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2013.03.01発売
Silent War 見えない放射能とたたかう
原子力発電所の事故で恐ろしいのは、初期の放射能の大量放出だけではありません。後年になって現れる晩発性障害、生活基盤の崩壊、地域社会の消失……金勘定ではけっして埋めることができない問題がそこにはあります。原子力工学の専門家、チェルノブイリの研究者として、原発をやめるための研究を続けてきた著者が、原子力事故を巡る「本当のこと」と「これから起こること」をわかりやすく語ります。一家に一冊、必携の福音書です
放射線に「安全」「安心」はない。持つべきは、「リスクをどこまで我慢できるか」の基準!
小出裕彰助教とともに京都大学原子炉実験所の「熊取六人組」と呼ばれ、長年にわたり原子力の専門家の立場から原子力発電所の危険性を訴えてきた著者。チェルノブイリの事故の事後のウクライナ・ベラルーシの調査などから、今後フクシマそして日本で何が起きるかを具体的に解き明かします。
2011年3月15日に初めて飯館村を訪れて以来、政府や行政が情報を隠す中、継続して放射能の測定をし、発表してきました。半減期を考えるとおよそ3年間、十分な対策をすることで、チェルノブイリのような長期の人的健康被害を避けることができます。逆に、事故から1年半がたって風化しつつあるいま現在の対策が鍵を握ります。
圧倒的なデータと研究に裏打ちされ、かつ、いっさい偏りのない真の専門家の立場から、これからの除染、食べ物の選択、暮らし方の知恵まで、個別具体的な指針を示します。
「放射線と共存する時代」に、一家に一冊の必読書です。

2013.03.01発売
美人に見える「空気」のつくり方 きれいの秘訣81
講談社の実用書
これまで数多くの一流美容研究家、ヘアメイク、モデル、女優を取材し、そして多くの化粧品を知っている人だから言える、簡単にできる本音のセルフケアを伝授。いくつになっても「肌は育つ」という前向きな発想で、「スキンケアは自分の気になる弱点から」、「化粧直しは肌よりチーク、目より唇」といった具体的なテクニックと美肌・美髪の考え方などを紹介。
年齢とともに肌のたるみ、シワ、髪のぱさつき、白髪などが気になってきます。気になるからといってだれもがエステサロンに行き、高価な化粧品でケアできるわけではありません。むしろ、多くの人は簡単に自分でお手入れできたら、と思っています。
これまで数多くの一流美容研究家、ヘアメイク、モデル、女優を取材し、そして多くの化粧品を知っている人だから言える、簡単にできる本音のセルフケアを伝えてもらいます。
いくつになっても「肌は育つ」という前向きな発想で、「スキンケアは自分の気になる弱点から」、「化粧直しは肌よりチーク、目より唇」といった具体的なテクニックと美肌・美髪の考え方などを紹介。

2013.03.01発売
男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない
講談社の実用書
森岡さんに出会ってから洋服のムダ遣いが驚くほど減りました――俳優 沢村一樹敏腕スタイリスト初著書! ルールさえわかれば、男のお洒落は簡単です! ●トレンドに踊らされるくらいなら知らないほうがマシ ●ブラックスーツはビジネスシーンには「ありえない」 ●テクニックいらず。ネイビースーツで洗練された印象に ●センスいらずの単色ネクタイを活用せよ ●持つべきものは「休日ジャケット」と「白パンツ」
森岡さんに出会ってから洋服のムダ遣いが驚くほど減りました――俳優 沢村一樹
敏腕スタイリスト初著書!
ルールさえわかれば、男のお洒落は簡単です!
●トレンドに踊らされるくらいなら知らないほうがマシ
●ブラックスーツはビジネスシーンには「ありえない」
●テクニックいらず。ネイビースーツで洗練された印象に
●センスいらずの単色ネクタイを活用せよ
●持つべきものは「休日ジャケット」と「白パンツ」

2013.02.22発売
小説 ちはやふる 中学生編(2)
小学校卒業と同時に祖父の介護のため地元・福井にもどることになった綿谷新。「かるたを続けてたら、また絶対会える」離ればなれになるかるた仲間の千早と太一と交わした約束を胸に刻んでいたはずなのに・・・・・・。厳しすぎる現実をきっかけに、新はかるたへの想いを封印してしまう。新にいったい何があったのか? 末次由紀が描きたかったエピソードをベースに紡ぐ、まぶしすぎる青春かるた小説、第2弾!!

