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日本文化私観
2014.04.04発売
日本文化私観
著:坂口 安吾,解説:川村 湊
講談社文芸文庫
戦前・戦中・戦後、昭和22年はじめまでの安吾全エッセイから坂口安吾の文学、人生観を最も深く、強く語ったもの、例えば「FARCEに就て」「牧野さんの死」「茶番に寄せて」「日本文化私観」「青春論」「堕落論」「恋愛論」等々、22篇収録。“精神の巨人”坂口安吾の反骨精神横溢する選エッセイ集。
電子あり
泣きぼくろ
2014.04.04発売
泣きぼくろ
著:安部 譲二,装丁:栗原 裕孝
講談社文庫
ちんぴらヤクザの生態をリアルに描く連作。元暴走族の水田順公は駆け出しのヤクザ。鉄砲玉に使われて服役へ。年季の入ったヤクザの水田順一伯父が救い出そうと大活躍するおなじみの塀の中ストーリー! 水田がせっかく密告までして救ってやっても刑務所行き。男の生き方を貫くヤクザの哀歓。(講談社文庫) ちんぴらヤクザの生態をリアルに描く連作。 元暴走族の水田順公は駆け出しのヤクザ。鉄砲玉に使われて服役へ。年季の入ったヤクザの水田順一伯父が救い出そうと大活躍するおなじみの塀の中ストーリー! 水田がせっかく密告までして救ってやっても刑務所行き。男の生き方を貫くヤクザの哀歓。
電子あり
ジェット・ストリ-ム
2014.04.04発売
ジェット・ストリ-ム
著:安部 譲二,装丁:菊地 信義
講談社文庫
国際線パ-サ-の松島は国際犯罪結社の一員だった。日本と海外とで稼いだ額は二百万ドル。最後の強奪はヤクザ相手にヘリを使った秘密作戦。痛快アクション長編! (講談社文庫) 17億の現金を狙って凄腕のギャング集合! 国際線パ-サ-の松島は国際犯罪結社の一員だった。日本と海外とで稼いだ額は二百万ドル。最後の強奪はヤクザ相手にヘリを使った秘密作戦。痛快アクション長編!
電子あり
小説スーパーマーケット(下)
2014.04.04発売
小説スーパーマーケット(下)
著:安土 敏,解説:佐高 信
講談社文庫
スーパーマーケットのあるべき姿はなにか、そしてそれを阻む者は誰か。石栄ストアに発生したスキャンダルをとおして、現職のスーパーマーケット専務である筆者が、さまざまな登場人物をとおして熱っぽく読者に問いかける。息もつかせぬストーリー展開で読者をたんのうさせる本格的企業小説の魅力! (講談社文庫) スーパーマーケットのあるべき姿はなにか、そしてそれを阻む者は誰か。石栄ストアに発生したスキャンダルをとおして、現職のスーパーマーケット専務である筆者が、さまざまな登場人物をとおして熱っぽく読者に問いかける。息もつかせぬストーリー展開で読者をたんのうさせる本格的企業小説の魅力!
電子あり
小説スーパーマーケット(上)
2014.04.04発売
小説スーパーマーケット(上)
著:安土 敏
講談社文庫
一流銀行エリート社員という立場をかなぐり捨て、地方都市のスーパー石栄ストアに飛びこんだ男。生鮮食品の流通革命にロマンをかける主人公香嶋の行く手には、数々の恐るべき悪意が渦巻いていた……。知られざるスーパー業界を抉り出し、消費者=読者にとって興味のつきない経済ドラマ! (講談社文庫) 一流銀行エリート社員という立場をかなぐり捨て、地方都市のスーパー石栄ストアに飛びこんだ男。生鮮食品の流通革命にロマンをかける主人公香嶋の行く手には、数々の恐るべき悪意が渦巻いていた……。知られざるスーパーマーケット業界の内幕を抉り出し、消費者=読者にとって興味のつきない経済ドラマ!
