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2014.12.26発売
高杉晋作の手紙
講談社学術文庫
幕末の長州藩を縦横に走り回った高杉晋作は、時代を大きく旋回させて惜し気もなく舞台から去って行った。享年二十九――。一方で晋作は、厖大な手紙や日記、詩歌草稿を残している。手紙の相手は父母をはじめ、吉田松陰、久坂玄瑞、桂小五郎(木戸孝允)、山県狂介(有朋)ら、多岐にわたる。その行間からは幕末を生きた人間の生の息吹が伝わってくる。(講談社学術文庫)
吉田松陰、久坂玄瑞、桂小五郎らに吐露した本音
迫り来る外国艦隊、奇兵隊結成、長州のゆくえ……
幕末を駆け抜けた息吹が生で伝わってくる書簡厳選100!
幕末の長州藩を縦横に走り回った高杉晋作は、時代を大きく旋回させて惜し気もなく舞台から去って行った。享年二十九――。一方で晋作は、厖大な手紙や日記、詩歌草稿を残している。手紙の相手は父母をはじめ、吉田松陰、久坂玄瑞、桂小五郎(木戸孝允)、山県狂介(有朋)ら、多岐にわたる。その行間からは幕末を生きた人間の生の息吹が伝わってくる。
選んだのは晋作の生涯を語るさい避けて通れない手紙、人柄をよく伝える手紙、時代を象徴する手紙など。とくに桂小五郎(木戸孝允)あては晋作の甘えが丸出しで、最も本音を語っていると思われるから大半を収めた。一方、ライバル視していた久坂玄瑞や山県狂介(有朋)あては、時に虚勢を張っているのが分かり面白い。あるいは晋作という人物の、やたらと治者としての誇りが高く、保守的でエリート意識が強い一面に驚かれる読者がいるかも知れない。――<「はじめに」より>

2014.12.26発売
認知症の「真実」
講談社現代新書
認知症医療の「闇」と「希望」を描いた衝撃作。介護業界のカリスマ 三好春樹氏が「認知症は国と医師が作り上げた虚構の病だった」と大絶賛。 ●家族や介護従事者が悲鳴をあげるアリセプトの副作用 ●専門医ですら知らないレビー小体型認知症の治療法 ●「廃人になる薬」を説明なしで処方する医者 ●薬に頼らない新しい医療や介護の取り組みが始まった! など、本書でしか読めない情報を多数満載
「認知症」はいまや中学生でも知っている言葉だが、実はその歴史はきわめて浅い。認知症という言葉が使われるようになったのは2004年。それまでに使われていた「痴呆」という言葉が差別的であるという理由から、厚生労働省は痴呆を認知症と言い替える決定した。しかし新たに定義された「認知症」はさまざまな意味で問題をはらんでいる。
漠然と「脳の病気である」という知識は普及しつつあるものの、医学的な定義が曖昧で、診断基準もきわめて曖昧で、治療法も確立していない。ひとくちに認知症といっても、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などがあり、その症状や治療法も大きく異なる。しかしながら、診断する医者側に認知症の知識が決定的に不足しており、誤った治療法により、症状を悪化させるケースが後を絶たない。とりわけ問題が多いのが精神科医で、病気扱いされる必要のないお年寄りまでが向精神薬などを使った過剰な薬物治療を受け、寝たきりや廃人同様になる悲劇がいたるところでおきている。
こうした被害に合わないためには、患者を介護する家族が認知症に対する正しい知識を持ち、診断能力のある医者を選択しなければならない。また、薬を使わずに落ち着かせてくれる介護現場を探し、プロの適切なケアを受けなければならない。しかしそれは、一般の読者にとって至難の業といえる。
そこで著者は、不幸にも無知な医者から塗炭の苦しみを舐めさせられた認知症の家族を幾人も取材し、陥りやすい医療過誤と、そこから逃れるにはどうすればいいかという貴重な証言を得た。また、認知症の薬害問題と闘う医療の専門家、介護の専門家の意見と実践も併せて紹介した。
本書は、誤った認知症医療に対する警告の書であると同時に、正しく認知症と向き合う途を示す希望の書である。

