講談社+α新書作品一覧

定年前後の自分革命
講談社+α新書
誰もが難儀する定年に備える実践的な知恵!!
誰も書かなかった、きたるべき人生を快適に暮らすための三大法則と五カ条。著者が目撃した友人たちの実際から書き下ろす、夫と妻の定年学!!
定年まで会社人間を勤めあげたサラリーマンが、定年と同時に家庭に戻る。さあ、これから第二の人生だ、と思っても、ことはそう簡単ではありません。定年後しばらくは、家庭人間失格の状況が続くからです。いいかえれば、「わが家なのに、自分の居場所がない。会社と比べて、居心地が悪い」
「定年は夫婦の危機。ここでボタンの掛け違いをすると、一生が台なしになる」……怖いですね。ところで、家庭人間になる前提として大切なことが1つ。それは、
「あなたは家庭語が使えますか。ひょっとして会社語しか知らないのでは?」この家庭語対策を立てようとしないから、中高年以後あらためて苦労が倍増するのです。対策はとくにむずかしくなくて、あるのです。

人の心はどこまでわかるか
講談社+α新書
心の問題集&回答集!――人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている「心の専門家」である著者が、「人の心とは何か」という問いに心理療法の現場から答える。悩み、傷つく心を知ると、自分も他人も見えてくる!!
◎人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている者が、「心の専門家」である、と私は思っている。そのわからないことをそのままに捨ておかず、つねにそれに立ち向かっていなくてはならないのはもちろんであるが。これに反して素人は「わかった」と単純に思いこみすぎる。というよりは、「わかった」気になることによって、心という怪物と対峙するのを避けるのだと言っていいだろう。この書物はもともと心理療法をいかにするかという問題意識から出てきたのであるが、心理療法に関係のない、心に関心のある一般の方々が読まれても、おもしろいものになっていると思う。治療者とクライエント(相談に来た人)の関係を、そのまま家族や職場の人間関係に移しかえることはできないが、それらを考える上でヒントになることが、相当にあるのではないかと思う。
●私がユング派の分析家になるまで
●普通の人になることが幸せか
●苦しみの処方箋
●「自分はダメじゃないか」が大切
●少年事件と家族の問題
●治ることの悲しさ、つらさもある
●中高年の自殺に打つ手
●たとえ「冷たい人」と思われても
●空虚感、無気力感への対処法
●定石どおりにことは運ばない

名人庭師とっておきの知恵袋
講談社+α新書
庭づくりの基本と極意、熟練の知恵と技の数々!!
木の国ニッポンが育んだ日本の風土に根ざした庭と庭木の手入れ法。この誇るべき伝統の技を名人庭師たちがあますところなく、とことん語った!!
昔と比べて雑木の庭が多くなった。だが、庭でさわやかな雑木の趣を何年も楽しむのは至難のことと考えていいだろう。非難するつもりはないが、いまどきの若い造園設計屋は、先行き、庭の中で雑木がどんな暴れん坊の木になるか知らなすぎる。最期に面倒をみるのは私ら庭師、現場の人間だ。私らの泣き言、困りごとが、これから庭づくりを始められる方や、庭木に興味をもってくださる方に少しでもお役に立てば、それだけでもこの本は価値があるだろう。昔からの伝統的に受け継がれてきた古人の庭づくりの知恵は貴重だ。いまでも充分に、みなさま方の庭いじりに通じることがたくさんある。本書をきっかけに「庭木でも育ててみようか」と、そんな気持ちになってもらいたい、庭木づくりの楽しさを知ってもらえたら幸甚(こうじん)だ。
【(社)日本造園組合連合会】
(社団法人)日本造園組合連合会は1974年、日本庭園の伝統と文化を守り、広く造園技術・技能の向上を目的に設立された造園業者の全国団体。労働省・建設省の認可を受けている公益法人で、全国41都道府県に支部がある。プロの証である国家試験「造園技能検定試験」制度発足以来、審査を担当する検定委員を多数輩出。6万人以上の造園技能士を誕生させた。また、技能五輪国際大会に選手を派遣するなど若き技能者の育成にも努めている。組合員の中には、現代の名工や全国の名園の管理者も多く、市民植木教室や職業訓練校の講師などで活躍している者もいる。庭づくりと庭木のことから、和・洋のガーデニングまで庭のことなら全てお任せの腕自慢の庭師で構成されている。

キリスト教2000年の謎
講談社+α新書
10のキーワードでわかる西欧社会の価値観と正体!!
「エヴァンゲリオン」「ハルマゲドン」……聖書の重要な言葉から、歴史をつくり、これからの第三千年紀(ザ・サード・ミレニアム)をも動かす未知なるX(エックス)を探る!!
よくも悪くもキリスト教は過去2000年間の世界の大きな流れであり、主要な原動力であった。その歩みを振り返り、行く先を探ることは、第三千年紀への世界の展望に1つの視界を開いてくれるのではあるまいか?キリスト教国でない日本にとっても、それはけっして無用無縁の問題ではない。わたしたちのささやかな再検討の手がかりとして、十のキーワードを選んでみた。十という数字にこだわったわけではないが、十のローマ数字はX、Xはまた「未知」を表す。キリスト教の未知なるXを探る意味をこめた。キリスト教のXに、第三千年紀への希望を見出すことができるかどうか。ともあれ、読者とともに第一の鍵穴から鍵を差し込んでいくことにしよう。

抗老期
講談社+α新書
人間、そうは簡単に老けこめない。まだまだっ!!
日々、「老い」を実感すれど、日々、「抗老」の気持ちもつのる。人生の最終ステージも「抗老」の精神があれば、元気もでるし、生きる甲斐もある!!
老いという字はつつましすぎる。手垢にまみれてしょんぼり見える。介護という字と隣り合わせで、暗く困った印象を受ける。こんな字になびいたりするものか。どこかでツンと抵抗していたい。抗老期と名づけた所以(ゆえん)である。
このごろの私は、面倒なものは無意識のうちに整理したくなっている。人生の終点に近づいているのを本能的に悟りはじめているのであろう。達観の境地かと思ったが、逆に面白い人の話には我を忘れてのめりこむ新しい情熱も湧いてきた。他人の話を聞いて、ここぞという一点で確実に反応する情熱だけ確保できれば、ほかにはもう何もいらない。いずれまた変化するかもしれないけれど、いまのところ私はこんな境地にたどりついた。