ブルーバックス作品一覧

新しい科学論
新しい科学論
著:村上 陽一郎
ブルーバックス
人間にとって科学とは何なのかを考える……自然科学は、けっして人間や人間社会から切り離された、中立の道具などではないのです。良かれ悪しかれ、その時代その社会の基本的なものの考え方、底流となっている前提と結ばれているものなのです。……現代の科学は、その長所も欠点も、わたくしども自身のもっている価値観やものの考え方の関数として存在していることを自覚することから、わたくしどもは出発すべきではないでしょうか 人間にとって科学とは何なのかを考える ……自然科学は、けっして人間や人間社会から切り離された、中立の道具などではないのです。良かれ悪しかれ、その時代その社会の基本的なものの考え方、底流となっている前提と結ばれているものなのです。……現代の科学は、その長所も欠点も、わたくしども自身のもっている価値観やものの考え方の関数として存在していることを自覚することから、わたくしどもは出発すべきではないでしょうか。今日の自然科学は、今日のわたくしども人間存在の様態を映し出す鏡なのです。(本書「第二章」から)
電子あり
物理現象を読む 身近な出来事を見直し、考えよう
物理現象を読む 身近な出来事を見直し、考えよう
著:藤井 清,著:中込 八郎,その他:永美 ハルオ,装丁:上野 隆,その他:中込 八郎
ブルーバックス
あなたも小さなガリレイ、小さなニュートン 《ピサの斜塔実験》重さの違う球の落下の伝説を再確認してみよう 《基本的な運動の観察》自由落下、衝突、振り子の運動などからなにが読み取れるのか 《身近な力学問題》慣性力、遠心力、鉛直面内の円運動はいつ、どんな場合に見つけられるか 《瞬間の物理》ミルククラウン、風船の破裂、雨の落下中の形などを高速度写真で見ると…… 《色を見る》薄膜の色、回折、虹、偏光、干渉など光の世界をさぐる 《電気と生活》永久磁石と磁界、電流がつくる磁界、直流・交流モーターの原理など磁気作用を考える
水とはなにか
水とはなにか
著:上平 恒
ブルーバックス
水は特殊な物質である! 水素と酸素からなる最も単純な化合物――水は、そのなじみの深さの割には特殊な物質だといえる。液体(水)の方が固体(氷)よりも密度が大きいこと、4℃で最大密度になること、物を溶かす能力がいちばんあること、表面張力がきわめて大きいことなど決して常識的な物質ではない。意外にも、水や氷の構造が本当の意味で理解できるようになったのはつい最近のことである。また、これら水の構造の解明によって、生命の営みがいかに水の様々な性質に負っているかがわかってきたのである。
現代数学小事典
現代数学小事典
その他:寺阪 英孝
ブルーバックス
本書の特色―― ●高校の数学を勉強した人なら十分アタックできる程度の読物形式で作った新しい数学事典。 ●現代数学を「数学基礎論」、「代数学」、「解析学」、「幾何学」、「トポロジー」、「応用数学」の6部門に分け、ほぼ全般を解説。 ●各部門は、さらに幾つかの小部門に分けられ、統一した解説が施されている。また有名な数学者は、別にエピソードをまじえて詳しく紹介されている。 ●本文中の重要な数学用語、数学者は太字にし、そこで定義や詳しい内容、仕事の紹介がなされている。 ●索引は、用語、定理、人名各索引より成り、五十音順に配列されている。またそれぞれに英訳がつけられ使いやすくなっている。
非ユークリッド幾何の世界
非ユークリッド幾何の世界
著:寺阪 英孝
ブルーバックス
考える喜びをあなたに!! 平行線とは同じ平面上にあって互いに交わらない二直線のことである。ではこの平行線はどう見えるだろう?たとえば東西に真っすぐ延びた線路――この平行な二直線は地平線の一点に集まっているように見える。東を見ても西を見ても……。それでは平行線とは2つの無限遠点で交わっている直線なのだろうか?本書とともにこんな素朴な疑問を追っているうちに、いつの間にか、あなたは、幾何学とはどんな学問かを悟り、非ユークリッド幾何の世界に踏み込んでいる自分に気づくことだろう。
パズル数学入門 楽しみながら学ぶために
パズル数学入門 楽しみながら学ぶために
