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嘘をついたのは、初めてだった
2023.11.15発売
嘘をついたのは、初めてだった
編:講談社
文芸(単行本)
大ヒット作『黒猫を飼い始めた』につづくMRC発29のショートストーリーズ。 書き出しの一行は全員「嘘をついたのは、初めてだった」。 でもそこからあとは、十人十色、二十九人二十九色。 恋も裏切りも、グルメも猿の手も、全部あります。 (執筆者一覧・50音順) 青羽悠 赤川次郎 芦沢央 阿月まひる 阿部暁子 彩坂美月 五十嵐律人 大山誠一郎 小川一水 小野寺史宜 柿原朋哉 河村拓哉 櫛木理宇 献鹿狸太朗 佐野徹夜 潮谷験 篠原美季 須藤古都離 高田崇史 竹本健治 夏川草介 波木銅 西尾維新 長谷敏司 柾木政宗 真下みこと 三津田信三 矢部嵩 吉川トリコ
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悲録伝
2023.11.15発売
悲録伝
著:西尾 維新
講談社文庫
精鋭8人、一堂に会す。 「四国ゲーム」最終局面。少年・空々空は決断する―― 累計90万部突破〈伝説シリーズ〉第6巻! 死闘をくぐり抜け、生き残ったプレイヤー八人 ――小さな英雄・空々空、幼児、秘書、博士、人造人間、そして三人の魔法少女。 一同は団結し、四国ゲームのクリアと『究極魔法』の獲得を目指すと決める。 最終局面に臨む前夜、幼女にして『魔女』・酒々井かんづめは壮大な「過去」を語り出す。 四国編、堂々完結!
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永尾まりや写真集『Capricious』
2023.11.14発売
永尾まりや写真集『Capricious』
撮影:菊地 泰久
写真集・画集
AKB48メンバーとしてデビューし、14年目。 グループ卒業後はグラビア、女優、モデルなど多方面で活躍し続ける「まりやぎ」。 そのデビュー記念日となる11月14日に20代最後の写真集を発売! 自身5冊目となる今作は、「王道」にして過去最大の衝撃作! 青い空と海、木が生い茂る森の中。 豊かな自然の中で一糸纏わぬ裸身をついに開放! これまでにない脱ぎっぷりとリラックスした豊かな表情で新たな一面を見せた。 「いま」だからこそ魅せられる「まりやぎ」の美しさに心奪われること間違いなしの一冊。 「舞台は日本から遠く離れたアジアの小さな島。 旅の途中で僕等は出会ってしまった。 気まぐれで自由奔放な彼女を引き止めたいけど、 きっとするりと抜け出してどこかへ行ってしまうんだろう。 だからこの旅だけのアバンチュールを楽しむと決めた。」
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ウルトラ怪獣モンスターファームとあそぼう! 
2023.11.14発売
ウルトラ怪獣モンスターファームとあそぼう! 
編:講談社
ウルトラマンシリーズとコラボした任天堂スイッチの人気ゲーム「ウルトラ怪獣モンスターファーム」の合成怪獣が続々登場! クイズや迷路を楽しもう。ここでしか手に入らないオリジナル付録は、ゲーム終盤に登場する強者怪獣、キングジョーゼットンだ!
