新刊書籍
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1996.02.20発売
独裁者たちへ!!
講談社+α文庫
独裁70年――悲劇と苦悩をも笑いとし、したたかに生きるロシア市民の知恵。レーニン、スターリンからゴルバチョフ、エリツィンまで「革命と戦争」の激動の20世紀に、市民の間で大人気の小話(アネクドート)の傑作集!!秘密警察、投獄、物不足そして経済破綻と理想郷の崩壊……あらゆる困難にも屈せず、笑いに明日の希望を見出す人々の厳選459作品は、権力と腐敗、支配と官僚主義の根本を衝いている。

1996.02.20発売
実例実用 四字熟語800
講談社+α文庫
ちょっと新聞・雑誌を広げてみると、出てくる出てくる明快で切れのいい四字熟語――「口で説明しなくても心が通じる」より「以心伝心」。「死にかかっているものを生き返らせる」は「起死回生」で決まる!意味から使い方まで、知的で気のきいた「ことばと漢字」がこの1冊ですんなり身につく。書きことば、話しことばが知らずに磨かれる本!

1996.02.20発売
スヌーピーのもっと気楽に(5)
講談社+α文庫
えてして、恋は気まぐれ、愛は残酷さを秘めたもの。夢中になってうきうきしたり、せつなくなったり、心は揺れに揺れうごく。
スヌーピーと仲間たちにしても同じこと!
待ちくたびれて、ふと寝てしまうことも、とどかぬ想いに涙することもある。それでもみんな恋をするのは……。
PEANUTS(C)United Feature Syndicate Inc.

1996.02.20発売
平家物語
第23回大佛次郎賞受賞!
「平家」を読む。それはいつでも物の気配に聴き入ることからはじまる。身じろぎして、おもむろに動き出すものがある。それにつれて耳に聴こえはじめるのは、胸の動悸と紛らわしいほどの、ひそかな音である。「平家」が語っている一切はとっくの昔、遠い世におわっているのに、何かのはじまる予感が、胸さわぎを誘うのだろうか。それとも、何かのおわる予感から、胸がざわめきはじめるのだろうか。あることのはじまりは、あることのおわりであり、逆もまた然りとするなら、私が予感とともに待ち受けているのは、まさしくこの世の無常の姿、いのちを享けたものがすべてたどる一栄一落の有様以外のものではない。――本文より

1996.02.20発売
不動産屋の耳寄り話
一世一代の買い物に目からウロコの秘策あり!
客にイバれた時代はとうに昔。語るも涙のお寒い業界事情。それでも売ってみせますハズレ物件──。なりふり構わぬ商売ノウハウと、それを逆手に取った必殺マイホーム購入テクを、業界の風雲児が解き明かす!
・マンション価格はこうして決める
・完売、先着順、公庫付き──広告に躍る業界用語に込めた本当の意味
・笑うのは分譲業者だけが現実のマンション青田売り
・ニセ不動産屋の化けの皮をはぐ
・客に迷うスキを与えるな!重要事項説明はすばやくさりげなく
・不動産屋伝家の宝刀「現状有姿販売」の威力 ほか
1996.02.20発売
戦国三英傑に学ぶ人間管理術
複合不况を生き抜く知恵を戦国三英傑に学ぶ会社組織内での先輩・上司・同僚・部下、そしてOLの心のつかみ方やブレ-ンの活用の原典として、信長・秀吉・家康の生きざま・発想にヒントを得るビジネス書。
1996.02.20発売
古寺、仏像こころの旅
講談社の実用書
京都・奈良を中心とした古寺・仏像を訪ねる早春の滋賀・湖東地方に西明寺・大日如来を訪ねるのを手始めに、聖林寺・十一面観音、観心寺・如意輪観音、秋篠寺・地蔵菩薩など、季節を追って著者の旅はつづく

1996.02.20発売
修羅の華―辰吉丈一郎がゆく
凄いのん、やるから――魂まで痺れるノンフィクション! 辰吉丈一郎の腫れた瞼の裏側には、新たなる「人生の景色」が浮かび上がっている……。
●その夜、わたしは電話で彼と話すことになる。開口一番、こう告げられた。
「ワタセさん、ぼく、やめんよ。……だから、ちゃんと見とってください。きっと凄いのん、やるから」
……再起の意志は、捨て身の危うさをも孕んでいるように感じられた。凄いトレーニング、凄い試合、凄い生き方……。辰吉丈一郎の腫れた瞼の裏側には、新たなる「人生の景色」が浮かび上がっている……。――(本文より)

1996.02.20発売
3匹の子ぶた
講談社の絵本
1993年に製作のディズニー短編アニメ。
3匹の子ぶたがそれぞれわら・木・レンガの家を作りますが、オオカミがやってきて……オオカミが子ぶたをおどすお話が軽妙な繰り返しのなかでユーモラスに展開!

