講談社現代新書作品一覧

天才になる!
天才になる!
著:荒木 経惟
講談社現代新書
はじめての自伝 写真を取ったら、オレ、何もなくなっちゃうから。オレの人生って写真そのものだから。 「天才アラーキー」はいかにして生まれたか。破天荒な修業時代、超絶的写真論を語りつくす。
ウイルスVS.人体
ウイルスVS.人体
著:山本 三毅夫,著:山本 直樹
講談社現代新書
ここまでわかった「永遠なる侵略者」の正体!ウイルスは何を考えているか? [ウイルスの戦略]――ウイルス感染を全身に広げないようにする生体の防御機構のひとつであるはずのアポトーシスが、癌やエイズなどの局面では、むしろウイルスの戦略に利用されたとも思える結果になってしまうのである。宿主――ウイルス関係はむかしの戦争にたとえられる。ウイルスは矛をもって宿主を攻めたて、宿主のほうは盾をもってこれに立ち向かうことになる。ウイルスの矛が宿主の盾を打ち破って感染することに成功すると、文字どおり、矛盾が起こることになる。最大の矛盾は、この盾となっているはずの防御機構そのものが生体を病気にさせる原動力であるという、ある種のウイルス病が存在することであろう。こうなってくると、われわれの精巧緻密な免疫系もかたなしである。策士が策に溺れてしまうわけだ。――本書より
フリ-メイスンとモ-ツァルト
フリ-メイスンとモ-ツァルト
著:茅田 俊一
講談社現代新書
天才の生涯と名曲をつらぬく秘められたメッセージ! [メイスンリーへの入会――1784年12月14日、モーツァルトはヴィーンのロッジ「慈善」に入会した。……入会時のマスターはオットー・フォン・ゲミンゲンであった。「慈善」は「真の調和」と共に、合理的な考え方を基盤とする啓蒙主義的なロッジであった。「慈善」を選んだことは、モーツァルトがロッジに何を求めようとしていたかを示すもので、その後もモーツァルトのメイスンリーないしロッジに対する考え方は変わらなかったと見てよいだろう。……大きい「真の調和」よりも小さい「慈善」を選んだのは、1つはゲミンゲンと旧知の仲であったためであろうが、いま1つは、ヴィーンのエリートがきら星のように並ぶ「真の調和」では、一介のフリーランスの音楽家ではその中に埋没してしまうように感じたためでもあろう。――本書より
愛する家族を喪うとき
愛する家族を喪うとき
著:保阪 正康
講談社現代新書
人生最大の悲しみをいかに乗りこえるか。相次ぐ永訣に直面した著者がつづる渾身の書!息子よ母よ妹よ! [意識の底に眠る息子]――私が息子を喪ったのは、1993(平成5)年2月26日のことだ。病いで入院し、そして1週間後に急死してしまった。22歳の世間のどこにでもいるような平凡な学徒だった。不意に病いに冒され、そして、入院してそれこそ死など予想できない状態で逝った。……今こうして筆を進めているときから数えて3年以上前である。4年目にはいっても私のこころは癒えない。……たぶん息子の死は、終生私のこころの傷になるのだろうが、私はそれに耐えるのを自らに課す以外にないと、こころに決めているのである。……アメリカの諺に、「涙は泣く人だけが理解する言葉である」という言い伝えがあるそうだが、確かに私はその意味を理解できる――本書より
パソコンを疑う
パソコンを疑う
著:岩谷 宏
講談社現代新書
メーカーの罪、ユーザーの無知。だから使いこなせない!痛烈無比の大批判 [怒濤のパソコン産業に反撃]――個人個人のコンピュータという意味でパーソナルコンピュータと呼ばれる部類のコンピュータのソフトウェアはとくに、従来的な工業製品のような作られ方、提供のされ方がふさわしくない。にもかかわらずここ20年近く、感性が粗雑鈍感でビジネス的に元気な人びとの手によってコンピュータソフトウェアの古典的な工業製品化が推進されてきた。パソコンのユーザは、それら専門的工業製品をただ単純に“あてがわれて”きた。それで果たしてうまくいったのか?全然うまくいってない!(中略)本書は、昨日までの怒濤のような、粗雑粗暴なるパソコン産業初期史に対する、コンピュータのソフトウェアに関する正しい常識の側からの反撃の、最初の試みの1つである。――本書より
