星海社新書作品一覧

パンクする京都 オーバーツーリズムと戦う観光都市
星海社新書
オーバーツーリズム最前線、京都!
日本の古都、京都。この人口150万の小さな街に、世界中から毎年5000万人以上の観光客が押し寄せている。こうした訪日外国人観光客の急増は利益をもたらす一方、観光客とのトラブル―舞妓パパラッチ・景観破壊・民泊問題―などの観光公害《オーバーツーリズム》として、いま大きく注目されています。東京オリンピック・パラリンピックを控えた東京も決して他人事ではないこの大問題について、本書では、オーバーツーリズムの最前線で戦う京都住民たちの現地レポートや関係者インタビューを通して「持続可能な観光」の在り方を考えてゆきます!
*本書目次
はじめに
京都市内地図
第1章 京都がパンクする!?
“世紀の愚策”と呼ばれた京都改造計画
花街に押し寄せる「舞妓パパラッチ」
「日常」に侵入する観光客
「インスタ映え」で地価高騰?
「お宿バブル」が街を塗り替える
民泊がもたらした「お宿カオス」
世界はそれを「オーバーツーリズム」と呼びはじめた
インタビュー(1)オーバーツーリズムと戦う京都の和尚さん 「信仰と観光をごっちゃにしたらあかん!」
第2章 日本社会に蔓延する「観光客ぎらい」
観光は「おいしくない」
京都から押し出される日本人
インバウンド市場の主役は中国人
日本社会の「観光客ぎらい」
インタビュー(2)舞妓パパラッチに脅かされる祇園ブランド 「観光されたくない」街のSOS
インタビュー(3)京都市、かく戦えり! オーバーツーリズム最前線からの報告
第3章 「京都らしさ」の正体 ~観光のまなざしと「古都」化する京都
京都ブランドは「観光ありき」ではなく「文化ありき」
京都観光史~京都はいつから「古都」なのか?
京都タワーと京都駅ビルがもたらした景観論争
「そうだ 京都、行こう。」時代の京都リピーターたち
インタビュー(4)これぞクールジャパン最前線!! 刀で「日本」を伝える京都のサムライ塾
インタビュー(5)狭い、不便が逆に良い!? 超人気町家旅館のおもてなし 日本の“日常”をプロデュース
第4章 京都は誰のものか?
我々は観光客に何を奪われるのか
テーマパーク化する京都
おわりに
参考文献

ジャパニーズハロウィンの謎 若者はなぜ渋谷だけで馬鹿騒ぎするのか?
星海社新書
消費者行動論で解き明かす日本のハロウィン
2018年10月28日未明、ハロウィンでにぎわう東京・渋谷のセンター街で軽トラックが横転させられ4名の逮捕者が出た。酔っぱらいの喧騒や路上のごみ問題など、負のイメージで取り沙汰される渋谷ハロウィン。一方で、20年以上の歴史を誇り地域に根付いたカワサキ ハロウィンや、クールジャパンのひとつともいえるコスプレ文化と結びついた池袋ハロウィン、毎年ツイッターのトレンドを独占する地味ハロウィンといったイベントは、文化的にも経済的にもおおいに注目に値する。本書は、いつの間にか日本の年中行事となったハロウィンの現在・過去・未来を、現地レポートや関係者インタビューを通して読み解いていく。

「ソウナンですか?」に学ぶ ゲームブック式 生死を分ける最強のサバイバル術
星海社新書
なんでも作る! なんでも食べる! 知恵と勇気の無人島サバイバル
自然の中に身を置くとそれがどういう状況であれ頼りになるのは自分の身体と頭だけです。ぼくたちはただの地球上の1匹の生物でしかなくて、転べば傷つくし動けば喉も渇くし腹も減ることを思い出します。たまに怪我したりひどく辛い思いをしたりもしますが、そういう失敗話を後からみんなに話したりできるし、いい思い出になる。体験こそが素晴らしい人生の宝物だと思うのです。
それなら逆に彼女たちの体験を楽しみながらゲームにしてみてはどうでしょうか。みなさんは彼女たちと一緒に冒険し空腹を感じ夜の闇に怯えるのです。成功や失敗を繰り返しながら彼女たちとソウナン生活を生き延びてみてください。 原作者 岡本健太郎
(本書目次)
はじめに 文・岡本健太郎
第1章 はじめての食料確保
鈴森明日香
第2章 森で迷子になったら
九条紫音
第3章 島を探索しよう
天谷睦
第4章 動物を狩って肉を食べよう!
鬼島ほまれ
おわりに

ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想
星海社新書
思想の〈ダーク〉な最前線、ニック・ランド
「新反動主義」あるいは「暗黒啓蒙」と呼ばれる、リベラルな価値観に否を突きつける暗く新たな思想潮流は、現代において陰に陽に存在感を示しつつある。本書では、その捉えがたい核心に三人の重要人物から迫っていく―ピーター・ティール、カーティス・ヤーヴィン、そしてニック・ランド。とりわけ哲学者ランドの思想に分け入ることが、本書のさらなる目論見である。ランドと、彼が率いた研究グループCCRUの影響圏は、「加速主義」「思弁的実在論」など近年の思想動向から、多様な領域における文化的プレイヤー、「ヴェイパーウェイヴ」のような文化現象にまで広範に及ぶ。〈ダーク〉な思想に目を向けて、初めて見えるものがある。
*本書目次
はじめに
1 ピーター・ティール
ピーター・ティールとは誰か
ルネ・ジラールへの師事
学内紛争にコミットする
主権ある個人、そしてペイパル創業へ
ニーチェ主義とティール
暗号通貨とサイファーパンク
「イグジット」のプログラム
「ホラー」に抗う
啓蒙という欺瞞、そして9・11
2 暗黒啓蒙
リバタリアニズムとは何か
「自由」と「民主主義」は両立しない
カーティス・ヤーヴィンの思想と対称的主権
新官房学
反近代主義とその矛盾
人種問題から「生物工学の地平」へ
3 ニック・ランド
啓蒙のパラドックス
ドゥルーズ&ガタリへの傾倒
コズミック・ホラー
グレートフィルター仮説
クトゥルフ神話とアブストラクト・ホラー
死の欲動の哲学
CCRUという実践
CCRUとクラブミュージック
ハイパースティション
思弁的実在論とニック・ランド
カンタン・メイヤスー
レイ・ブラシエ
ニック・ランドの上海
4 加速主義
加速主義とは何か
左派加速主義とマーク・フィッシャー
右派加速主義、無条件的加速主義
トランスヒューマニズムと機械との合一
加速主義とロシア宇宙主義
ロコのバジリスクと『マトリックス』
ヴェイパーウェイヴと加速主義
ヴェイパーウェイヴと亡霊性
ノスタルジーと失われた未来
未来を取り戻せ?
あとがき
参考文献

グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術
星海社新書
グラビアアイドル史上初のビジネス書発売!
「尻職人」倉持由香が伝授する最新の自己プロデュース術にして仕事論!
グラビアアイドルという職業に、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか。「可愛くて胸さえ大きければ水着姿を見せるだけでお金を稼げるんだから“楽”だよな」と思っている方もいるかもしれませんが、現実はめちゃくちゃ厳しいのです! 芸能界では地位が低く見られがちな私たちの仕事で“稼げる”人は、ほんのひと握り。雑誌のグラビア、テレビの一席を巡り、熾烈な競争が繰り広げられるグラビアアイドルの世界を生き残るには打算的な“戦略”が必要でした。本書では、お尻の自画撮りをSNSに拡散し、「#グラドル自画撮り部」を立ち上げグラドル界をサヴァイヴしてきた私が編み出した、SNSによる自己プロデュース術と仕事論をお届けします。

戦国北条五代
星海社新書
ゆうきまさみ、推薦!
戦国時代を体現する戦国大名・小田原北条氏五代一〇〇年の興亡
伊勢宗瑞(北条早雲)の伊豆討ち入り(一四九三)に始まり、秀吉による小田原合戦(一五九〇)において没落するまで、五代一〇〇年にわたって関東に覇を唱えた北条氏(小田原北条氏、後北条氏)は、戦国大名研究において常に中心的存在となっている。存在期間の長さ、残存史料の豊富さなどの点からいって、「戦国大名とはなにか」を考える際には、まずは北条氏について解明することが求められるゆえである。早雲の「伊勢素浪人説」否定よりはや三〇年。戦国大名研究の第一人者が、北条五代の政治動向を中心に叙述した通史に、旧版では未収録であった増補原稿を追加。最新の研究動向を反映し、新書として三たびこれを世に問うものである。