2013.02.22発売
小説 ちはやふる 中学生編(1)
「かるたを続けてたら、また絶対会える」 離ればなれになる新と交わした約束を胸に、中学に入学した千早と太一。千早はかるた仲間を探そうとするが、空回りばかり。太一は秀才ばかりが集まる開明成中学で自分の限界を知り、かるたへの情熱を失っていく。千早と太一の距離は少しずつひろがっていき・・・。末次由紀が描きたかったエピソードをベースに紡ぐ、まぶしすぎる青春かるた小説、誕生!

2013.02.22発売
DNA医学の最先端 自分の細胞で病気を治す
講談社現代新書
日米両国で自家細胞(自分の細胞)を使ったがん免疫療法のトップランナーとして注目を集める著者が、DNA医学の考え方、従来の治療常識を覆す、新しいがん免疫療法、自分の多能性幹細胞を使った治療の最前線をわかりやすく解説。本書を読むと、ヒトの体の不思議、そして最新の医学の世界がよくわかる! (講談社現代新書)
日米両国で自家細胞(自分の細胞)を使ったがん免疫療法のトップランナーとして注目を集める著者が、
DNA医学の考え方、従来の治療常識を覆す、新しいがん免疫療法、自分の多能性幹細胞を使った治療の最前線をわかりやすく解説。
本書を読むと、ヒトの体の不思議、そして最新の医学の世界がよくわかる!

2013.02.22発売
22歳からの国語力
講談社現代新書
社会で必要なのは、学校で学ぶ「教養としての国語力」ではなく、「読む」「書く」「聴く・話す」「編集する」という「実践的な国語力」。就活から新社会人まで、効果抜群の学習法! 学校で学ぶ国語と、社会人の国語は違います。あなたはちゃんと自己紹介ができますか? (講談社現代新書)
学校で教えない「使える国語力」習得法
社会で必要なのは、教養としての国語力ではなく、「読む」「書く」「聴く・話す」「編集する」という実践的な国語力。就活から新社会人まで、効果抜群の学習法!

2013.02.22発売
関係する女 所有する男
講談社現代新書
男女の違いという大テーマに斎藤環が挑む! 男と女はどう違うのか? 「性差」とは一体なんなのか? 人気の精神科医が、社会にはびこるトンデモ仮説を排し、この大テーマをさまざまな角度から分析する。(講談社現代新書)
男女の違いという大テーマに斎藤環が挑む!
男と女はどう違うのか?「性差」とは一体なんなのか?人気の精神科医が、社会にはびこるトンデモ仮説を排し、この大テーマをさまざまな角度から分析する。

2013.02.22発売
「空気」と「世間」
講談社現代新書
「空気」の存在に怯えている人は多い。なぜ「空気」は怖いのか? その正体を探っていくと見えてきたのが、崩れかけた「世間」の姿だった……。人気の脚本・演出家が、阿部謹也、山本七平といった先人の仕事を現代に投影させながら、自分の体験や発見を踏まえた会心作! 「空気」と「世間」を知り、息苦しい現代日本を生きていくための方法を示します。(講談社現代新書)
人気脚本家が、空気と世間の正体に迫る! 確実にあるのに、その実体がよくわからない空気と世間。本書ではそのふたつの実体を実例や先行研究から明らかにするとともに、それに対抗するための方法を示す。

2013.02.22発売
新しい「教育格差」
講談社現代新書
公立校格差・生徒間格差・男女間格差など教育格差は拡大する。進路不安・教員不平等による子どもの心の崩壊と、お金をかけないと学力は伸びないかという親の最大の関心をレポートする。(講談社現代新書)
誰もが知りたい教育現場の「違和感」の真実教育の世界で市場原理は通用するのか。「格差」の基準はどこにあるのか。犬山市のように教育は地域で育てられないのか。ゆとり教育から学力重視へ「理想」を探る。