〈世界史〉の哲学3 東洋篇
2023.11.13発売
〈世界史〉の哲学3 東洋篇
著:大澤 真幸
講談社文芸文庫
12世紀頃、経済・政治・軍事、あらゆる点において最も発展した地域であったにもかかわらず、その後、主導権と覇権を握ったのは、中国ではなく、アメリカを含む西洋諸国だった。どうしてなのだろうか。その原因を中国社会の特異性、インドのカースト社会、仏教と一神教との相違など、精緻な思想で読み解く。イエスの誕生と死を根底に置いた西洋文明の成長を描いた「古代篇」「中世篇」に続く第3弾。 「問うこと」にこそ知性の働きの中心はある。本質的な問いは素朴な疑問に由来する。 中国社会とインド社会は、互いに拒絶し合っていると言ってよいほどに影響関係が乏しく、また外見的にもおよそ似ていない。にもかかわらず、両者を同じ平面に位置づけることができるのである。いや、それどころか、その「同じ論理の平面」こそが、両者の間の影響の少なさや対照的な社会構造を説明することになるだろう。その平面を規定しているのは、贈与(とその展開)の原理である。(本文より) 目次 第1章 世界史における圧倒的な不均衡 第2章 新大陸の非西洋/ユーラシア大陸の非西洋 第3章 受け取る皇帝/受け取らない神 第4章 「東」という歴史的単位 第5章 解脱としての自由 第6章 二つの遍歴集団 第7章 カーストの内部と外部 第8章 救済のための大きな乗り物 第9章 「空」の無関心 第10章 曼荼羅と磔刑図 第11章 インドと中国 第12章 カーストの基底としての贈与 第13章 闘争としての贈与 第14章 自分自身を贈る 第15章 双子という危険 第16章 贈与の謎を解く 第17章 供犠の時代の調停的審級 第18章 国家に向かう社会/国家に抗する社会 第19章 三国志の悪夢 第20章 驚異的な文民統制 第21章 国家は盗賊か? 第22章 華夷秩序 第23章 人は死して名を留む 第24章 皇帝権力の存立機制 第25章 「母の時代」から「父の時代」へ、そしてさらなる飛躍 第26章 文字の帝国 第27章 漢字の呪力 第28章 「天子」から「神の子」へ
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現役弁護士作家がネコと解説 にゃんこ刑法
2023.11.10発売
現役弁護士作家がネコと解説 にゃんこ刑法
著:五十嵐 律人,絵:多田 玲子
法律の世界を学ぶことは、社会を俯瞰してものを見ることができたり、 論理的・合理的な考え方を学ぶことができます。 数ある法律の中でも、憲法や民法と並んで、もっとも目にする機会の多い「刑法」。 刑事ドラマや、小説の中でもおなじみの刑法を、 なんと「可愛いネコ」を使って学んでしまおうという、そんな本が誕生しました。 名付けて「にゃんこ刑法」!! 著者は、現役弁護士作家で、デビュー作『法廷遊戯』が映画化された五十嵐律人。 そして、さまざまな事件を起こす可愛い「ネコ」たちを描いたのは、これまた ベストセラー『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』のイラストを担当した多田玲子。 ユルカワだけど、中身は本格派。 難しい法律の世界がスイスイと頭に入ってくるので不思議です。 [本書に登場する主な法理] 罪刑法定主義 因果関係 間接正犯 不作為犯 未必の故意 過失 正当防衛  緊急避難 被害者の承諾 真実の錯誤 原因において自由な行為 不能犯  中止犯 共謀共同正犯 教唆犯 幇助犯 刑罰の種類 ほか  「論理的かつ合理的な刑法論を学び理解することは、思考のトレーニングなどにも役立つはずです」(「はじめに」より)
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おはなしゲゲゲの鬼太郎 ぶるぶる 貧乏神 座敷わらし
2023.11.10発売
おはなしゲゲゲの鬼太郎 ぶるぶる 貧乏神 座敷わらし
原作:水木 しげる
