講談社現代新書作品一覧

ハプスブルク帝国を旅する
ハプスブルク帝国を旅する
著:加賀美 雅弘
講談社現代新書
美貌の皇妃が愛した離宮町。「ロスチャイルドの鉄道」で行く地中海。ボヘミア温泉三昧。知られざる帝国式リゾートを味わいつくす。
学問のヒント
学問のヒント
著:日垣 隆
講談社現代新書
「知」の最前線がわかる本。記憶/複雑さ/時間/遺伝/性愛/メディア/大学/技法/地震/戦争/地図/観光/日本人/家族……現代人として国際人として、これだけは知っておきたい必読のガイド14章。
北朝鮮デ-タブック
北朝鮮デ-タブック
著:重村 智計
講談社現代新書
食糧難はなぜ起きたか?人民軍の戦力は?金正日体制をどう読むか?政治システムから衣食住まで、アジアの未来を左右する国の情報を網羅!
「教養」とは何か
「教養」とは何か
著:阿部 謹也
講談社現代新書
自己の完成を願う、教養観を覆す画期的論考。哲学のすべてを修め、最後に靴直しの仕事につく――江戸時代や西洋中世の学問のあり方、公共性と「世間」の歴史的洞察から、集団の中で生きる教養の可能性を探る。(講談社現代新書) 自己の完成を願う、教養観を覆す画期的論考。哲学のすべてを修め、最後に靴直しの仕事につく――江戸時代や西洋中世の学問のあり方、公共性と「世間」の歴史的洞察から、集団の中で生きる教養の可能性を探る。
電子あり
新しいヘ-ゲル
新しいヘ-ゲル
著:長谷川 宏
講談社現代新書
読めば本当のヘーゲルがわかる絶好の入門書。弁証法とはどんな思考法か。意識とは、歴史とは何か? 近代社会の自由と自立を求めて、道徳や宗教より「知」の優位を説いた思索を、平易な日本語で描ききる。(講談社現代新書) 読めば本当のヘーゲルがわかる絶好の入門書。弁証法とはどんな思考法か。意識とは、歴史とは何か? 近代社会の自由と自立を求めて、道徳や宗教より「知」の優位を説いた思索を、平易な日本語で描ききる。
電子あり
がんの常識
がんの常識
著:竹中 文良
講談社現代新書
氾濫する情報のなかで、何を信じ、何を疑うべきか。豊富な臨床例から名外科医がホンネで説く患者心得。
「反」読書法
「反」読書法
著:山内 昌之
講談社現代新書
見栄や義務感は読書の大敵、教養なんか気にしない。本選びの方法、「よりよく読む」ための技術、難解な書をいかに攻略するか、学生時代に何を読むか――知的人生を10倍楽しむヒント、一挙公開!
孔子―中国の知的源流
孔子―中国の知的源流
著:蜂屋 邦夫
講談社現代新書
2500年の歴史を貫き、孔子の教えは今なお中国文化の根幹に生きている。その生涯・思想・道統をあくまで平易に語りつくし、巨人の息づかいを現代に甦らせた名著。
はじめてのラテン語
はじめてのラテン語
著:大西 英文
講談社現代新書
あのローマ帝国を統べた共通語・ラテン語は、今なお欧米諸語の中にこんなにも生きている。ABC(アーベーケー)から文法まで、やさしく明快な入門・決定版! あのローマ帝国を統べた共通語。ラテン語は今なお欧米諸語の中にこんなにも生きている。ABC(アーベーケー)から文法まで、やさしく明快な入門・決定版!