2013.02.22発売
K SIDE:RED
文芸(単行本)
《赤の王》周防尊が束ねる、炎の“徴”を刻む少年たちの集団《吠舞羅》。彼らのホームであるバー『HOMRA』に、周防の高校時代の担任・櫛名穂波が、姪・アンナをともに現れた。両親を事故で亡くし、病のために施設に入院していたというその少女は、青い服をまとい、めずらしいものを見るように“キング”周防を凝視する。「ミコト」。周防の夢の中で彼の名を呼ぶアンナ――彼女は“王のなりそこない(ストレイン)”だった。
2012年10月に放送スタートした人気TVアニメ『K』、その原作者集団GoRAによるスピンオフオリジナル小説が講談社BOXから刊行!
アニメ本編と合わせて読めばその壮大な世界観をさらに膨らませることができ、単独で読んでももちろん抜群の面白さ!
〈第2弾〉は、『K SIDE:RED』。アニメ主要キャラクター、《赤の王》周防尊をめぐる知られざる物語が、GoRAメンバーの一人、来楽零によって明かされる。
《吠舞羅(ホムラ)》――赤のクランと少女アンナ、
周防尊をめぐる“出逢い”の物語が幕を上げる。
《赤の王》周防尊が束ねる、炎の“徴(しるし)”を刻む少年たちの集団《吠舞羅》。
彼らのホームである鎮目町の一角にあるバー『HOMRA』に、周防の高校時代の担任教師・櫛名穂波が、姪・アンナをともなって現れた。
両親を事故で亡くし、病のために施設に入院していたという無表情のその少女は、青い服をまとい、めずらしいものを見るように“キング”周防を凝視する――。「ミコト」。
周防の夢の中で彼の名を呼ぶアンナ――彼女は“王のなりそこない(ストレイン)”だった。

2013.02.22発売
K SIDE:BLUE
文芸(単行本)
《青の王》宗像礼司率いる、対能力者治安組織《セプター4》。その屯所の一角にある資料室に、重厚な肉体をもつ隻腕の男――善条剛毅がいる。ただならぬ気配を放つ彼は、前《青の王》時代からの古株で抜刀術の達人だという。人気のない深夜の道場で、新米隊員の楠原剛に剣を教える善条。そこへ、室長・宗像が真意の測り知れない薄い笑みを浮かべながら現れる。「“鬼の善条”の剣術指南――ひとつ、私にもお願いしましょうか」
2012年10月に放送スタートしたTVアニメ『K』、その原作・脚本を手がけた作家集団GoRAによるオリジナル小説シリーズが講談社BOXから刊行開始!
アニメ本編と合わせて読めばその壮大な世界観をさらに膨らませることができ、単独で読んでももちろん抜群の面白さ。
〈第1弾〉は、『K SIDE:BLUE』。アニメ主要キャラクター、《青の王》宗像礼司をめぐる知られざる物語が、GoRAメンバーの一人――古橋秀之によって明かされる。
《セプター4》――青のクランと、宗像礼司をめぐるもう一つの物語が幕を上げる。
《青の王》宗像礼司率いる、対能力者治安組織《セプター4》。
その屯所の一角にある半ば忘れられた資料室に、重厚な肉体をもつ隻腕の男――善条剛毅がいる。
ただならぬ気配を放つ彼は、前《青の王》時代からの古株で抜刀術の達人だという。
人気のない深夜の道場で、新米隊員の楠原剛に剣を教える善条。
そこへ、室長・宗像が真意の測り知れない薄い笑みを浮かべながら現れる。
「“鬼の善条”の剣術指南――ひとつ、私にもお願いしましょうか」