2014.12.26発売
はやぶさ2の真実 どうなる日本の宇宙探査
講談社現代新書
打ち上げが間近に迫った「はやぶさ2」。初代はやぶさは、数々の困難を乗りえて、無事地球に帰還し、多くの日本人の心を揺さぶった。国民の熱狂的な支持を受けて、後継プロジェクト「はやぶさ2」も順調に進むはずだったが、その歩みは難渋を重ね、なかなか必要な予算が付かず、2012年にはあわや計画中止になる局面もあった。はやぶさ2の冒険は、探査機を打ち上げる前から始まっていたのである
打ち上げが間近に迫った「はやぶさ2」。初代はやぶさは、数々の困難を乗りえて、無事地球に帰還し、多くの日本人の心を揺さぶった。
国民の熱狂的な支持を受けて、後継プロジェクト「はやぶさ2」も順調に進むはずだった。しかし、はやぶさ2の歩みは難渋した。なかなか必要な予算が付かず、2012年にはあわや計画中止かと思われたこともあった。
なんとか予算はついたものの、日本の宇宙開発を取り巻く環境はきわめて厳しい。現在、はやぶさ2は、日本で正式に予算がついて動いている唯一の宇宙探査計画だ。今後のプロジェクトに弾みをつけるために、はやぶさ2の成功は必須である。
本書で、宇宙探査の系譜をたどりながら、はやぶさ2プロジェクトの全貌と日本の宇宙開発をとりまく状勢を解説する。
堀江貴文(ホリエモン)絶賛
「はやぶさ本の最高傑作!宇宙探査への国家的無策のために、はやぶさ2の大冒険は地上から始まっていたのだった!(涙)」

2014.12.26発売
闘うための哲学書
講談社現代新書
プラトン、アリストテレス、デカルト、ルソー、ヘーゲル、ウェーバー、ハイデッガー、アーレント、サルトル、ストロース、ロールズ、福澤諭吉、西田幾多郎……。古今東西の古典をどう読むか。1970年生まれの行動する哲学者ふたりが、22冊の古典を前に、そのおもしろさ、奥深さを語り尽くす。知的興奮必至の知の入門書。
古典とは、頭を鍛え、人間社会を学ぶ最強の教材だ!
哲学とは、ものごとの本質を言葉を使って探究する学問である。
だから哲学者とは「言葉の職人」である。
そのなかでも歴史に残る職人たちの仕事が、
いまの私たちでも読むことができる「古典」である。
哲学史を紐解くとは、こうした職人たちの仕事を追体験し、
それによって私たちの言葉に磨きをかけることにほかならない。
プラトン、アリストテレス、デカルト、ルソー、ヘーゲル、ウェーバー、
ハイデッガー、アーレント、サルトル、ストロース、ロールズ、
福澤諭吉、西田幾多郎……。
古今東西の古典をどう読むか。
1970年生まれの行動する哲学者ふたりが、
22冊の古典を前に、そのおもしろさ、奥深さを語り尽くす。
知的興奮必至の知の入門書。

2014.12.26発売
昭和陸軍全史 2 日中戦争
講談社現代新書
日本を破滅へと導くことになった陸軍の独断専行という事態はなぜおこったのか?彼らはいかなる思想の元に行動していたのか?日本陸軍という日本の歴史上、特異な性質を持った組織がいかに形成され、そしてついには日本を敗戦という破滅に引きずり込みながら自らも崩壊に至ったかのプロセスを描く3部作の第2巻。統制派と皇道派の抗争と統制派の勝利、勝利を得た統制派の指導の下、日本が泥沼の日中戦争へと突入する過程を描く。

