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1992.01.08発売
生き仏になった落ちこぼれ
講談社文庫
39歳で仏門に入り、二千日回峰を達成した、酒井雄哉大阿闍梨の波乱の人生を描く。なぜかくも凄絶な荒行に挑みつづけるのか? ーー「現代の生き仏」とたたえられる酒井雄哉大阿闍梨。人間失格ともいえる青春時代の後、39歳で比叡山に登り、仏門に入る。捨身苦行を志し、二千日回峰を達成。死臭ただよう「堂入り」、死に装束を身にまとい、自害用の剣をたずさえての「回峰行」……。師の半生を通し、日本人の生き方を問う、感動の話題作。

1992.01.08発売
小説十八史略(一)
講談社文庫
夏に先だつ幾千年、中国中原に君臨した神々。時代は下り、やがて殷へ。暴君紂王を倒して次なる世界を開いたのは、周だった。その周も大動乱をへて、秦に統一される。――英雄は激動の時代に生まれる。大陸も狭しと濶歩したあまたの梟雄豪傑たち、そして美姫。その確執葛藤の織りなす人間模様を活写。<全6巻>

1992.01.08発売
挑戦の世代
講談社文庫
狂乱の証券会社支店長の闘いの日々。団塊の世代のエリ-トが求める愛とはなにか。バブル経済の只中で必死に生きた結果、残るものはなにか。激変する現代に生きる男の姿をみごと描き切った傑作長篇。ーー若き証券会社支店長が、バブル経済の狂乱の日々のなかで見つめる友情、求める愛、闘う意味を描く。団塊の世代のエリートたちの浮気スキャンダルに巻き込まれ、苛烈な競争に追われ、なお財テクの仕掛人の一人として、無我夢中で駆け抜ける、40歳の男を主人公にした、現代企業人の共感と感動を呼ぶメッセージ。

1992.01.08発売
役に立つ日本史物語 歴史巷談
講談社文庫
歴史は人間の生き方を教えてくれる。人間が生き返る歴史巷談ーー歴史を知ることは、人間の生き方をよく知ることなり。どんなに時代が変転しようとも、そこにいるのは「人間」である。背景となる時代や社会が違うだけで、一人の人間の暮らし方は、昔も今もたいして変わりがないというのが、気配斎(けはいさい)けんじの歴史観なのである。わかりやすく、面白く、読みやすい鈴木日本史。

1992.01.08発売
深夜の弁明
講談社文庫
締切りなのに、書けない! 編集者に言い訳やお詫びを書き始めた作家は、ついに小説の予定枚数分の弁明を書き上げてしまった。ーー笑えない題材こそ笑いの宝庫とばかりに、ありふれた身近な新聞の投書欄、旅行記、解説、新人賞応募原稿、ワープロ……。当たるを幸い、知的で笑えるパスティーシュに仕立て上げた傑作集。

1992.01.08発売
いつまでも昨日
講談社文庫
北海道の新聞の片隅に載った「お悔み」記事。特別変わった点のないものだったが、なんと東京から反響があった。それもかつてお宮入りかといわれた殺人事件に関係があるらしい。その意外な真相は?(表題作)ありふれた日常生活にふと忍び込む謎を描いて冴える、名匠の秀作推理短編10編を収録。
珠玉の推理短編10編を含むオリジナル文庫ふとした通り魔事件をきっかけに浮上した,かつての難事件の意外な真相!(標題作)ありふれた日常生活の隙間に忍び込む謎を描いて冴える名匠の推理の世界.

1992.01.08発売
検屍官
講談社文庫
襲われた女性たちは皆、残虐な姿で辱められ、締め殺されていた。バージニア州都リッチモンドに荒れ狂った連続殺人に、全市が震え上がっていた。犯人検挙どころか、警察は振回されっ放しなのだ。最新の技術を駆使して捜査に加わっている美人検屍官ケイにも魔の手が――。MWA処女作大賞受賞の傑作長編。1992年週刊文春ミステリーベスト10(海外部門)第1位。(講談社文庫)
MWA処女作大賞受賞の本格長編ミステリーリッチモンドを震え上がらせた連続強姦殺人事件に敢然と立向かう女性検屍官ケイ・スカーペッタの前に思わぬ障害が! 最新の技術を駆使して迫真の推理が展開する

1992.01.08発売
キラーネーム
講談社文庫
日本政府が巨費を投じて殺人マシーンに改造した嵯峨は、失われた記憶を求めて旅に出る。心臓を抉りとられても男は死なない。死を招く薔薇を虚空から取り出す美女。絵から自由に抜け出す男女。生まれて30秒で成人と化し、男を蕩かす淫女。殺人マシーンと妖女・妖魔たちの死闘を描くエロス&バイオレンス。

1992.01.08発売
火焔樹
講談社文庫
焚火と酒と木彫に生きる男、商社マンとして駆けめぐった戦場で人の死を見てしまった男、世捨人として山小屋で暮らす男。男は親友の死を契機に甦る!残された息子、謎めいた弁護士とともに戦いの街へ下りていき、土地争いの暴力団に襲われた男は、独りで決着をつけに行く……。ハードボイルド長篇小説。
1992.01.08発売
説得 エホバの証人と輸血拒否事件
講談社文庫
両親が輸血拒否.交通事故の学童は死んだ.なぜ両親は,子供に対する輸血を拒否したのか.なぜ医師は「生きたい」と叫ぶ子供を救えなかったか.衝撃の事件の真相に迫る講談社ノンフィクション賞受賞作品.