1 漆黒の冷気、妖怪ぶるぶる 2 貧乏神と座敷童 の2話収録。 1 漆黒の冷気、妖怪ぶるぶる 蒼馬、大翔、裕太、そして父親の裕一と一緒にキャンプにやって来たまな。 蒼馬と大翔の悪ふざけにうんざりしつつも、まなは休日を楽しむ。 しかしその夜、裕一が忽然と姿を消した。彼を探しに向かった蒼馬と大翔も何者かに襲われ、連れ去られてしまう。 2 貧乏神と座敷童 始業式の帰りに、お腹の空いたまなは、両親が喫茶店を経営しているという友人・綾の家に遊びに行く。 喫茶店に通されるが、客の姿は全くない。しかしまなは、店に居座る貧乏神を見つけてしまう。 初めは信じなかった綾も、姿が見えた途端に貧乏神を退治してほしいと鬼太郎に頼む。 貧乏神は、自分がいるおかげでこの家の平和が保たれていると主張するが、綾は聞く耳をもたない。 さらに、貧乏神に出て行くように詰め寄る。貧乏神が去った後、綾は街で不思議な子供に出会う。 果たしてその正体とは?そして貧乏神の言葉の真意とは? ●ゲゲゲの鬼太郎「第6期アニメシリーズ」が、待望のアニメ絵本になりました! アニメシリーズの中でも、小学生から大人まで、「お話がとくに面白い!」と大好評だったのが、この「第6期」シリーズです。 ●全ページにアニメーションがふんだんに掲載されています。 すべての漢字にルビがふられるので、小さなお子さんでも楽しく読むことができます。対象年齢は小学1年生以上です。 ●迷惑ユーチューバーや、ブラック企業問題など、社会問題をあつかった深い物語を楽しめるだけなく、「見えている世界がすべてじゃない」というテーマにそった妖怪の多様性に触れられるシリーズです。 ●それぞれのお話の巻末には<妖怪ずかん>を掲載し、妖怪の能力について知ることができます。 ●2023年秋、新作映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」公開決定! 2023年は「水木しげる生誕100周年」にあたります。まさにこの年に、ぜひ、ごらんください! ●シリーズは全部で5冊、刊行される予定です。 ●シリーズ刊行予定(すべて2023年) 「おはなしゲゲゲの鬼太郎 のびあがり・見上げ入道」発売中 「おはなしゲゲゲの鬼太郎 たんたん坊・山じじい」発売中 「おはなしゲゲゲの鬼太郎 すねこすり・まくら返し・ゆめくりのすずの少女」発売中 「おはなしゲゲゲの鬼太郎 たくろう火・雨ふり小僧・小豆あらい 小豆はかり 小豆ばばあ」9月刊行予定 「おはなしゲゲゲの鬼太郎 ぶるぶる・貧乏神・座敷わらし」11月刊行予定
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ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK vol.12 怪獣総進撃
2023.11.10発売
ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK vol.12 怪獣総進撃
編:講談社
日本が世界に誇る東宝制作の特撮作品を網羅したシリーズムック。第12巻では、ゴジラを始めとする11大怪獣が世界各地で大暴れする「怪獣総進撃」を大特集。
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デパートの誕生
2023.11.09発売
デパートの誕生
著:鹿島 茂
講談社学術文庫
劇場のように華やかな装飾。高い天窓からふり注ぐ陽光。シルクハットで通勤するしゃれた従業員。乗合馬車で訪れる客を待つのは、欲望に火を付ける巨大スペクタクル空間! 帽子職人の息子アリステッド・ブシコー(1810-1877)と妻マルグリットが、様々なアイデアで世界一のデパート「ボン・マルシェ」を育て上げた詳細な歴史を、当時を描く仏文学作品や、19世紀初頭のデパート商品目録など稀少な古書から丹念に採取。 パリの世相や文化が、いかに資本主義と結びつき、人々の消費行動を変えていったのか、 仏文学者にして古書マニア、デパート愛好家の著者だから描けた、痛快・ユニークなパリ社会史! 内容紹介) 客の目をくらませてしまえ!世界だって売りつけることができるだろう! 「白物セール」のときには、それぞれの売り場が白い生地や商品だけを優先的に並べたばかりか、上の階の回廊や階段の手擦りを白い生地で覆いつくし、造花も白、靴も白、さらに家具にも白のレースをかぶせるなど、全館をすべて白で統一し、 1923年の「白物セール」では、「北極」というテーマに従って、アール・デコ調にセットされたシロクマやペンギンが、ホールに入った客を出迎えるようになっていた。 ようするに、ブシコーにとって、店内の商品ディスプレイは、〈ボン・マルシェ〉という劇場を舞台にして展開する大スペクタクル・ショーにほかならなかったのである。   ――第二章「欲望喚起装置としてのデパート」より *本書は『デパートを発明した夫婦』(講談社現代新書 1991年11月刊)に「パリのデパート小事典」を加筆し、改題したものです。
