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虚構の城
1981.11.11発売
虚構の城
著:高杉 良
講談社文庫
大手石油会社に勤める青年エンジニア田崎健治は、世界に先んじて反公害技術のプロセスの開発に成功、喝采の嵐のなかでエリートの道が約束されたかに見えたが……。妬み、女、引き抜き工作、そして立ちはだかる家族的経営の欺瞞の壁。企業の非情がもたらす人生の無惨と製油業界の暗闘を描いた長篇企業小説。
ふぉん・しいほるとの娘(中)
1981.11.11発売
ふぉん・しいほるとの娘(中)
著:吉村 昭,装丁:亀倉 雄策,その他:村上 豊
講談社文庫
新約聖書 共同訳全注
1981.11.09発売
新約聖書 共同訳全注
著:共同訳聖書実行委員会
講談社学術文庫
16世紀の宗教改革以来、カトリックとプロテスタントとに分裂していたキリスト教界は、現在、協調と一致の方向に向かっている。本書は、このような時代の流れの中で、両派が協力して翻訳した本邦初の『新約聖書』。両派で思い思いに使ってきた言葉を共通化し、内容に沿って小見出しをつけたほか、歴史的・宗教的事項に注を付してあるので、新約の世界とその時代がありありと甦ってくるこれからの時代の万人向け聖書の決定版である。
微積分に強くなる その意味と考え方
1981.10.16発売
微積分に強くなる その意味と考え方
著:柴田 敏男,装丁:市川 英夫
ブルーバックス
微積分の考え方の基礎とは微積とは何なのか。微積がどのように理解されているのだろうか……そして「私にとっても微積とは」……こうした背景の下に書き下したのが本書である。ねらった的を一言でいえば“微積分、正体みたり、はさみうち”である。微積というと、極限の考えがその基礎となる。これを、未知のものを、既知のものではさみこむ操作としてとらえたのである。当然のことながら、いろいろな不等式が活躍するのである。 微積分の考え方の基礎とは 微積とは何なのか。微積がどのように理解されているのだろうか……そして「私にとっても微積とは」……こうした背景の下に書き下したのが本書である。ねらった的を一言でいえば“微積分、正体みたり、はさみうち”である。微積というと、極限の考えがその基礎となる。これを、未知のものを、既知のものではさみこむ操作としてとらえたのである。当然のことながら、いろいろな不等式が活躍するのである。詳しくは、本文を読んでいただきたい。(はじめにより)
ゴルフの科学 生体情報科学は教える
1981.10.16発売
ゴルフの科学 生体情報科学は教える
著:畔上 道雄,装丁:市川 英夫
ブルーバックス
だれにも通じるゴルフ理論をめざして ……スポーツの技術を客観的に科学化することは、たいへんむずかしい仕事である。スポーツはすべて体験により修得するものである。その限り、きわめて主観的であることをまぬかれない。名人上手といわれる人でも、自分の主観的な体験をだれにも理解できるように客観化することには、またべつの困難がある。……しかしわたしは自分の専門とする生体情報科学の立場を唯一の手がかりとして、あえてこのむずかしい仕事にとりくんだ。(はじめにより)
ニューヨークの日本人
1981.10.13発売
ニューヨークの日本人
著:本田 靖春,装丁:亀倉 雄策,その他:辻村 益朗¥¥辻はにてんしんにょう
講談社文庫
鋭い時代感覚と人間観察が光る紐育紀行! 経済成長の尖兵が集まるバーに流れるド演歌、香具師になり放浪する若者たち…国際化時代の日本人の行動様式を人種のるつぼニューヨークに探る好ルポ。
ふぉん・しいほるとの娘(上)
1981.10.13発売
ふぉん・しいほるとの娘(上)
著:吉村 昭,装丁:亀倉 雄策,装画:村上 豊
講談社文庫
堤中納言物語
1981.10.07発売
堤中納言物語
その他:三角 洋一
講談社学術文庫
