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進化とはなにか
1976.06.07発売
進化とはなにか
著:今西 錦司
講談社学術文庫
突然変異と自然淘汰説により理論武装された正統派進化論に対し、著者は名著『生物の世界』以来、生物の進化とは種社会を単位とした生物の世界の歴史的発展であるとの立場から、一貫して疑義を提起している。豊富な踏査探検と試練の上にはじめて構築された今西進化論は正統派進化論を凌駕する今世紀最大の理論の1つである。進化論はあらゆる問題にまたがる本質的認識であるがゆえに、本書に要約された今西進化論こそ必読の文献である。
考え方の論理
1976.06.04発売
考え方の論理
著:沢田 允茂
講談社学術文庫
人間がものを考えたり、互いに意志を伝えたりするとき、その媒介となるのはことばである。しかしながらコミュニケーションに際しては、往々にして相互の誤解や行きちがいが起こりがちである。ことばを使う上で大事なことは表現内容を論理的に整えることである。本書は、ことばで考えることのいちばん中核にある「理づめ」の世界を、分析哲学の権威が平易な文章で説き明かす、刮目の論理学入門書。
鏡の中の物理学
1976.06.04発売
鏡の中の物理学
著:朝永 振一郎
講談社学術文庫
ノーベル物理学賞に輝く著者がユーモアをまじえながら平明な文章で説く、科学入門の名篇「鏡のなかの物理学」「素粒子は粒子であるか」「光子の裁判」を収録。“鏡のなかの世界と現実の世界との関係”という日常的な現象をとおして、最も基本的な自然法則や科学することの意義が語られる。また量子的粒子「波乃(なみの)光子」を被告とした裁判劇は、わかりやすく量子力学の本質を解き明したノン・フィクションの傑作として、読者に深い感銘を与える。
狩猟と遊牧の世界
1976.06.04発売
狩猟と遊牧の世界
著:梅棹 忠夫,その他:蟹江 征治,装画:秋野 卓美
講談社学術文庫
自然社会から農業社会をへて産業社会と進化してきた今日、地球上にはいまもそれらの社会が展開している。本書は現代社会の基盤を解明するため、狩猟、遊牧、農耕という3つの生活様式を地球史的規模で位置づけるとともに、旧世界の東北から西南にひろがる乾燥地帯に生活する狩猟と遊牧民の社会に焦点をさだめその起源をさぐる。ここには豊富な踏査体験のうえにしか構築されえない著者特有の雄大な社会進化史の基骨が提示されている。
第二芸術
1976.06.04発売
第二芸術
著:桑原 武夫
講談社学術文庫
自由な眼と卓抜な発想から下す明確な判断で、つねに論壇に新鮮な刺激を与えつづけてきた著者の、戦後を画した「第二芸術」をはじめとする日本文化論8編を収録。爽快な論理と大胆な提言に貫ぬかれた本書は、その「いさぎよいまでの透明さ」で読む人を魅了すると同時に、現代日本のゆきづまった文化的状況をあらためて見直す上からも、将来の日本文化のあり方を構想する上からも、現実的かつ理念的に多大の示唆を与えずにはおかない。
日本古典入門
1976.06.04発売
日本古典入門
著:池田 亀鑑,その他:蟹江 征治
講談社学術文庫
古典の研究に殉じた池田博士が、深い専門知識を踏まえて、日本の古世から近世にいたる文学作品のなかから21種を選んで概説したのが、本書『日本古典入門』である。古典を専門の研究者のみでなく、ひろく一般の人々にも親しまれる共有の遺産たらしめたい、というのが博士の持論でもあった。したがって高度の学術論文のばあいと同様に、全力を傾注して真剣にたちむかわれた述作であることは疑いえないところである。(本書解説より)
論理について
1976.06.04発売
論理について
著:笠 信太郎
講談社学術文庫
日本のオピニオン・リーダーとして活躍した著者の「論理について」、「知識と知恵」、「書物の読み方」、「死と生」、「人間ができるということ」の5論文を収録。単なる知識の集積だけの現代の学問を反省、人生のための知識と知恵をいかに築いていくかを明快にとき、1人のすぐれた知識人の生き方をおのずと伝えてあますところがない。幅広い教養と豊かな人生経験に裏打ちされた深い洞察は混迷の現代を生きるわれわれに貴重な示唆を与える。
天使の傷痕
1976.05.26発売
天使の傷痕
著:西村 京太郎
講談社文庫
武蔵野の雑木林でデート中の男女が殺人事件に遭遇した。瀕死の被害者は「テン」とつぶやいて息をひきとった。意味不明の「テン」とは何を指すのか。デート中、直接事件を目撃した田島は新聞記者らしい関心から周辺を洗う。「テン」とは天使と分ったが、事件の背景には意外な事実が隠れていた。第11回乱歩賞受賞。 (講談社文庫) 武蔵野の雑木林でデート中の男女が殺人事件に遭遇した。瀕死の被害者は「テン」とつぶやいて息をひきとった。意味不明の「テン」とは何を指すのか。デート中、直接事件を目撃した田島は新聞記者らしい関心から周辺を洗う。「テン」とは天使と分ったが、事件の背景には意外な事実が隠れていた。第11回乱歩賞受賞。
京まんだら(上)
1976.05.26発売
京まんだら(上)
著:瀬戸内 晴美
講談社文庫
祇園に生きる女たちの情と恋を経糸に、京都の四季の移ろう美しさを緯糸にして華やかな、まんだらに織りあげた名作。
<歴史ロマン傑作選> 侍たちの風雪
1976.04.27発売
