講談社文庫作品一覧

ル・オタク フランスおたく物語
ル・オタク フランスおたく物語
著:清谷 信一
講談社文庫
199X年、世界は「おたく」の嵐に包まれた! なぜフランスで「おたく」文化が浸透したのか。その現状を追った問題作! 10年ほど前、世界は「おたく」を求めていた。パリを中心に、欧米で巻き起こった20世紀末のジャポニズム、それに関わった者たちの姿をレポートする。フランスだけでなく、日本のアニメ産業の現状や、問題点も鋭く分析。文庫化にあたり再取材を敢行し、今日の「おたくカルチャー」のすべてがわかる決定版。 『ドラゴンボール』のフランス語タイトルを直訳すれば『ドラゴンボール』。でも『ルパン三世』は『泥棒エドガー』?『キャプテン翼』は『ドリームとトム』に!? 世界有数のオタク大国となったフランス。オタクビジネスに賭ける者たちの想いをレポート! ※本書は『Le OTAKU フランスおたく事情』として1998年8月、KKベストセラーズより刊行されました。
京都『源氏物語』華の道の殺人
京都『源氏物語』華の道の殺人
著:柏木 圭一郎
講談社文庫
華道界の取材で京都を訪れた、カメラマン星井裕。だが、目の前で気鋭の美人華道家が毒殺された。背景には、『源氏物語』にちなんだ、哀しい因縁が見え隠れする。京都通の星井が、刑事である元妻・安西美雪や、助手の小林健とともに名推理を発揮!! グルメで優しい名探偵の新ミステリ。TBS系列「美食カメラマン星井裕の事件簿」ドラマ原作、「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ!
電子あり
白洲次郎 占領を背負った男(下)
白洲次郎 占領を背負った男(下)
著:北 康利
講談社文庫
少年のようにスポーツカーをこよなく愛した一方で、戦後いち早く日本の経済的独立を目指し通商産業省創設に奔走。ところが創設後はすっと身を引く。 全てが次郎の「紳士の哲学」であった。エッセイスト白洲正子とともに過ごした彼の人生を膨大な資料を基に解き明かす必読の白洲次郎評伝。(講談社文庫) 少年のようにスポーツカーをこよなく愛した一方で、戦後いち早く日本の経済的独立を目指し通商産業省創設に奔走。ところが創設後はすっと身を引く。 全てが次郎の「紳士の哲学」であった。エッセイスト白洲正子とともに過ごした彼の人生を膨大な資料を基に解き明かす必読の白洲次郎評伝。解説・櫻井よしこ。
電子あり
シャネル
シャネル
著:藤本 ひとみ
講談社文庫
修道院で幼少期を送り、芸能界を目指して酒場の歌手となるものの、思わぬことから帽子デザイナーに転身。そしてファッション界の女王へ。今も世界中の女性の心を惹きつけるシャネルの波瀾に満ちた生涯。 いくつもの恋と苦境、それを乗り越えた成功の秘密を解き明かし、魅力を浮き彫りにした感動のシャネル決定版。
電子あり
侵蝕 奥右筆秘帳
侵蝕 奥右筆秘帳
著:上田 秀人
講談社文庫
将軍家斉(いえなり)の御台所(みだいどころ)茂姫(しげひめ)の輿入(こしい)れから8年。時ならぬ外様薩摩(さつま)からの大奥女中お抱えの報(しら)せに、奥右筆組頭(おくゆうひつくみがしら)立花併右衛門(たちばなへいえもん)は不審を抱いた。禁制の密貿易発覚を恐れる薩摩藩は、併右衛門暗殺に奔(はし)る。護衛役の柊衛悟(ひいらぎえいご)を襲う無敵を誇る示現流(じげんりゅう)の猛者(もさ)たち! 幕政の闇を衝く人気シリーズ、瞠目の第三弾!〈文庫書下ろし〉
電子あり
筋違い半介
筋違い半介
著:犬飼 六岐
講談社文庫
「筋 のとおった話は虫が好かねえ」……旗本の三男に生まれ、先祖も父も「ばか者」と切り捨て家を出た、岡っ引・半介が活躍する表題作。凶作に苦しむ村人を尻目に、米をたらふく食らう村役。それに腹を立てた村の男は、驚きの復讐法を考えた「口増やし」ほか、全7編。大胆な設定に、丁寧な筆致。時代小説の新星のデビュー作。
電子あり
レモン・ドロップス
レモン・ドロップス
著:石井 睦美
講談社文庫