2014.12.26発売
オリーブの罠
講談社現代新書
『オリーブ』とは「モテの戦場」からの解放だった――女子高生時代から『オリーブ』愛読者であり執筆者でもあった著者が、少女達を夢中にさせ、その人生観にも影響を与えた伝説の雑誌を振り返る。大人になった今だからわかること――「オリーブの罠」とは何だったのか。(講談社現代新書)
『オリーブ』とは「モテの戦場」からの解放だった――
女子高生時代から『オリーブ』愛読者であり執筆者でもあった著者が、
少女達を夢中にさせ、その人生観にも影響を与えた伝説の雑誌を振り返る。
大人になった今だからわかること――「オリーブの罠」とは何だったのか。
マーガレット酒井先生復活! 「元オリーブ少女&少年の面接時間」全4回を収録
<本書の内容>
序章 『オリーブ』誕生
第一章 オリーブ伝説の始まり
1 一九八三年の大転換 2 ターゲットは女子高生
第二章 リセエンヌ登場
1 オリーブ少女とツッパリ少女 2 リセエンヌ宣言
第三章 『オリーブ』と格差社会
1 付属校カルチャー 2 八〇年代の格差 3 アイコン、栗尾美恵子さん
第四章 『オリーブ』とファッション
1 おしゃれ中毒 2 コスプレおめかし
第五章 オリーブ少女の恋愛能力
1 非モテの源流『アンアン』 2「聖少女」願望 3 オリーブ少女の男女交際
第六章 オリーブ少女の未来=現在
1 『オリーブ』の教え 2 オリーブ少女の職業観 3 オリーブチルドレン
終章 オリーブの罠

2014.12.26発売
レジェンド! 葛西紀明選手と下川ジャンプ少年団ものがたり
葛西選手が傷だらけのメダルに込めた思いは? お年玉ももらえないほど貧しかった少年時代って? 「小さな葛西たち」の強さの秘密は?ソチ五輪で2個のメダルを獲得した、スキージャンプ・葛西紀明選手の人生と、葛西選手を育んだ下川ジャンプ少年団の子どもたちを描いた、感動のスポーツノンフィクションです。偉大なアスリートと少年少女たちの奮闘を読めば、夢に向かって頑張ることの大切さが伝わってきます。
葛西選手が傷だらけのメダルに込めた思いは? お年玉ももらえないほど貧しかった少年時代って? 「小さな葛西たち」の強さの秘密は?
ソチ五輪で2個のメダルを獲得した、スキージャンプ・葛西紀明選手の人生と、葛西選手を育んだ下川ジャンプ少年団の子どもたちを描いた、感動のスポーツノンフィクションです。偉大なアスリートと少年少女たちの奮闘を読めば、夢に向かって頑張ることの大切さが伝わってきます。

2014.12.26発売
100歳の幸福論。 ひとりで楽しく暮らす、5つの秘訣
講談社+α文庫
2014年9月1日に100歳を迎え、ますます多忙なフォトジャーナリストとして、睡眠不足が続くこともしばしば。「気がついたら100歳ということですけど、まだ欲張って、仕事をしたいと思っております」──そのひとりで自由な“バラ色の人生”とは? 日々どんなことを実践しているの? どんなものを食べているの? 衣食住、30歳若く見えるワザまで、健康長寿の秘訣が満載!
「人生に『もう遅い』はありません」
2014年9月1日に100歳を迎え、ますます多忙なフォトジャーナリストとして、
睡眠不足が続くこともしばしば。
「70代くらいから、駆け足みたいにカレンダーがどんどんなくなっていって、
気がついたら100歳ということですけど、まだ欲張って、仕事をしたいと思っております」
──世界一忙しい現役100歳、そのひとりで自由な“バラ色の人生”の暮らしぶりとは?
日々、どんなことを実践しているの? どんなものを食べているの?
健康の秘訣はもちろん、衣食住、30歳若く見えるワザまで、現役長寿の秘訣が満載!
100歳になった近況を加え、高齢者でも読みやすい文庫に。

2014.12.26発売
決定版 小林カツ代の毎日おかず
創刊!健康料理本
調理以前の料理の常識が満載!
かんたんで、めちゃうま!
みんなが好きな家庭料理が大集合!
カツ代流早技!で驚くかんたんさ!
プロセス写真で、コツがよくわかる
ジャンル別で、毎日使いやすい!大きくて見やすい文字
今さら人に聞けない料理の基本のキがわかる!