<歴史ロマン傑作選> 侍たちの風雪
編:日本文芸家協会,装画:川田 幹
講談社文庫
1955年から1975年までに発表された歴史・時代小説傑作選。池波正太郎、海音寺潮五郎、早乙女貢、司馬遼太郎、杉本苑子、戸板康二、新田次郎、村上元三、山手樹一郎、山田風太郎、山本周五郎を収録。
<はるかなる荒野へ旅立つ哲学> 自ら心の火を燃やせ
1976.04.21発売
<はるかなる荒野へ旅立つ哲学> 自ら心の火を燃やせ
著:加藤 諦三,装丁・その他:安藤 勇寿
ミステリー傑作選(6) サスペンス・ゾーン
1976.03.26発売
ミステリー傑作選(6) サスペンス・ゾーン
編:日本推理作家協会
講談社文庫
推理小説の傾向・ジャンル、手法・スタイルなどが一望でき、絶好のミニ手引きも兼ねた、珠玉の作品15編。 -収録作家-生島治朗・鮎川哲也・戸川昌子・小松左京・佐野洋・都筑道夫・森村誠一・笹沢左保・土屋隆夫・星新一・陳舜臣・松本清張・結城昌治・草野唯雄・三好徹
原稿の書き方
1976.03.23発売
原稿の書き方
著:尾川 正二,その他:杉浦 康平,装丁:海保 透
講談社現代新書
日本語はゆれている。「わが地所に不可能の文字はない」「献上の美徳あるのみ」と書く学生がいる一方では、「耳ざわりがよい」「乱ペン乱文にて失礼」という表現がまかり通る。現代は、だれもが原稿を書く時代である。しかも原稿が、メモや日記とちがって、他人に見せ、印刷されるものである以上、そこにはルールがあり、よりよい伝達のための工夫がなければならない。本書は、原稿用紙の正しい使い方から文章表現の技術まで、長年の経験に基づくノウハウを公開し、巻末には、現代日本語の標準表記と校正記号一覧を配した現代人のための文章教室。 固有の考えを共通のことばで――慣用句と、情報による発想の画一化に、決まり文句の危うさがある。「疎外」といえば、必ず「歯車」がくる。さらに、「ぎすぎすした」「とげとげしい」「しらけた」という一連の語がつづく。概念的に固定化してしまうと、それだけ自分のものが限定されてしまう。そこから、はみ出ている部分をも包みこむためには、ことばを精密に選ばなければならない。固有の考えを、共通のことばで表現する――それが文章表現の矛盾であり、本質である。――本書より
溶剤ハンドブック
1976.03.09発売
溶剤ハンドブック
編:浅原 照三,編:戸倉 仁一郎,編:大河原 信,編:熊野谿 従,編:妹尾 学
総論編では、溶剤の基礎理論、溶剤選択の指針、危険性・有害性、法的規制、取扱い法と廃溶剤の処理法に関する解説と最新情報を収めた。各論編では、約600種の実用溶剤に関する具体的データから廃棄法に至るまでを記した。
秋の終りの旅
1976.01.27発売
秋の終りの旅
著:渡辺 淳一
講談社文庫
ガンに冒され、あと半年の生命とも知らずに旅に出た助教授に対して、同僚の外科医と新聞記者は、終始いたわりの目差しをもって接した。旅先でホステスに熱中する助教授を見ても、残光現象として黙認した。が、「死」は助教授をさしおき、突如として他者を襲った。人生の皮肉を鮮烈に描いた表題作ほか4編。
英和科学用語辞典
1976.01.09発売
英和科学用語辞典
監:崎川 範行,編:芦ケ原 伸之,編:増山 信司,装丁:中井 幸一
ブルーバックス
本書の特色―― ●各科学分野の基本的な用語に、新聞、雑誌等の科学記事に頻出する用語あわせて約16000語を収録。 ●英語による項目をアルファベット順に並べ、日本語訳と簡略な説明をつけ、ハンディーな科学用語辞典とした。 ●巻末に和文索引を設け、和英両方から引けるように工夫。 ●複雑な凡例をなくし、簡略で見やすいように配慮。なお普通の辞書で引けるごく一般的な用語は除いた。
環境調査のための微生物学
1975.12.16発売
環境調査のための微生物学
著:中山 大樹
環境汚染とその回復度を見る最も手近で手ごろな指標は微生物である。環境科学関係の学生、技術者はもちろん、中・高校クラブ活動にもすぐ役立つよう書かれたハンディな入門書。豊富な図版を含め、野外でも使いやすい。
肥後の石工
1975.12.12発売
肥後の石工
著:今西 祐行
講談社文庫
熊本県砥用町に今も健在する「霊台橋」この美しい石橋は、岩永三五郎の指導の下に、石工・大工・庄屋・百姓が協力して築いたものである。悲しく辛い過去とたたかいながら、肥後の石工の技術を弟子達に伝えた石工頭三五郎の物語。NHK児童文学奨励賞・日本児童文学者協会賞・国際アンデルセン賞国内賞受賞。
バーバパパのはこぶね
1975.12.03発売
バーバパパのはこぶね
著:A・チゾン,著:T・テイラ-,訳:山下 明生,装丁:辻村 益朗
講談社の絵本
バーバ一家と動物たちがロケットで地球脱出 地球の空気や水がよごれて、動物たちが苦しんでいます。バーバパパたちは、動物たちを助けるため、ロケットの箱船をつくって宇宙へ飛び出しました。
かぞえてみよう
1975.11.19発売
かぞえてみよう
文・絵:安野 光雅
講談社の絵本
楽しみながら数の知識が身につく絵本。 美しい田園風景を描きながら、はじめて数に出会う子どものために、数字を楽しく見せてくれる絵本。講談社出版文化賞絵本賞など、数々の賞に輝く傑作です。 ボストングローブ・ホーンブック賞 ニューヨーク科学アカデミー児童科学図書優良賞 講談社出版文化賞(絵本部門)