住職という生き方
星海社新書
地方在住のリア住が伝える、現代における「伝統仏教」の価値
東京目線で「葬式は不要だから直葬に」とか、「住職も経営者目線を持つべきだ」などと盛んに言われる昨今でございますけれども、関東の一般家庭より出家得度いたしまして30年、そして四国の今のお寺で17年も住職をやっておりますと、理屈的にも現実的にもそういった論には「おかしいな」と思うところが沢山ございます。そこでこの本にて、「住職が普段なにをしているのか」から説き起こし、「こういう時代だからこそ伝統仏教はまだまだ価値がある」というお話をしてまいりたいと思います。2500年の信頼と実績ある伝統仏教は、「お金は穢れたものだ」「水晶玉を買え」なんて申しません。それでは最後まで、ごゆるりとお付き合いください。

世界で闘うためのスーツ戦略
星海社新書
その装備で世界と闘えるか?
僕が考える「スーツへの投資」とは、ブランドモノに闇雲にお金を投じることでもなければ、トレンドを逐一インプットすることでもない。それは「スーツに対する正しい知識を持つ」ということだ。センスとかトレンドといった曖昧なものは一切必要ない。正しいスーツ姿は、誠実さを表し、あなたを信頼に足る人物に見せてくれるだろう。言葉や文化がわからなくても第一印象は一瞬で決まる。だからこれから世界で活躍したいと思っている若者にこそ正しいスーツの知識が不可欠だ。ビジネスに必要かつ十分な実践的知識を詰め込んだ本書を活用してほしい。

各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと
星海社新書
子どもたちを守るために、「知の防壁」を身につけよう
子育ては、人生の一大事業であり、社会にとっても重要なことがらです。しかし、「我が子を大切に育てるために、どうするのが最善なのだろう」と悩んだ末に、ネットや口コミで流れる怪しげな情報にすがり「よかれと思って」それを推進すると、結果的に子どもたちを不幸にしてしまいます。親、そしてすべての大人たちに必要なものは、根拠のない情報を鵜呑みにしない「知の防壁」、つまり「正しい知識」と「論理的思考能力」です。本書では、各分野の専門家たちが育児・医学・食・教育などの分野にわたり世に流布するデマを論理的に糺し、正しい知識を提供します。本書を座右に、子どもたちを守るためのスキルを身につけていきましょう。

「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門
星海社新書
限界寸前な全現代人に捧ぐ、「やること」のさばき方
私たちは、ビジネスからプライベートまで、「やること」が日々大量に降り注ぐ「やること地獄」な現代社会を生きています。膨大な「やること」を前に、立ち尽くしてしまうことも少なくないでしょう。そんなときこそ「タスク管理」の出番です。タスク管理とは、簡単に言えば「やること」のさばき方のこと。本書では、タスク管理がなぜ必要で有用なのか、その本質的な解説や、効き目も向き不向きも多種多様なタスク管理の「道具」を具体的に紹介するだけにとどまらず、実践上の注意点や、失敗時のリカバー方法まで伝授します。“万能薬”ではないけれど、確実に人生の助けになるタスク管理。さあ、あなたも今日から始めてみませんか?

コミュ障のための面接戦略
星海社新書
コミュ障だからこそ評価されるための面接技術を伝授!
日本企業の新卒採用では、必ずと言っていいほど「面接」が存在します。初めて会った面接官に自分の人生を根掘り葉掘り聞かれる異様な状況に、緊張しないなんて無理な話です。エントリーシートや筆記試験は通っても、面接を突破できない。実力はあるけれど、コミュ力不足で落とされてしまう就活生は後を絶ちません。ですが、実は面接は精度が低いとデータ的に証明されているレガシーな採用手法なのです。しかし日本では未だに重視され続け、ダメ面接官によるダメ面接が横行しています。そこで本書では、面接という魔境で振り落とされてしまうコミュ力に自信のない就活生に向けて、ダメ面接官をイチコロにする悪魔の面接戦略を伝授します。この攻略術を使えば、コミュ障だからこそ内定できる!

