グローバル・エリートの時代 個人が国家を超え、日本の未来をつくる

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グローバル・エリートの時代 個人が国家を超え、日本の未来をつくる

グローバルエリートノジダイコジンガコッカヲコエニホンノミライヲツクル

2013年、先進国と新興国の経済規模が逆転。日本人の強みを生かして「失われた二〇年」を終焉させる新しいグローバル化とは何か?  日本人は、グローバル・エリートになり得るスキルを世界でもっとも豊富に持っている。日本企業の現場でグローバル化をリードする著者が示す、グローバル人材を育成し、組織を変革するためのバイブル。


2013年、先進国と新興国の経済規模が逆転。
日本人の強みを生かして「失われた二〇年」を終焉させる、新しいグローバル化とは何か?

日本には世界的に必要とされる分野で、トップを走る技術がひじょうに多い。これらの技術を普及させることで、世界で起こっている水不足、エネルギーなどの課題や、貧困や病気などの問題を解決することができるだろう。新しい技術を普及させるには、世界で技術を標準化し、その周りに産業を立ち上げていく必要がある。そのために、世界中の企業や政府に働きかけて、技術の高さをアピールすると同時に、多様な分野のグローバルな企業を動かして事業開発をすることが必要となる。これらを可能とするのは、さまざまなバックグラウンドの人々の架け橋として活躍できるグローバル・エリートと、彼らを十分に活用できる組織である。彼らが日本企業で活躍することで、単に日本企業が経済的にメリットを得るだけでなく、日本発の技術により、世界中の人々の暮らしを豊かにしていくことができるだろう。

日本企業は1970年代に世界に製品を販売し、日本ブランドが浸透した。これがグローバル化の第一の波「販売のグローバル化」だ。1980年代後半から第二の波「生産のグローバル化」を迎え、製造拠点が海外移転していく。そして第三の波では組織全体がグローバル化する。その新しい時代には、一握りのグローバル・エリートが世界経済を牽引して富を生み出す。

じつは日本人は、グローバル・エリートになり得るスキルを世界でもっとも豊富に持っている。スキルとして必要な感受性、理解力、柔軟性、問題解決型思考力の高さは日本人の強みだ。しかし、オーナーシップ、ゼロベース構築力、説明力、粘り強さが日本人は弱い。そこをどう強めるかが日本の課題となる。

日本人だからこそできるグローバル化がある。日本企業の現場でグローバル化をリードする著者示す、グローバル人材を育成し、組織を変革するためのバイブル。


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書誌情報

紙版

発売日

2012年06月19日

ISBN

9784062821445

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

306ページ

電子版

発売日

2012年08月10日

JDCN

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著者紹介

著: 倉本 由香利(クラモト ユカリ)

くらもと・ゆかり 1978年東京生まれ。2001年東京大学理学部物理学科卒業、2003年同物理学修士。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院にてMBA取得後、日本に帰国。現在はコンサルティングファームにおいて主に日本企業のグローバル化を支援する仕事に取り組んでいる。仕事のかたわら、グローバル化、技術経営、イノベーションについての研究・執筆活動を行う。ブログ「My Life After MIT Sloan」の筆者。

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