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音楽教程
2023.11.09発売
音楽教程
著:ボエティウス,訳:伊藤 友計
講談社学術文庫
古典的学識に通じ『哲学の慰め』『算術教程』などを著した「最後のローマ人」ボエティウス。その著作群は大きく4つに分けられる。数学的諸学科に関する教育的作品、アリストテレス、キケロ、ポルフュリオスなどの著作の翻訳と注釈、キリスト教神学の哲学的考察、そして最後に『哲学の慰め』。『音楽教程』は第一期に属するもので、ピュタゴラス以降の音楽理論を総覧し詳述しており、後世とくに中世~18世紀までの西洋音楽理論に絶大な影響力を維持していた。「協和・不協和」「音程と旋律」「オクターヴ」「5度」「4度」「全音」「半音」など、音の性質を体系立てたことの意義は大きい。オクターヴの完璧さは何に由来するのか、5度、4度の協和が「完全」である理由は何なのか、また、半音は本当に全音の「半分」なのか、あるいは、旋法の構造はどのようなものなのか。 聴覚に甘美に響くことが音楽の起源ではあるにせよ、そこに判断のすべてを任せる姿勢を批判し、強調されるのは最終的な完全性と認識は理性に存するという一点である。そのうえで探求されるのは、音程あるいは協和音に関する数学的解明であり、モノコルドの弦長を二分割、三分割、四分割……と計算を尽くす方法で「数比」の重要性を明確にし、音程の根拠を示すこと。1500年ほども前に形作られたこの理論の骨子は、音響科学などの知見をもって近代の音楽理論が挑んだ刷新の試みにも完全に克服されたとは言えず、いまだに西洋音楽の基盤をなすものである。 本書は、19世紀のラテン語版刊行物を底本とし、英・仏・独・露語版を参照して翻訳した初めての日本語版である。
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ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝
2023.11.09発売
ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝
著:丹治 愛
講談社学術文庫
急成長を遂げた周辺国からの侵略恐怖、増加する貧窮移民の不安、友好国へのぬぐいがたい不信、新たな感染症の脅威……「ドラキュラ」の恐怖と魅力の源泉には、黄昏を迎えた大英帝国の外国恐怖症があった。ゴシック・ホラーの金字塔に織り込まれた、ヴィクトリア朝イギリス社会の闇を描き出す! 世界でもっとも有名な吸血鬼「ドラキュラ」。 数ある吸血鬼作品のなかでも特権的な地位を得て、現代に至るまで映像化が繰り返され、日本では吸血鬼の代名詞にもなっています。 そのドラキュラの恐怖と魅力の源泉には、19世紀末イギリス社会に蔓延する深刻な外国恐怖症がありました。 「太陽の沈まぬ帝国」、「世界の工場」と謳われた栄光は過ぎ去り、軍事・経済ともに急成長を遂げつつある周辺国からの侵略恐怖、増え続けるユダヤ人など貧窮移民への不安、搾取してきたアジアの植民地から入ってくる新たな感染症の脅威……。 落日の大英帝国に生きる人々は心の奥底で何を恐れ、そしてドラキュラは生みだされたのか。 『パンチ』などに掲載された風刺画をふんだんに使いながら、ゴシック・ホラーの金字塔から読み解く世紀末ヴィクトリア朝の社会!  イントロダクション 第1章 ドラキュラの謎 第2章 ドラキュラの年は西暦何年か  帝国主義の世紀末 第3章 侵略恐怖と海峡トンネル計画の挫折 第4章 アメリカ恐怖と「栄光ある孤立」の終焉  反ユダヤ主義の世紀末 第5章 ユダヤ人恐怖と外国人法の成立 第6章 混血恐怖とホロコースト  パストゥール革命の世紀末 第7章 コレラ恐怖と衛生改革 第8章 瘴気恐怖と細菌恐怖 おわりに――ヴィクトリア朝外国恐怖症の文化研究 増補 もうひとつの外国恐怖症――エミール・ゾラの〈猥褻〉小説と検閲 学術文庫版あとがき 引用史料一覧 コラム 吸血鬼の系譜/シャルコーの催眠術/一八九三年一〇月二日のピカディリ・サーカス/ダイヤモンド・ジュビリー/火星人/海峡トンネル・パニック/ベアリング銀行の投機失敗/ロスチャイルド一族の結婚/ロンドンとテムズ川の汚染……ほか
