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1997.01.10発売
妖・花食い姥
講談社文芸文庫
深い怒りと悲しみに培われて女の内部に居据わる〈業〉を凄絶に描いた「ひもじい月日」(女流文学者賞受賞)、『春雨物語』を踏まえた鬼気迫る傑作「二世の縁 拾遺」、夢幻と現実が見事に融合する「花食い姥」、ほかに「黝い紫陽花」「妖」「猫の草子」「川波抄」を収録。伝統的優美と豊かな知性が研きあげた隠微な官能、妖気を漂わせる特異の世界、円地文子傑作短篇集・7篇。

1997.01.10発売
現代短歌入門
講談社学術文庫
思索する前衛歌人の名を負う岡井隆。「アララギ」から出発した彼は、むしろそのリアリズムを徹底批判し、現代詩としての思想表現に努めた現代短歌界のオピニオン・リーダーである。本書については「特に私をめぐる覚書や場の理論については、歌論と作品の間に働く微妙な力働的関係にも注目して、柔軟にその本意を読みとってほしい」と岡井はいう。短歌を志すすべての人に希望と勇気を与える必携の書。

1997.01.10発売
アンシァン・レジ-ムと革命
講談社学術文庫
「近代は諸条件の平等化に向かう」というトクヴィルにとって、絶対主義も1つの社会学的現象である。王政による中央集権は階級秩序の破壊、富の平等化、思想の同一化をもたらし、革命はその中ですでに進行・達成されていた。1789年の革命はアンシァン・レジームとの断絶ではなく、国家利益のために社会の地位が剥奪されてゆく歴史の産物であったと看破。『アメリカの民主政治』と並ぶ刮目の歴史論。

1997.01.10発売
つくられた桂離宮神話
講談社学術文庫
〈桂離宮の発見者〉とされるドイツの建築家ブルーノ・タウトは1933年に来日、翌年「ニッポン」を刊行し、簡素な日本美の象徴として桂離宮を絶讃した。著者は、タウトに始まる桂離宮の神格化が、戦時体制の進行にともなうナショナリズムの高揚と、建築界のモダニズム運動の勃興を背景に、周到に仕組まれた虚構であったことを豊富な資料によって実証する。社会史の手法で通説を覆した画期的日本文化論。

1997.01.10発売
ドイツ教養市民層の歴史
講談社学術文庫
19世紀から20世紀始めにかけての近代ドイツの精神形成に大きな影響を与えたといわれる教養市民層。政治や社会、文化の各方面にわたって圧倒的な力を誇ったこのエリート層の思想と行動を、マックス・ヴェーバーの英独比較論を手がかりにしながら、宗教社会学的見地に立って分析。ナチズムを招来した歴史のなかで、ドイツ教養市民層が果たした役割とその性格を考察した、画期的なドイツ精神史論。

1997.01.09発売
利益は後からついてくる
加藤寛氏絶賛
収益第一より「お客様本位」に徹せよ横並びでは、もう生き残れない
「懸賞金付き定期預金」で注目の“日本一元気な金融機関”城南信金会長が、競争の時代を生き抜く経営戦略を、はじめてここに!
「先義後利」(せんぎこうり)は、中国の古典「四書」の1つ、「孟子」の中にある。「義を先んじて、利を後にする」、すなわち「国をおさめる上で何よりも大切なことは、目先の利益ではなく、仁義、すなわち社会の原理、原則である道義、道徳である」という教えである。この言葉は歴史を越えて、一国の政治のみならず、人としての生きかた、さらには企業経営についてもあてはまる、まさに永遠の真理であると思えてならない。……本書より

1997.01.09発売
コリアン世界の旅
「在日」コリアンの書かれざる姿に迫る! 日本、ロサンゼルス、ベトナム、韓国、そして済州島、3年におよぶ取材の中で見えてきたのは、今までタブ-として語られることの少なかったコリアンの姿だった。

1997.01.08発売
クルマ修理お助けショップ利用術
クルマ磨き、板金塗装からシートの張り替え、エンジンのオーバーホールまで、あなたのクルマ生活を援護してくれる“お助けショップ”をズラリと紹介。飽きた、壊れたと今の愛車をあきらめる前に必読の1冊。「こんなお店があったのか!」と驚くこと受けあいだ!

