講談社現代新書作品一覧

英語表現をみがく―動詞編
講談社現代新書
動詞こそ英語の心臓部(キーポイント)。頻出する基本16動詞(give make ……)生命力あふれる2語動詞(go on put out ……)微妙なトーンを作る助動詞(can must ……)など、動詞をその基本から理解し、英語感覚をみがく。
基本16動詞とは――「ベイシック英語」の動詞として提案されたのは次の16語である。come go put take give get make keep let do say see send be seem have。
名詞400語および形容詞150 語にくらべても、16という基本動詞の語数はきわめて限定されている。その理由としては、enter はcome in 、returnはcome back look はgive a lookのように「基本動詞+副詞」あるいは「基本動詞+名詞」でその代用ができるという事実があげられよう。さしあたって、ここに示されているような基本動詞を身につけておけば、最低限のコミケュニケーションは保証される。――本書より
インサイダー取引 証券市場と日本人
講談社現代新書
インサイダー取引をめぐる日米文化比較論。なぜ日本では内部者取引が処罰されないか?情報社会における企業倫理とは?日米の商取引の慣習や法意識の比較を通して、投資者保護はどうあるべきかを考える。
バルセロナ
講談社現代新書
自由と独立の風が吹く、地中海都市を訪ねて1888年万博から1992年オリンピックに至るカタルーニヤ・ルネサンスの道のり。ピカソ、ミロ、ダリ、ガウディやアナーキストたちを生んだ風土の魅力を探る

マンダラは何を語っているか
講談社現代新書
密教思想が説く「悟りの世界」「聖なる空間」の絢爛華麗なイメージ。マンダラに秘められたほとけの智慧に近づくことは、いかにして可能か。
空海の意図と演出――当時、密教を受け入れた一般の姿勢は、その「加持祈祷」にもっぱら期待するものであった。難解な教養を理解しようとするのは限られた知識階級のみで、朝廷も民衆も、空海に望んだのは祈祷による現世利益的効験であったろうことは、密教の性格からいって当然だった。即身成仏論の魅力も、そうした実地の効験と結びつかなければ大衆の心を惹きつけることは困難だったと考えられる。空海はこのことをよく知っていた。そのために、修法の場をいかに構成し、演出するかを、綿密に計画し、それを実現した。「秘密荘厳心」を具体的な実在として示すための密教儀式こそ、空海が肝胆を砕いて創り上げた造型の、劇的な綜合芸術なのである。――本書より

MBA―アメリカのビジネス・エリ-ト
講談社現代新書
アメリカのワールド・ビジネスを支配する若き経営専門家はいかに養成されるのか? 磨きぬかれたカリキュラム、苛酷なワーク・ロード、激論とびかう授業。ハーバード、ミシガンなど経営大学院の実態を詳細に紹介しつつ、21世紀のビジネス社会を展望する。
約束された将来――アメリカ社会では、大学を出てそのまま就職しても、先はせいぜい熱練セールスマンである。MBAを取得して大手企業に就職すれば、アメリカの平均世帯所得が三万ドルちょっとという状況のなかで、初任給でも五万ドルはもらえる。ましてや、トップ・テンのビジネス・スクールの卒業生ともなれば、ビジネス・パーソンとしての将来は約束されたも同様である。アイアコッカのように、年収何億円という世界も夢ではない。アメリカのビジネス界で力を発揮し、出世するためには、もはやMBAは必須の条件となっているのである。このようなアメリカにおけるMBAの存在は、わが国で近年よく知られるようになり、アメリカのビジネス・スクールへ入学する人たち、あるいは入学を希望する人たちも年々増加の傾向にある。――本書より
物見遊山と日本人
講談社現代新書
日本人の好奇心の源である物見遊山を解剖.桜に酔いしれる江戸庶民,お伊勢参りにブ-ム……日本人は季節に応じ,名所旧跡に事つけ,物見遊山をたのしんだ.エネルギ-の源である物見遊山を文化史的に解剖
SISは企業を変える
講談社現代新書
圧倒的競争優位をめざす<SIS>革命とはサ-ビスを差別化,仕入れ先から顧客までを囲い込んで市場を制する.デ-タベ-ス資源と通信ネットワ-クを活用する注目の経営戦略を実例をまじえつつ紹介.
女たちのアメリカ~フェミニズムは何を変えたか
講談社現代新書
女性革命が引き出した家族の変容をえがく.見えざる男性優位の壁に悩むス-パ-ウ-マンと女性兵士たち.家族へ回帰する新伝統主義と繁栄する「生殖産業」アメリカの家族と女性のルポから未来社会を考える
コナン・ドイル―ホ-ムズ・SF・心霊主義
講談社現代新書
ホ-ムズを生んだ唯物主義者の世紀末的変容医師として出発しながら,ベストセラ-探偵小説家として世に容れられたコナン・ドイル.意に染まぬ肩書を捨てるため心霊主義へと傾いていった彼の軌跡を追う.
ロビイスト―アメリカ政治を動かすもの
講談社現代新書
アメリカ政治を動かす代理人たちの実態は?ワシントン最大の産業であるロビイング.米国の中東政策を決定するイスラエルロビ-,経済摩擦をめぐる日米ロビイング合戦等,米国政治を影で動かす仕掛人の実態

脳はどこまでわかったか
講談社現代新書
人体最後の秘境。宇宙でもっとも複雑なシステム。脳研究は「こころ」の過程を考えるまでになった。概念の形成や思考は、いかになされるのか?長期記憶と短期記憶は、どうちがうのか?最先端の知見からやさしく解説する。
インテリアの近代
講談社現代新書
都市と建築の近代精神をインテリアに探る.壁を本で織り上げたような図書館.聴衆を照らす音楽堂の光天井.ガウディやオルタの住宅に見る「芸術空間に棲む」営為.ヨ-ロッパのモダンインテリアを訪ねる.

