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眠る盃
1979.10.16発売
眠る盃
著:向田 邦子,装丁:司 修
文芸(単行本)
確かな優しい眼と溢れるユーモア感覚で人生の機微と情感を捉える
殺人航路
1979.10.15発売
殺人航路
著:大谷 羊太郎,デザイン:亀倉 雄策,装丁:入江 健介
講談社文庫
死んだ夜明けに
1979.10.15発売
死んだ夜明けに
著:結城 昌治,解説:中島 河太郎,デザイン:亀倉 雄策,装画:小松 久子
講談社文庫
インテリヤクザの佐度井が絞殺された1ヵ月後、佐度井の友人・宮下の婚約者が、同じ手口によって全裸のまま絞殺された。事件の真相を究明する佐度井と宮下の学校時代の友人・石津は、自分も生命をねらわれていることを知り慄然とする……。という表題作「死んだ夜明けに」のほかに4篇。いずれもハードボイルドの傑作。
電子あり
松本清張社会評論集
1979.10.15発売
松本清張社会評論集
著:松本 清張,装丁:亀倉 雄策,その他:舟橋 菊男
講談社文庫
汚職・政治献金・教科書検定・改憲・不公平税制に鋭いメスを入れ、下山・松川事件を中心に裁判・司法権の問題を突くなど、戦後日本の政治・社会の病根を抉る。特に、不屈に戦う人々の日々を伝え、同時に考古・民俗学界との交流の橋渡しともなった北ベトナム紀行は貴重である。――松本清張の真面目躍如たる評論集。
電子あり
五十万年の死角
1979.10.12発売
五十万年の死角
著:伴野 朗,装丁:亀倉 雄策,装画:谷口 茂
講談社文庫
太平洋戦争開戦の日、日本軍は、北京の医大研究施設を急襲した。貴重な文化財である、北京原人の化石骨を接収するためだった。ところが、めざすものはすでに、金庫から消えていた。何者が持ち出したのか? 化石骨を追い、日本軍、中国共産党、国民党などの激しい暗闘が始まる。壮大なサスペンス横溢の、第22回江戸川乱歩賞作受賞作品。
電子あり
風に吹かれて
1979.10.09発売
風に吹かれて
著:五木 寛之,解説:駒尺 喜美,装丁:岡村 元夫
小説作りの名手である著者が、作家以前のこと、金沢時代ののこと、音楽のことなどを巧まざる語り口で綴り、鮮やかに自己の世界を浮彫りにした最初のエッセイ集。
電子あり
中国古代の文化
1979.10.08発売
中国古代の文化
著:白川 静
講談社学術文庫
日本の古代を知るためには、東アジア古代文化の源流をなす中国の古代について、その全体を展望しうる構図が、まず確立されねばならない。本書は、かかる問題意識の上に、中国の古代を、文化・民俗・社会・政治・思想の5部に分ち、その諸問題を明らかにせんとする、画期的な作業の第1部である。中国古代学の泰斗による、この比較文化論的な試みより、われわれはいま、東アジア的古代世界の全く新しい姿をここに見ることができる。
名詩鑑賞 中原中也
1979.10.08発売
名詩鑑賞 中原中也
著・編:中村 稔,装丁:菊池 薫
講談社学術文庫
(中也の詩における)青春の挫折感、社会からの疎外感、脱落感、けなげな姿勢、知的遊戯でない真の意味の「うた」、……そういうものは、すべての青春にとって無縁ではありえません。このような詩を生んだものは、中原中也という詩人の、稀にみる無垢な、傷つきやすい魂でした。この無垢な魂の真率な生活の記録が、くめどもつきぬ悲しみとなり、嘆きとなり、また、祈りとなって今日私達に残されているのです。(この本の「まえがき」から)
江戸語の辞典
1979.10.08発売
江戸語の辞典
編:前田 勇
講談社学術文庫
江戸語とは、江戸という都市の住民に日常使用されていたことばを指し、つまり近世後期の代表的な日本語を意味する。本書は、そのような江戸語に関する最高の辞典である。近世語研究の第一人者が、生涯の全研究成果と精魂を傾けた、一大労作であり、語彙の数・用例の量・出典の範囲・説明の的確さには定評がある。稽滑本・人情本などの読解に、また歌舞伎・古典落語鑑賞の手引きに、近世日本文化を理解するためには必携の辞典である。