電子あり
河(上) 【小田実全集】
2014.03.28発売
河(上) 【小田実全集】
著:小田実
電子のみ
アトラス 海洋機構トリックアート(5)
2014.03.28発売
アトラス 海洋機構トリックアート(5)
著:久楽 健太
太平洋上の実験都市「アトラス」で発生した「起きてはならない犯罪」。事件の謎を追う瀬川は、もはや存在しないはずの「アトラス十三番目の区画」に潜入する。事件のすべてのカギは、そこに住むという謎の「グレイマン」が握るという。瀬川に行方不明の友だちの捜索を依頼した女子高生、可奈子もまた、「グレイマン」に会うこととなった。同時に発生した二つの事件の背後には、アトラスそのものが抱える闇が存在した。 千葉沖の太平洋上に造られた実験都市「アトラス」。完全監視システムを持つこの都市で、「起きてはならない犯罪」が発生する。被害者は、かつて存在したという「アトラス十三番目の区画」の住人なのか? アトラス警察に勤務する警察官、瀬川はこの殺人事件を契機として都市そのものの謎に引き込まれる。「嘘で塗り固められた街」が内包する秘密と、隠された目的。瀬川が最後に直面する、衝撃の真実とは!?
電子のみ
運命の足音
2014.03.28発売
運命の足音
著:五木寛之
後送
電子のみ
ただし少女はレベル99
2014.03.28発売
ただし少女はレベル99
著:汀 こるもの
講談社ノベルス
学校で出屋敷市子は「カッパー」と呼ばれている。彼女のまわりではありえないことばかりが起こるからだ。だからカッパー、デビッド・カッパー・フィールド。同級生の葛葉芹香が撮った写真に偶然写りこんだ市子は、その写真を消去するようにと芹香に迫る。消し忘れているうち、小さな幸運が次々と市子に舞い込むが、それは凶事を呼び込む幸運の無駄遣いだった……。博学天狗にもふもふ狐ほかも登場するオカルティックファンタジー。 天狗と狐と白蛇を従える純和風美少女・市子。魔法レベルは99、やんごとなき中学生。 葛葉芹香(くずのはせりか)は、ラッキーつづき。抜き打ち試験はうまくいくし、四つ葉のクローバーを見つけたし、シークレットライブのチケットまで当たった。でも、そんな幸運には限りがあった。まさか本当に出屋敷市子(でやしきいちこ)の写真にそんな力があったなんて。「消せ」と言われたけど、消し忘れていた携帯電話の中の写真。まさかそのせいでこんなことになるなんて。(「幸運には限度額がある」)ほか、純和風美少女・市子と護法である妖怪たちのシリーズ作品4編を収録!
電子あり
日本風景論 新装版
2014.03.28発売
日本風景論 新装版
著:志賀 重昂
講談社学術文庫
明治の大ベストセラー。明治期の地理学者による、日本を地理学的に解説した初期の書籍であり、詩情豊かな文章でこの国の風土を讃えるものです。科学的・実証的な論述でありながら、日本文学の古典を豊富に引用し、明治画壇きっての名手である樋畑雪湖・海老名明四の挿画とあいまって、日本の自然の美しさを述べた古典的名著です。日本人の景観意識に重要な変革を与えた記念碑的作品です。(講談社学術文庫) 明治期の地理学者による、日本を地理学的に解説した初期の書籍であり、詩情豊かな文章でこの国の風土を讃えるものです。 明治27年に、日本でもっとも多く読まれた書籍です。 科学的・実証的な論述でありながら、日本文学の古典を豊富に引用し、明治画壇きっての名手である樋畑雪湖・海老名明四の挿画とあいまって、日本の自然の美しさを述べた古典的名著です。 日本人の景観意識に重要な変革を与えた記念碑的作品です。
電子あり
江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」
2014.03.28発売
