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1976.11.25発売
講談社 和英辞典

1976.11.08発売
資本主義の文化的矛盾(上)
講談社学術文庫
何か知らぬが現代が歴史的変動のただ中にあるのでないか、という実感は恐らく多くの人々にとって本能的に感じられることであろう。しかし、それがどのような原因によって起こっているのか、それは何を示しているのか、何を指向しようとしているのか、誰もがそれを知りたいにもかかわらず、よくわからない。そして言い知れぬ不安と焦燥にさいなまれている。そうした現代人の不安にこたえてくれるのが本書である。(訳者あとがきより)

1976.11.08発売
生態学入門
講談社学術文庫
科学技術文明の急速な浸透はさまざまところで人間と自然の調和に蹉跌を生じている。公害や自然災害はいったい何に起因するのだろうか。生物科学と社会・文化科学を架橋すべく脚光を浴びて登場した生態学は今日必修科学の一つであり、地球規模での視点が要求される今日、真の生態学的知識が必要であろう。本書はそうした要請に応えるべく生態学の基本用語を項目別に記述し参考文献を付した、斯界第一人者の手になる入門書の白眉である。

1976.11.08発売
日本文化史研究(下)
講談社学術文庫
日本文化は、中国文化圏の中にあって、中国文化の強い影響を受けながらも、日本独自の文化を形成してきた。著者の日本文化を見る視点は、1つは中国の歴史の専門家として、もう1つは、日本人としての立場から、その本質をするどく洞察する。本巻には、「日本文化の独立」「香の木所について」ほか、現代日本を知るには、応仁の乱以後を知れば十分だと喝破する論文「応仁の乱について」など、余人では主張しえない秀れた8論文を収める。

1976.10.27発売
森の生態学
ブルーバックス
木が集まれば森でしょうか……?
《都市公園内の樹林》は森林生態系とは呼べない。なぜ?
《食物連鎖》喰う、喰われる関係を辿っていくと……
《常緑樹》だから落葉しないかというと、そうではない
《針葉樹》と《広葉樹》の葉形の違いは何を意味するか
《極相林》植生の遷移の行きつく先
《森の動物》クマ、シカ、タヌキ、キツネ……
1976.10.21発売
もずのこども
講談社の絵本
1976.10.20発売
まってるどりのしま
講談社の絵本

1976.10.08発売
日本文化史研究(上)
講談社学術文庫
日本文化は、中国文化圏の中にあって、中国文化の強い影響を受けながらも、日本独自の文化を形成してきた。著者の日本文化を見る視点は、1つは中国の歴史の専門家として、もう1つは、日本人としての立場から、その本質をするどく洞察する。また、歴史への考察はもとより、書道・水墨画など幅広く日本文化を論じ、歴史家としての知識とその見透しの確かさ、秀れた芸術家としての資性との融合から生れた日本文化論の名著(全2巻)。

1976.10.08発売
絵の言葉
講談社学術文庫
絵は言葉である。それ自体に意味を持っている。その意味を読み取る文法と辞書が、「言葉」と同じように「絵」にもある。本書は、古今東西の絵画にそくしつつ、画像の持つシンボリックな意味をどう探り、絵の発するメッセージをどう解読するかを具体的に示しながら、人類社会にとって「絵」とは何か、何でありうるのかという本質的な問題を追求したもの。談論風発、才気煥発の趣のうちに、読む人の絵の見方をおのずと一変せしめる好著。

1976.10.08発売
万葉秀歌(五)
講談社学術文庫
本書は、生涯『万葉集』を愛しつづけた久松博士が、最期まで情熱を傾注してその解釈と鑑賞を行った、万葉の秀歌900首の集大成であり、著者の絶筆である。選びぬかれた秀れた歌、人口に膾炙した歌の1つ1つに加えられた、わかりやすく、ゆきとどいた注釈と、深い理解にみちた鑑賞とがあいまって、『万葉集』の心を伝え、現代人に一層親しみやすいものとなっている。本巻には、『万葉集』巻第12から最後まで、190首を収録する。

1976.09.28発売
複雑さに挑む科学
ブルーバックス
「多変量解析」をあなたのものに!!
《世の中は単純ではない》社会現象を多元的にとらえる“眼”をもとう。
《未知の因子をさぐる》社会現象の陰にかくれた因子や情報を発見するには?
《因果関係をさぐる》米を大食すると胃ガンになる? しかし……。
《数量化とは?》数値で表しにくいものをある種の手続きで数値変換すると?
《分類の話》基準によってさまぎまに変わる分類の仕方を紹介する。
《多変量解析》は、複雑な人間行動を科学するための可能性に満ちた手法だ!
1976.09.27発売
ネパール王国探検記 日本人世界の屋根を行く
講談社文庫
ロマンティシズム溢れる世界の屋根探検記。1953年、ヒマラヤ遠征隊の一員として、奇妙な風習の宝庫ネパールの奥地に踏みこみ、学術調査を試みた著者の処女作ともいうべき、情熱に満ちた報告の書。
1976.09.27発売
青春の門 堕落篇(上)