客家
講談社現代新書
辛亥革命はなぜ成功したのか? 共産党の長征はなぜ可能だったか? トウ小平、朱徳、葉剣英など、多くの革命家を生み、中国を支配する客家の「血のネットワーク」。太平天国からニクソン訪中、華南経済圏まで、宋代文化を現在に残す小数民俗に、もうひとつの中国史を読む。(講談社現代新書)
東洋のユダヤ・客家族から中国の政治を読む孫文,葉剣英、トウ小平、リークアンコー…。中国、東南アジアの政治を影から動かす少数民族・客家族。「中国人の中の中国人」と呼ばれる彼らのネットワークに迫る。

「気」の不思議
講談社現代新書
人体に秘められた不思議な力。大自然と宇宙を動かすミラクル・パワー。不可視の生命エネルギーとしての「気」の謎を、中国五千年の歴史のなかに渉猟する。
気功師の脳波の謎――ベテランの気功師が目をとじ、安静にした状態では、α波の振幅がきわめて小さい。それは一般の人にくらべて、2分の1以下であり、いわゆる脳死にちかい状態である。しかも気功師の場合、脳波の部分をトポグラフィでみると、α波は前頭部に多くあらわれているが、一般の人は後頭部にしかない。一般の人の前頭葉にα波がでれば、それはボケの前兆を意味している。気功師はもちろん脳死状態にあるわけでもなく、ボケがはじまっているわけでもないのだが、脳波の状態でみるかぎり、一般人とは大きく異なっていることがわかる。――本書より
日本ゴルフ列島
講談社現代新書
ゴルフ場ラッシュの実態と水・生態系の危機森林を食い荒し、きょうもふえ続けるゴルフ場.山は保水力を失い、1ヵ所年間2トンもの農薬で水も汚染される.人の暮らしと健康に危機が迫る列島の現状を検証.

はじめてのロシア語
講談社現代新書
ロシア語はハーモニックな言葉。発音や基本文法、実践会話のほか、体や無人称文も的確にアドバイス。ロシア語の本質がわかる入門決定版。
外交官 ネゴシエ-タ-の条件
講談社現代新書
「霞が関外交」を支える黒子たちのドラマ.外交の最前線現場で,外交官はどんな仕事をしているのか? 外交交渉は,どんなプロセスで展開するのか? 激変する国際環境の中で苦闘する日本外交の姿を描く.

ベ-スボ-ルと野球道―日米間の誤解を示す400の事実
講談社現代新書
似て非なるもの――ベースボールと野球。公園の芝生の上で楽しまれたベースボールが日本では人格練磨の苦行。深い溝に隔てられた日米の野球文化事情を微に入り細を穿って徹底比較。
クラブチームと球団――ベースボールでは、チームのなかで、プレイヤー、監督、コーチの順にエライと考えられているが、野球では、監督、コーチ、選手の順にエライと考えられている。さらにプロ野球では、監督よりも球団フロントの職員やオーナーのほうがエライと思われている。最近、ある日本の銀行が実施した子供に対する意識調査で、「大きくなったら何になりたい?」という問いに対して、(1)プロ野球選手、(2)会社の社長、(3)総理大臣、(4)サッカーの選手――につづいて、(5)プロ野球の監督という答えがあった。アメリカの子供たちが、ホームランを打てず、三振も奪えないような監督になりたいなどという答えを返すことは、まず考えられない。――本書より

宇宙論がわかる
講談社現代新書
宇宙はどのように始まり、この先どうなるのか。相対論の描く時空、素粒子論の語る宇宙創成、量子力学の説く「真空のゆらぎ」、ホーキングのいう「始めも終わりもない」とは? 宇宙論をやさしくじっくり解説。
宇宙は「真空のゆらぎ」か?――われわれは、古典的な厳密なエネルギーの保存則には、量子力学的な「抜け道」があることを知った。すなわち、ハイゼンベルクの不確定性原理は量子世界の現象に対して、きわめて短い時間内についてはエネルギーのゆらぎを認めるからである。たとえば先ほどの計算によれば、2×20×(-20)乗秒の間に限れば、陽子と反陽子のペアが仮の存在を許されるわけである。電子と反電子ならもっと長い時間存在できる。……真空はわれわれの常識では「何もない所」という意味だが、量子力学によってその概念は一変した。現代物理学においては、真空は決して「無」ではなく、仮想粒子とその反粒子が自発的な生成消滅を繰り返す激変の世界、まさにハルマゲドン(大決戦場)なのである。真空にこそ自然の謎が豊かに秘められている、といっても過言ではないほどである。――本書より
宝塚戦略 小林一三の都市文化論
講談社現代新書
宝塚歌劇で知られる小林一三の文化戦略とは企業発展のみならず,文化をも視角に入れた小林一三の思想と行動を描きながら,歌劇,イベント,デパ-ト,田園生活などセットにしたユニ-クな文化戦略を解剖.