講談社+α新書作品一覧

医原病-「医療信仰」が病気をつくりだしている
医原病-「医療信仰」が病気をつくりだしている
著:近藤 誠
講談社+α新書
医者と医療情報への妄信と過剰な期待が悲劇を生む!! 健診は健康のためにならず、予防接種は障害をもたらす。医療にかかわると元気な人でも病気になってしまう。権威や厚生省の言葉をうのみにするのは、もうやめよう! 医者になってこのかた、医療に対する見方はずいぶん変わりました。医療行為が人びとに役立つ場合が、以前思っていたよりもずっと少ないことに気づいてきたのです。しかし世の中の人びとは、医療の価値を実際以上に評価しているようにみえます。そのゆえでしょう、ちょっとしたことでもすぐに医療機関にかけこんで、挙げ句に副作用や後遺症に悩まされる方が実に多い。 専門家たちは、医療行為の多くが不必要であることを公言しないどころか、根拠がない医療行為を社会にむかって喧伝するのに大忙しです。これでは医療の虜になる人がますます増え、医原病という医療による被害も増大する一方です。それでみかねて、本書を著すことにしました。
「財務省」で何が変わるか
「財務省」で何が変わるか
著:川北 隆雄
講談社+α新書
金融行政を分離された財務省の新たなる野望!! 「最強の官庁」といわれた大蔵省が財務省に変わった。金融行政は手放したものの「予算編成権」「マネー警察権」を保持した新生・財務省のしたたかな戦略と戦術!! 1996年秋から、当時の橋本龍太郎首相の主導で行政改革論議が始まった。2001年1月からの中央省庁再編は、この橋本行革がそれなりに結実したものである。官僚機構の抵抗を排して、省庁の数を減らすことには成功した。しかし、当初意図したような、行政機構の簡素・効率化にはほど遠いようだ。 改革の原点だった大蔵省は一連の再編で、金融行政は分離された。しかし、権力の最大の源泉である予算編成権を握る主計局、そして税務調査権を持つ外局の国税庁は保持し続ける。国税庁の税務調査権は一種の「マネー警察権」であり、政治サイドの攻勢から身を守る強力な武器となる。つまり、大蔵省の表と裏の権力を代表する部門は、新生・財務省になっても残るのである。
パソコンを買う 賢者の選択
パソコンを買う 賢者の選択
著:戸田 覚
講談社+α新書
買ってから後悔しないための実践的超辛口買い方ガイド!! 次々と新商品が登場し、ベテランでも頭を悩ますパソコンの購入。いつ、どこで、なにを、いくらで買うのがベストか、ズバリわかる!! 本書は、パソコンを買うための本である。パソコンを買うためだけの本である。ソフトの使いこなしや仕事にはなんの足しにもならないが、パソコンを買おうと思うなら史上最強の味方になることを約束しよう。特に、「少ない予算で、できるだけよいパソコンを探したい」という無謀な考えをお持ちなら、最初から最後まで読んで欲しい。私はよく、人からパソコン購入の相談を受けるが、そんなもの5分や10分で結論が出るわけがない。本書1冊分の説明と、ノウハウが必要なのだ。パソコン選びほど楽しい買い物はない。店員や身近にいる“パソコンの先輩”に任せてしまうなんて、もったいないことこの上なし。とりあえず本書を読めば、あなたは、一気にパソコン選びの達人となれるだろう。
英語は怖くない――だけど怖いときもある
英語は怖くない――だけど怖いときもある
著:松永 大介
講談社+α新書
外交官の“楽しくなる学習法”といま、生きている英語!! 英語の基本の基本から最新の時事英語まで、すぐ役立つ文例事例をぎっしり満載!!英語の面白さを徹底追究した外交官の実践的英語学!! 世の中では、「生涯学習」とか「自己実現」ということがよく語られるようになってきました。しかし、勉強を続けていくには、欠いてはならないことがあります。それは楽しさです。英語が生きた人間の言葉である以上、そこには生身の人間の泣いたり笑ったりが反映されているはずです。この点に着目すれば、切れば血の出るような生き生きと躍動する言葉の世界が広がっているのが見えてくるはずです。この本の中では、今日という時代にリアルタイムで生きている英語を惜しみなく紹介します。国際社会の真っただ中で現に使われている英語にもふんだんに触れることができるはずです。それは楽しく勉強するとはどういうことかを、身をもって味わえ、英語が怖くないことが実感できるということです。
