講談社現代新書作品一覧

タブーの漢字学
タブーの漢字学
著:阿辻 哲次
講談社現代新書
性の話、トイレの話…… はばかりながら読む漢字の文化史! 「性」にまつわる漢字 かりに私たちがまだ文字のない時代に暮らしているとして、王様から文字を作る仕事をあたえられた、と仮定してみよう。(中略)王様から作成を命じられたのが、もしも「一人前の立派な男」という意味を表す文字だったら、あなたはいったいどうするだろうか。男の子が成長し、一人前の立派な男性になったことを文字で示すには、いったい何で表現すればいいだろう。なにを使うかは、人によってまちまちである。現代人ならば、それをスーツにネクタイという姿で表現する人もいるだろうし、引きしまったたくましい肉体のイメージで、一人前の男をとらえる人もいるだろう。そして中には、そんなの「男のシンボル」でしか表現できないじゃないか、とニヤニヤしながら考える人もいるにちがいない。――<本書より>
「家計破綻」に負けない経済学
「家計破綻」に負けない経済学
著:森永 卓郎
講談社現代新書
年収100万円台が急増 賃金デフレが止まらない 人生の備えありますか!? ●景気回復の分配は受けられない ●強者に都合のよい「改革」 ●量産される低所得者層 ●退職金税制見直しの狙いとは ●ハゲタカのビジネスモデル ●ダイエー「処理」の不可解さ ●「借金鬱」に陥らないために ●これからの運用・投資の鉄則 ●小さなところから始めるビジネス ●年金改悪で老後が崩壊する ●消費税アップは不要だ ●働くという選択肢 中流層の家計が破壊される 家計の危機を過剰に恐れることはむしろ危険ですから、私は不安を煽ろうとは毛頭考えていません。ただ、深刻なデフレ不況が続くなか、私たち国民の家計にどんなリスクがあるのかを冷静に見つめ、備えをしておくことはどうしても不可欠です。また、おいおい説明していきますが、現在進行している「構造改革」が国民をどんな経済社会へ導こうとしているかということも、考えておかなければなりません。政府が打ち出す政策は、とくに中所得層の家計に直結するものだからです。――<本書より>
文系のための数学教室
文系のための数学教室
著:小島 寛之
講談社現代新書
数式は「眺め方」さえわかればこわくない! 数学アレルギーはもったいない。微分積分や確率統計の「読み方」から、経済学、政治学、論理学、哲学がもっとおもしろくなる数学的思考をわかりやすく伝授します。
電子あり
仏教発見!
仏教発見!
著:西山 厚
講談社現代新書
奈良の唐招提寺に伝わる鎌倉時代の釈迦如来像の像内には、心ひかれる文書が納められている。「必ず必ず、これらの衆生より始めて、一切衆生、皆々、仏となさせ給へ」とあり、その左に多数の名前が列記されているのだが、人の名前に交じり、クモ・ノミ・シラミ・ムカデ・ミミズ・カエル・トンボ・カなどの名も書かれている。――<本書より> 思わず誰かに話したくなる仏教の真髄 知っているようで知らない……これが仏教だ! ●お釈迦さまは何をさとったのか? ●さとればそれでよいのか? ●「縁起」とは?「慈悲」とは? ●ノミもシラミもみな仏? ●なぜ大仏はつくられたのか? ●仏教は「真理」を主張しない? 人間と塵を平等とする思想 奈良の唐招提寺に伝わる鎌倉時代の釈迦如来像の像内には、心ひかれる文書が納められている。「必ず必ず、これらの衆生より始めて、一切衆生、皆々、仏となさせ給へ」とあり、その左に多数の名前が列記されているのだが、人の名前に交じり、クモ・ノミ・シラミ・ムカデ・ミミズ・カエル・トンボ・カなどの名も書かれている。自分たちと同じく、ノミやシラミも仏になることを願った人が、かつて日本にいたのである。(中略)ノミもシラミも仏になれという発想は、仏教によらなければ決して生まれてこないと私は思っている。――<本書より>
中国語はおもしろい
中国語はおもしろい
著:新井 一二三
講談社現代新書