『堤中納言物語』は、一〇編の物語から成る平安時代の短編物語集である。「このついで」「逢坂越えぬ権中納言」など伝統的なもののあわれの世界を描く一方、毛虫を愛し、顔かたち・行いがなみの姫ならぬ「虫めづる姫君」、美しい姫君ととりちがえて老尼を連れ出す「花桜折る少将」など、皮肉な笑いで人生の断面をとらえている。簡明な構成、強い印象の文章はむしろ近代小説の性格に近く、意匠のこらされた佳品群は中古文学中、異彩を放つ。
八宗綱要
1981.10.07発売
八宗綱要
著:凝然 大徳,その他:鎌田 茂雄
講談社学術文庫
仏教の教理を本格的に知ろうとする人のために、もっとも適切な案内書は鎌倉時代の擬然の『八宗綱要』である。八宗(倶舎宗・成実宗・律宗・法相宗・三論集・天台宗・華厳宗・真言宗)の教理が簡潔に説かれており、仏教各宗の教理の大要を簡単に知ることができるからである。本書は『八宗綱要』の原文の1つ1つに忠実に全注釈を加えたもので、仏教学の大要を知りたい方は訳文だけでも読んでいただければ幸いである。(著者まえがきより)
第2回チベット旅行記
1981.10.07発売
第2回チベット旅行記
著:河口 慧海
講談社学術文庫
第一回チベット入りの紀行と同じく、この本もまたきわめて信頼性の高いものである。慧海師の観察は、生物や民族の生態についても鋭い。ヤクその他家畜や、その乳製品などについて、あるいは遊牧民などについて。彼のチベット人の三区分(遊牧民、定住牧民、半農半牧民)は、今まで私が接したどの研究者の見解よりも正しいと思う。かように学術的資料としても貴重であるが、読み物としても、おもしろい。(川喜田二郎氏「解説」より)
ストレス
1981.09.18発売
ストレス
著:宮城 音弥,装丁:杉浦 康平,装丁:鈴木 一誌
講談社現代新書
心身のバランスを保つための緊張した感情、緊張力が、広義のストレスである。それは、環境に適応して生きていくために不可欠のものであるが、適量を越えた過度のストレスはいらいら、不安、怒り、さらには心身の病的状態をもたらす。本書は、心理的ストレスの原因と機構を明らかにし、ストレス逃避のチエともいえる酒・タバコ・遊びなどの意味を考察して、その回避・解消法を示す、現代人へのアドバイスの書である。 ストレスとギャンブル――われわれは日常生活で成功するためには、とくに富を得るためには、よく考え、十分に準備をし、努力してゆかなければならない。長い時間にわたるストレス状態が不可欠である。このような思考や努力を節約して目的を達成しようとするのがギャンブルであって、これによって、一気に、ストレスを発散することになる。ギャンブルでは、じっくりと努力するよりも、短時間に目的に到達しようとする。そのせっかちな気持が日常生活のストレスの代用となって、ストレスの発散に役立つのであって、現実からの逃避であると同時に、発散なのである。――本書より
死霊(2)
1981.09.07発売
死霊(2)
著:埴谷 雄高
文芸(単行本)
死霊(1)
1981.09.07発売
死霊(1)
著:埴谷 雄高
文芸(単行本)
20世紀の闇に光芒を放つわが国初の形而上小説。未知へ向かう新しき未曽有のヴィジョン、ここに開示さる。
原生動物図鑑
1981.08.27発売
原生動物図鑑
監:猪木 正三
約2 200種の自由生活性・寄生性原生動物を収載した初の図鑑。新しい分類体系により配列した記載は、形態・分布などを中心に、生理・生態・生化学・文献をまとめた。巻末の用語解説は広範な原生動物学の手引となろう。
魔法のベッド(1) 南の島でのぼうけん
1981.08.10発売
魔法のベッド(1) 南の島でのぼうけん
著:メアリー・ノ-トン,訳:八木田 宜子,絵:三木 由記子
青い鳥文庫
プライスさんは魔女なのです。まだ勉強中ですけれど、ほうきに乗って空がとべるし、すてきな魔法もつかえるんです。そのひみつを知っているのは、ケアリイ、チャールズ、ポールの3人きょうだいだけ。そこで、ある日、4人はこっそり、魔法でぼうけん旅行にとびたちます!