誤用乱用 テレビの敬語
誤用乱用 テレビの敬語
著:奥秋 義信
講談社+α新書
全て実例、どこが間違いか!?このままでは日本語が危ない!! テレビで放送された誤用敬語の実例をあげ、正しい敬語のルールとコツをわかりやすく解説。間違いの理由がわかれば敬語は簡単に使える! 現代の言葉の乱れに拍車をかけているのが、テレビ・ラジオから流れてくる誤用乱用の敬語ではないでしょうか。本書では、電波にのったおかしな“敬語”を、おもな材料としてまな板に載せています。抽象論を避けるためです。アナウンサーやリポーターなどが用いる誤用乱用の敬語が、敬語の乱れを拡散させている現状は無視できません。社会一般には、「放送で使われている言葉遣いだから、正しいに違いない」となってしまうのです。具体的に問題点を指摘する半面で、言葉狩りになることは避けなければなりません。ですから、責任上、番組名や題材名をあげながらも、発言者名は出しませんでした。放送日も原則として示していません。それでも、本人名が推定される場合は、公器での発言として、やむを得ないものと考えます。
フィナンシャル・エンジニア 金融工学の担い手たち
フィナンシャル・エンジニア 金融工学の担い手たち
著:石井 至
講談社+α新書
金融工学を駆使し、金融を動かす華麗なる頭脳派商売!! デリバティブの担い手は医学部出身!高等数学を武器にヒット商品を開発した著者が教える、その魅力と金融工学の正しい理解!! 「フィナンシャル・エンジニア」(FE)とは、「金融工学者」という職業名になるわけですが、おそらくほとんどの人にとって、まったく見当がつかないというのが実態でしょう。日本では、ここ10年前後の歴史しかない新しい職業ですから、それも当然です。少々金融をかじった人の中には、「フィナンシャル・エンジニアって、デリバティブ(金融派生商品)を開発する人でしょ?」と理解している人もいます。たしかに、デリバティブを開発する人はFEという職業に分類できます。デリバティブ以外の分野を取り扱うFEも存在します。おそらく、私は日本人として初期のFEのひとりだと思いますが、この本を通じて、FEとはどういう職業なのかを説明し、とりわけ中学生から大学生、20代の若い世代の人にFEに対する興味を持っていただきたいと思っています。
一つの中国 一つの台湾―江沢民VS李登輝
一つの中国 一つの台湾―江沢民VS李登輝
著:楊 中美,編・訳:趙 宏偉,編・訳:青木 まさこ
講談社+α新書
台湾独立か中台統一か!?2人のドンの熾烈な闘い!! 12億人のトップに君臨する紅い中華皇帝江沢民と総統引退後も台湾政局に隠然たる力を持つ李登輝の台湾をめぐる最後の闘いが始まった!! 李登輝(りとうき)と江沢民(こうたくみん)はどうしてこんなにもぶつかりあうのか。李登輝と江沢民はじつによく似ている。2人は似た者同士だったが、一番の違いは「場所」の違いだった。李登輝と司馬遼太郎が以前行った対談のテーマは、「場所の苦悩」だった。つまり台湾と中国大陸という異なる場所にいるために、李登輝と江沢民は、真っ向から対立し、また似た者同士であるがゆえに引くに引けなくなってしまった、というのである。惨敗の責任を問われて国民党主席を辞任したものの、李登輝は陳水扁(ちんすいへん)新総統と組み、台湾独立を目指して、宿敵である江沢民をいまもなお、攻め続けている。李登輝vs江沢民から陳水扁vs胡錦濤(こきんとう)へ……。太平洋を揺るがすドラマが終わる気配は一向に見られない。
こころの生態系―日本と日本人、再生の条件
こころの生態系―日本と日本人、再生の条件
著:河合 隼雄,著:小林 康夫,著:中沢 新一
講談社+α新書
非知の思想、他力の思想、弱さの思想を!! 大転換期を果敢にのりきる着想を提唱!!まだまだ、人のこころに生きる力をかきたてるものがある!「こころのよりどころ」を示す!! いままではパワフルにやりすぎたから、もう少しパワーレスのほうからこころを見るということが、こころの汚染を清めるのに役立つのではないかと思います。――河合隼雄 人間のこころとは、癒しというようなことを超えた、もっと深いところで、救済というのを望んでいるように思うんです。――小林康夫 いまの世界でもてはやされているものは全部だめだ、と思うくらいの直観力がないとだめだと思いますね。――中沢新一 「人類の死滅」というものに対する深い危機感がなければ、人類の精神は成長し、成熟し、進化を遂げていくことができないのかもしれません。――田坂広志