新書アフリカ史
新書アフリカ史
編:宮本 正興,編:松田 素二
講談社現代新書
人類誕生から混沌の現代へ、壮大なスケールで描く民族と文明の興亡。新たなアフリカ像を提示し、世界史の読み直しを迫る必読の歴史書! [「浮遊するアイデンティティ」の可能性]──エチオピアでは、単一のネイションを前提としない国家が成立した。1991年に政権の座についた新政府は、徹底した多元主義政策を推進し、93年にはエリトリアの分離独立を円満に承認した。94年に制定された憲法では、各民族に分離独立の権利を(名目的ではなく)保障した。国家は緩やかな統合体となったのである。これは近代市民社会の国家観と訣別した。新たな国家形態の実験でもある。こうした緩やかで単一でないアイデンティティは、実のところ、アフリカ社会が長年つくりあげてきた社会編成の原理でもある。それは柔軟で多元的なアイデンティティに基づく社会と言ってもよい。…… アフリカの柔軟で多元的なアイデンティティを評して、「浮遊するアイデンティティ」と呼んだ人類学者がいたが、単一のアイデンティティを強要する国家や民族という集団同士の殺戮や対立を忌避するためには、浮遊する柔軟なアイデンティティが必要となるだろう。アフリカ社会にはこうした可能性が秘められているのである。──本書より
犯罪学入門
犯罪学入門
著:鮎川 潤
講談社現代新書
日常の平安をおびやかすさまざまな逸脱行動や組織の暴走……具体的事例をふまえつつ、常識ではとらえがたいその内実、法との関連、社会の対応など幅広い知識を提供する。 〔犯罪と法〕──レイブリング・パースペクティヴは犯罪が必ずしも絶対的なものではなく、相対的なものであることに着目した。人類の歴史を見ても、また異なる社会を見ても、ある時代において犯罪と定義されていたものが、そうでなくなったりする。さらに社会状況に応じて異なり、日常生活においては厳しく非難される殺人でさえもが戦場においては英雄的行為と見なされる。 レイブリング・パースペクティヴは、まず第一に、犯罪が犯罪とされるにあたっては、前提としてそれが法律によって禁止されていなければならないという、従来見逃されがちであった基本的事実を指摘し、法律が制定される過程を調査し、それが社会の集団の組織の間のポリティクス、勢力関係に大きく依存していることを検証した。──本書より
はじめての一眼レフ
はじめての一眼レフ
著:大西 みつぐ
講談社現代新書
基本から応用テクニックまで、写真の腕をいかに磨くか。まずは日常の中に発見を求める「ご近所写真術」から始めよう。 〔「ご近所写真術」のすすめ〕──時間と金をかけて遠くに行かなくとも写真は撮れる!「近所」もまた写真撮影の現場として面白いし、刺激に満ちた空間なのだ。なにしろ、そこで実際に自分が暮らしているのだから、否でも応でも「わたしの日常」と向かい合わなければいけないことになる。それは文学でいう「私性」などという難しい世界に固執することではなく、明日を生きていくための、ささやかな実験のようなものだと思っている。 気軽に写真を撮り、その結果を見る。また撮る。そんな単純な繰り返しの作業の中から、「見る」ことの楽しさや驚きを発見できる。そしてそこにあるモノ、ここにいる自分自身をゆっくりと確認していける。近所を歩くこともまたおおいなる旅のひとつなのではないだろうか。──本書より
精神医学とナチズム
精神医学とナチズム
著:小俣 和一郎
講談社現代新書
ヒトラーに心酔したユング、ナチ党員だったハイデガー。現代思想史上に輝かしい足跡を残した「知の巨人たち」の知られざる暗部がいま明かされる。 〔「アーリア人」ユング〕──フロイトはユングのオカルト現象や宗教への興味に危険性を感じ、ユングはフロイトの性欲説一点張りの頑固さに辟易していた。1913年、二人の対立は決定的となり、ユングはIPV会長を辞任する。ユングは「一種の心理的危機に陥り、第一次大戦が終了するまでほとんど引きこもった生活をおくっていた」と多くの評伝は伝えている。 しかしながらまさにこの時期、永世中立国であるスイス国民のユングは、ドイツの敵国イギリス・フランス人捕虜収容所で衛生士官の軍務に就いていた。そのときの写真には、生き生きとした表情のユングがはっきりと写し出されている。──本書より