中国語作家として活躍する著者が、中国語の魅力を語る。中国語を知ることは、世界中に伸びる華人ネットワークへのパスポートを手にすることだ。豊富な経験をもとに上達のコツ、言葉を知ることで広がる世界をガイドする。 実践的上達法から複眼思考の身に付け方まで中国語を知るとこんなに世界が広がります 中国語世界の広がり 中国人の世界にあっては、みんな普通話で何とか渡りきろうとし、実際に渡りきるのである。(中略)訛りなんてあって当然、なかったらかえって怪しまれる。日本語のことわざにも「訛りは国の手形」というではないか。手形といったら証明書、パスポートである。それで東は東シナ海から西はシルクロード・チベットまで、北はロシアとの国境から南はベトナム国境まで。サンフランシスコのチャイナタウンからボルネオの熱帯雨林まで。どこでも大丈夫、何とか渡りきれるのが中国語の世界というものなのである。(中略)広い中国、お互いの方言ではまったく通じない。だからこそ、必死に標準語で伝えようとする。その結果、訛りがあっても、間違っても、たいていは通じる。理解しあえる。なぜなら、わかろうという意志が強く働くからなのだ。――<本書より>
電子あり
自由とは何か
自由とは何か
著:佐伯 啓思
講談社現代新書
「自由に倦んだ」時代に問う、渾身の論考! 自己責任や援助交際、殺人を巡る議論など、自由にまつわる問題に様々な角度から切り込み、現代社会・思想が陥っている「自由のジレンマ」を乗り越える方法を探る。(講談社現代新書) 「自由に倦んだ」時代に問う、渾身の論考! 自己責任や援助交際、殺人を巡る議論など、自由にまつわる問題に様々な角度から切り込み、現代社会・思想が陥っている「自由のジレンマ」を乗り越える方法を探る。
電子あり
公会計革命
公会計革命
著:桜内 文城
講談社現代新書
政治家よ、官僚よ、目を覚ませ! 日本を破綻から救う革命的意思決定システム! ●国民は政府の「顧客」ではなく「主権者」だ ●将来世代へのツケ回しをどう減らす? ●20XX年の内閣総理大臣の仕事 ●日本は財政破綻するのか ●あの公共事業官庁の予算をシミュレーション! ●公会計は世界の経済と歴史を変える 国ナビとは何か まず、「国家とは誰のものか。国家というシステムは、誰のためにあらねばならないのか」という問いを立ててみよう。言うまでもなく、その回答は「国民」以外にはないはずだ。(中略)つまり、国家の実質的所有者である国民がその経営を政治家にゆだねても、政治家が自分勝手な経営をしたり、私腹を肥やしたりしないようチェックするシステムが必要になるのだ。それが国ナビであり、民間企業において、会社の実質的所有者である株主が、経営を委任している経営者をチェックするために企業会計を利用する姿に重なるだろう。――<本文より>
生きづらい<私>たち
生きづらい<私>たち
著:香山 リカ
講談社現代新書
もはや一億総「心に穴が空いている」状態。若者どころか現代の日本を広く被う「生きづらさ」、心が安直に悲鳴をあげてしまうメカニズムとその裏にあるものに切り込み、それでも現実と折り合う道を模索する。(講談社現代新書) もはや一億総「心に穴が空いている」状態。若者どころか現代の日本を広く被う「生きづらさ」、心が安直に悲鳴をあげてしまうメカニズムとその裏にあるものに切り込み、それでも現実と折り合う道を模索する。
電子あり
中国の大盗賊・完全版
中国の大盗賊・完全版
著:高島 俊男
講談社現代新書
秘かに待望されてきた幻の完全版ついに刊行。名著のほまれ高い『中国の大盗賊』で割愛されていた150枚を完全収録。陳勝や高祖から毛沢東まで、縦横無尽に活躍する「盗賊」の姿を活写する中国史の決定版! (講談社現代新書) 秘かに待望されてきた幻の完全版ついに刊行名著のほまれ高い『中国の大盗賊』で割愛されていた150枚を完全収録。陳勝や高祖から毛沢東まで、縦横無尽に活躍する「盗賊」の姿を活写する中国史の決定版!