近世日本国民史 明治維新と江戸幕府(3)
1979.10.08発売
近世日本国民史 明治維新と江戸幕府(3)
著:徳富 蘇峰
講談社学術文庫
慶応三年十月十三日、将軍慶喜は各派の重臣を二条城に召集、徳川二百六十余年間にわたる政権を朝廷に返上せんとの決意を告白。これを諮問。実に同じ日、薩・長・芸三藩士、岩倉具視の手により討幕密勅の消息を承領。かかる歴史的緊迫の折しも、維新回天の鴻業に己の総てを賭した先覚者坂本龍馬・中岡慎太郎の両雄、近江屋新助方二階にて刺客に襲われ、その尊き鮮血を大改革の祭壇にく。報に接し、岩倉潸然涙を流して痛嘆すという。
電子あり
平家物語(二)
1979.10.08発売
平家物語(二)
その他:杉本 圭三郎
講談社学術文庫
院庁と山門の紛争は、天台座主明雲の流罪へと発展したが、大衆は憤激して奪還してしまう。やがて鹿ヶ谷の謀議は行綱の密告によって露見し、主謀者成親や西光はたちまち処断される。激怒する清盛と、これを諌める重盛、そのあざやかな対比のなかで、栄華の座のゆるぎはじめた平家一門は権勢の維持をはかって、反平家の企てにくみした俊寛らを鬼界ケ島に流すが、対立、抗争は寺院の内部にも起り、時代全体の末期的様相が語られる。
とりかへばや物語(4) 冬の巻
1979.10.08発売
とりかへばや物語(4) 冬の巻
訳:桑原 博史
講談社学術文庫
平安末期成立の『とりかへばや』は、女性的な気質の兄君と男めいた気性の妹君とが、それぞれ女装男装して、華やかな宮廷生活に悲劇喜劇の渦をまきおこす物語。第4冊冬の巻は、妹の演じていた右大将に落ち着き得た兄は、吉野山の宮の姫君を正妻として多くの女性にかしずかれる理想的生活を獲得し、兄の演じていた尚侍に落ち着くことのできた妹は、帝に愛されて東宮を生み、中宮として幸福な身の上となる結末を記した最終巻。(全4巻)
母系制の研究(下)
1979.10.05発売
母系制の研究(下)
著:高群 逸枝,装丁:亀倉 雄策,その他:K.B.K
講談社文庫
日本での母系制の存在を論証した画期的労作。「古事記伝」一冊から始め、7年余をかけた、著者の女性史研究の第一作。同時にそれは、日本における男性中心の歴史観を訂正する、最初の科学的女性史の誕生であった。本書は、新撰姓氏録と姓氏録記載の氏族に関する一切の系譜的記録を採集したものを基に、多祖・複氏・諸姓・賜氏姓に分け研究され、古代系譜の根底に潜む母系遺存の事実を摘発する。さらに、母系遺存の俗が国作り・氏作り・部作りを、国家の中央統制をいかに平和裡に成就せしめたかを探る。家父長制の呪縛の下で、解き放たれた目で系譜を読み直し組立てる、高群逸枝をまって得た、女性史の成果であった。
電子あり
マヤの一生
1979.09.26発売
マヤの一生
著:椋 鳩十,解説:鳥越 信,装画:中谷 千代子,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
マヤがわたくしの家に着いた時は、片手にのる程の小さな犬だった。マヤは、はじめに抱いてくれた次男に、一番なついていた。ニワトリのピピ、ネコのペルとも仲良く暮していたが、戦争が激しくなった時、国からマヤを殺すようにと通知が来た――戦時下、動物と人間との愛のドラマを淡々たる筆致で描いた、動物文学の名作。赤い鳥文学賞受賞。
電子あり
妖星伝 第四部 黄道の巻
1979.09.21発売
妖星伝 第四部 黄道の巻
著:半村 良,その他:亀倉 雄策,装丁:横尾 忠則
講談社文庫
鬼道衆の頂点に立つ外道皇帝はまだ童児である。そして異星からきた2人のニセ皇帝は着々と侵犯を続ける。この2人を狙う美しい尼僧天道尼。彼女の目的は遠大であった。「この星では将軍を倒した者が将軍になれるそうな」という天道尼の、容姿とはうらはらな超能力!いよいよ佳境に入る壮大ロマン第4部。
ポトラッチ戦史
1979.09.20発売
ポトラッチ戦史
著:かんべ むさし,解説:豊田 有恒,デザイン:亀倉 雄策,装画:佐々木 侃司
講談社文庫