宇宙人のしゅくだい
1981.08.10発売
宇宙人のしゅくだい
著:小松 左京,絵:堤 直子
青い鳥文庫
「ちょっとまって! わたしたちがおとなになったら、きっと戦争のない星にして、地球をもっともっと、たいせつにするわ……。」ヨシコのした宇宙人とのやくそくは、はたして実現されるでしょうか。表題作『宇宙人のしゅくだい』ほか、次代を担う子どもたちへの期待をこめておくる25編のSF短編集。
仏教聖典
1981.08.06発売
仏教聖典
著:友松 圓諦
講談社学術文庫
苦悩に満ちた古代インド社会の中で、敢然として求道・布教に起たれた釈尊の姿を、最古の諸教典を素材とした格調高い文章で再現する。原始仏教のみずみずしい生命力が漲っている本書は、現代の人々に真の安心への道を説き示し、勇気と希望を与えるだろう。全日本仏教会の推薦を受け、広く各宗にわたって支持され、また篤信の人々によって全国津々浦々にまで普及せしめられた仏教聖典の決定版。まさに、万人のための座右の書である。
新訳論語
1981.08.06発売
新訳論語
著:穂積 重遠,解説:宇野 精一,その他:蟹江 征治,装丁:千葉 雅哉,レイアウト:滋賀 紀子
講談社学術文庫
本書は、東宮大夫兼侍従長として皇太子傅育の役、最高裁判事等を閲歴した著者が、子弟教育を目的として新訳した極めて独創的な「家庭論語」である。著者は『論語』を孔子一代記と見、論語の説く人生訓・処世術を過去の道徳とせず、現代の活教訓として1つ1つの主題に、実生活や時事問題を絡ませ、時に余興的雑談を織り交ぜながら面白く語っているため、道学者流の匂いがなく、素直に現代人の心に受け入れられる魂の書となっている。
歎異抄講話
1981.08.06発売
歎異抄講話
著:暁烏 敏
講談社学術文庫
親鸞の思想に「近代」と「個」の救済を発見した明治の知識人の中でも、不安から覚醒への道すじを最も熾烈に歩んだのが暁烏敏であった。『歎異抄』が危険な書として封印された状態にあったのを、公開し、論求し、本願他力の大慈悲に誰しもがあずかりうるという確信を人々に与えた、その開示の書が『歎異抄講話』であった。この一冊が果した役割の大きさは、そのまま親鸞の思想の普遍的な「新しさ」と照合している。(松永伍一氏「まえがき」より)
うつ病の時代
1981.07.17発売
うつ病の時代
著:大原 健士郎
講談社現代新書
不眠や抑うつ、焦燥、食欲不振、体重減少、死の誘惑など、1度はだれでも体験した症状である。まじめで几帳面な人が、ある日突然孤独になる。背後からヒタヒタと迫っているのがうつ病である。蒸発、登校拒否、アルコール依存症などの裏側でも、かならずうつ病が糸を操っているという。ストレスの多い管理社会、冷えきった家族や職場の人間関係は、人をさらに孤立させていく。「現実逃避しながらも、一方では『助けられたい』と願う彼らには、暖かい人間関係だけが救いである」と訴える本書は、患者たちの対話の中で構築された〈うつ病に人間学〉である。 助けられたい」願望――孤独な魂は、周囲に向かって助けを求める。それはよく狂言自殺の形をとって現れる。遺書めいたものを書いて、家人の目にふれやすいところに置いたり、死を口走ったり、感傷的になったり、反抗的になったり、家出めいた行動に出たりする。たいていのばあい、周囲は彼らの苦悩に気づいて、救いの手をさしのべる。しかし、ときによっては周囲の者がそれに気づかなかったり、放置したりしていると症状は進行する。そして重症になると、「助けられたい」気持ちは影をひそめ、「死にたい」気持ちが多くの比重を占めるようになる。――本書より