電子あり
私・今・そして神
私・今・そして神
著:永井 均
講談社現代新書
私はなぜ「今ここにいる、この私」なのか。古来より数多くの哲学者が最大の関心を寄せてきた「神、私、今」の問題について、まったく独自の考察を展開。自分の言葉だけでとことん哲学する、永井均の新境地。(講談社現代新書) 私はなぜ「今ここにいる、この私」なのか。古来より数多くの哲学者が最大の関心を寄せてきた「神、私、今」の問題について、まったく独自の考察を展開。自分の言葉だけでとことん哲学する、永井均の新境地
電子あり
幸福論
幸福論
著:春日 武彦
講談社現代新書
生きていく辛さから逃れ得たら幸福だろうか? 停滞した時間、閉じた世界にある「充足に似たもの」は脆く表面的なものだ。世界と自分と現実とをリンクさせ、ささやかな日常を味わって生きる、大人な人生論。 第1章 幸福の1ダース 第2章 不幸の中の幸福 第3章 幸福と不幸との間 第4章 断片としての幸福 第5章 散歩者の視線 「風邪をひいたわたし」がなぜいいか 幸福の断片を味わう生き方!
漱石と三人の読者
漱石と三人の読者
著:石原 千秋
講談社現代新書
漱石がわかる。小説がわかる。近代がわかる――画期的な文学入門書の登場! 漱石の作家活動とは読者との闘争だった! 新聞小説の読者である大衆をどう喜ばせるか。本郷文化人に自らの小説観をいかに伝えるか。漱石は作品ごとに大胆な実験を次々と行なった──。 小説は実験である! あなたは漱石のたくらみを知っているか 漱石がわかる。小説がわかる。近代がわかる。――画期的な入門書の登場! 漱石の読者体験 まず、デビュー作の『吾輩は猫である』では自らを戯画化して書いているが、まだ素人作家だった漱石にも、自分が抱えていた鬱憤をそのまま吐き出しても読者には受け容れられないことぐらいはわかっていたのである。しかし、これはごく素朴な読者意識でしかなく、この時の漱石はまだごく身近な「顔の見える存在」に向けてしか書いてはいない。(中略)朝日新聞社の専属作家となった漱石は、入社第1作『虞美人草』によって手痛い失敗を体験した。読者は、漱石が「殺す」つもりで書き込んだ藤尾というヒロインを熱烈に支持したのである。――<本文より>
電子あり
教育と国家
教育と国家
著:高橋 哲哉
講談社現代新書
「愛国心」教育のウソを衝く! 戦後教育悪玉論 教育基本法を改正すれば教育がよくなると言う論者は、学校教育の意味をまったく問い直さず、かつてうまく機能していた(と彼らが思っている)学校制度をそのまま復活させれば子どもがよくなる、と思いこんでいる。しかし、今日ではむしろ近代の学校制度そのものが新たな社会環境、メディア環境によって問い直されているのです。そこにかつてなかった学校現場の現象も生じてきているのですから、教育基本法は学校教育制度を自明の前提としているという面では問い直されるべきですが、それは現在の改正論とはまったくレベルの違う問題なのです。――<本文より>
武士道の逆襲
武士道の逆襲
著:菅野 覚明
講談社現代新書
武士道とは本当はどんな思想なのだろうか。ブームのようになっている武士道は、実は明治以降に作られたイメージにすぎない。「甲陽軍鑑」「葉隠」など重要文献を読みなおし、日本思想としての武士道を解明。(講談社現代新書) 武士道とは本当はどんな思想なのだろうか。ブームのようになっている武士道は、実は明治以降に作られたイメージにすぎない。「甲陽軍鑑」「葉隠」など重要文献を読みなおし、日本思想としての武士道を解明。
電子あり
大人のための文章教室
大人のための文章教室
著:清水 義範
講談社現代新書
くっきり伝わる書き言葉の裏技表技を公開! 仕事の依頼、お詫びの手紙、企画書に紀行文……テンマルの打ち方から人を動かす秘訣まで「文章上達のあの手この手」をオリジナル例文満載で伝授する超実用講座! (講談社現代新書) くっきり伝わる書き言葉の裏技表技を公開!仕事の依頼、お詫びの手紙、企画書に紀行文……テンマルの打ち方から人を動かす秘訣まで「文章上達のあの手この手」をオリジナル例文満載で伝授する超実用講座!