2014.12.26発売
50歳を超えたらもう年をとらない46の法則 「新しい大人」という50+世代はビジネスの宝庫
講談社+α新書
シニアの多くは「自分だけは年をとらない」と思っている。だが、それは見た目の若さ」「考えの柔軟さ」「肉体のメンテナンス」など、前向きなことにつながっていることを、これまでの研究所での調査をもとに示していく。そして、ポジティブシンキングの実践を具体的な方法を挙げながら伝授し、これからはシニアではなく「新しい大人」が社会に影響を与える時代が来ると予測する、多くの世代に「明るい未来」を示す一冊。
博報堂に「エルダー(団塊以降の中高年)」を研究して14年のスペシャリストがいる。「新しい大人文化研究所」というラボを社内に作って、その所長を務めている坂本節郎氏だ。
アベノミクスで景気がよくなり、あらためて定年しても元気で時間と金を持っている世代が注目されていて、阪本所長もテレビや新聞・雑誌にコメントを求められることが昨年末から急激に増えたそう。
この世代を研究して分かったのは多くの人は「自分だけは年をとらない」と思っていること。だから「シニア、中高年」と聞いても自分のことだと思わない。
しかし、それは決して悪いことではなく、「見た目の若さ」「考えの柔軟さ」「肉体のメンテナンス」など、前向きなことにつながっていることを、これまでの研究所での調査をもとに示していく。
そして、そのポジティブシンキングの実践を具体的な方法を挙げながら伝授し、「若いことがプラスで、年をとることはマイナス」という時代は、もう終わり、これからはシニアではなく「新しい大人」が社会に影響を与える時代が来ると予測する、多くの世代にとって「明るい未来」を示す一冊です。

2014.12.26発売
会社が正論すぎて、働きたくなくなる 心折れた会社と一緒に潰れるな
講談社+α新書
もし会社で、上の発言が“正論”ばかりで、簡単に異も唱えられず、かえって「自分が悪い」と追い詰められてしまいがちだったら、その会社自体の心が折れている可能性大。そしてそんな会社がいま日本に多いことをカリスマ転職エージェントの著者は発見。そこで、転職希望者を多数内定に導いてきた実績をもつ著者が、これからの時代どのような働き方をすればいいのか、自分の価値を高める「新しい働き方」を提案しています。
「上は数字ばかり見ているから」「俺たちいったいどこに行くんだろうね」「変わればいいってもんじゃないのに」
こんな会話を同僚と交わしたことはありませんか?
また会議で上司から、効果効率を上げろと、「そもそもこの提案にどんなメリットがあるの?」「できない話はいいから、いつまでに何ができるかを考えよう」などと、息が詰まるような切り替えしがあったりしませんか?
もし会社で、上の発言が“正論”ばかりで、簡単に異も唱えられず、かえって「自分が悪い」と追い詰められてしまいがちだったら、その会社自体の心が折れている可能性大。
会社は今大なり小なり、国際的な競争にさらされてこれまでのやり方が通用せず、長い不況が響いて会社の体力が不安だらけ、ということ。
そのため、社員の幸せを無視した、「変革しなければ!」という“正論”のもと、社員の心が折れてしまうはめになっている現状に、カリスマ転職エージェントの著者は気づいたのです。
そこで、社員が会社と一緒に潰れないよう本書を著したのです。
さらに、30年にわたり転職希望者を多数内定に導いてきた実績をもつ著者が、これからの時代どのような働き方をすればいいのか、自分の価値を高める「新しい働き方」を提案しています。