2013.02.22発売
善悪は実在するか アフォーダンスの倫理学
講談社選書メチエ
「主観」の呪縛から倫理を解放する試み! 哲学と心理学に革命をもたらしたアフォーダンス理論。その知見をもとに「意味や価値、善悪は主観的なもの」という現代の常識を乗り越え、道徳の根源を見つめ直す。
環境の中の存在という視点をもって、近代以降の哲学、心理学で主流をなしてきた認識論と存在論に再考を促すほどの大きなインパクトを与えたアフォーダンス理論。その革新性は、価値や意味を主観の中の観念のようなものから、環境に実在するものとして捉えなおすという、大きな転回を倫理学に引き起こすものでもあった。「善悪は主観的なもの」という現代の常識を乗り越え、道徳の根源を見つめなおす試みが、いまここに始まる!
【目次】
序論 個別の存在を肯定する哲学へ
私たちはカクテルについて語ることができるか/世界から切り離された主観/「郵便ポスト」は実在しない?/主観主義とプラトン主義の結託/近代における法的なものの優位/ほか
第一章 アフォーダンス──実在する価値と意味
カクテルを語る心理学/アフォーダンスという「環境の特性」/アフォーダンスの特徴/アフォーダンスと出来事/出来事の知覚、出来事の存在論/ほか
第二章 生命の規範と社会の規範 53
事実と価値は本当に別のものか?/個人の欲求と規範の対立/生命は規範を含んでいる/平均と異常/正常と病理/社会的規範という紛い物/社会は生物に似ていない/逸脱と異常に敏感な社会/ルールに従っていること/なぜルールが規範になるのか/規範が問題になるとき/法の不条理な特徴/本当の問題
第三章 道徳的価値の実在性
道徳の相対主義/主観主義の問題点/道徳の実在論と反実在論/主観とは誰の主観のことなのか?/道徳の問題となる行為の特徴/誰かの行為が、誰かに影響を与えること/出来事と行為の実在/ほか
第四章 道徳の規範性はどこからくるのか
共感と道徳の認知科学/他人を理解することの身体性/入り組み合った私と他者/ギブソンの社会─道徳心理学/学習理論による説明の矛盾/「~すべし」はいかにして成り立つか/動物の道徳性──利他行動と互酬性/原初的な正義のかたち/呼びかけと応答の互酬/なぜ「人」を殺してはならないのか/ほか
第五章 法化されない道徳と「直接の共同体」
法的倫理の陥穽と徳倫理学/ケアの倫理学/ケアにおける人間関係/具体的な他者/サド侯爵の共和国/田山花袋に見る利己主義の限界/「直接の共同体」の可能性/犯罪被害者たちの不満/ほか
註
あとがき
索引

2013.02.22発売
東と西 横光利一の旅愁
文芸(単行本)
横光利一は昭和11年、半年にわたってヨーロッパを旅した。その経験をもとに、自らを投影した登場人物を配し、小説『旅愁』を書きはじめる。優柔不断な男と大胆な女が、ヨーロッパを舞台にすれ違う様は、西洋文明になじみ得ぬ横光の精神の現れであった。戦争の世になっても、横光は戦前の欧州に滞在した人々の社交を描き続けた。『旅愁』『欧州日記』を検証しつつ、横光の精神の軌跡を辿る。
作家、横光利一は昭和11年、半年にわたってヨーロッパを旅した。その経験をもとに、自らを投影した登場人物を配し、小説『旅愁』を書きはじめる。小説のなかでは優柔不断な男と大胆な女が、ヨーロッパを舞台に集い、またすれ違う。それは西洋文明になじみ得ぬ横光の精神の現れであり、東と西の文明を背負った男女の恋愛の成就を認められない横光の信念の証でもあった。大阪毎日・東京日日新聞で始まった連載は、時をおいて「文藝春秋」に舞台を移し再開するが、世は戦争の最中。雑誌は頁数に制限がかかり、本人は妻の実家に疎開しているような状況にもかかわらず、戦前の欧州に滞在した人々の社交を描き続けた。『旅愁』『欧州日記』を検証しつつ、横光の精神の軌跡を辿る。
初出「群像」2008年~2011年

2013.02.22発売
最後に誉めるもの
文芸(単行本)
不意に現れた亡き母とのとりとめのない会話。「お父さんもあたしも若くて、一生懸命生きてた。一生懸命生きないと楽しくないからね。もう一回生きたいな、四人であの頃を」。母の死とかつての家族の姿を綴る、表題作ほか「日記と周辺」を収録。