1996.02.20発売
わんわん物語
講談社の絵本
わんちゃんたちが大活躍の心温まる物語です
やさしいジムさん夫婦にかわいがられ、幸せに暮らすおすましのレディは、家も家庭もないけど、強く、たくましいトランプと出会い、やがて恋におちるのですが……。

1996.02.20発売
イスラム聖者
講談社現代新書
中世のイスラム社会には数多くの聖者が存在した。ある聖者は雨を降らせる奇跡を行ない、またある聖者はひとびとの病を癒した。やがて彼らは民衆を先導し、時の権力と拮抗しうる力を持ちはじめる――これまでは光の当たらなかったイスラムの民衆の生き生きとした素顔を、聖者伝から読む。
イスラム史を読み直す――聖者は治癒や雨乞いという民衆の願いをかなえてやったり、民衆の盾となって権力者に抵抗することもあった。……従来イスラムの歴史研究では、年代記は事実に基づく記録であり、年代記の史料批判による研究が重視されてきた。一方、聖者伝は、ほとんどが架空の記録とされ、歴史資料として用いることは邪道とされた。……ここで私に課せられた仕事は、「聖者伝」という「ネガの画像」に光を当て、イスラム中世に広がっていた豊かな社会と生き生きとしたひとびとの顔を映し出すこと、そしてイスラム史の読み直しを試みることである。――本書より

1996.02.20発売
エイズの生命科学
講談社現代新書
免疫とはどのようなものか? レイロウイルスとは? HIVによる免疫破壊のメカニズムを平易に説き、感染治療の原理と可能性を探る。また、日本の薬害エイズをも視野に入れ、「エイズ」を通じて知る命のサイエンス。
インターロイキン1と発熱・痛みの関係――生体の持つディフェンス・システムにおいて、発熱の役割とはいったい何であろうか?……マクロファージは外敵が侵入したことを知ると、インターロイキン1を放出して、体温を上昇させ、T細胞とB細胞を速く成長させる。これと同時に、マクロファージ自体も「飲み込む」活動が活発になる。すなわち、体温の上昇が免疫細胞を活性化している。……次に、「痛みと生体防御の関係」について述べてみよう。……インターロイキン1が筋肉組織に放出されると、筋肉のタンパク質に分解が起こることが確認された。筋肉が分解すれば、組織が破壊されるから痛みを感じるのだろう。それと同時に、化学的にはタンパク質の中に蓄えられていたエネルギーが放出される。……病気になった時に感じる不快感は、病気と戦うために必要なエネルギーをタンパク質の分解によって得ていることによる。……この痛みがあるから、私たちは免疫と外敵と戦っていることを実感できるのである。こうしてライフサイエンスが発展することによって、少しずつではあるけれども、私たちの身体に関する素朴な疑問が解けていく。――本書より

1996.02.20発売
軽症うつ病
講談社現代新書
人はひとりでにゆううつになる。そのとき? 軽症化しつつ広範に現代人の心にしのびこむ内因性ゆううつを「気分」の障害としてとらえ、共通に見られる心身の諸症状、性格との関係、回復への道筋を明解に説く。(講談社現代新書)
生真面目で心やさしい人々をおそうゆううつ、不安。おっくう感。軽症化しつつふえている理由なき現代的うつ状態への対処法と立ち直りの道筋を明快に説く。
第3の「ゆううつ」――脳に原因があっておこる「ゆううつ」と、心理的な悩みにひきつづきおこる「ゆううつ」……実はもうひとつ、第3の「ゆううつ」があって、話をいささか複雑にするのです。私たちはこの第3を「内因性のゆううつ」と呼んでいます。内因性とは文字どおり「内側からひとりでに」「目覚まし時計が一定の時刻になると鳴るように」おこるという意味です。脳に大きな障害はない。原因となりそうな身体病もない。たとえば、うつ気分をひきおこすことの知られている内分泌疾患もない。逆にまた、そういうことがあれば誰だってゆううつになるであろうような、はっきりした心因的環境的な出来事も先行していない。ひとりでにおこってくるというしかない。そういう場合です。――本書より