1997.01.07発売
死者は黄泉が得る
講談社ノベルス
周囲から隔絶された、死人が甦る館に住む異形の女性たち。その隣り街で起きる連続殺人事件。奇想と謎が交錯し、不思議の物語は驚愕のフィナーレを迎える! 殺人犯は、生きている者か、生ける屍たちか。それとも……。ミステリ界で意欲的かつ最先端の挑戦作を発表し続ける西澤保彦の1997年、自信の第1作!

1997.01.07発売
バラ迷宮
講談社ノベルス
断崖に建つ雪の日の洋館で起こった足跡なき殺人に迫る「変装の家」、舞台に突如バラバラ死体を降らせる恐怖を描く「サーカスの怪人」、バラ園のある館で催されたパーティでの毒死――花ことばと呪われた家系の秘密を解く「薔薇の家の殺人」など、才気と優しさに溢れる、名探偵二階堂蘭子の鮮やかな推理傑作集!

1997.01.07発売
ジョーカー
講談社ノベルス
究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。作家・江戸川乱歩と同じ本名を持つ富豪が、生涯を賭して築いた幻影城。美しい湖の小島に浮かぶ紅の城は、様々な趣向が凝らされた「異形の館」である。推理作家たちが秘境を訪れる。――老いた探偵が惨劇に引き寄せられた時、舞台は整い、物語が始まる。すべてのミステリの総決算!
すべてのミステリの総決算……。究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。 作家・江戸川乱歩と同じ本名を持つ富豪が、生涯を賭して築いた幻影城。美しい湖の小島に浮かぶ紅の城は、様々な趣向が凝らされた「異形の館」である。推理作家たちが秘境を訪れる。――老いた探偵が惨劇に引き寄せられた時、舞台は整い、物語が始まる。作家の1人が執筆する推理小説が、現実世界を侵蝕し、虚構が世界を包む。虚無の深淵に在る闇の水脈(みお)から惨劇が生じ、空前の事件が幕を上げる。装飾的な不可能犯罪が繰り返される。屍は日を追うごとに増えていく。推理小説のありとあらゆる構成要素をすべて制覇すべく犯行を続ける「犯人」――その正体は、限られた「登場人物」の中の1人!事件を支配する犯人の武器は、その天才と「言」の魔力。ひたすら「言」が「迷」い続ける「謎」の山に挑むのは、言と謎を極めた推理作家の集団、百戦錬磨の警察精鋭捜査陣、犯罪捜査のプロフェッショナルたるJDC(日本探偵倶楽部)の名探偵チーム……そして「読者」――「君」自身。神出鬼没、史上最凶の天才「真犯人」、その名は「芸術家」!物語の覇者たる「神」は誰か?「真犯人」の究極の正体は!?旧き約(ちぎり)に操られた世紀末の探偵神話を語る「僕」とは!?JDCの切り札・九十九十九(つくもじゅうく)が、決して解けない世界の秘密――「神の理」――を悟る時、匣の中の物語は幻魔作用(ドグラ・マグラ)を失い、世界は暗黒の死の館から、めくるめく虚無の彼方へと飛翔する。時の輪が完成する最後の一行。終焉を迎えた世界に「読者」=「君」は何を読む?

1997.01.07発売
詩的私的ジャック
講談社ノベルス
那古野市内の大学施設で女子大生が立て続けに殺害された。犯行現場はすべて密室。そのうえ、被害者の肌には意味不明の傷痕が残されていた。捜査線上に上がったのはN大学工学部助教授、犀川創平が担任する学生だった。彼の作る曲の歌詞と事件が奇妙に類似していたのだ。犯人はなぜ傷痕を残し、密室に異様に拘るのか? 理系女子大生、西之園萌絵が論理的思考で謎に迫る。

1997.01.07発売
The 7th Guest
講談社ノベルス
冥界からの邪悪な意志に操られる、玩具職人ヘンリー・ストーフ。彼が建てた屋敷は、想像を絶する恐怖と罠をもって7人の客人を待ち受けていた!果たして邪悪な囁き声の望みは?そして7人の客人は無事、自分達の願いを手にいれることができるか?全米で100万本を越える大ヒットを達成したホラー・アドベンチャーゲームソフトが、いま小説となった!

