講談社学術文庫作品一覧

日米開戦への道 避戦への九つの選択肢 (下)
講談社学術文庫
南部仏印進駐から全面禁輸以後の日米交渉。 日中戦争の泥沼から抜け出せない中アメリカとの緊張が高まる。日米諒解案、独ソ戦勃発、仏印中立化提案など、局面を変えるチャンスはなぜ生かされなかったのか。

共産党宣言・共産主義の諸原理
講談社学術文庫
世の不均衡・不平等に抗するための不朽の書 人類全体の解放をめざした共産主義思想のエッセンス。二月革命に端を発したプロレタリアートの闘争を支え続けたマニフェストを、斯界の泰斗による全訳注で読む。

比較制度分析序説 経済システムの進化と多元性
講談社学術文庫
アングロ・アメリカン型の経済システムは本当に普遍的なのか? 多様なシステムの共存が経済利益を生むような「進化」とは? そして日本はどう変革すべきか? 企業組織から国際関係まで、ゲーム理論、情報理論等を駆使して「多様性の経済利益」を追究する新しい経済学=「比較制度分析」の考え方を第一人者がわかりやすく解説する、最適の入門書。(講談社学術文庫)
アメリカ型モデルは超えられるか?企業組織をどう変えるか?
「多様性の時代」の経済学入門
アングロ・アメリカン型の経済システムは本当に普遍的なのか?多様なシステムの共存が経済利益を生むような「進化」とは?そして日本はどう変革すべきか?企業組織から国際関係まで、ゲーム理論、情報理論等を駆使して「多様性の経済利益」を追究する新しい経済学=「比較制度分析」の考え方を第一人者がわかりやすく解説する、最適の入門書。

大王から天皇へ 日本の歴史03
講談社学術文庫
王から神への飛躍はいかにしてなされたのか なぜ天下を治める「大王」たちは朝鮮半島・大陸との貪欲な関係を持ったのか。仏教伝来、大化改新、壬申の乱……。試練が支配体制を強化し、「日本」が形成される

王権誕生 日本の歴史02
講談社学術文庫
弥生・古墳時代の実態と王権誕生の謎に迫る 稲作伝来、そして、ムラからクニ、国へ。巨大墳丘墓、銅鐸のマツリ、その役割と意味は何か。王権誕生へのダイナミックな歴史のうねり、列島最大のドラマを描く。

日米開戦への道 避戦への九つの選択肢 上
講談社学術文庫
勝算乏しき戦争になぜ突入していったのか? 拡大し泥沼化する日中戦争の中、汪兆銘政権の擁立を図り、三国同盟締結、南部仏印進駐へと政策展開する日本。アメリカとの対決回避の選択肢が次々と消されてゆく。

ちんちん千鳥のなく声は
講談社学術文庫
日本人は鳥の声をどのように聴いてきたか? 「父父」とスズメが呼べば「子かあ子かあ」とカラスが応え、ホトトギスは「時過ぎにけり」と鳴いていた――万葉集から童謡まで、日本語の豊かさを鳥声でたどる。

世界史再入門 歴史のながれと日本の位置を見直す
講談社学術文庫
西欧や中国など特定の地域に偏った歴史では、人類史の筋は見えてこない。日本の歴史も世界の動きに取り込み、普遍的な視点でとらえようと試みることで、教科書や全集ではつかむことのできなかった世界史の全体像が浮かび上がる。生産力発展の過程と生存・自由・平等を求める人々の努力で形作られた人類史を辿り、現代世界の課題を見つめ直す好著。(講談社学術文庫)
壮大な世界の歴史の流れを1冊でつかむ
西欧や中国など特定の地域に偏った歴史では、人類史の筋は見えてこない。日本の歴史も世界の動きに取り込み、普遍的な視点でとらえようと試みることで、教科書や全集ではつかむことのできなかった世界史の全体像が浮かび上がる。生産力発展の過程と生存・自由・平等を求める人々の努力で形作られた人類史を辿り、現代世界の課題を見つめ直す好著。
新しい世界史を構成するためには、西ヨーロッパとかアジアとか特定の地域を中心に世界史をみるのではなく、地域や時代をこえた普遍的な価値理念を視点とする必要がある。そういう視点がなければおよそ体系的な歴史把握は不可能なのであり、そして体系的な歴史把握なしには、いま私たちが世界史のどのような時点にたち、これからどのような方向へすすもうとしているのかを知ることもできないであろう。――<本書より>
※本書の原本は、1991年地歴社より刊行されました。なお、文庫化にあたり、第8章を加筆しました。

縄文の生活誌 日本の歴史01
講談社学術文庫
発掘で見えてきた列島の豊かさと知恵の結晶 後期旧石器時代人の遊動生活から縄文人の定住生活へ。自然の恵みとともに生きた古代人の生活、そして生と死を、最新の研究成果に基づき豊富な図版で平易に解説。

「日本」とは何か 日本の歴史00
講談社学術文庫
講談社版日本の歴史シリーズ待望の文庫化。 2000年月より刊行されたシリーズ26巻を学術文庫に収録。初巻は網野善彦氏が取り組んだ課題の集大成。この国のカタチを描ききり読書会に反響を呼んだ力作。