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言葉の風景、哲学のレンズ
2023.11.09発売
言葉の風景、哲学のレンズ
著:三木 那由他
文芸(単行本)
言葉のコミュニケーションは、希望と切実さと複雑さに満ちている。 「紀伊國屋じんぶん大賞2023」第2位『言葉の展望台』著者が贈る、最新哲学エッセイ! 「痛み」を伝える言葉、webの中の私の「言葉だけの場所」、「どういたしまして」の可愛さ、当事者視点からの語りかた、「からかい」が起きる場面、メタファーが見せてくれるもの、定義することへの懐疑、カミングアウトの意味とその先……。 さまざまな哲学の概念や理論はそれぞれが一個のレンズで、このレンズを使って見た風景と、別のレンズを使って見た風景と、その両方を通した風景はすべて違っているかもしれないし、そのどれかが正しいわけではないかもしれない。でもいろいろなレンズを通してみることで、裸眼で見たのとは違う風景の可能性に気づき、新しい仕方で物事を理解したり語ったりしていくきっかけになるかもしれない。(本書「はじめに」より) 【目次】 痛みを伝える 言葉だけの場所 「どういたしまして!」の正体 該当せず からかいの輪のなかで たった一言でこんなにもずるい 給料日だね! 言葉のフィールド カミングアウト ぐねぐねと進む 安全な場所ーー『作りたい女と食べたい女』 命題を背負う 一緒に生きていくために
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寂聴 源氏物語
2023.11.09発売
寂聴 源氏物語
著:瀬戸内 寂聴
文芸(単行本)
読みやすく美しい瀬戸内寂聴の現代語訳で甦る、史上最高の恋愛小説。350万部のベストセラー、寂聴訳「源氏物語」が一冊で読める!全五十四帖から再編集した入門書にして決定版。解説(高木和子)、あらすじ、主要人物紹介、主要人物系図付き。 私が源氏物語の現代語訳を手がけたのは、日本が世界に誇る最高の文化遺産であるこの千年前の傑作小説を、すべての人々に読んでもらい、日本人として生れた心の誇りを取りもどしてほしいと願ったからであった。光源氏という絶世のハンサムで、あらゆる才能を生れながらに恵まれた主人公が、次々起すラブアフェアは、二十一世紀の現代でも決して旧(ふる)くはない。どれほど文明が進んでも、人間の心というものは、千年前も今も、根本に於てはほとんど変らないし、人を愛する喜びと悩みもまた、千年をへだてても一向に変っていないからである。 ――瀬戸内寂聴
電子あり
共に明るい
2023.11.09発売
共に明るい
著:井戸川 射子
文芸(単行本)
\『この世の喜びよ』で芥川賞受賞、待望の受賞後第一作!/ その瞬間、語られないものたちがあふれ出す。 早朝のバス、公園の端の野鳥園、つきあってまもない恋人の家、島への修学旅行、バイト先の工場の作業部屋――。 誰もが抱える痛みや不満、不安、葛藤。 目に見えない心の内に触れたとき、「他人」という存在が、つながりたい「他者」に変容する。 待望の芥川賞受賞後第一作、心ふるわす傑作小説集。 「共に明るい」 早朝のバス、女は過去を語り出す。 「野鳥園」 産後の女性と少年が過ごす、仮初のひととき。 「素晴らしく幸福で豊かな」 出会って一ヵ月、恋人と過ごす不安定な日常。 「風雨」 台風で足止めをくらった修学旅行生たちの三日間。 「池の中の」 電池の検品バイトでの会話、起こる揺れ。
電子あり
歩山録
2023.11.09発売
歩山録
著:上出 遼平
文芸(単行本)
どうなっているんだ、ここは――? 完璧な登山のはずが――男に襲い掛かるイレギュラーの数々! 奇想天外&予測不能! 狂信者を量産したドキュメンタリー番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の生みの親が描く、スーパーサイケデリックマウンテンノベル! 奥多摩から埼玉、長野の県境を歩いて山梨の北杜市へ。 製薬会社勤務6年目、何より理屈を愛する男・山田が思い立った登山は、完璧な計画通りに遂行されるはず、だった――。 「あなたは少年を探しにここまで来たのでしょう?」 山中で出会った博士風の奇怪な男の一言を発端に、山田はいつしか思いもよらない異常事態に迷い込む。 理屈が通らない混沌の先、山田を待ち受けていた運命は――?
