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記憶の中の殺人
1995.10.03発売
記憶の中の殺人
著:内田 康夫
文芸(単行本)
27年前の軽井沢──。少年、浅見光彦に何があったのか!? 内田家の墓の隣に墓地を構える一族の当主の密室殺人事件。その事件の糸を手繰りよせるうちに、浅見の喪われた記憶が甦る。 内田家の墓前に供えられた心当たりのない花。不審に思うセンセだが、浅見は隣の財田家から移しかえられたものと推理した。ところが、その約1カ月後、財田家の当主であるゼット精工社長・財田啓伍氏が何者かに殺された。奇妙なことに現場のテーブルにあったコーヒーカップから検出されたのは、3年前に自殺した財田氏の長女・芙美子の指紋だった──。名探偵・浅見光彦と軽井沢のセンセが、殺人事件の謎を追う!
総門谷R(小町変妖篇)
1995.10.03発売
総門谷R(小町変妖篇)
著:高橋 克彦
文芸(単行本)
空前の超伝奇最高潮! あの高野山での死闘から7年──アキラ、久遠、空海の3人が力強く甦った!鵺(ぬえ)篇からの宿敵、半人半獣の美女・シバとの対決が迫る! 早池峰の地下の冥界の王・総門は、怨魔王として、地上世界の征服を目指す。彼の操る厩戸・役小角・ネロ・シバたち怨魔と、時空を超えたはてしない死闘を続けるアキラ、久遠、空海。3人は、第2部・鵺篇で炎につつまれ灰となった──。7年の後、僧たちの読経の声のなかで、アキラたちはふたたび地上へと甦ってくる!そして──新たなる壮絶な闘いが待つ地へと赴くのであった。パワーアップでますます目が離せない、急展開の第3部!
亀田大隅
1995.10.03発売
亀田大隅
著:高橋 直樹
文芸(単行本)
今、最も期待される新鋭の時代小説中編集。“一代の武辺者”亀田大隅の生涯。江戸開府百年、元禄の世の侍、小林平八郎の士道とは?武家時代の捨て石となった頼政。時代は変わっても一本流れる侍の生き方。
仏教伝来
1995.10.03発売
仏教伝来
著:鎌田 茂雄
ダイナミックに語る東アジア仏教東漸の歴史インドに興り、多くの求法僧によって中国から朝鮮、日本へと伝えられた仏教。仏教史研究の権威が、中国、朝鮮の実地踏査をふまえて、仏教伝播の歴史を説く力作。
すっころび仙人の人生論
1995.10.03発売
すっころび仙人の人生論
著:鈴木 清順
役者としても活躍する監督の自伝的エッセイ「肉体の門」「ツィゴイネルワイゼン」「夢二」などで人気の高い“幻の監督”が「男らしさ」「美人の条件」「わが遍歴」「かっこよい死に方」などを綴る。
堕落
1995.10.03発売
堕落
著:高橋 和巳,解説:川西 政明
講談社文芸文庫
〈満州〉国建設に青春を賭けた主人公青木隆造。敗戦後、福祉事業団兼愛園の園長となり混血児の世話をしている。その業績が表彰された時、彼は崩壊した。仮面に封じ込めた自己の内部に蟠る「見極めがたい曠野のイメージ」と「喪った時間の痛み」とが「隠微な軋み音」を響かせ解かれてゆく。1960年代を代表する作家高橋和巳晩年の傑作。
評伝高橋和巳
1995.10.03発売
評伝高橋和巳
著:川西 政明,解説:秋山 駿
講談社文芸文庫
今、なぜ高橋和巳なのか。三島由紀夫とともにその早い死が、文学が持っていた深甚な発信力を失う時期に重なる。戦後派文学の継承者として出発し、文学・思想の全てを闘い、闘いすぎて早逝した高橋に、最も深く親近した立場から、その高橋の生涯、その文学・思想を鮮かに追尋した力篇。評論家川西政明の誕生を明確に刻した力作評伝。
日本文壇史6 明治思潮の転換期
1995.10.03発売
日本文壇史6 明治思潮の転換期
著:伊藤 整,解説:小島 信夫
講談社文芸文庫
明治34年、「文壇照魔鏡」事件と『みだれ髪』への文壇人の誹謗非難は、逆に、新しいロマンティシズムの拠点「明星」を決定づけ、寛・晶子・有明・泣菫らの新風は詩歌時代を創った。諭吉・兆民ら明治初年来の指導者たちが逝き、鴎外・逍遙は文壇から遠退き、低迷した思想文化界に、新しい変化が兆す。明治35年、上田敏「芸苑」創刊、ゾライズムによる天外、花袋らが台頭。臨場感溢れる“明治文壇史”決定版。
春・花の下
1995.10.03発売
春・花の下
著:竹西 寛子,解説:荒川 洋治
講談社文芸文庫
理性と感情がみごとに調和した、清澄な文体でつづる傑作短篇集。巡る春に託して老女の家へのこだわりを描く「春」、死別したはずの母親についての怖ろしい疑惑が湧き上る「花の下」、娘を中心として家族全体で死にゆく母を看とる「去年の梅」の他、「ありてなければ」「迎え火」「夜の明けるまで」「春過ぎて」「市」「降ってきた鳥」「湖」の秀作10篇を収録した。 理性と感情がみごとに調和した、清澄な文体でつづる傑作短篇集。巡る春に託して老女の家へのこだわりを描く「春」、死別したはずの母親についての怖ろしい疑惑が湧き上る「花の下」、娘を中心として家族全体で死にゆく母を看とる「去年の梅」の他、「ありてなければ」「迎え火」「夜の明けるまで」「春過ぎて」「市」「降ってきた鳥」「湖」の10篇を収録した。