『サトコとナダ』から考えるイスラム入門 ムスリムの生活・文化・歴史
星海社新書
世界の4人に1人がイスラム教徒になる時代
皆さんはイスラムにどんなイメージをお持ちですか? メッカに向かって祈りを捧げる人々、ベールをまとう女性、遠い世界のちょっぴり怖い人たち……? メディアで取り上げられるイスラムは極端なものばかりなので、ネガティブな印象を持つ方も少なくないでしょう。そこで本書では、イスラムがいつどのようにして生まれたのか、その歴史的背景を紐解くことで、イスラムに対するステレオタイプなイメージをリセットし、よりよいお付き合いのためのヒントを探ってゆきます。我々が知らないうちに身に着けていた、偏見や思い込みというベールを、一旦脱いでみませんか? きっと、多様で豊かなムスリムの姿が見えてくるはずです!

手塚治虫と戦時下メディア理論 文化工作・記録映画・機械芸術
星海社新書
戦時下の「文化工作」は、いかに手塚治虫を育んだのか?
戦後に花開いた日本映画の担い手たちは、元をたどれば共通の歴史的・文化的体験を有している。東宝が映画を用いて行った戦時下の「文化工作」もその一つであり、あの手塚治虫もまた、それら先鋭的な映画理論やロシア・アヴァンギャルド運動を貪欲に吸収した人物であった。本書では、種々の新史料の発見を通じて、手塚をそれら戦時下のメディア理論の文脈から新たに捉え直すことで、彼の戦後の営みを再解釈せんとするものである。執筆にあたり助力を得た映画史家・牧野守氏の貴重なインタビューや、氏が執筆したTVアニメ『鉄腕アトム』幻の第一話脚本も収録。

戦国僧侶列伝
星海社新書
列伝から、戦国時代の「僧侶」イメージを問い直す
戦国時代において、「僧侶」はいかなる存在だったのでしょう? 権力とのかかわりからか、太原雪斎、前田玄以、金地院崇伝、天海らの名が一般に知られていますが、実のところ、彼らに代表される「権力者のブレーン」といったイメージは、僧侶が担った役割の一部にすぎません。そこで本書では、宗派を問わず、戦国期に活動した僧侶約四〇人を選び、彼らの担った役割を見直していくことにしました。そして、そこから見えてきたのは、あまりにも多様な「俗世との関わり方」でした。近現代の一般的な「お坊さん」とはひと味もふた味も違う、「戦国の僧侶」。彼らについて知ることで、戦国時代のイメージも更新されることでしょう。

室町幕府全将軍・管領列伝
星海社新書
室町幕府二五〇年の軌跡を、最新研究で一望する
室町時代といえば、何を思い浮かべるでしょうか? 同名のベストセラーでも著名な「応仁の乱」でしょうか。あるいは、「観応の擾乱」でしょうか? おそらく、みなさんの持つイメージは一定しないことでしょう。そもそも、室町幕府は成立/滅亡年についても議論があります。また、約二五〇年の存続期間のうち、最初の五〇年は南北朝時代、後半の一〇〇年は戦国時代にも区分されます。室町時代とは一体なんなのか、ますますわからなくなってきます。しかし、そこには確かに将軍と管領(執事)が存在しました。本書は、彼ら四二人の列伝から室町時代を見直していきます。ただし、この大著を通読したのち、みなさんの室町観はより多様化するかもしれません。それでは、室町幕府興亡の軌跡を、ともに辿りましょう。

上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩
星海社新書
一次史料が雄弁に語る、新たな上杉謙信像
一般的に「義の武将」として知られ、絶大な人気を誇る戦国武将・上杉謙信。しかし、この「義の武将」、あるいは「軍神」といった彼のイメージは、実は近世以降に越後流軍学者をはじめとする人々によって作られたものであることがわかっています。では、実際の上杉謙信とはどのような人物だったのでしょうか? 本書では、発給文書や寺社に納めた願文など、一次史料を主な材料に、謙信の実像に迫ってゆきます。戦国大名家の当主をつとめるにあたり、いかに苦悩し、そして時に激情に突き動かされたのか。史料が雄弁に語るのは、喜怒哀楽を備えた人間としての上杉謙信でした。それでは、半世紀に満たない彼の激動の生涯を、共に辿っていきましょう。