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仏教の歴史 いかにして世界宗教となったか
2023.11.09発売
仏教の歴史 いかにして世界宗教となったか
著:ジャン=ノエル・ロベール,訳:今枝 由郎
講談社選書メチエ
インドで誕生した仏教は、いかにして世界に広まったか。その鍵は、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教など他の一神教とは異なり、仏教は現地の言語に翻訳されることを積極的に認めたことにある。本書の著者、ジャン・ノエル・ロベール氏によれば、仏教が中国に伝播するのは、同じインド・ヨーロッパ語族のユーラシア西部に伝わるよりもずっと困難だったはずだという。 チベット、モンゴルから中国、朝鮮、さらに日本へ、また、東南アジアやヨーロッパでは全く別の姿を見せながらも「仏教」としてひとつのまとまりを見せる「世界宗教」の変遷と広がりを、フランス屈指の東洋学者が平易に解説する。 なお著者は、日本語、中国語はもちろん、チベット語、サンスクリット語、ラテン語、ギリシャ語など多くの言語に通じ、日本仏教の研究などにより、2021年、第3回日本研究国際賞を受賞している。 チベット文献学の第一人者で、著者と旧知の今枝由郎氏が翻訳し、充実した訳注と解説を付した。巻末には関連年表、索引も完備。著者による「日本語版のための序文」も掲載。 原著=Petite histoire du bouddhisme: Religion, cultures et identites,.Edition J’AI LU, Paris, 2008
電子あり
かばん
2023.11.09発売
かばん
作:こみね ゆら
講談社の絵本
すてきな“かばん”がおちていた。ぞうさんはもちあげてみました。ろばさんがひっぱってみました。やぎさんがかんでみました。動物たちがかわるがわる、あけてみようとしますが、どうにもかばんはあきません。そこへ、だれかがやってきて……。ひとつの茶色いかばんをめぐる、ちいさくてかわいいお話。 繊細で優美で真心あふれる絵がファンを魅了してやまない、こみねゆら。人形作家、人形コレクターとしての高い審美眼により描かれたぬいぐるみや人形たちが、いきいきと動き出します。新しいあかちゃん絵本ともいえる前作『ぼうし』につづく一冊は、独特のちょっぴりユーモラスな可愛らしい世界を閉じ込めた、宝物のような絵本。
電子あり
パンダ おかおたいそう
2023.11.09発売
パンダ おかおたいそう
作:いりやま さとし
講談社の絵本
ご家庭でも園でも「読めばかならずもりあがる!」と大人気の、シリーズ37万部突破の幼児えほん! 声に出して読めばしぜんとからだが動きだして、何かになりきりながらたいそうできる「パンダたいそう」シリーズは、読み聞かせにもぴったりの絵本です。 そのシリーズに、子どもたちが大好きな「かお」のたいそうの絵本が登場しました。 ぞう、りす、きんぎょ、ふくろう……、身近なものになりきって、たのしくたいそうできる絵本『パンダおかおたいそう』。 「おかおたいそう はじめるよ。みみを そっと つまんで ぱたぱた ぱたぱた」、パンダのおかおが、ぞうさんに。 ほっぺをぷうーっとふくらませて、ぷっくり、りすさんのほっぺのたいそう。 おくちをぱくぱく、あけたりとじたり、いち、に、いち、に。かわいい きんぎょの ぱくぱくたいそう。 おめめをぱちぱち、みぎひだり。ほーほー、ふくろうのウインクたいそう。 おみみ、ほっぺ、おくち、おめめ、した……、おかおをぜーんぶよーくうごかせば、たちまち笑顔に、わっはっは! かおを動かして、いろんな動物になりきる、子どもが大好きな「かお」の絵本。 すわったままでもできるおかおのたいそうで、最後はとびきりの笑顔に! 読み聞かせは1歳から、ひとり読みは3歳からおすすめです。