江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」
著:家近 良樹
講談社学術文庫
薩摩、長州を中心とする反幕府勢力が、武力で倒幕を果たしたという「常識」は本当か。第二次長州戦争は、なぜ幕府の敗北に終わったのか。王政復古というクーデタ方式が採られた理由とは。強烈な攘夷意思をもつ孝明天皇、京都の朝廷を支配した一橋慶喜、会津藩の松平容保、桑名藩の松平定敬。敗者の側から、江戸幕府体制がいかに、そしてなぜ崩壊したかを描き出す。(講談社学術文庫) 薩摩、長州を中心とする反幕府勢力が、武力で倒幕を果たしたという「常識」は本当か。第二次長州戦争は、なぜ幕府の敗北に終わったのか。王政復古というクー デタ方式が採られた理由とは。 強烈な攘夷意思をもつ孝明天皇、京都の朝廷を支配した一橋慶喜、会津藩の 松平容保、桑名藩の松平定敬。 敗者の側から、江戸幕府体制がいかに、そしてなぜ崩壊したかを描き出す。
電子あり
日本書紀の世界
2014.03.28発売
日本書紀の世界
著:山田 英雄
講談社学術文庫
日本書紀はどのような経緯で成立したのか。編纂者は誰か。なにをめざしたのか。書名の謎から、全30巻の内容と特徴、そして奈良時代から現代までの研究の歴史まで、日本書紀を読むうえで必要な事項を、過不足なく、的確に解説。コンパクト、かつもっとも信頼できる入門書の決定版! (講談社学術文庫) 『日本書紀』は、誰もが知る日本の最初の正史です。舎人親王らの撰で、720年に完成、全30巻からなる、ということくらいは、教科書的な知識として知られているでしょう。では、いったい、どのような性格のテキストなのか、ということになると必ずしも知られているわけではありません。 古来、『日本書紀』の成立に関しては、おびただしい研究がなされてきました。明らかなことは、中国の当時のいくつかの文献から、引用し、改変して、編者たちが本文を構成していったということです。 本書は、この、「成立論」の変遷を的確に追い、また、後半では、各巻の内容と特徴を明快に説明していきます。 さいごには、奈良時代から戦後に至るまでの研究史も簡明に整理して紹介します。 「日本書紀」の研究は、細かく専門的になりがちですが、本書は、『日本書紀』というテキストの全体像を、多くの読者にわかる形で説き、いまだに古びるところのない、きわめて優れた解説書であり、入門書です。
電子あり
しぐさの日本文化
2014.03.28発売
しぐさの日本文化
著:多田 道太郎
講談社学術文庫
日常の出来事や風俗から日本文化をとらえる評論で知られる著者の真骨頂ともいえるエッセイ集。「ものまね」の芸に惹かれる心性、「しゃがむ」姿勢と文明との関係、指などによる身振り語ともいえるような身体化されたかたちや動作など、日本的なしぐさ、ことに「低さ」に通じるしぐさの数々から、深い意味を洞察する。(講談社学術文庫) 日常の出来事や風俗から日本文化をとらえる評論で知られる著者の真骨頂ともいえるエッセイ集。「ものまね」の芸に惹かれる心性、「しゃがむ」姿勢と文明との関係、指などによる身振り語ともいえるような身体化されたかたちや動作など、日本的なしぐさ、ことに「低さ」に通じるしぐさの数々から、深い意味を洞察する。
電子あり
天狗芸術論・猫の妙術 全訳注
2014.03.28発売
天狗芸術論・猫の妙術 全訳注
著:佚斎 樗山,その他:石井 邦夫
講談社学術文庫