2013.02.22発売
プロフェッショナルの交渉力
外務省きっての戦略家といわれた男が書いた「9つの”交渉の法則”」とは!? プロが学ぶべき交渉の本質がこの本にはある。元・外務審議官、田中均氏が「交渉」について、彼の豊富な経験を例に出しながら、その真髄は何かを伝える。数々の難交渉の突破口を開いた外交官に学ぶ”戦略的交渉論”には、ビジネスマンが交渉において大事なヒントがそこここに散りばめられている。
プロが学ぶべき交渉の本質がこの本にはある 元・外交官、田中均氏が「交渉」について語った。彼の豊富な経験を例に出しながら、交渉とは何かを伝える。ビジネスマンにとって大事な「交渉論」がそこにはある

2013.02.22発売
緑金書房午睡譚
講談社ノベルス
高校に通わなくなって数ヵ月。16歳の少女は、大学教授である父が研究休暇で、イギリス行きを決めたため、古本屋「緑金書房」に居候をすることに。だが、その古書店こそは表と裏の世界をつなぐ「奇蹟の古本屋」だった――。そして緑金書房にまつわる「8つの謎」を知った少女を襲う不思議な事件の数々。「建築探偵」シリーズの著者による、本を愛する人に贈る古書ファンタジー。
「8つの謎」が隠された異世界へ通じる古書店――。少女が遭遇した秘密は!?
「建築探偵シリーズ」の著者による“古書と不思議”の物語
高校へ通わなくなって数ヵ月。16歳の木守比奈子は、大学教授である父親が研究でイギリスへ行くことになったため、古本屋の「緑金書房」に居候する。店を営む金子緑朗は亡き母の親戚だというが、どこで寝ているのかがわからず、また同居しているはずの大叔母も一向に姿を見せない。多くの謎を秘めた古書店で、比奈子の前に突如、現れたのは? そして、彼女を襲う事件が――。
※本書は2010年4月に小社より単行本として刊行されたものを、加筆・修正してノベルス化したものです。

2013.02.22発売
アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか
講談社学術文庫
アフォーダンスとは環境が動物に提供するもの。身の周りに潜む「意味」であり行為の「資源」となるものである。地面は立つことをアフォードし、水は泳ぐことをアフォードする。世界に内属する人間は外界からどんな意味を探り出すのか。そして知性とは何なのか。20世紀後半に生態心理学者ギブソンが提唱し衝撃を与えた革命的理論を易しく紹介する。(講談社学術文庫)
知覚・認知に関する近代的常識を覆す理論。20世紀後半生態心理学者ギブソンが提唱した概念は広い領域に衝撃を与えた。外界は人間に対してどんな意味を持つのか、知性とは何なのか、新理論の核心を解説。

2013.02.15発売
雨の日には車をみがいて 白樺のエンブレム
ぼくはあまり車に乗らなくなっていた。1987年の夏、20数年ぶりにテレビ番組の取材でストックホルムを訪れた。夏至祭の2日前だった。ぼくは懐かしさに石畳を踏みしめながら、ストックホルムの街を歩いた。当時、夏至祭にはどの車も鼻先に白樺の小枝が付けられていたものだった。ディレクターの石森翔子とカフェに入り、サーブ96Sについて熱く語った。だが、たくさん走っていたはずのサーブはすっかり見かけなくなり……。

2013.02.15発売
雨の日には車をみがいて 怪物グロッサーの孫娘
高校時代の友人から、ぼくに会いたがっている女性がいるとを知らされる。水森由布子という娘で、銀座のホステスらしい。そのころのぼくは、作詞家と放送作家とCMプランナーの3本立ての仕事をしていて、金回りは悪いほうではなかった。車はメルツェデスに乗っていた。その後彼女から電話があり、ぼくが仕事でこもっているホテルにやってくることになった。そしてぼくのメルツェデスと彼女には、浅からぬ因縁があったことを知る。