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藤原道長「御堂関白記」を読む
2023.11.09発売
藤原道長「御堂関白記」を読む
著:倉本 一宏
講談社学術文庫
【平安最大の権力者は何を“後世に残すべきだ”と考えたか】 大河ドラマ『光る君へ』時代考証者が徹底的に読み解く! 原本写真多数掲載。 豪放磊落な筆致、破格の文体、そして抹消された箇所……平安時代最大の権力者は、自らの手で何を書き残したのか。 「披露すべきに非ず。早く破却すべき者なり」と道長が記したのはなぜか。 「望月の欠けたる事も無しと思へば」はいかなる場で詠まれたものだったか。 摂関期の政治、外交、儀礼の生々しい現場から家庭生活と精神世界までを描く世界最古の自筆本日記を、第一人者が徹底的に読み解き、宮廷社会の実像をさぐる。 原文写真・翻刻・現代語訳・解説がそろった、決定版! 【本書より】 『御堂関白記』独特の面白さがある。また、『御堂関白記』を記した藤原道長自体、日本史上でめったにいないほど、面白い人物である。それらの楽しみを、原本の写真とともにたどることは、他の史料ではちょっと味わえない面白さがある。 この本では、その日の記事に何が記されているかに加えて、その日の記事がどのように記されたのか、また、どのように書写されたのかに視座を据えて、記述のてんまつ、また書写のてんまつを明らかにしたい。本来、歴史学というのは、史料を読み込んでいき、それを読み解くというのが基本的な姿勢である。世間では古代史というと、好き勝手な推論を積み重ねている ものと思われているかもしれないが(実際、『御堂関白記』や道長についてもトンデモ本が流布しているらしいのは嘆かわしいかぎりである)、史料にどう向き合うかという姿勢を伝えることこそ、歴史学者の本来の使命であると考える。 結果的には、自分が楽しんだだけではなかったかと恐れているが、自分が楽しいことはきっと楽しんでくれる人もいるはずであるという思い込みに支えられて、この本を世に出す。 【本書の内容】 序 章 『御堂関白記』とは何か 第一章 権力への道 ――政権獲得、彰子入内・立后など―― 第二章 栄華の初花 ――敦成親王誕生、一条天皇崩御など―― 第三章 望月と浄土 ――摂政就任、威子立后、出家など―― 番 外 『御堂関白記』自筆本の紙背に写された『後深心院関白記』 終 章 再び『御堂関白記』とは何か 年譜/略系図/主な登場人物紹介/関係地図を掲載 *本書の原本は、2013年に講談社選書メチエより刊行されました。
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秘密の花園
2023.11.09発売
秘密の花園
作:F・H・バーネット,訳:谷口 由美子
何度でも読み返したい、バーネットの最高傑作! 美しい自然の中で子どもたちが自ら心と体の健康を取り戻していく、愛と真実にあふれた物語です。 両親が病で亡くなり、メアリは、英国・ヨークシャーに住む伯父に引き取られることになりました。 伯父の屋敷には、もう長いこと、忘れさられ、荒れ果てた庭園がありました。 〈あたし、庭を盗んじゃったの。でも、それはだれの庭でもないの--あなたは秘密を守れる人?〉 日ごとに生きかえっていく花園に夢中のメアリ。荒野を知りつくし、動物にしたわれているディコンに心をひらき、自分だけの秘密の花園の存在をおしえます。 いっぽう、ある雨の日、夜ごと屋敷にひびく子どもの泣き声の正体がついにわかって……。 読みやすさで人気のある谷口由美子の美しい訳、イラストレーター北澤平祐と装丁家・中嶋香織とによる、クラシカルかつ可愛い装丁で、永遠の名作がよみがえります。 プレゼントにも、自分で持っているにも、ぴったりの一冊です。 *中学生以上の漢字にルビつき
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