チェインクロニクルから学ぶスマートフォンRPGのつくり方
星海社新書
スマートフォンRPG制作の極意と物語創作論
ゲームジャンルにおいて、映像や音楽などあらゆる要素が凝縮された「総合力の結晶」と言われる「RPG(ロールプレイングゲーム)」。その核とも言うべきプレイヤーの感情を揺さぶる「物語」を、スマートフォンRPGに初めてもたらした先駆けにして革命的傑作』――『チェインクロニクル』。本書は本作総合ディレクターである著者が、スマホRPGだからこそできる最適な物語体験のための設計や、チームでゲームを作る組織制作論、クリエーターの意欲を刺激し続ける方法など、いまなお実践し続けるスマホRPG制作の極意を余すところなく語りきった一冊です。次代を担うゲームクリエーター、そして物語創作を志すすべての方に本書を捧げます。
*以下、本書より目次抜粋
1章 物語を増やすための土台
2章 物語をレベルデザインする
3章 セガで一筋十六年
4章 そしてゲームが動き始める
5章 荒波を渡る指標KPI
6章 更新される物語の先に
7章 スマホゲームのこれから、スマホRPGのこれから

サムライブルーの勝利と敗北 サッカーロシアW杯日本代表・全試合戦術完全解析
星海社新書
日本サッカーの現在地を、ロシアW杯全試合からあぶり出す!
ハリルホジッチ前監督の緊急解任に伴って始動した、西野朗監督率いるロシアW杯サッカー日本代表は、1勝1分2敗・ベスト16という下馬評を覆す成績を残し、戦いを終えました。しかし、しかるべき総括が行われないまま関心は「次」にばかり向いていく、という日本サッカーが繰り返してきた愚は今こそ断ち切らなければなりません。本書では、ロシアW杯全4試合の戦術を徹底分析し、日本代表の展開したサッカーがどういうものだったか、世界の潮流の中にどう位置づけられるか、過去の監督たちの仕事とどのように連続性を見いだせるか、を検証します。日本サッカーの未来についての議論は、今この一冊から始まります。
*以下、本書目次
はじめに
第1章 ロシア本戦直前の西野ジャパン
第2章 コロンビア代表戦
第3章 セネガル代表戦
第4章 ポーランド代表戦
第5章 ベルギー代表戦
あとがき

日本の執事イメージ史 物語の主役になった執事と執事喫茶
星海社新書
脇役だった執事が主役に――
本書は、「日本の創作における執事のイメージ」が、どのように描かれ、どのように広がり、どのように変化していったのかを考察する、初の通史となる一冊です。様々な漫画・小説・アニメなどの作品中で脇役に過ぎなかった執事が、1990年代からは次第にメインキャラクターとなり、2006年の「執事喫茶」の誕生に代表される「執事ブーム」が生まれ、「執事」のイメージ拡大は顕在化していきました。本書では1990年代から2005年までの執事イメージや作品の増加を「執事トレンド」、2006年以降の主役化作品の急増を「執事ブーム」として切り分け、ブームが生じるまでと生じた後の「日本の執事イメージ」を比較します。
*以下、本書目次より抜粋
私が大好きな「英国執事(butler)」
執事イメージが広がる日本
「執事作品」の増加トレンド
雑誌報道における「執事」
本書が対象とする「執事」とその領域
Chapter01 英国執事と日本の執事
Chapter02 執事トレンド ブーム前夜の執事の低年齢化と主役化
Chapter03 執事ブーム元年 2006年の執事喫茶誕生
Chapter04 執事ブーム1 2006年からの執事作品増加とその広がり
Chapter05 執事ブーム2 ミステリと児童作品の執事
Chapter06 現代の執事イメージ

文系と理系はなぜ分かれたのか
星海社新書
永遠の「文系・理系」論争、ついに現れた基本書にして決定版!
「文系」と「理系」という学問上の区分けは、進路選択や就職など私たちの人生を大きく左右するのみならず、産業や国家のあり方とも密接に関わる枢要なものです。ところが現実には、印象論にすぎないレッテル貼りが横行し、議論の妨げになるばかり。そこで本書では、そもそも文系と理系というカテゴリーがいつどのようにして生まれたのか、西欧における近代諸学問の成立や、日本の近代化の過程にまで遡って確かめるところから始めます。その上で、受験や就活、ジェンダー、研究の学際化といったアクチュアルな問題に深く分け入っていくことを目論みます。さあ、本書から、文系・理系をめぐる議論を一段上へと進めましょう。
*以下、本書目次より抜粋
第1章 文系と理系はいつどのように分かれたか? --欧米諸国の場合
第2章 日本の近代化と文系・理系
第3章 産業界と文系・理系
第4章 ジェンダーと文系・理系
第5章 研究の「学際化」と文系・理系