江戸時代の談義本2作を、読み易い訳文とともに文庫化。いずれも、宮本武蔵『五輪書』とならぶ「剣術の秘伝書」であり「人生の書」でもある。「天狗芸術論」は、剣術者が深山で天狗に出会い、老荘や孔子・孟子、仏教思想をまじえて「芸術」すなわち「武芸」と「心術」の核心に触れる。「猫の妙術」では、どんな猫も敵わなかった大鼠を、一見のろまな古猫が簡単にやっつけてしまう。若い猫たちと家主の剣術家は、古猫に教えを乞う。 滑稽さの中に教訓と風刺をまじえて江戸時代中期に流行した「談義本」の祖とされる佚斎樗山が著した2作を、読み易い訳文と注を併載して文庫化。 いずれも、学術文庫のロングセラーである宮本武蔵『五輪書』とならぶ「剣術の秘伝書」として知られるが、剣術のみならず「人生の書」でもある。 「人は動物なり。善に動かざる時は必ず不善に動く。・・・種々に変転して止まざるものは人の心なり。」と始まる「天狗芸術論」は、奥義を極めたいと深山に入った剣術者が天狗たちに出会い、老荘思想や孔子・孟子、仏教思想をまじえて「芸術」すなわち「武芸」と「心術」の核心に触れる話。「学問剣術ともにただ己を知るをもって専務とす。」と言い残して、大天狗は去る。 「猫の妙術」では、勝軒という剣術家の屋敷に住みつき、どんな猫も歯が立たなかった大鼠を、一見のろまな古猫がなんなく銜えてやっつけてしまう。そこで、若く元気な猫たちと勝軒は、この古猫に教えを乞う。修業とは、また、教えを授かるとはどういうことなのか――古猫は語る。 神戸女学院大学名誉教授で武道家の内田樹氏が巻末解説を執筆。
電子あり
醒睡笑 全訳注
2014.03.28発売
醒睡笑 全訳注
著:安楽庵 策伝,その他:宮尾 與男
講談社学術文庫
誓願寺法主の安楽庵策伝が江戸初期に編纂し、板倉重宗京都所司代に献呈した笑話集。うつけ・文字知顔・堕落僧・上戸・うそつきなど、多様な庶民の登場人物がつくる、豊かな笑いの世界。のちの落語、近世笑話集や小咄集に大きな影響を与えた。慶安元年版・全8巻42章311話の翻刻文に、現代語訳、語注、鑑賞、解説を付した、はじめての書。(講談社学術文庫) 江戸期を代表する笑話集、これまで未刊だった版本の全訳注が登場。落語の原点がここにある。 誓願寺法主の安楽庵策伝が江戸初期に編纂し、板倉重宗京都所司代に献呈した笑話集。うつけ・文字知顔・堕落僧・上戸・うそつきなど、多様な庶民の登場人物がつくる、豊かな笑いの世界。のちの落語、近世笑話集や小咄集に大きな影響を与えた。慶安元年版・全8巻42章311話の翻刻文に、現代語訳、語注、鑑賞、解説を付した、はじめての書。
電子あり
折口信夫文芸論集
2014.03.28発売
折口信夫文芸論集
著:折口 信夫,編:安藤 礼二
講談社文芸文庫
釈迢空の別名を持ち、学者にして詩人、詩人にして学者という生涯を送った折口信夫は、古代から近代にいたる日本文化を貫く本質をとらえ、詩歌、小説、文学研究、民俗学研究と他の追随を許さない多岐にわたる業績を残した。源氏物語、隠者の文学、短歌の滅亡、近代文学など折口が関心を寄せた日本文学の諸相を多彩な切り口で整理し、批評家としての全体像に迫る画期的評論集。
電子あり
画家小出楢重の肖像
2014.03.28発売
画家小出楢重の肖像
著:岩阪 恵子
講談社文芸文庫
画家小出楢重は、大阪生れの洋画家である。しかし、絵だけでなく名随筆家でもあった。彼の代表作である『Nの家族』『帽子を冠れる肖像』『蔬菜静物』『横たわる裸身』から、最後の作品『枯木のある風景』まで、楢重の生涯を、そして彼が離れられなかった関西の土地と文化を、大阪育ちの作家が見事に描きあげた平林たい子賞受賞作。
電子あり
口福無限
2014.03.28発売
口福無限
著:草野 心平
講談社文芸文庫