大好きな友達や家族との日常を、「あたしなりの決意」をもって生きている、15歳の美希。恋の予感を遠くに見つけて、三日月形のレモンドロップをなめるたびに、10代だけの特別な時間が結晶に変わっていく――。大人になった“女の子”にこそまっすぐに届く、甘酸っぱいキラキラがたくさんちりばめられた、せつない物語。 大好きな友達や家族との日常を、「あたしなりの決意」をもって生きている、15歳の美希。恋の予感を遠くに見つけて、三日月形のレモンドロップをなめるたびに、10代だけの特別な時間が結晶に変わっていくーー。大人になった“女の子”にこそまっすぐに届く、甘酸っぱいキラキラがたくさんちりばめられた、せつない物語。
電子あり
暗い国境線(下)
暗い国境線(下)
著:逢坂 剛
講談社文庫
「わたしは、情報員(スパイ)である前に人間でありたい」。第二次世界大戦下のスペイン・マドリードで、敵同士ながらも愛し合う北都昭平とヴァジニア。2人をつけ回すゲシュタポ将校ハンセン兄弟の魔の手。2人はその愛を全う出来るのか。そして和平への糸口を見つけ出せるのか――。愛と諜報の壮大な歴史サスペンス。
電子あり
「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法
「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法
著:茂木 健一郎
講談社文庫
「11歳の時、私はなぜ、“この作品には何かがある”と直覚したのだろう。最近になってやっと、その正体が見えてきた」。『赤毛のアン』には、「幸福(しあわせ)」とは何か、その秘密が隠されている。「仮想」「受容」「奇蹟」「ひたむきさ」「偶有性」「セレンディピティ」……。茂木健一郎が読み解く「幸福論」(講談社文庫)。 「11歳の時、私はなぜ、“この作品には何かがある”と直覚したのだろう。最近になってやっと、その正体が見えてきた」。『赤毛のアン』には、「幸福(しあわせ)」とは何か、その秘密が隠されている。「仮想」「受容」「奇蹟」「ひたむきさ」「偶有性」「セレンディピティ」……。茂木健一郎が読み解く「幸福論」。〈文庫オリジナル〉
電子あり
昔日より
昔日より
著:諸田 玲子
講談社文庫
想い人を追って伊勢へ行きたい、という町娘の恋を手助けする、家康の元寵妾(ちょうしょう)と配下の老忍を描いた「黄鷹(わかたか)」。裏切られた思いの息子に、一世一代の晴れ姿を見せる父親が眩しい「新天地」。 たった1度、過ちを犯した武家の妻女の心の内が狂おしい「女犯(にょぼん)」。 江戸を舞台に、読後感が清冽なオブジェを象(かたど)る傑作短編集。(講談社文庫) 想い人を追って伊勢へ行きたい、という町娘の恋を手助けする、家康の元寵妾(ちょうしょう)と配下の老忍を描いた「黄鷹(わかたか)」。裏切られた思いの息子に、一世一代の晴れ姿を見せる父親が眩しい「新天地」。 たった1度、過ちを犯した武家の妻女の心の内が狂おしい「女犯(にょぼん)」。 江戸を舞台に、読後感が清冽なオブジェを象(かたど)る傑作短編集。
電子あり
ポテト・スープが大好きな猫
ポテト・スープが大好きな猫
作:テリー・ファリッシュ,絵:バリー・ルート,訳:村上 春樹
講談社文庫
テキサスの田舎に、おじいさんと雌(めす)猫が住んでいました。ねずみも捕らず、のんびり暮らす猫の好物は、おじいさんが作るポテト・スープです。 ある朝、なかなか起きない猫を残し、おじいさんが湖に魚釣りに出かけると……。気むずかしいけど通じ合える、そんな年取った雌猫の魅力に、あなたも浸ってみませんか。
看護婦が見つめた人間が病むということ
看護婦が見つめた人間が病むということ
著:宮子 あずさ
講談社文庫
病と向き合うことは、人生と向き合うこと。「傷ついた人だけが持つやさしさ」「母親であることと、病と闘うことの両立は難しい」など、長く患者さんと向き合ってきたベテランの看護師が、人間の真の姿を見つめたエッセイ集。ベストセラー『看護婦が見つめた人間が死ぬということ』の続編。病を得て初めて真の姿が見える!