2014.12.26発売
泣いちゃいそうだよ《高校生編》花束 緑山女学院文芸部
YA!ENTERTAINMENT
蘭、ミモザ、向日葵、小菊。椿、桃。新しく入ったれんげと杏。そして、桜沢さん! 文芸部のみんなを主人公にした短編集+部誌をお届けします。*強い風にも冷たい雨にも灼熱の太陽にも凍える寒さにも負けないで太陽も風も雨も喜びも悲しみも怒りも涙もすべて養分にしてさあこの花園で咲き誇れ女の子たち!
蘭、ミモザ、向日葵、小菊。椿、桃。新しく入ったれんげと杏。そして、桜沢さん! 文芸部のみんなを主人公にした短編集+部誌をお届けします。
*
強い風にも
冷たい雨にも
灼熱の太陽にも
凍える寒さにも
負けないで
太陽も
風も
雨も
喜びも
悲しみも
怒りも
波も
すべて養分にして
さあ
この花園で
咲き誇れ
女の子たち!

2014.12.26発売
海洋帝国興隆史 ヨーロッパ・海・近代世界システム
講談社選書メチエ
近代黎明期、困難な海上ルートを通じて、世界へと乗り出したヨーロッパ諸国が築いた海洋帝国。ポルトガル海洋帝国が形成した異文化間交易ネットワーク。商業資本主義の時代、海運国家として繁栄を謳歌したオランダ。イギリスの電信網が生んだ世界の一体化――。ウォーラーステインの「近代世界システム」を海と商人の視点から捉え直し、ヨーロッパによる世界支配の本質に迫る。
近代黎明期、困難な海上ルートを通じて、世界へと乗り出したヨーロッパ諸国が築いた海洋帝国。ポルトガル海洋帝国が形成した異文化間交易のネットワーク。商業資本主義の時代、海運国家として繁栄を謳歌したオランダ。イギリスの電信網が生んだ世界の一体化――。
ウォーラーステインの「近代世界システム」を海と商人の視点から捉え直し、ヨーロッパによる世界支配の本質に迫る。まったく新しい海事史(Maritime History)入門。

2014.12.26発売
森女と一休
本書は、一休が最晩年の10年間を同棲した盲目の女琵琶師・森女との物語が中心です。足利義政の時代の虚構に満ちた仏教界を嫌悪し、常識に囚われない「禅の神髄」を示そうと肉と魚を喰らい、酒をあおり、遊郭に出入りした一休が、77歳で森女と出会うことで、なぜ変わったのか。80歳で大徳寺の住職となり、応仁の乱で焼けた伽藍を復興。森女との交情のうちに一休が見出した「人の道」「無我無欲の境地」を描きます。
室町時代に登場した一休禅師(1394~1481)は「頓智の一休さん」として子供にも知られていますが、彼の実像は、そんな「愉快なお坊さん」からほど遠いものでした。
北朝最後の天皇・後小松帝の落胤として生まれ、南朝出身の母と嵯峨野の民家で息を潜めて暮らします。6歳で身の安全のために出家させられますが、一度は自殺を試みます。近江の堅田にいた華叟(かそう)という厳しい禅師に出会い、年老いた師に献身的に仕えます。しかし、華叟が亡くなると一転「風狂の人」となり、堺に移って放蕩のかぎりを尽くします。
当時の禅宗は室町幕府の庇護を受け、僧侶が漢詩の巧拙を競いあう貴族的なサロンと化していました。一休は虚構に満ちた仏教界に嫌悪を抱き、足利義政と日野富子の幕政を批判します。常識に囚われない自由滑脱の禅の神髄を身をもって示そうと、あえて肉と魚を喰らい、酒をあおり、男色を貪り、遊郭に出入りし、町の娘に子供を産ませたりしました。破戒のかぎりを尽くしましたが、晩年10年間は「森女」という40歳以上も若い盲目の女芸人と同棲しました。
本書は、この森女と一休の物語が中心となります。
森女と出会ってからの一休は、それまでの権威を敵視するような過激さが消え、優しさを見せます。80歳で大徳寺(臨済宗大本山)の住職となり、乱で焼けた伽藍を復興します。森女との交情のうちに人の道を見出し、真に無我無欲の境地を味わったのです。
「仏界入りやすく、魔界入りがたし」という一休の言葉があります。型通りの修行をして得る悟りなど使い物にならず、己のうちに潜む魔性に触れた時こそ、本物の悟りが開けてくる。自らの体験からそう理解したのです。そして、応仁の乱後の日本人の精神を復興し、文化人としても能、茶の湯、俳句の原型を創造するという偉業をなしました。大陸由来ではない、自然と一体となった日本独自の文化は、一休から始まるのです。
一休の魅力は人生と思想が一致し、その生涯を知るほどに味わいが深くなる点。天皇・庶民どちらとも親しく交流し、悪を憎まず偽善を憎み、戦乱の世にひと筋の光を示した一休の愛を描きます。