金融ビッグバン
金融ビッグバン
著:向 壽一
講談社現代新書
2001年をメドに動き出した金融制度の大改革。自由で公正で国際的で活力ある金融市場は本当に生まれるのか。日本経済は再浮上するのか。
ハプスブルク帝国を旅する
ハプスブルク帝国を旅する
著:加賀美 雅弘
講談社現代新書
美貌の皇妃が愛した離宮町。「ロスチャイルドの鉄道」で行く地中海。ボヘミア温泉三昧。知られざる帝国式リゾートを味わいつくす。
学問のヒント
学問のヒント
著:日垣 隆
講談社現代新書
「知」の最前線がわかる本。記憶/複雑さ/時間/遺伝/性愛/メディア/大学/技法/地震/戦争/地図/観光/日本人/家族……現代人として国際人として、これだけは知っておきたい必読のガイド14章。
北朝鮮デ-タブック
北朝鮮デ-タブック
著:重村 智計
講談社現代新書
食糧難はなぜ起きたか?人民軍の戦力は?金正日体制をどう読むか?政治システムから衣食住まで、アジアの未来を左右する国の情報を網羅!
「教養」とは何か
「教養」とは何か
著:阿部 謹也
講談社現代新書
自己の完成を願う、教養観を覆す画期的論考。哲学のすべてを修め、最後に靴直しの仕事につく――江戸時代や西洋中世の学問のあり方、公共性と「世間」の歴史的洞察から、集団の中で生きる教養の可能性を探る。(講談社現代新書) 自己の完成を願う、教養観を覆す画期的論考。哲学のすべてを修め、最後に靴直しの仕事につく――江戸時代や西洋中世の学問のあり方、公共性と「世間」の歴史的洞察から、集団の中で生きる教養の可能性を探る。
電子あり
新しいヘ-ゲル
新しいヘ-ゲル
著:長谷川 宏
講談社現代新書
読めば本当のヘーゲルがわかる絶好の入門書。弁証法とはどんな思考法か。意識とは、歴史とは何か? 近代社会の自由と自立を求めて、道徳や宗教より「知」の優位を説いた思索を、平易な日本語で描ききる。(講談社現代新書) 読めば本当のヘーゲルがわかる絶好の入門書。弁証法とはどんな思考法か。意識とは、歴史とは何か? 近代社会の自由と自立を求めて、道徳や宗教より「知」の優位を説いた思索を、平易な日本語で描ききる。
電子あり
がんの常識
がんの常識
著:竹中 文良
講談社現代新書
氾濫する情報のなかで、何を信じ、何を疑うべきか。豊富な臨床例から名外科医がホンネで説く患者心得。
「反」読書法
「反」読書法
著:山内 昌之
講談社現代新書
見栄や義務感は読書の大敵、教養なんか気にしない。本選びの方法、「よりよく読む」ための技術、難解な書をいかに攻略するか、学生時代に何を読むか――知的人生を10倍楽しむヒント、一挙公開!
孔子―中国の知的源流
孔子―中国の知的源流
著:蜂屋 邦夫
講談社現代新書
2500年の歴史を貫き、孔子の教えは今なお中国文化の根幹に生きている。その生涯・思想・道統をあくまで平易に語りつくし、巨人の息づかいを現代に甦らせた名著。
はじめてのラテン語
はじめてのラテン語
著:大西 英文
講談社現代新書
あのローマ帝国を統べた共通語・ラテン語は、今なお欧米諸語の中にこんなにも生きている。ABC(アーベーケー)から文法まで、やさしく明快な入門・決定版! あのローマ帝国を統べた共通語。ラテン語は今なお欧米諸語の中にこんなにも生きている。ABC(アーベーケー)から文法まで、やさしく明快な入門・決定版!
電子あり
テレビCMを読み解く
テレビCMを読み解く
著:内田 隆三
講談社現代新書
CMは社会のひとりごと。商品とことばと映像のかろやかな戯れが社会の無意識を表出する。消費社会から情報社会へ、身近なメディア表現の変容を通して、「時代の深層」に迫る。