、溶鉱炉、転炉、平炉、反射炉──アナトリアの最古の製鉄から現代の製鉄法、さらに日本固有の「たたら製鉄」も紹介しながら、鉄作りの秘密に迫る。 鋼、玉鋼、錬鉄、銑鉄、溶鉱炉、転炉、平炉、反射炉、たたら…… 古代から現代までの製鉄法と、その技術を探る。  人類が鉄を作り始めて4000年。「鉄」ほど人類の社会と文明に影響を与えた物質はない。温度計もない時代に、どのように鉄を作ったのだろうか? 「鉄鉱石を炉に入れ加熱すれば、鉄は自然にできてくる」というわけではない。鉄鉱石から鉄を作るには、厳密に温度を管理し、含まれる炭素の量をコントロールし、リンやイオウなどの不純物が混ざらないようにしなければならない。温度計すらない時代から、鉄を作ってきた人々は、それらをどのように知り、何を目安に鉄を作ってきたのだろうか。  アナトリアの最古の製鉄から現代の製鉄法、さらに日本固有の「たたら製鉄」の技術を解説しながら、鉄づくりの秘密に迫る。
電子あり