要求と拒絶の英会話
要求と拒絶の英会話
著:小池 直己
講談社+α新書
意志をハッキリ表現できると全てがうまくいく!! コミュニケーションの根本は「~してほしい」と「~してほしくない」の相互関係にある。このコツがわかれば英会話も上達が早い!! すべてのコミュニケーションの根底には、人間の要求にもとづく「~してほしい」、つまり“I want you~”があり、それに対する“YES”or“NO”の対応の仕方がある。特に“NO”を他人に対してうまく伝えられないのが、日本人特有の欠点である。そこで、「要求」と「拒絶」の意志を、相手に対して適切に伝えなければならない場面を270パターン設定し、3~5語前後の中学レベルの単語を並べた「英会話の決まり文句」で自分の意志を伝える方法を提示してみた。4コマ漫画のような会話形式で構成したので、英語が苦手な人でも、短時間で楽しみながら身につけることができるだろう。
マンションの資産価値を高める本
マンションの資産価値を高める本
著:中島 猷一
講談社+α新書
目からウロコ!!すぐにもできる正しい運営と管理!! マンションの管理組合の現状と立場を熟知する筆者が、積立金を殖やす法、住人のための理想的なマンション運営など、豊富なアイディアを披露!!業者まかせが危ない!! 仮に同じ3000平方メートルの一軒家とマンション(100世帯)があったとする。一軒家は1人で固定資産税を払うから、「高い高い」とこぼしている。だが、現実には同じ面積のマンション住人は100世帯もあるから、その固定資産税をトータルすると、一軒家よりも7倍の金額を払っていることになる。わが国では、一軒家に対する行政サービスはいっぱいある。電信柱には灯りを付ける、その町会には消防設備まで作る、公園を作ってそこには共同水道まである、というぐあいにさまざまなサービスをしている。ところが、マンション住人はすべて自前である。そのうえに固定資産税を一軒家よりも7倍も多く払っている。こんな不合理なことに、行政が知らん顔をしていること自体がおかしい。
金正日と金大中 野心と野望
金正日と金大中 野心と野望
著:趙 甲濟,訳:黄 民基
講談社+α新書
南北会議“和平”ムードの裏の欺瞞(ぎまん)に満ちた罠!! 今世紀最後の暴君・金正日(キムジョンイル)と握手した金大中(キムデジュン)。ふたりの危険な政治家の思惑と術数が朝鮮半島を再び危機に陥れる。韓国の論客による気骨ある一撃!! 韓国(大韓民国)の大統領金大中と、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の独裁者金正日が会った2000年6月13日の平壌(ピョンヤン)での南北頂上会談は、金正日が製作・監督・脚本・演出・主演し、平壌をセットに、平壌市民をエキストラに動員した巨大な演劇であった。……金泳三(キムヨンサム)前大統領は今度の会談を、嘘つきと天下の独裁者の会談だと指摘した。毒舌にはちがいないが、一抹の真実を含んだ言葉だろう。……このトリックスターが仕組んだペテンとトリックには、日本にも影響がおよぶ危険な罠が仕組まれているかもしれないのだ。その罠の実態を知るためには、統一問題に揺れる韓国の深刻な事情を知る必要がある。……そうした流れの中で、これまで見えなかった金正日の野望と金大中の野心とは何かを、日本の読者諸賢に読み取っていただければと思う。
十七歳の性
十七歳の性
著:河野 美香
講談社+α新書
大人たちは誰も知らない高校生の「軽すぎる性」!! “中絶手術なんて風邪”程度にしか感じない高校生が急増中。驚くべき“十代の妊娠中絶突出データ”が示す、高校生と親の無知!! 最近、ティーンエイジャーの性感染症、妊娠が増加しています。1週間のうち何人かの高校生が診察に訪れています。この頃は、堂々と制服を着て受診し、いざ中絶手術を受けることになっても、あまり落ち込むことなくたんたんとしています。風邪でもひいたかの感覚で婦人科を訪れているようです。若者たちがセックスに走るのはある面ではしかたがない状況かもしれません。少しでもティーンエイジャーたちのトラブルが少なくなるようにするにはどうすればいいのでしょう。とりあえず、今、高校生のあいだでおこっている現実を本人たちはもちろんのこと教師や親、周りの大人たちにも知ってもらう以外にないと考えました。そこでトラブルをかかえたいろいろなケースを集めてできたのが、この本です。