電子あり
情報と国家
情報と国家
著:江畑 謙介
講談社現代新書
エシェロン、情報衛星、産業スパイ、マルチ・インテリジェンス アメリカはなぜイラクを読み違えたのか? これが正しい「情報」の読み方だ 情報の落とし穴にはまると、国家は崩壊する! ラヂオプレスの役割/衛星写真の立体映像化/ネットワークを使った産業スパイ/落とし穴に落ちた米英の情報機関/亡命イラク人に踊らされた米国情報機関/全米科学者連盟によるノドンの推測/北朝鮮の新型ミサイル情報 情報革命とインターネット インターネットは(中略)テロリストや武装勢力にも直接大衆に呼びかけられる手段を与えた。何しろ全世界を相手にできるのだから、その効果は小さくない。レバノンの親イラン・シーア派勢力「ヒズボラ」やパレスチナの反イスラエルのイスラム抵抗運動「ハマス」、ペルーの反政府武装勢力「センデロ・ルミノソ」など、世界の主な集団は皆独自のサイトを持っている。そこには単に自分たちの主義主張が述べられているだけではなく、最新のニュース、あるいは子供たちが遊べるゲームまで用意されている。このゲームも曲者で、ある反イスラエル勢力のサイトでは、そのゲームで遊んでいるうちに、反ユダヤ感情が植えつけられていくように工夫されている。――<本文より>
桃太郎と邪馬台国
桃太郎と邪馬台国
著:前田 晴人
講談社現代新書
一寸法師の「箸とお椀」の意味は?浦の「シマコ」と卑弥呼の関係は? おとぎ話から古代史の謎を解く! おとぎ話の古層に倭国の痕跡が見える!一寸法師・桃太郎・浦島太郎の原像を検証する古代史学。
風水と天皇陵
風水と天皇陵
著:来村 多加史
講談社現代新書
飛鳥から昭和まで…… 天皇はなぜその地に眠ったか? 日本の歴代天皇陵には、古代中国から伝わった風水の思想が込められていた。その立地に見られる共通点を、執念の踏査で解き明かすスリリングな試み。
運動神経の科学
運動神経の科学
著:小林 寛道
講談社現代新書
運動神経はだれでも鍛えられる! なぜイメージと動作はズレてしまうのか。柔軟性と運動神経の関係から既存のトレーニングの誤りまで、足が速くなるマシンを作った科学者が運動神経の本質に迫る! (講談社現代新書) 運動神経はだれでも鍛えられる! なぜイメージと動作はズレてしまうのか。柔軟性と運動神経の関係から既存のトレーニングの誤りまで、足が速くなるマシンを作った科学者が運動神経の本質に迫る!
電子あり
「行政」を変える!
「行政」を変える!
著:村尾 信尚
講談社現代新書
「官主導」はもういらない この国を変えるのは市民だ! 役所を根底から変え、「官から民への大政奉還」を実現しよう!古いしがらみを壊し、心豊かに生きられる日本を創る大提言。 大蔵省の役人だった私は、地方自治体に出向したとき、大きく「変身」した。やがて霞が関を飛び出し、県知事選挙に出て一敗地にまみれ、役人から浪人へ。そして再起動――。今の私が強く訴えたいのは、新しい時代の流れを先読みした官民の同時改革だ。――<本文より>