電子あり
テレビCMを読み解く
テレビCMを読み解く
著:内田 隆三
講談社現代新書
CMは社会のひとりごと。商品とことばと映像のかろやかな戯れが社会の無意識を表出する。消費社会から情報社会へ、身近なメディア表現の変容を通して、「時代の深層」に迫る。
脳と記憶の謎
脳と記憶の謎
著:山元 大輔
講談社現代新書
なぜ長期と短期の記憶があるのか、ボケは治るのか。記憶の物質的・進化的起源を追う遺伝子研究の最前線から、脳科学最大のテーマに迫る。
人間イエス
人間イエス
著:滝澤 武人
講談社現代新書
ローマ帝政下のパレスチナにおいて、鮮烈な生きざまと鋭い批判精神とで民衆の心をとらえた一人の男。未だ語りつくされていないその人間的魅力の内実に迫る。
<性>のミステリ-
<性>のミステリ-
著:伏見 憲明
講談社現代新書
【「男」とは何か?「女」とは何か?】 本当にこの世には「男」と「女」しかいないのだろうか。これまで見てきたように、「男」らしさや「女」らしさというのは相対的で、「男」だからこれこれこういう行動をとるということもないし、「女」だからといって皆、同じしぐさをし、似たような思考をするということもない。ジェンダーは社会・文化によって設定されるコードであり、性差とイメージされているもののほとんどは、セックスにその根拠を持っていない。(中略) 人間の性役割や思考型、能力が、生物的な要素による影響を受けていることをまったく否定できないにしろ、セックス差よりはジェンダー差の方が大きいことは言い得るのではないか。さらに、ジェンダーの内面化の度合いも個人個人によって偏差が生じる。行動や表現の傾向を規定するのは、個性による部分も大きいのだ。――本書より
自殺の心理学
自殺の心理学
著:高橋 祥友
講談社現代新書
【家庭内の混乱】 犯しやすい誤りを避けるために、医学には昔から伝えられている格言のようなものが数多くあります。自殺に関していえば、「自殺の危険の高い子供の背後には、自殺の危険の高い親がいる」、「自殺の危険の高い親の背後には、自殺の危険の高い子供がいる」と指摘されています。…… 青少年の自殺行為は家庭内の混乱と密接に関連する状況でしばしば生じています。たとえばある自殺の危険の高い生徒がさまざまな問題行動をおこしていたために、他の生徒からいじめの対象になっているかもしれません。しかし、よく調べてみると、家族の中の出来事が原因で問題行動を起こしていて、それがいじめを受けるきっかけになっている場合もあるでしょう。…… 家族のシステム理論から見ると ある人の現わす症状とは、家族全体の精神的なバランスを保つために、その人と家族が支払っている犠牲の結果であるともとらえられます。――本書より
イタリア・都市の歩き方
イタリア・都市の歩き方
著:田中 千世子
講談社現代新書
荘厳な大聖堂、歴史を刻む大広場、ファッショナブルな通りや橋。町楽しく人よき国イタリアの魅力を、名場面とともに紹介する特選スポット・ガイド。 ミラノの便利な美術館――観光案内所の裏にパラッツォ・レアーレがある。ここで開かれる美術展の最大の長所は旅行者向きであること。時間の限られている旅行者にとって大層利用しやすい。ところが、ミラノの美術館案内のパンフレットにはこのパラッツォ・レアーレは載っていない。……シーズンごとに展示内容が変わる催し場だからだろうか。イタリアの多くの美術館、博物館は午後まで開いていなかったり、昼の閉館時間が2時間以上あったりするが、パラッツォ・レアーレは夕方まで通して開いている。そのため旅行者はドゥオモ付近でいろいろ買い物したり、食事したり、映画をみたりする合間に都合よく美術鑑賞できる。――本書より
カンブリア紀の怪物たち
カンブリア紀の怪物たち
著:モリス.サイモン・コンウェイ,監・訳:松井 孝典
講談社現代新書
【カンブリア紀への招待】――バージェス頁岩はありきたりの化石層ではない。 ここでは腐敗の過程が一時停止してしまっていて、古代の生命の豊富さをありのまま見ることができる。堅くて丈夫な骨格を持つ三葉虫や軟体動物ばかりか、全く骨格の無い軟組織だけから成る動物も遺されている。これらの驚くべき化石においては動物体の輪郭だけでなく時には腸や筋肉のような内部組織までもはっきりと眼にすることができるのだ。ちょうどガラパゴス島のダーウィンフィンチという鳥が「適応進化」の重要性発見の代名詞とされるように、あるいは、また、ショウジョウバエが分子生物学の発展のシンボルとなっているように、バージェス頁岩は、生命の歴史の研究に生涯を捧げる人々にとって、イコン(聖像)になりつつある――本書より