うちの愛犬を一日でも長生きさせる法
うちの愛犬を一日でも長生きさせる法
著:安川 明男
講談社+α新書
初の企画!!愛犬家の究極の気がかりにズバリ! 溺愛は犬をストレスに追い込む!年齢でこんなに違う犬の病気。老い始めた犬の健康管理と介護など気鋭の獣医師が情熱的にアドバイス 犬は体の特徴により、警戒しなくてはならないトラブルが異なる。たとえばダックスフントやビーグルは垂れ耳が原因の外耳炎にかかりやすい。小型のトイ・ドッグには膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼といって腿と膝の筋肉の動きを連携させる骨がずれるトラブルが多い。特に胴長犬、たとえば、ウェルシュ・コーギー、ペンブローグやダックスフントには、よく脊椎・椎間板疾患が見られるといった調子だ。日本には、世界中のさまざまな地域からきた、さまざまな種類の犬が生活している。暑い地域からきた犬(グレーハウンド、チワワなど)もいれば、寒い地域出身の犬(シベリアン・ハスキー、ラブラドル・レトリーヴァーなど)もいる。しかし、忘れてはならないのは彼らが自分の意思で日本を選んだわけではなく、人間の都合で、人の手によって連れてこられたということである。
JAZZはこの一曲から聴け!-マイ・フェイバリット・アルバム100
JAZZはこの一曲から聴け!-マイ・フェイバリット・アルバム100
著:寺島 靖国
講談社+α新書
楽しく、無理せず自然に、ジャズ通・ジャズ好きになる!! 歴史的ジャズ3割、新しいジャズ7割。お勉強2割、楽しさ8割。「ジャズは難解だ」を払拭させる寺島流聴き方で選んだ一生モノ100枚! これまでのジャズの聴き方は素面(しらふ)で聴くジャズの聴き方だった。真面目一本やり。もうそろそろビールを飲んでジャズを聴く、そういう楽しみを味わってもいいのではないかというのが、この本の主張である。ジャズのスタイル論や歴史はむずかしいが、メロディーの美しさは誰にもわかる。そこから入門しなさいと説いているのだ。本書に紹介した100枚のうち70パーセントが現代CDについてさかれているのは、とにかく現代から聴きはじめてほしい、そういう願いが込められているからである。有名人は極力はぶいた。知名度はなくても平易で見事なプレイを施す人はたくさんいる。そういう人を本書はメインに紹介した。ビギナーにもマニアにも面白いジャズ本。それが本書である。ビールでも飲みながら、どうぞ。
孫正義 掟破りの決断
孫正義 掟破りの決断
著:大下 英治
講談社+α新書
常識と慣例を打ち壊さなければ革命は起こせない!! 天才起業家と呼ばれる孫正義の波乱に満ちた半生から、IT革命の覇者となるまでの重要な決断を選び、破天荒な発想の秘密を明かす!! はみ出すエネルギーをもった人物には、その裏に、はみ出さざるを得なかったエネルギーの哀しみがある。ひとにいえぬコンプレックスを抱き、その克服にすさまじいエネルギーを発揮している。そのエネルギーがいい方向に発揮されれば、大変な偉業をなすことができる。孫にとっては、韓国人の血を受けている在日韓国人3世という哀しみがあったろう。孫に初めてあったとき、将来、大物にはなるだろうが、まさか、いまのように世界的スケールで活躍して「世界の孫」になるとまでは想像しなかった。が、孫は、あれよあれよという間に、驚くべき大胆な改革をなし遂げていった。わたしは、孫について書いておかなければ、現代は語れない、と思うようになった。
マイクロビジネス―すべては個人の情熱から始まる
マイクロビジネス―すべては個人の情熱から始まる
著:加藤 敏春
講談社+α新書