日本SF界の第一人者・かんべむさしが描く、波瀾万丈の傑作SF小説集。コロンブスがポトラッチをアメリカ西海岸から持ち帰り、アッという間に全世界に広まった。ポトラッチのエスカレートで地球は大騒ぎ、そして……という表題作の「ポトラッチ戦史」。ポトラッチとは? それは、本書で読んで下さい! ほかに7編の傑作を収録。 コロンブスがアメリカ西海岸から持ち帰ったポトラッチとは……。表題作ほか、「ママが死んだら」「家族同好会」「勤務時間」「赤裸々なる将軍」「いかがでしょう」「ビジネス・タレント」「還らざる彼ら」を収録。
電子あり
空気の階段を登れ 第一部
1979.09.19発売
空気の階段を登れ 第一部
著:平木 国夫,その他:村山 豊夫,装丁:亀倉 雄策,その他:熊切 映彰
講談社文庫
伊藤式恵美31型飛行艇の完成や無尾翼機の開発……民間航空黎明期の飛行機野郎の冒険を描く! ーー飛行機は、目に見えない空気の階段を、一段一段ふみしめるように上昇させる。それは、政府の助成も資本の援助もなく、飛行機をみずから作って飛ばすことに心血をそそいだ開拓者たちの、情熱と努力の象徴でもあった。民間航空の先覚者・伊藤音次郎の日記を骨子に、飛行機野郎たちの苦悩と夢と冒険を活写する、傑作ノンフィクション・ノベル。<全2巻>
電子あり
永い夜
1979.09.19発売
永い夜
著:立原 正秋,解説:武田 勝彦,装画:丹阿弥 丹波子,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
官能の行きつく果てに横たわる、生の荒廃。生を支えるはずの性の力があまりにも大きく、逆に生を破壊してしまう可能性を秘めている。性の極限には死が存在する――。愛欲の深淵を通して滅びの歌をうたいあげる、立原正秋作品集。「渚通り」「狂い花」「曠野」「双頭の蛇」「永い夜」の短篇5篇を収録。
電子あり
太閤秀吉(七)
1979.09.19発売
太閤秀吉(七)
著:舟橋 聖一,デザイン:亀倉 雄策,装画:御正 伸
講談社文庫
京畿一帯を襲った、文禄5年の大地震。加えて、指導的切支丹26人の処刑、泥沼化した朝鮮戦役への再出征などは、豊臣の終末を告げる前兆か。そんなとき、何度も命を狙われながら難を免れてきた秀吉が、病いには勝てず、醍醐の花見の宴で倒れる。側室たちの献身的な看護のうちに、政権の中枢は家康派と三成派に分れ、次期政権を巡ってにわかに政権奪取の暗躍を始める。<全8巻>
電子あり
創造の方法学
1979.09.18発売
創造の方法学
著:高根 正昭
講談社現代新書
西欧文化の輸入に頼り、「いかに知るか」ではなく、「何を知るか」だけが重んじられてきた日本では、問題解決のための論理はいつも背後に退けられてきた。本書は、「なぜ」という問いかけから始まり、仮説を経験的事実の裏づけで、いかに検証していくかの道筋を提示していく。情報洪水のなかで、知的創造はいかにしたら可能なのだろうか。著者みずからの体験をとおして語る画期的な理論構築法が誕生した。(講談社現代新書) 読み継がれて35年 知的創造の技術を 実体験から語ったロングセラー! 知的創造とは何か それは情報洪水のなかで、いかにしたら可能になるのか。 「われわれは、科学における知的生産のための基本的なルールを、 常識として、手に入れる必要があるのではないか。 そして大学教育においても既成の知識の獲得よりは、 むしろ新しい知識を自ら生み出す方法の訓練に、重点を置かなくてはならないのではないか。 このような知的生産の時代をわが国によびおこすため、 この書物が少しでも役に立てば、筆者としてこれに勝る喜びはない」(あとがきより) 【目 次】 1 方法論への道 知的創造とは何か 2 問題をどうたてるか 3 理論と経験とをつなぐ 4 科学的説明とは何か 5 数量的研究の方法 6 全体像をどうつかむか 7 現場の体験の生かし方 8 ジャーナリズムに学ぶ 9 方法論の一般理論へ 創造にむかって
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