1997.01.06発売
夢想
写真集・画集
華麗なアールヌーヴォーの代表作が詩画集に。
世紀末パリに華開いたアールヌーヴォーの旗手ミュシャの代表作50数点と、同時代に日本の詩歌界に鮮烈に登場した『みだれ髪』が、美しくコンパクトな1冊に。

1996.12.25発売
放課後のビュ-ポイント
講談社X文庫ホワイトハート
三紀和彦と同級だった高校2年のあの時期は、俺のターニング・ポイントになっている。あれから俺は本格的に写真をはじめ、大学を中退して、単身ニューヨークへ渡った。ありがちな青春だったかもしれないけど、あのころいろいろ考えたおかげで、生意気なクソガキだった俺が、ようやくてめえの人生を歩き出せたんだ……。2人の高校時代をさわやかに描く番外編に、高岸のニューヨーク修業時代編を併録。

1996.12.25発売
王女リ-ズ
講談社X文庫ホワイトハート
3歳にして母を処刑され、異母姉メアリに口がきけなくなるまで虐待されたリーズ。のちにスペイン無敵艦隊を破り、大英帝国の母となったエリザベス一世の少女時代は、孤独の闇に閉ざされていた。しかし王女の運命は、海風のようにさわやかな護衛官セシルに出会い、飛翔(ひしょう)を始める。やせっぽちの王女が、身分違いの恋に翻弄され、ついにはイギリス絶対王政の頂点に立つ。グレイト・ブリテン・ラブストーリー。

1996.12.25発売
修羅の旋律
講談社X文庫ホワイトハート
クリスマスも間近い郊外の街。時間をつぶすために何げなく立ち寄ったライブハウスで、竜憲(りょうけん)と大輔はベーシストの突然死に遭遇した。後日、そのベーシストの霊が現れるという知らせを受け、調べに入った鴻(おおとり)は、友人のルポライター・中沢に、死んだベーシスト・齋藤の周辺取材を依頼する。ところが、調査を始めた中沢に、記憶喪失という異変が起こった!!はたして、ベーシストの異常な死に方には、なんらかの意志が働いているのか……!?

1996.12.25発売
《教皇》がiを説く 真・運命のタロット(1)
「復☆電書」企画にて、電子書籍で復刊! 香港での戦いで、《教皇》の攻撃を受け半死半生となったライコ。自からが、かつて合一したことのある《女教皇》の姿となっていることに気づくが、記憶は戻らない。「真・運命のタロット」シリーズ第1弾。第1回「復☆電書」読者リクエスト第2位作品。『《魔法使い》にお願い? 運命のタロット1』も同時配信。(講談社X 文庫・1997年1月刊)
ライコは、タロットの精霊《女教皇》に? 香港での戦いで、《教皇》の攻撃を受け半死半生となったライコ。自からが、かつて合一したことのある《女教皇》の姿となっていることに気づくが、記憶は戻らない

1996.12.20発売
ぼくのフェラ-リ
「おじいちゃんが危篤。」1年半前、ぼくととうさんは、おばあちゃんがいるお屋敷へ向かった。やがて、おじいちゃんの遺産をめぐって大騒動が。なぜなら、ぼくのおばあちゃんは、おじいちゃんのほんとうの奥さんじゃなかったんだ……。
けさ、ぼくの家に、時価数千万円もする1台のフェラーリがやってきた。持ち主はもちろん、ぼく。え、なぜかって?それが、1年半ほどまえにかわした、おばあちゃんとの約束だったからなんだ。

1996.12.20発売
将太の寿司