新刊書籍
レーベルで絞り込む :

1982.03.11発売
梅安最合傘―仕掛人・藤枝梅安
講談社文庫
命の恩人が敵持ちの極悪人と知って、梅安の気持ちは複雑微妙。だが、目を覆う悪逆ぶりに心は決まる。”恩人”を仕掛ける表題作。仲間の剣客小杉十五郎を狙う浪人を逆に葬る「梅安流れ星」。仕掛けの現場を見られて苦境に陥る「梅安迷い箸」他3編。凄絶な死闘と人情の機微を描いて一気に読ませるシリーズ第3集。

1982.03.11発売
花嫁の日
講談社文庫
天性の資質に恵まれ、スターへの階段を夢みる阿紀、父母なきあとの家庭を守り姉につくすことに喜びを見出す由紀、そして不倫の恋に傷つきながら美容師として自立しようとする異母妹津紀。美貌の3人姉妹の華麗な恋のモザイク模様を手練の筆致で描き、結婚という人生に旅立つ女性を温かく見つめる恋愛小説。

1982.03.08発売
原典による歴史学入門
講談社学術文庫
優れた歴史家の代表的著作は、常に新しい歴史認識を作り上げてきた。本書は、不滅の生命をもつこれらの〈原典〉を読みながら、歴史認識のあり方を学べる書である。ヘロドトスの「歴史」を始め、モンテスキューの「ローマ人盛衰原因論」、ランケの「近代歴史家批判」、トインビーの「イギリス産業革命史」、ブルクハルトの「世界史の考察」など44の原典を収録する。歴史学の発展と全体的関連を把握し、生きた歴史を学ぶための最適の書。

1982.02.24発売
宮沢賢治
人の心の美しさを信じて、詩に、童話に、農民への愛をうたいつづけた賢治の苦しくも清らかな生涯。名家に生まれながら、いつも農民と共に歩んだ詩人賢治の生きざまを、みずみずしく再現した感動の傑作。

1982.02.16発売
〈つきあい〉の心理学
講談社現代新書
ひとと心のふれあいがもてないために、生きることにつまずいてしまうことが多い。べたつかないふれあいを楽しむためには、(1)人生を時間の流れで観察できること (2)生きる意味を自分で創造できること (3)人生における自分の役割をもっていること この3つの資質が欠かせない。自分を見つめ内面の曇りをなくすことが出会いの出発点なのである。ひとことのあいさつ、潤滑油としての〈つきあい〉、毅然たる自己主張の大切さなども指摘しつつ、豊かな人間関係への道を説くガイド・ブック。
ふれあい中毒――他とのふれあいがなければ自分は生きてはいけない、堪えられないという人間は、ふれあい中毒症者である。これは健全なふれあいではない。強迫性(がむしゃら)は健全ではない。パーソナリティが健全な人はけっしてしつこくはない。しつこくない者同士の深い交わり、これが健全なふれあいである。しつこくないためには条件がある。自分はひとりで人生が歩めるという自分信頼感である。「人とのふれあいがあるにこしたことはない。それがあれば人生が豊かになることはまちがいない。しかし、なければないで、自分なりに生きていける」という淡白さ、いさぎよさ、心意気。これが健全なふれあいをもつためのライセンスである。――本書より
1982.02.10発売
致死眷属
講談社文庫

1982.02.08発売
和漢朗詠集
講談社学術文庫
王朝貴族の間に広く愛唱された、白楽天、菅原道真の詩、紀貫之の和歌をはじめ東西の珠玉の歌謡集である。詩歌管絃に秀でた藤原公任の洗練された感覚で選びぬかれた俳句秀詩は、自然の美をあまねく歌い、男女の愛怨の情(こころ)を綴り、千年経た今日なお人々の心に共感をいざなう。詩を口ずさめば平安宮廷の美とともにシルクロードの遠いかすかなため息も聞えてくる。『平家物語』以下中世文学に多大な影響を与えた文芸史上権威ある作品でもある。

1982.01.26発売
夏目漱石
『坊っちゃん』や『吾輩は猫である』『それから』『こころ』など、かずかずの傑作をうんだ大文学者も、幼年、少年時代には、世のあら波にもまれた。現代日本文学のいしずえとなった漱石の生涯を生き生きと描く。