1996.02.20発売
英語の世界・米語の世界
講談社現代新書
英語と米語は、本家と分家の関係。源は同じでも、発音やイントネーションから単語の意味や用い方、スペリングにも差異がある。2つの言語の異なる相貌を歴史の中に探る。
微妙な違いはなぜ起こる? ――“ブリティッシュ・イングリッシュ”と“アメリカン・イングリッシュ”の真の差は、人々が考えている以上に大きいのだ。それは、アクセントとか語彙とか、外にはっきりと出てくるものだけではない。眼には見えず、耳にも聞こえず、だがどこかに存在する微妙な違い――どう定義したらよいのかもわからない多くのことが、会話には強く影響するのだ。例えば、どういう速度で話すのか。センテンスとセンテンスの間をどれくらいあけるか。どういう人に対してどの程度丁寧にすればよいか。何かを言おうとするときのごくふつうの話し方は? 会話のテーマとして、話題にしてよいものは何か、よくないものは何か。これらのことは、それぞれの国の中でも、個人差があり、地域差、階級差もある。だが、同時に、イギリスとアメリカの文化の差もかなり強く影響している。……言語の差とは、実はこれらすべてを含んだものなのである。――本書より

1996.02.20発売
写真美術館へようこそ
講談社現代新書
“まなざしの芸術”――写真は、何をどのようにして表現してきたのか。古今東西の名作・快作を集めた“紙の上の美術館”へご案内。その魅力と本質を縦横無尽に語り尽くす、本格的写真入門。
「写真表現とは何か」――そこで当館の展示では、あえてその「写真表現とは何か」という基本的な原理を考えてみようと思うわけです。具体的には写真史のはじまりから現代までほぼ時代順に5つの部屋を設けております。それぞれの部屋がまた3つくらいのパートに分かれている。第1室の「光学・発明・絵画」だったら「写真がなかった頃」、「写真の誕生」、「絵画と写真」、第2室の「鎖・肖像・裸体」は「鏡と“顔”」、「向こう岸のイメージ」、「裸体の饗宴」といった具合です。つまり私のもくろみといたしましては、第1室から第5室までざっと見ていただければ、写真表現に関わるいろいろな問題について、19世紀から現在までの写真の歴史も含めて自然に無理なく理解することができる、そんな展示をめざしています。あまりにも欲ばりな企画で、うまくいくといいのですが……。――本書より

1996.02.19発売
夢幻の宴
文芸(単行本)
エッセイ36篇+小説2篇1986~95年の倉橋文学の宴
普通、作家たるものには、時代の雑踏の真ん中にいて、まわりの声を拡大して叫び、時には人々の先頭に立って踊り狂うことまで期待されたりします。この期待にとても添えそうにない人間としては、現役の作家たることを止め、冥界に籍を置いて、時折、誰の手になったものかわからない、つまり鬼の手になる作品を雑踏の中に投げ入れて、物好きな人間が拾って読むのをひそかに愉しむ、という悪戯でもするほかありません。──本文より

1996.02.15発売
性と出会う
人間にとって「性」とは何か
ところ変われば前戯も変わる。体位から、婚外性交、同性愛、獣姦まで。世界各地で見た、聞いた「日本人の性」の常識が変わる話。
……若者は自分の恋人をオーガズムに至らせるために、長く勢いよくペニスで打たなければいけないわけです。それができないと彼女から「まるで赤ん坊のようだ」とあざけられることになります。――(本文より)
1996.02.15発売
NTT最後の選択
日本と日本人にとってNTT分割は得か損か再分割に動き出した米AT&A、非分割で世界戦略を練る英BTなどメガ・メディア戦国時代。「分割・非分割」論争の争点を明確にし、日本経済生き残りの道を探る

1996.02.15発売
うちの幸せごはんめしあがれ
やさしい心でやさしいお味に仕上げるうちのごはん。めしあがった方はなぜかみんな幸せになれるのです。

1996.02.15発売
名探偵の掟
文芸(単行本)
’97年版『このミステリーがすごい!』第3位 密室トリック、首なし死体、消えた凶器……快刀乱麻の名探偵・天下一が挑む難事件。 「これぞ天下一、変幼自在の快作」 『密室宣言』を読み、手を拍(う)って以来のファンである。小林秀雄はいった、谷崎においてはマゾヒズムが(ついにもののあはれにまで到達した)と。本格推理の自虐趣味が、この『天下一シリーズ』では<をかし>の領域に行き着いた。コピーして人にも読ませたい。しかし、日本中に配るだけのコピーはとれない。それが難点だった。こうしてまとめられたのが、実に嬉しい。――北村薫