1976.09.21発売
いかに生きるか
講談社現代新書
私たちの人生にとって大切なのは、人間経験の深まりである。それが人格をつくり、自立した個人を育て、生きる道を明らかにする。私たちは、その「経験」を、どのように深めてきたか。著書は自らの「経験」を、問い直しながら、日本的な人間関係、社会組織、情緒観などを省察し、日本人の“生”のありようを、真摯に追究する。そのとぎすまされた批判力と、みずみずしい感覚、生を凝視してきた精神の深みは、根源的な問いへの回答を用意するだけでなく、私たちに生きる勇気を与えてくれる。
思索と「経験」の深みから――本書の主題は、「いかに生きるか」ですが、それは、自分がいかに生きたかを包み隠さず、凝視する精神と1つになっています。このような点において、森有正ほどに、自分をかざらずに、裸の1人の人間として、自由に、勇気をもって、この困難な問いの核心に侵入できる知性は、存在しないのではないかと思います。すべての硬直した思考やイデオロギーから自由なところで、しばしばキリスト教的有神論からさえも自由なところで、生き生きと森有正は、生きることの問題について語っています。そこにみられるとぎすまされた批判力と、みずみずしい感覚は、読者の心をとらえずにはおかないでしょう。知性の高みが、経験の深みと、見事に一体化しているのです。ここに森有正の独自な世界があります。――解題・山形孝夫

1976.09.08発売
子どもの心理
講談社学術文庫
波多野児童心理学の特色は、発展変化する社会の現実をみすえたうえで、深い洞察と助言を、具体的にわかりやすくのべる点にある。そうした立場から、二十世紀の新しい児童心理学=ピアジェの研究にもとづいて日本の子どもの心を概観し、その「心理的しつけ」の原理をのべたものが本書である。この鳥瞰図の試みは、多元価値時代の教育の方向を模索するすべての親や教師にとって、子どもの心と行動を考える新たな眼を開く機縁となろう。

1976.09.08発売
論語について
講談社学術文庫
『論語』が長いことわれわれ日本人の間で読まれてきたのはなぜか。それは、人間として最も重要な人と人との愛情こそを人間の根本の義務とする『論語』の精神が、人々の心に深く訴えたからではないか――。杜甫の詩とともに、『論語』をこよなく愛する著者が、ときには『聖書』との比較をとおし、『論語』の真髄は何かを諄々と語り、また『論語』のことばによって、学問と政治に一身をささげた孔子の生涯とその人となりを鮮やかに浮きぼりにする。

1976.09.08発売
万葉秀歌(四)
講談社学術文庫
本書は、生涯『万葉集』を愛しつづけた久松博士が、最期まで情熱を傾注してその解釈と鑑賞を行った、万葉の秀歌900首の集大成であり、著者の絶筆である。選びぬかれた秀れた歌、人口に膾炙した歌の1つ1つに加えられた、わかりやすく、ゆきとどいた注釈と、深い理解にみちた鑑賞とがあいまって、『万葉集』の心を伝え、現代人に一層親しみやすいものとなっている。本巻には、『万葉集』巻第8~11の歌から195首を収録する。

1976.08.25発売
おおきなもののすきなおうさま
講談社の絵本
海外でも評価の高い著者のお話絵本。 昔、あるところに大きなもののとても好きな王さまがいました。家来たちに命じて、つぎつぎと大きなものを作らせますが……。

1976.08.24発売
新書日本史(7)近代の潮流
講談社現代新書
維新とともに開かれた新生日本の前途には、さまざまな難問が山積していた。文明開化の急テンポの歩みは、はなばなしい発展の影に、《遅れてきた国家》の苦悩を露呈していった。列強諸国との角逐は、国家の名のもとに資本主義の急成長を促し、戦争から戦争への綱わたりを余儀なくさせた。本書は、日本近代化の特殊性を掘りさげ、独走する権力に抵抗をつづけた民衆の栄光と悲惨を軸に、明治から大正への多難な歩みをまざまざと描きだした。
「大日本帝国」のまぼろし――新しい日本は、外圧にさらされて登場しただけでなく、アジアでおくれて近代化しようとした数少ない国家だった。国内変革は通説以上に、かなり徹底しておこなわれようとはしたが、日本の国力の自前だけで、欧米列強に対抗することはできなかった。明治・大正・昭和の歴代の政府は、この矛盾をたえまない対外侵略と戦争とによって切りぬけようとしたのである。政府はこの戦争から戦争への綱わたり、戦争の自転車操業のあいだに軍部と官僚制を肥大化させ、国民とアジア民衆を抑圧しつつ、世界の「一等国」へのコースをひた走りに走っていったのだった。もちろん日本国民は、この一連の戦争に意識的、無意識的に抵抗はし続けたが、同時に、すくなからぬ部分が勝利の幻影に酔い、「大日本帝国」のまぼろしに加担したことも避けてとおることはできない。ここに近代化に成功した日本民衆の栄光と悲惨がある。――本書より

1976.08.23発売
白赤だすき小〇の旗風
武家奉公がいやになり故郷の村に帰ってきた少年万吉が見たのは、領主の苛酷な重税に苦しめられている貧しい農漁民の生活だった!
江戸時代末期の東北を舞台に、民衆のがまん強い抵抗と、ついに一揆にたちあがる姿とを克明にえがく!
日本児童文学者協会賞受賞作品。