モーツァルト=翼を得た時間
講談社学術文庫
軽やかに飛翔する音楽の秘密、名演の聴き方 「休みなく、天衣無縫の遊動を続ける」音楽。そこに刻みこまれる「永遠」。なぜかくも素晴らしいのか。どう「再現」されるべきか。多彩で贅沢なモーツァルト論。

戦国の作法 村の紛争解決
講談社学術文庫
中世の村はひたすら明るかったのか。あるいは村の隅々にまで戦国大名の支配が浸透していたのか――実態は「自力」のさまざまな発動が織りなされる熟した社会であった。村同士の争い事の際の言葉戦いという挑戦の作法、暴力の回帰や反復を避けるための人質・わびごとの作法、また犯罪解決のための自検断の作法などを検証し、中世の村の実相に迫る。(講談社学術文庫)
村内部、村同士の紛争や事件解決の方法。 山争い、盗み、放火、殺人などの処理に用いられる自検断の作法。若衆を中心とした武装の態勢、おとなの判断による発動など、14~17世紀の村の実相に迫る。

十八史略
講談社学術文庫
神話伝説の時代から南宋滅亡までの中国の歴史を1冊に集約した『十八史略』。「臥薪嘗胆」「鶏鳴狗盗」「三顧の礼」など、そこには人生を生きる知恵が煌めいている。太公望、韓信、孫ピン、諸葛孔明、関羽をはじめ躍動する多彩な人物、飛び交う権謀術数、織りなされるさまざまな悲喜劇――。簡潔な記述で面白さ抜群、中国の歴史・文化理解のための必読書。(講談社学術文庫)
神話伝説の時代から南宋滅亡まで
歴史と叡智が凝縮した中国理解のための必読書
神話伝説の時代から南宋滅亡までの中国の歴史を1冊に集約した『十八史略』。「臥薪嘗胆」「鶏鳴狗盗」「三顧の礼」など、そこには人生を生きる知恵が煌めいている。太公望、韓信、孫ピン、諸葛孔明、関羽をはじめ躍動する多彩な人物、飛び交う権謀術数、織りなされるさまざまな悲喜劇――。簡潔な記述で面白さ抜群、中国の歴史・文化理解のための必読書。

本願寺
講談社学術文庫
日本史に大きな足跡を残す真宗本願寺の歴史 中世から時代を超え発展してきた教団。親鸞の跡目争い、大教団完成、信長との抗争、東西分裂等、社会・政治状況と絡まって展開してきた歴史を客観的に考察する。

「朱子語類」抄
講談社学術文庫
儒教・仏教・道教を統合した「新儒教」=朱子学。創始者朱熹(1130~1200)の発言を弟子が書き留めた『朱子語類』。巻1「理気」から巻140「詩」にいたる膨大な書は、万物の原理を求め、縦横無尽に哲学を展開する。理とは? 気とは? 「性即理」とは? 宇宙の一部である人間は、いかにして善をなしうるのか? 近世以降の東アジアを支配した思想を改めて読み直す。(講談社学術文庫)
中世より日本思想の背骨になった朱子学とは。儒教・仏教・道教を統合した「新儒教」=朱子学。宇宙から人間まで万物の原理を対象とする哲学とは? 理とは? 気とは? 礼とは? 善なる人間への道を示す。

隋唐世界帝国の形成
講談社学術文庫
中国中世社会はいかに「古代」を超克したか 後漢解体以後、三国時代、五胡十六国・南北朝を経て隋唐帝国の再統一に至るまで、五百年に及ぶ動乱の歴史のうねりを国家理念・文化と一体的に論じた画期的名著。

殉死の構造
講談社学術文庫
主君を追って死を選んだ武士の心情とは? 殉死は献身の道徳、忠誠心ゆえの行為だったのか。『阿部一族』の事件を契機に、近世武家社会の殉死者たちの行動を丹念に考証し、意外な殉死の本質を抉り出す。

芭蕉二つの顔 俗人と俳聖と
講談社学術文庫
芭蕉前半生の空白に切り込む画期的な論考。 俗世を捨て数珠を携えて奥の細道を旅する晩年の姿。対照的に、算勘の心得を武器に処世に長け、伊達を好んだ若き日の姿。青壮年時代、桃印・寿貞との関係に迫る。

トロイア戦争全史
講談社学術文庫
トロイア戦争の全貌を伝える144話の物語。壮大なギリシャ神話の一大要素、トロイア戦争を主題とするギリシャ、ラテンの古典作品は数多い。しかし、いずれもが戦争の一部を記すのみで、その全容を語るものはない。本書は、これら古典群の記述をジグソーパズルを組み上げるように綴り合わせ、発端から終焉に至るまで、戦争の推移と折々のエピソードを網羅して、その全貌を描いた物語である。(講談社学術文庫)
ギリシャ古典を基に綴るトロイア戦争の全貌。トロイア戦争を主題とする古典をあまた渉猟し、それらが断片的に記した要素を集合。エピソードを豊富にちりばめ、戦争の発端から終焉までを描く書き下ろし力作。

東アジア世界の歴史
講談社学術文庫
「東アジア」と呼ばれる世界・文化圏とは? 漢字文化、儒教、律令制、仏教、中国との冊封関係を指標として捉えられる諸地域。中国・朝鮮・日本・ベトナム・北方・西域が交錯する歴史のダイナミズムを概説。