謎解き中国語文法
謎解き中国語文法
著:相原 茂
講談社現代新書
可能の助動詞はどう使い分けを? 否定の“不”の位置は? 不可解といわれる文法を解きほぐし、中国語らしさの感覚をみがく、中・上級への手引。 婉曲表現としての“很不_”――さて、なぜ“很不”のような回りくどい言い方をするのか。直接ズバリと、良いなら良い、悪いなら悪いと言えばよいではないか。だが、それではこの世は立ち行かぬ。“很不_”は婉曲表現なのである。そもそも人や事物に対して、良いとか悪いとか、評価を下すことは難しい。手放しでほめれば軽く見られる。厳しいことを言えば嫌われる。……ほめとけなしの微妙なさじ加減に心砕くのが、人間である。そこで、相手を立て、こちらのメンツも保つ。それが評価である。……重要な点は、このような婉曲表現は、第三者に向けられるということだ。遠回しに人を低めるのである。自分のことにはふつう使用しない。……これは結果的には、自分たち(=話し手や聞き手)、つまりこちら側に対するケアである。自分に優しい婉曲表現である。――本書より
観音のきた道
観音のきた道
著:鎌田 茂雄
講談社現代新書
古来から人々の心のよりどころとして親しまれ、信仰を集めてきた観音菩薩。インドから中国へ、そして日本へ――。その信仰の変容、仏教の展開を通して、民衆の祈りの本質を解き明かす。 観音像の成立――すでに2世紀前後よりあったといわれるインドの観音信仰は、インドや中央アジアから中国へきた訳経僧たちによって観音が説かれた梵本が漢訳されるに伴い、西域から中原の地へと伝えられていった。『法華経』の中の「普門品」で観世音菩薩が現世の苦悩や厄害を救ってくれる霊験が説かれると、観音を信仰すれば病気が治るなどの功徳があることがわかり、しだいに一般の民衆の中にも観音信仰者が現われるようになった。それと同時に信仰者たちの観音に対する祈りや願いの内容は無限に広がっていき、その内容は具体的なものになっていった。ある者は病気を治すことを願い、ある者は金銭や地位を得ること、ある者はよい子どもを授かること、またある者は災厄から免れることを願った。そして、これらのさまざまな願いをかなえてくれる霊験あらたかな観音像を、工人は造るようになった。観音像は民衆のさまざまな願いに応じられる力を持ったいろいろな形で造られるようになっていき、そのバリエーションはしだいに増えていったのである。――本書より
知能指数
知能指数
著:佐藤 達哉
講談社現代新書
「頭のよさ」とは何なのか。それは測れるものなのか。知能検査の成立、その後の歪んだ歴史、荒唐無稽なエピソードの数々――IQ神話を徹底検証し、知能観の見なおしを迫る。 何を疑い、何を知るべきか――IQというのは、頭のよしあしの基準を確定したい、あるいは、人々を頭のよさという1つのモノサシの上に序列化してみたい、という壮大な野望の産物である。そして、捉えようとしている知能(が仮にあるとして)と、捉えられた知能はまったく別物と思ってもいいくらいのものであった。しかしそのことに気づいた人は少なく、多くの悲劇を生み出すことになったのである。IQを批判的に検討するためには、まず、その奇妙さを実感できるような例をいくつか体験し……次にIQの歴史を振り返ってみたい。より本質的な批判として、なぜ知能を測定する必要があるのか、そもそも測定なんかできるのか、ということを問うためにも必要な作業である。――本書より
国の借金
国の借金
著:石 弘光
講談社現代新書
財政赤字はなぜここまで累増したのか。きたるべき高齢社会に向けて、いま何を改革すべきか。わが国が直面する最重要政策課題を、欧米諸国とも比較しつつ、第1人者が解き明かす。 国の借金とは何か――いったん公債がある年度に発行されると、5年なり10年なりの償還時まで毎年利子を払いつづけなければならぬ。そして最終的には償還時に借りた元本をそっくり返済する必要があることから、一般にこの元本返済のため、国際整理基金特別会計にあらかじめ減債資金を積み立てておかねばならない。利子を含めた元利払いのための費用が国債費であり、注目すべきことは、この国債費が21.7%と歳出予算の中で最も高いウエイトを占めている点である。これは累年の借金の後始末を意味しており、国民が最も重要と考える社会保障関係費を上回る規模になってしまったところに、日本財政にみられる借金体質の深刻さがあるといえよう。この借金依存の体質を改めようとする財政再建あるいは財政構造改革が、21世紀に向けての大きな政策課題となってきている。――本書より