1982.01.20発売
ムーミン谷の冬
青い鳥文庫
お日さまがいなくなってしまった冬、雪にうもれたムーミン谷の仲間はみな冬眠中。でも、いるんです、冬には冬の生きものが。青い月の光にてらされて目をさましたムーミントロールは、いままでだれも知らなかった冬の生きものの世界へ……。トーベ・ヤンソンがえがく極北の自然に生きつづける生命への感動。
1982.01.12発売
まぼろしの邪馬台国
講談社文庫
邪馬台国ブームの原点となった話題の名著。失明という不幸を克服し、精緻な文献読破と夫人の献身に支えられた実地踏査をもとに邪馬台国の謎に挑む凄絶な姿。古代史研究の枠をこえた人間の書。
1981.12.23発売
愛蔵版 お菓子の手作り事典
講談社のお料理BOOK

1981.12.18発売
聖徳太子
仏教をさかんにし、日本に文化の灯をともした聖徳太子。また、17か条の憲法を定めて、日本の国のいしずえをきずいた聖徳太子の波乱の生涯と、かなしい運命をたどるその一族の姿を感動的に描く人間太子伝。

1981.12.14発売
有機化学が好きになる
ブルーバックス
学校では学べない有機化学のエッセンス!
高等学枚の教科書を見ると、ほとんどが有機化学は後の方に出ています。もう化学なるものに少々うんざりした頃出会い、なんとなくさしせまった時間の中で、かけ足のようにして通りすぎ、カメの甲はむつかしい、という印象のみを残しているのではないかと思います。
今、幼い日の素朴な疑問にかえって、有機化学をながめなおしてほしい、これがこの本のねらいです。(「はじめに」より)

1981.12.11発売
神々の夕映え
講談社文庫
治癒の見込みのない重度障害児の手術中、医師村中は一瞬の空白に襲われる。危険な手術を執拗に求めた母親の中には子供の死を願う気持ちがあったのではないか?末期癌の苦悶や、植物人間を抱えた極限状態で、死は最後の救いなのか?生と死の選択を委ねられる医師の側から安楽死の意味を問う長編問題作!
1981.12.11発売
トマト・ゲーム
講談社文庫
1981.12.11発売
ふぉん・しいほるとの娘(下)
講談社文庫

1981.12.09発売
さよならさんかく
講談社の絵本
この本は、昔から全国各地で子どもたちに親しまれてきた、「さよならさんかく」のわらべうたをもとに、安野光雅さんが絵本にしたものです。このようなわらべうたは、連想遊びのわらべうた、あるいはしりとり遊びのわらべうたとよばれ、鎖のようにずっとつながっていくのが特徴です。
この本は最後の「きえるはにんじゃ」までいったら、本をくるりとさかさまにしてください。連想遊びを続けながら、ふりだしまでもどれるように作られています。2~3人集まったら、順番に唱えていくのも楽しいでしょう。あるいはどこかのページを開いて「あかいは……。」とか、「まるいは……。」と、知っているかぎり唱える遊びもできますし、また替え歌をつくることもできます。お父さんやお母さんは、子どものころ、どんなうたのことばで遊んでいたか、子どもたちにきかせてくださいい。わらべうたの灯を消さないように、ながくつたえてほしいのです。この絵本を、そのような遊びのために役立ててください。

1981.12.08発売
からだの知恵 この不思議なはたらき
講談社学術文庫
暑くなって体温が上がりそうになると汗をかく。小さな傷は放っておいても自然に治ってしまう。このようにして、生物のからだはつねに一定の状態を保っている。本書は、生物体のもつ自己調節機能をひとつのシステムとして捉え、ホメオステーシス(生体における恒常性維持)という概念をはじめて提唱した書である。生命体を新しい角度から捉えたこの概念は、生物学はもちろん、心理学・社会学など現代思考全般に大きな影響を与えている。

1981.12.08発売
言志四録(4) 言志耋録
講談社学術文庫
心を苦しめ、思慮分別に悩んで始めて本当の智恵が現われるものであり、安らかに生活している時は、思慮の力が埋れてしまっている。このことは丁度、苦いものは薬になり、甘いものは毒となるようなものである。婦女子を訓戒するには、まず恕即ち思いやりのことばを先にかけ、次に厳格なことばで結ぶようにするがよい。小人を訓戒するには、まず厳格なことばでぴりっとさせ、次に思いやりのことばをかけてやるがよい。(本文より)

1981.11.25発売
有機マススペクトロメトリー入門
単なる“数合わせ”から脱却してフラグメントイオンの構造やフラグメンテーションの機構に対して理論を与えようとする“マススペクトルの有機化学”の入門書。初心者も経験者も知っておきたい基礎をやさしく解説する。