2014.12.26発売
TV大人の視聴
ドラマ、バラエティ、情報番組に深夜番組まで。TVが好きすぎて、主要なテレビ番組をほぼ視聴する著者が目撃した、意外な「事件」や、画面からにじむ「モヤモヤ&イライラ」「快感」を徹底分析。俳優、女優、タレント、政治家、アイドル、有名人から一般人まで、話題の「人」から見えてくる、日本の空気とは? 大人ならではの“TV鑑賞のツボ”がわかる1冊!
めまぐるしく変わるこの世の中で、つねに世相と寄り添って情報を送り続ける、テレビ業界。
そこで、主要なテレビ番組をほぼすべて視聴する著者が、俳優、女優、タレント、アイドル、政治家、噺家、有名人から一般人まで、TVを彩る「人」たちから、各種番組を大分析。大人ならではの「視聴のツボ」を、独特なイラストつきで辛口解説します!

2014.12.26発売
仮面の改革派・渡辺喜美
政策秘書が間近で見た、渡辺喜美の迷走と、みんなの党分裂の一部始終。「政策の党」はなぜ、かくも無残に崩壊したのか?
地下の駐車場の車に向かう直前、渡辺代表は「みんなの党の修正案は?」と私に聞かれました。自分用と代表用2部しかない旨答えると、「(これから安倍総理に直接説明するのだから)段取り悪いな」と言って、足早に車に向かわれました。酒食を共にする場で、まさかこのような重要法案に対する修正案を説明するなど誰が想像するでしょう。――(本文より)
【本書の構成】
1 政策担当秘書とは?
2 渡辺代表との出会い 2012年9月11日
3 衆議院議員選挙 2012年12月16日
4 着任 2013年1月8日
5 1回目の代表質問 2013年1月31日
6 2回目の代表質問 2013年3月5日
7 予算委員会 2013年4月2日
8 党首討論 2013年4月17日
9 日本維新の会との協力関係の解消 2013年5月21日
10 東京都議会議員選挙 2013年6月23日
11 参議院議員選挙 2013年7月21日
12 8月の政変その1 江田幹事長解任 2013年8月7日
13 8月の政変その2 柿沢議員の追放 2013年8月23日
14 政党ブロック構想 2013年8月~9月
15 特定秘密保護法案を巡る攻防 2013年10月~12月
16 分裂 2013年12月9日
17 解職 2013年12月9日

2014.12.26発売
自分をリセットして、願いを叶える! 「引き寄せ」練習帖 奇跡を実感する!
講談社の実用書
「引き寄せ」の達人が伝授する、叶えたいことを叶える自分になるための最強のワークブック。読んで、感じて、体を動かして願いは叶う