「人間共通の口福に対する貪欲がなくならない限り、食愛による発明は無限に続くだろう。そして大きく展けるだろう。」梔子や薔薇や牡丹の二杯酢<花肴>、胡麻油粥に金木犀の花びらをふりかけた<心平粥>、鶏卵の黄身の味噌漬け<満月>、海老のしっぽや魚の骨へのこだわり……。酒と美味を愛した昭和の大詩人・草野心平が、生活の折々に親しみ味わった珍味美肴の数々を詩情で掬って綴る、滋味溢れるエッセイ集。 天性の詩人が自在に綴る美味求真生きる歓び 「人間共通の口福に対する貪欲がなくならない限り、食愛による発明は無限に続くだろう。そして大きく展けるだろう。」梔子や薔薇や牡丹の二杯酢<花肴>、胡麻油粥に金木犀の花びらをふりかけた<心平粥>、鶏卵の黄身の味噌漬け<満月>、海老のしっぽや魚の骨へのこだわり……。酒と美味を愛した昭和の大詩人・草野心平が、生活の折々に親しみ味わった珍味美肴の数々を詩情で掬って綴る、滋味溢れるエッセイ集。 平松洋子 草野心平は一生をつうじて酒や食べものとも独自の関係をむすんでいた。蛙は蛙でありながら、ひとのすがたでもある。酒や食べものもまた、草野心平にとって「自然の讃嘆者」そのものであり、「プロレタリヤト」「アナルシスト」のためのものであり、「地べたに生きる天国」で実った恵みなのだ。酒を味わい、海山の味わいに舌鼓を打つとき、おれはここで生きているぞとよろこびの声を上げ、歓喜する草野心平のすがたがそこにある。――<「解説」より>
電子あり
文学のプログラム
2014.03.28発売
文学のプログラム
著:山城 むつみ
講談社文芸文庫
<書くこと>でいかに<戦争>と拮抗しうるのか――。小林秀雄、坂口安吾、保田與重郎の戦時下における著述を丹念に辿ることで、時局に追従する言説と彼らとの距離を明らかにし、保田の『万葉集の精神』を起点に、日本文を成立せしめた「訓読」というプログラムの分析へと遡行する。気鋭の批評家による<日本イデオロギー>の根底を撃つ画期的試み。群像新人文学賞受賞作を収めた第1評論集。 日本イデオロギーの根柢を撃つ気鋭の挑戦 <書くこと>でいかに<戦争>と拮抗しうるのか――。小林秀雄、坂口安吾、保田與重郎の戦時下における著述を丹念に辿ることで、時局に追従する言説と彼らとの距離を明らかにし、保田の『万葉集の精神』を起点に、日本文を成立せしめた「訓読」というプログラムの分析へと遡行する。気鋭の批評家による<日本イデオロギー>の根底を撃つ画期的試み。群像新人文学賞受賞作を収めた第1評論集。 山城むつみ 私が心底、驚いたのは、小林がただ「読む」ことだけで、いわばサシで、また丸腰でドストエフスキーの本文とわたり合っていたからだ。(略)どんなに高度な理論を参照している場合でも、ドストエフスキーをただ読む読み方で読み通すという原則を崩していなかった。これはあたりまえのことのようで実は容易なことではない。ただ読んで驚嘆したところを「書く」ためには尋常でない集中力と愛情で熟読を繰り返さねばならないからだ。(略)小林は尋常でない速度でドストエフスキーのテクストを歩いているのだ。驚嘆すべき脚力である。――<「著者から読者へ」より>
電子あり
哈爾濱詩集・大陸の琴
2014.03.28発売
哈爾濱詩集・大陸の琴
著:室生 犀星
講談社文芸文庫
「きみは我が忘れもはてぬはるびんなりしか。はるびんよ……。昭和12年4月、旅行嫌いの犀星が、生涯でただ1度の海外(満洲)旅行に出かけた。「古き都」哈爾濱は、犀星の詩心を刺激し、後年『哈爾濱詩集』となる抒情詩の数々を産ませ、また、満洲で棄て子捜しをする男を中心に、船上で出逢った人々の荒唐無稽な人生を描いた小説『大陸の琴』を書かせた。本書は、随筆「駱駝行」他3篇を併録した<大陸もの>作品集。 犀星の高揚期に描かれた大陸もの作品の精華。 昭和12年4月、旅行ぎらいの犀星が生涯でただ一度の海外旅行(朝鮮満州旅行)に出かけた。その折に生まれた表題作の詩集・小説と随筆「駱駝行」他2篇を収録。
電子あり