1992.01.08発売
大江戸仙境録
講談社文庫
東京から160余年前の文政時代の江戸へタイム・スリップ(転時)した科学評論家の速見洋介が、めくるめくばかりの恋をしつつ、日々、現代人の江戸常識を越える体験をする──。しかしこれは単なるSF的空想譚ではない。綿密な考証に基いて江戸の人との世情をリアルに描いた、新機軸の時代小説なのです! 「大江戸シリーズ」第2弾。((講談社文庫)
奇想天外にして珍無類の時代小説の傑作長編
東京から160年前の江戸へと「転時」した科学評論家・速見洋介が、文政期の江戸社会へタイムスリップ。
辰巳芸者のいな吉、医師・涼哲等との楽しい日々。綿密な時代考証に基いて、江戸の町と人の意外な世界を活写し読者を駘蕩たる気分に誘う『大江戸神仙伝』続編。
東京から160余年前の文政時代の江戸へタイム・スリップ(転時)した科学評論家の速見洋介が、めくるめくばかりの恋をしつつ、日々、現代人の江戸常識を越える体験をする──。
しかしこれは単なるSF的空想譚ではない。綿密な考証に基いて江戸の人との世情をリアルに描いた、新機軸の時代小説なのです!

1992.01.08発売
人を乗せない急行列車
講談社文庫
土地権利書をめぐる殺人事件の奇怪な展開! 謎の失踪をしたヤミ金融の経営者は、横浜の暗い運河で他殺体として浮いた。そして金庫からは、秋田の富豪の土地権利証が消えていた。ルポライタ-で名探偵の浦上伸介は、社長が秋田から土地権利書を持ち帰ったことを知り行方を追って秋田に行くが、なぜか書類だけ富豪の金庫に戻っていた……。スリル満点の本格推理長編。

1992.01.08発売
春秋戦国志(下)
講談社文庫
治乱興亡の500余年も、考えてみれば、中央集権国家を産むための厳しい模索期間だった。紀元前256年、有名無実の東周王朝が完全に亡び、その25年後に秦王政が天下を統一する。彼こそ、世界最古の帝国を築いた始皇帝である。そして諸子百家の思想は、以後東洋を支配する。秦始皇帝によりついに動乱の歴史は閉幕。国家とは何か?を考える、世界史上まれな壮絶の時代を描く、壮大物語ついに完結。(全3冊)
1992.01.07発売
本多の狐―徳川家康の秘宝
文芸(単行本)
第2回時代小説大賞受賞作.波乱万丈の伝奇剣士浮田平四郎が助けた切支丹一党は家康が匿した李朝活字を追っていた.一方,柳生一党と伊賀忍者らも家康の黄金をさぐっていた.東照宮を舞台に展開す一大絵巻
1992.01.07発売
峠の声
文芸(単行本)
名作「三年坂」「乳房」につづく傑作短篇集人は,亡き人の声をどこで聞くことができるのだろう?山の風がかいま見せてくれた亡き父親の人間の謎.バラエティに富んだ作品を収録した伊集院ファン必読の書.
1992.01.07発売
食卓への招待―テ-ブルセッティング&マナ-
英国の本格的なテーブルセッティングの美。本書は正式なテーブルセッティングとマナーの基本から応用までをわかりやすく紹介。また家庭におけるおもてなしとハウスキーピングの方法、食器の知識を解説。

1992.01.07発売
明日なき者への供花
講談社文庫
メルヘンなき現代に起りうる夢を孕んだ物語落ちこぼれ三人男が暴力団の跡目相続争いに巻き込まれた女子大生を護って日本最大のヤクザ組織と戦ううちに見失っていた生きる目的をいつしか再び見出していく.

1992.01.07発売
フィッツジェラルドをめざした男
講談社文庫
花々が咲きそろった明るい春のニューヨーク。バセット・ハウンドの愛犬ルルを連れたもとベストセラー作家の僕は、彗星の如く現われた若き天才作家ノイエスの伝記を依頼された。が、作業に取りかかった僕の行手には次々と死体が――。MWAオリジナルペーパーバック大賞受賞のお洒落なアメリカンミステリ。

1992.01.07発売
現代の社会主義
講談社学術文庫
東欧やソ連をはじめとする社会主義諸国に生じた政治的・経済的危機と混乱によって、社会主義は、もはや思想的にも理論的にも過去のものとなってしまったのだろうか。社会主義とは一体なんだったのだろうか。重層的な歴史の危機、主体の危機のなかで社会主義が根底から問われているいま、あらためて社会主義の思想と理論の意義と可能性の論拠を、各国の体制改革の状況と意義を考察しつつ再考する。

1992.01.07発売
茶の湯事始 初期茶道史論考
講談社学術文庫
戦国時代末期の乱世に発展した茶道文化は、書院茶と草庵茶という2つの流れをもって人々の間に浸透した。両者を統一し、大成したのが千利休である。相阿弥作とされる『長歌茶湯物語』をはじめ様々な資料を駆使して、茶道点前の成立、炭・灰の仕様、懐石料理の誕生などを具体的に論じ、珠光から昭鴎をへて利休に到る初期茶道の様相を鮮やかに再現する。次代のあるべき茶道界の姿をも示唆する好著。