電子あり
1996年東京うまいもの屋700
1995.10.03発売
1996年東京うまいもの屋700
編:週刊現代編集部
「新しい歴史学」とは何か
1995.10.03発売
「新しい歴史学」とは何か
著:福井 憲彦
講談社学術文庫
19世紀後半からフランス歴史学界の主流を占めた実証主義に対して、アンチ・テーゼとして登場したアナール派。その主張は、限定した学問体系を別個に打ちたてることではなく、逆に歴史を狭い専門領域の囲いから解放することであった。歴史における時間と空間の多層性を認識の前提にして、「フォークロア」や「死と生」「都市空間」など多様な領域をとりあげ、歴史学を人間諸科学の総体として捉えた好著。
俳句 百年の問い
1995.10.03発売
俳句 百年の問い
編:夏石 番矢,解説:夏石 番矢
講談社学術文庫
俳句は、正岡子規以来、100年間にわたって、ときに静謐、ときに華麗、かつダイナミックに花開いてきた。日本語の輝くエッセンスとして、国の内外を問わず、老若男女をとらえつづけてきた俳句の魅力とは何か。俳人はもとより、小説家が、科学者が、そして、イギリス・フランス人が、多面体として俳句の謎に鋭いメスをふるった成果が、この1冊に集結!注目の32人が肉迫した画期的な俳論集。
科学革命の歴史構造(下)
1995.10.03発売
科学革命の歴史構造(下)
著:佐々木 力
講談社学術文庫
本下巻では、19世紀のドイツの大学における科学のスタイル形成や、現代数学の理論的概念が世界観上の対立をも孕んで形づくられたこと、更にロシアにおける歪曲の歴史的経緯にもふれながらマルクス主義の科学理論について論じる。現代科学を総合的に捉えなおすには、数学や科学の内容に歴史的に通じることが必要であり、現代数学などの学問分野の理解には、歴史的アプローチが必須と説く意欲作。
科学革命の歴史構造(上)
1995.10.03発売
科学革命の歴史構造(上)
著:佐々木 力
講談社学術文庫
科学は連続的に形成・発展するものでなく、理論が急速に変革される〈科学革命〉の時代をもつ。本書ではこの視座から、科学史研究における全体史的方法について説き起こし、17世紀の危機と科学革命の様子や、近代科学形成の主役の1人、ガリレオ・ガリレイらの知的営為の結晶化を歴史的に論じ、更にフランス革命前後の科学思想について論及する。近代科学の発展の歴史構造を説く刮目の書(全2巻)。
ドイツ・ユダヤ精神史
1995.10.03発売
ドイツ・ユダヤ精神史
著:山下 肇,解説:徳永 恂
講談社学術文庫
フロイト、マルクス、アインシュタインに代表されるユダヤ系知識人の創造力の根源は何か。また十字軍からホロコーストに至る迫害の連続に耐えて再生する生命力の秘密とは?本書は、哲学者、音楽家を輩出したメンデルスゾーン一族や詩人ハイネなどをとりあげ、ドイツ・ユダヤ人への憎悪の歴史と彼らの知識階層などへの社会的進出を多方面に追究。日本のユダヤ研究に先鞭をつけた必読の書である。
かわいいどうぶつ
1995.10.02発売
かわいいどうぶつ
編:講談社,監:今泉 忠明(富士自然動物園協会)
講談社の絵本
心理分析官
1995.10.02発売
心理分析官
著:和田 はつ子
講談社ノベルス
1年半に及ぶFBIの研修を終えつつあった警視庁専属心理分析官・加山知子に突然の帰国命令が届く。迷宮入りしそうな殺人事件の捜査協力のためである。知子は、殺害現場を見ていないという、心理分析(プロファイリング)にとって致命的ともいえる弱点を抱えながらも、粘り強い捜査と執念でとんでもない怪物の正体をつきとめる!
面一本
1995.09.28発売
面一本
著:出久根 達郎
文芸(単行本)
ユーモラスに描く古本屋の若女将の奮闘記。 マネーゲームに狂奔したあの時代、地上げ屋にも、古本を投機の対象にするバブル紳士にも、万引青年にも負けず……。三世代同居を古書店を舞台に描く長編家庭小説
神の告発
1995.09.28発売
神の告発
著:幸村 真
講談社ノベルス
禁断の脳改造を暴く、戦慄の近未来医学小説国立東京医大病院に脳幹出血で入院した患者が手術しても救命は難しいと判断された時、すべては始まった――。造物主の領域ともいえる脳改造計画。今秋の話題作。
七回死んだ男
1995.09.28発売
七回死んだ男
著:西澤 保彦
講談社ノベルス
幾度も繰り返される殺人。殺されるのはいつも渕上零治郎(ふちがみれいじろう)!? それは、現実の出来事!! だが、それを認識できるのは孫の久太郎だけ。時間の“反復落とし穴”に嵌まり込んだ久太郎が、祖父の命を救うべく孤軍奮闘するが……。奇想な時間の不条理を緻密な構成で第一級のミステリに描き上げた、著者会心の一作!