著:田村 三郎,著:藤村 幸三郎,装画:永美 ハルオ
ブルーバックス
数学の考え方が知らず身につく ●基本的パズル――やさしいが解答の考え方が大切なもの。 ●算数のパズル――不用意に答えると、とんでもない落し穴が待っている。 ●図形のパズル――ひらめき即解答、これこそパズルのだいご味。 ●組み合わせのパズル――ケースに分類し、秩序正しく数えあげるには……。 ●確率のパズル――偶然やギャンブルの勝負を数学的に明確にする。 ●論理のパズル――数式を用いず論理的推論のみを用いて解けるパズル。 ●諸種のパズル――既成の分野に入らない最もパズルらしいパズル。
物理質問箱
物理質問箱
著:都筑 卓司,著:宮本 正太郎,著:飯田 睦治郎,装画:漫画庁
ブルーバックス
読者の質問に答える本 日常、当然だと見過ごしているような事柄に対して疑問をもち、探究してゆくことから科学がはじまる。 「地球はなぜ丸いのか」 「宇宙に果てはあるのだろうか」 「ガラスはなぜ光を通すのか」 「鏡にうつる像はなぜ左右だけ反対になるのか」 「虹はどうして半円形になるのか」 素朴なだけに本質的でやっかいなこのような質問に、それぞれの専門家が回答する。
森の生態学
森の生態学
著:四手井 綱英,装画:渡辺 富士雄
ブルーバックス
木が集まれば森でしょうか……? 《都市公園内の樹林》は森林生態系とは呼べない。なぜ? 《食物連鎖》喰う、喰われる関係を辿っていくと…… 《常緑樹》だから落葉しないかというと、そうではない 《針葉樹》と《広葉樹》の葉形の違いは何を意味するか 《極相林》植生の遷移の行きつく先 《森の動物》クマ、シカ、タヌキ、キツネ……
複雑さに挑む科学
複雑さに挑む科学
著:柳井 晴夫,著:岩坪 秀一
ブルーバックス
「多変量解析」をあなたのものに!! 《世の中は単純ではない》社会現象を多元的にとらえる“眼”をもとう。 《未知の因子をさぐる》社会現象の陰にかくれた因子や情報を発見するには? 《因果関係をさぐる》米を大食すると胃ガンになる? しかし……。 《数量化とは?》数値で表しにくいものをある種の手続きで数値変換すると? 《分類の話》基準によってさまぎまに変わる分類の仕方を紹介する。 《多変量解析》は、複雑な人間行動を科学するための可能性に満ちた手法だ!
英和科学用語辞典
英和科学用語辞典
監:崎川 範行,編:芦ケ原 伸之,編:増山 信司,装丁:中井 幸一
ブルーバックス
本書の特色―― ●各科学分野の基本的な用語に、新聞、雑誌等の科学記事に頻出する用語あわせて約16000語を収録。 ●英語による項目をアルファベット順に並べ、日本語訳と簡略な説明をつけ、ハンディーな科学用語辞典とした。 ●巻末に和文索引を設け、和英両方から引けるように工夫。 ●複雑な凡例をなくし、簡略で見やすいように配慮。なお普通の辞書で引けるごく一般的な用語は除いた。
元素とはなにか
元素とはなにか
著:吉沢 康和,装画:梅田 英俊
ブルーバックス
この世界をつくるもの! 《ただいま106番!》元素の数はだんだんふえてゆく。 《核種という呼び名》原子核により分類された原子の種類―― 《メンデレーフの予言》彼の周期表の空席は埋められたが、その終わりは不明。 《元素の性質と周期性》それは原子の構造・電子軌道から説明される。 《元素の限界》どこまで重い元素をつくり出すことができるか? 《エキゾチック・アトム》100万分の1秒で消えるうたかたの原子――
金属とはなにか ―文明を支える物質のチャンピオン―
金属とはなにか ―文明を支える物質のチャンピオン―
その他:E.M・ザビツキ-,著:C.B・クリャチコ,訳:木下 高一郎,監:斉藤 恒三,監:小坂 岑雄,装画:永美 ハルオ
ブルーバックス
豊かな生活はさまぎまな金属から生まれる! 《橋が落ちる》巨大な橋が崩れる!原因はなにか? 《ダマスク鋼の剣》その刃に触れた絹のハンカチは真っ二つ!切れ味の謎は? 《カメレオン金属》温度変化とともに構造が変化する! 《すずコレラ》スコット探険隊を死に追いやった金属の病気! 《期待されるアルミニウム文化》鉄文化をしのぐ2000種のアルミ合金! 《水より軽い金属》リチウムとマグネシウムが可能にする世界 《記憶する金属》もとの形を知っているニチノール合金! 《未来の金属》宇宙空間でつくられる金属に期待する