2014.12.26発売
なぜなら雨が降ったから
文芸(単行本)
野崎は高校を卒業して一人暮らしを始めた。ある雨の日「Yuregi Detective Office」と看板がある部屋の前で、女の人が一人で煙草を吸っていた。「あの、もしかしてここの事務所の方ですか」「そうよ」「探偵さん……ということですか?」「そうなるわね」「すごいですねえ。あの。探偵さんってことは、推理とか、するんですか?」「まあね。あなた、もしかして最近、新しく靴を買ったんじゃない?」
野崎は高校を卒業し、アパートの三〇一号室で一人暮らしを始めた。ある雨の日、「Yuregi Detective Office」と看板がかけられた二〇二号室の前で女の人が一人で煙草を吸っていた。
〈探偵さんか? それとも、依頼人さん?〉
野崎はつい一言、
「あの、もしかしてここの事務所の方ですか」
と尋ねた。
「そうよ」
「探偵さん……ということですか?」
「そうなるわね」
「すごいですねえ」
何がすごいのかは分からないが、珍しい職業というものは、その存在だけで何やらすごいように思えるものだ。
「あの。探偵さんってことは、推理とか、するんですか?」
野崎は、冗談めいた質問を投げた。探偵ってどんなお仕事なんですか、という質問でもよかった。少々掘りさげたかったのである。
問いを受けた彼女は、煙をくゆらせつつ、答えた。
「まあね」
そして、なんでもない調子でつけ加えた。
「あなた、もしかして最近、新しく靴を買ったんじゃない?」
なんとゆかしき“ホームズ流!”
かくして大学生の野崎と、雨女探偵・揺木茶々子(ゆれぎちゃちゃこ)の探偵活動がはじまる。
読むと中毒になるモリカワミステリ、どうぞご堪能あれ。

2014.12.26発売
おまえの手を汚せ
ビジネスマン作家、驚愕のデビュー作!本社上層部の事なかれ主義でダメになる組織を、二人のウルフが変えていく!主人公は二人の男――。一人は総合商社のエネルギー事業本部課長。もう一人は日本最大自動車メーカーのインド工場の副工場長。「俺たちで必ず日本を変える」と約束し合った彼らの活躍は、社内で異端視され、多くの摩擦を引き起こすが、東日本大震災の後、俄然注目を浴びる。
ビジネスマン作家、驚愕のデビュー作!
現役商社マンが書いたビッグビジネス内幕小説。本社上層部の事なかれ主義でダメになる組織を、二人のウルフが変えていく!
主人公は二人の男――。
一人は総合商社のエネルギー事業本部課長。強欲な資源大国ロシアと命を削る交渉を行い、モザンビークで天然ガス田採掘が成功するまで孤独な生活を強いられる。もう一人は日本最大自動車メーカーのインド工場の副工場長。グローバル化戦略のため本社が新興国での現地生産に突き進む中、たった一人で「ケイレツ」にこだわる。
「俺たちで必ず日本を変える」と約束し合った彼らの活躍は、社内で異端視され、多くの摩擦を引き起こすが、東日本大震災の後、俄然注目を浴びる――。
現役商社マンしか書けないリアリティ。あふれる臨場感。読者の胸を熱くする長編小説!

2014.12.26発売
大城智之の美人ネイル150 ルールBOOK
講談社の実用書
スワロフスキーの3Dデザインで世界的に有名なカリスマネイルデザイナー・大城智之の全技術を150のデザインルールとして初公開!
スワロフスキーの3Dデザインで世界的に有名なカリスマネイルデザイナー・大城智之の全技術を「1色のルール」「2素材のルール」「3技術のルール」「4シーンのルール」にわけ150のデザインルールとして初公開!
特に彼の大きな特技である「3Dスワロ」の技法と「グレージュ」の色作り理論は丁寧にプロセスを見せて解説。セルフ派が見て真似をすることも、サロン技術者がネタ本として参考にすることも出来る「ネイルラバー必携」の書。
ネイル技術者としての基本スキルの高さに加え、俗に業界で「大城置き」と呼ばれるスワロフスキーをつかった印象的な3Dデザインを始め、極限までシンプルでありながら強く印象に残る「理系的デザイン力」が世界のビューティースペシャリストから高い評価を得ており、先頃スワロフスキー社のワールドアンバサダーに選出された。
彼が主宰する、完全予約制のプライベートネイルサロンCrystal DeviLには、モデル・キャスター・アナウンサー・有名企業のキャリア女性や日本のセレブリティなども頻繁に出入りする。