電子あり
凜々 五坪道場一手指南
凜々 五坪道場一手指南
著:牧 秀彦
講談社文庫
青年剣士・日比野左内は小さな道場で子供たちに剣術を教える傍ら、必殺の技を人に授ける。しかし、達人である左内にも否応なしに運命が襲いかかる。兄の親友と命を懸けた立ち合いに臨まねばならなくなった「生き胴試し」など、著者自身、居合道五段が描く圧倒的リアリティの剣豪時代小説。文庫書下ろし。
電子あり
ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹
ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹
著:西尾 維新
講談社文庫
生命を礼賛する行為には驚くほどに価値がない、生はどこまでも儚(はかな)く朧(おぼろ)で、死はどこまでも切なく幻だ。そしてそれはただそれだけのものでありそれだけのものでしかなく、むしろそこにそれ以上の価値を見出そうとすることこそが冒涜だ。生きること、そして死ぬこと、その両者の意味を誰よりも理解し、そしてその意味に殉ずることに一切の躊躇がない誠実な正直者、つまりこのぼくは、8月、縁故あって奇妙なアルバイトに身を窶(やつ)すことと相成った。それは普通のアルバイトであって、ぼくとしては決して人外魔境に足を踏み入れたつもりはなかったのだけれど、しかしそんなぼくの不注意についてまるで情状酌量してはくれず、運命は残酷に時を刻んでいく。いや、刻まれたのは時などという曖昧模糊、茫洋(ぼうよう)とした概念ではなく、ぼくの肉体そのものだったのかもしれない。あるいは、そう、ぼくの心そのものかーー戯言シリーズ第5弾
電子あり
メルトダウン
メルトダウン
著:高嶋 哲夫
講談社文庫
老いて死期の迫った核物理学者から、カリフォルニアの地方紙副編集長ケン宛てに1通の手紙が届いた。描かれた美しい幾何学模様は新型核爆弾の図面だった。いっぽう、次年度の防衛予算でもめているワシントンで、大統領補佐官が謎の死をとげた。2つの事件が結びつく時、大いなる陰謀がおぞましい姿を現し始めた。
電子あり
お狂言師歌吉うきよ暦
お狂言師歌吉うきよ暦
著:杉本 章子
講談社文庫
路考(ろこう)お粂(くめ)と謳(うた)われた水木歌仙の下で踊 りの稽古に励むお吉。十三で「歌吉」の名をいただいて5年、ようやく大名家の奥向きで踊りを披露するお狂言師の一座に加えてもらえることになった矢先、嫉妬した相弟子に小鋸(このこ)で頬に一生消えない傷をつけられる。そんな折、公儀の隠密より姉弟子を探れという密命が……。
電子あり
前線 捜査官ガラーノ
前線 捜査官ガラーノ
著:パトリシア・コーンウェル,訳:相原 真理子
講談社文庫
今から45年も前に起きた殺人の再捜査を命じられたガラーノ。被害者は有名な「ボストン絞殺魔」の最初の犠牲者である可能性もあるというが、州警察側を代表して、地方警察の連携組織・FRONTのメンツをつぶす役目も負わされているようだ……。秀でた容姿と明晰な頭脳を持つ新ヒーロー、第2の事件。
特殊防諜班 連続誘拐
特殊防諜班 連続誘拐
著:今野 敏
講談社文庫
宗教団体教祖の奇妙な誘拐事件が相次いで発生した。教祖たちは無事解放され、一様に何も覚えていない。だが、雷光教団・東田夢妙斎の事件は違った。真相を追う「首相の代理人」真田は、陰にある巨大な陰謀と遥か古代から受け継がれた血の伝承を探しあてる。『新人類戦線“失われた十支族”禁断の系譜』改題。
電子あり
アジアの隼
アジアの隼
著:黒木 亮
講談社文庫
賄賂が横行する共産主義体制下のベトナム。巨大プロジェクトの入札をめぐり、邦銀事務所・真理戸潤(まりとじゅん)の前にアジア経済の裏を渡り歩いてきた大手米銀のシンや、急成長を続ける香港の証券会社ペレグリンが立ち塞がる。そのとき未曾有(みぞう)の闇が彼らを飲み込もうとしていた! 圧倒的リアリティで描く国際経済小説。
白洲次郎 占領を背負った男(上)
白洲次郎 占領を背負った男(上)
著:北 康利
講談社文庫
日本でいちばん格好いいといわれている男・白洲次郎。明治35年に兵庫県で生まれ、英国へ留学。戦後、吉田茂の側近として日本国憲法制定の現場に立会い大きく関与した。しかし、彼は表舞台には立たずに、在野精神というダンディズムを貫き通すのであった。初めて知る方にもお勧めの白洲次郎評伝決定版。(講談社文庫) 日本でいちばん格好いいといわれている男・白洲次郎。明治35年に兵庫県で生まれ、英国へ留学。戦後、吉田茂の側近として日本国憲法制定の現場に立会い大きく関与した。しかし、彼は表舞台には立たずに、在野精神というダンディズムを貫き通すのであった。初めて知る方にもお勧めの白洲次郎評伝決定版。
電子あり