飛行機はなぜ飛ぶか
飛行機はなぜ飛ぶか
著:近藤 次郎,装画:真鍋 博
ブルーバックス
さまざまなアイデアと原理! 《巨象》のようなジャンボ機は350トンだが、将来は 《1000トン》という巨鯨のような飛行艇も考えられている。 《胴のくびれた》遷音速機(ほぼ音と同じ速度の高速機)や 《マッハ2.2》の怪鳥コンコルド、衝撃波に乗って 《水上スキーさながら》に空を駆けるウェーブ・ライダー等のほか 《プロペラ機へのリバイバル》も見のがせない傾向である。それは 《騒音や都市の過密》とも関係するからである。
物理の風景 数理物理学者の見た世界
物理の風景 数理物理学者の見た世界
著:堀 淳一,装丁:安野 光雅,その他:三宅 哲
ブルーバックス
電子あり
相対論的宇宙論
相対論的宇宙論
著:佐藤 文隆,著:松田 卓也,その他:松本 零士
ブルーバックス
相対論が描き出す驚異の宇宙像 《一般相対論》アインシュタインは、物質と時空の区別をとき、物質の存在によって時空は相対的に変化するとした 《ブラックホール》いったん吸い込まれたら二度と脱出できない宇宙にあいた恐るべき落とし穴 《我々の宇宙》はたして開いた無限宇宙なのか、閉じた有限宇宙なのか、また中心はあるのだろうか、どこも一様なのだろうか 《超宇宙》無数のパラレル・ワールド! 我々の宇宙が始まる前の宇宙! 無限に拡大する科学者の想像力
ストレスとは何か
ストレスとは何か
著:田多井 吉之介,その他:山下 秀男,その他:井坂 かつじ
ブルーバックス
健康づくりに欠かせない「ストレス」の知識 〈ストレス刺激〉となる〈暑さ寒さ、激しい音や光、化学物質、情緒不安……〉にさらされた人体は、〈副腎皮質ホルモン〉などの分泌ホルモンの助けをかりて〈ショック〉を和らげようとする。そして〈適応反応〉によって、環境になれようとするが、限界を越えた人体は、〈警告反応、抵抗期〉をへて、〈疲憊(ひはい)期〉に入り、やがては〈死〉に到ることもある。常に〈健康な心身〉であるために、どんなことを知っているべきかを教えてくれるのが本書です。
不安のメカニズム
不安のメカニズム
著:クレア・ウィ-クス,訳:高木 信久,その他:馬場 雄二,その他:古川 タク
ブルーバックス
神経症の原因と対策 《あなたをとらえる悪循環》恐怖→交感神経の興奮→アドレナリン分泌→恐怖 《四つの治療原則》直面する、受け容れる、浮かんで通る、時の経つのにまかせる。 《心の松葉杖》足の怪我に杖が必要なように、疲れた心にも他からの助力が必要。 《三人の良友》生活の変化、興味ある仕事、心を打ち明けられる友人。 《不眠症対策》やたらに眠ろうとせず、逆に聞き耳をたててみる。 《少し甘える》神経症の主婦は、時にはぜいたくしたり、家事を一時放棄する。
ゲームの理論入門
ゲームの理論入門
著:モートン.D・デービス,訳:桐谷 維,訳:森 克美
ブルーバックス
人間社会の“かけひき”を分析する 《軍事作戦》勝利を最大にするには、兵力をどう配置すべきか? 《選挙戦》左翼や右翼など両極を狙うか、中間層を狙うか? 《マーケティング》どのテレビ時間帯を買うのが一番有利か? 《夫婦間の争い》夫はボクシング、妻はバレエに行きたい。とうすればよい? 《労働争議》早期解決のためには、闘うべきか、妥協すべきか? 《囚人のジレンマ》黙秘を続けるべきか、共犯証言をすべきか?
元素からみた地球 その過去と未来のドラマ
元素からみた地球 その過去と未来のドラマ
著:島 誠
ブルーバックス
ゼロから無限へ
ゼロから無限へ
著:コンスタンス・レイド,訳:芹沢 正三
ブルーバックス
日常なにげなく使う数には、こんな面白い性質がひそんでいる 《インド人が発明したゼロ》0割る0の数学的意味は?奇妙な数ゼロを探って…… 《便利な2進法》ライプニッツの2進法はコンピュータの世界で見事に開花 《完全数の不思議》6の約数は1、2、3。それらをたせばやはり6。 《無限と矛盾》自然数も平方数も無限にあるなら、それらの個数は等しいのか? 《対数の底e》統計学・生物学・経済学などにも使われるeの物語