個人の志と働きがいが新しいビジネスを創る!! IT革命の激変期、時代は組織から「個人」へ。年齢も性別も超えて、働く喜び、生きがいが見つかるマイクロビジネス社会が始まる!! マイクロビジネスの出発点は、あくまで個人です。……ビジネスというと、どうしても「利益」ということが頭に浮かぶかもしれませんが、マイクロビジネスは、利益だけを求めるものではないということです。……達成感、働きがい、人とのコミュニケーションの楽しさ。ビジネスの喜びは、収益以外のところにもたくさんあります。むしろ、お金儲け以外の部分に、より大きな喜びを見いだすことができるのがマイクロビジネスであるともいえるでしょう。…… 自分なりの生き方、働き方を追求した結果、1人ひとりが、その人なりのマイクロビジネスを起業していく。つまり、起業の志をもったすべての人が、起業家(アントレプレナー)となるという社会の実現は、夢物語でも空想でもなく、現実の未来なのです。
クスリになる食べもの・食べ方
クスリになる食べもの・食べ方
著:飯塚 律子
講談社+α新書
こんなにある治癒力、免疫力を強化する食事法!! 老いない、疲れない、病気にならない、太らない……健康なからだをつくる賢い食生活術。食材の組みあわせ・調理法でも大きな差がつく!! 近年、病気や老化の進行状態、寿命などはその人の遺伝子(DNA)と深くかかわっていることがわかってきました。ただし、遺伝子によってかかる病気が決定されているわけではありません。環境や生活習慣などの後天的要因がかかわってくることも事実です。そこで、遺伝子の損傷を未然に防ぎ、修復力を養っていくことが老化を遅延させ、健康寿命を延ばすことにつながります。なかでも食生活の占める比率は非常に高いことが、多くの疫学調査で科学的にも証明されてきました。この本では、食品の有効成分や薬効、機能性を中心にまとめています。これらの個々の食品の特徴を大まかに把握していただき、ご自分の体質(遺伝子)にあわせたバランスのよい食生活をして、より若く健康に、スタミナを養っていただきたいと思います。
夢の読み方 夢の文法
夢の読み方 夢の文法
著:川嵜 克哲
講談社+α新書
夢は何を語りかけるか!?「無意識」はおもしろい!! 「人間の生き方や心理療法の根本についても考えさせられた。現代人の生き方に関心を持つ人にひろく推薦したい」 夢のことを考えていくことは、現実とはなにかということを考えていくことと深く結びついている。その意味で、本気で自分の夢のことを考えていくことは、非常に厳しく自身が生きている現実のことを吟味していくことにつながっていく。また、そうすることによって、その人の現実が変化していくことも起こってくる。心理療法などで夢分析がおこなわれるのはこのためである。 夢は毎夜訪れて、限定された意識のあり方を揺るがせる。その揺らぎの中で、意識を超えた世界を私たちは垣間みるのである。
仏像が語る知られざるドラマ
仏像が語る知られざるドラマ
著:田中 貴子
講談社+α新書
人はなぜ仏像に惹かれるのか。その謎に迫る!! 人びとは仏像に何を求め、何を祈ってきたか!?阿弥陀如来、十一面観音、毘沙門天等々が秘める物語とは?出色の仏像の見方!! 私は、ほとけとの出会いは結縁(けちえん)、縁を結ぶことにあると思う。そして、欠かせないのが、「このほとけが今ここにどのようにしてまつられるに至ったか」という一種の物語縁起を知ることだ。仏像には、それぞれの「ドラマ」がある。それが本当であろうが嘘であろうが、それを信じた人が確かに存在したから、今も仏像は生きているのだ。薄暗い堂の中で、しんと静まっている仏像にも、歴史という「ドラマ」があることを充分楽しんでいただきたい。
地震は妖怪 騙された学者たち
地震は妖怪 騙された学者たち
著:島村 英紀
講談社+α新書
地球の中は妖怪だらけ、地震予知など夢物語だ!! 今、地震学の最大の謎は、カタツムリ妖怪。その物理学的メカニズムがわからない。地震妖怪の投げつける数々の謎に学者たちが挑んでいるが……。 人類は何をするかわからない。人間社会に被害があったら困るものだから地震についても調べているらしいが、地震のメカニズムを解明するだけではなくて、あわよくば、地震の制御や大地震の人工的な分散までも考えかねまい。こういった自然の制御は、生きている地球にとっては息の根を止められかねない重大な事態なのだ。かくて地球は、ニセのシッポをつぎつぎに繰り出すばかりではなくて、地震の妖怪や火山の妖怪はもちろん、すべての妖怪をそそのかして、地球物理学者に正体を暴かれまいと、悪あがきをすることになった。 本書は「妖怪」と「騙し」だらけの観がある。それは「さまざまな妖怪」と科学者の終わらない戦いを描いたからなのである。