新刊書籍
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1990.07.06発売
復活祭のためのレクイエム
講談社文庫
<言語>と<笑い>にあふれる、群像新人賞受賞作。ーー窮極のキャッチフレーズ「買って」! これをオカマのセーラちゃんに教えられた、コピーライターの僕。あらゆる言葉になることができたし、あらゆる物になることができ、メタモルフォ-スをくり返す、W1―ダブルワン。そしてオカマに変身してしまった「彼」の、愛と笑いにあふれた物語。一分ごとの笑いの激流におぼれないで、最後まで「読んで」!?
1990.07.06発売
カルシウム受容タンパク質―シグナル・トランスダクション
生体情報伝達の主役のカルシウムの新専門書神経やホルモンの働きに欠かせないカルシウムイオンとそれを受け容れるタンパク質の働きを生化学、薬理学の面から扱った専門書。医・ライフサイエンス系の必読書
1990.07.05発売
人を育てるプロの技術
教育界の革命児がプロの技術と法則を初公開日本にプロの教師はいなかった! 若き教師の巨大な革新運動=教育技術法則化運動のリーダーがプロの教え方のコツと技術の全てを公開。ビジネスマン・管理職必読

1990.07.05発売
ウパニシャッド
講談社学術文庫
「ウパニシャッド」とは、紀元前7世紀に遡る古代インドで著された哲学書の総称。その内容は、宇宙の根本原理・輪廻転生・解説・カルマ(業)等々多岐にわたり、輝やかしいインド精神文化の源泉として不滅の価値をもつ。膨大かつ難解な原典の中から碩学辻直四郎博士が、理解のための核心となる精髄を摘出して平明に解説した。インドを知り、哲学を学ぶ上で欠かすことのできない比類のない名著である。

1990.07.05発売
古田織部の茶道
講談社学術文庫
「茶の湯の名人」の称をもち、千利休の高弟中の随一と謳われる古田織部(ふるたおりべ)は、自ら千軍万馬の戦場を往来した戦国大名。その故にか豊臣家滅亡後、家康より切腹を命ぜられる悲劇をもって波瀾の生涯を閉じる。織部こそ利休に次ぐ茶の湯名人と確信する著者は、あらゆる史料を博捜してその人と芸術を描き出す。桃山文化の神髄として不朽の光を放ち続ける織部の茶道の全体像を、初めて明らかにされた記念碑的労作。

1990.07.05発売
マルクスその可能性の中心
講談社学術文庫
マルクス=ヘーゲル主義の終焉において、われわれは始めてマルクスを読みうる時代に入った。マルクスは、まさにヘーゲルのいう「歴史の終焉」のあとの思想家だったからだ。マルクスの「可能性の中心」を支配的な中心を解体する差異性・外部性に見出す本書は、今後読まれるべきマルクスを先駆的に提示している。価値形態論において「まだ思惟されていないもの」を読み思想界に新たな地平を拓いた衝撃の書。
1990.07.03発売
梟商-小佐野賢治の昭和戦国史
一代の政商・梟雄として君臨した男の実像!田中角栄、児玉誉士夫を凌ぐ小佐野賢治の「悪」とその経営スケール。動乱の昭和とともに生きてきた男の、いまだ書かれざる裏面と政財界にわたる隠然たる力を描く

1990.07.03発売
新書太閤記(九)
天下統一にまっしぐらに進んでいた信長の死。しかも嗣子の信忠もろともの死であっただけに、後継者問題は織田家の内外を通じて、頭の痛いことであった。清洲会議の決定も、次第に宙に浮いてゆく。いち早く光秀を誅殺し、家中第1の発言権を確保した秀吉、1歩遅れたりといえど、宿老として重きをなす勝家。激化する2人の対立に、信長の子・信雄、信孝の思惑がからんで賤ヶ嶽合戦へと進む。

1990.07.03発売
新書太閤記(八)
信長凶刃に斃(たお)るの報を、織田の諸将はどう受け取ったか。秀吉は備中・高松城を水攻めに計った矢先、もし毛利方に信長の死が洩れたなら、情勢はどう変っていくか。まさに薄氷をふむ思いで、秀吉はこの3日間を過ごした。だが、彼の心気は生涯の内で最も充実したときであったろう。主君の弔合戦に姫路城を進発した秀吉も眉間は明るく、思惑はずれの天下に失望した光秀とは好対照をなしていた。

1990.07.03発売
新書太閤記(七)
天正10年春、信長は得意の絶頂にあった。東方の脅威だった武田氏はわが蹂躙(じゅうりん)に沈み、天下統一の道は西国を残すのみとなった。その西国も、秀吉が高松城を包囲し、着々戦果を上げていたが、救援毛利勢の動き如何では、覇業に頓座をきたすとも見えた。かくて信長出陣。だが出陣にも似ぬ軽装は、信長一期(いちご)の不覚といえよう。運命の本能寺!鞭を揚げて東を指したのは、逆臣光秀であった。

1990.07.03発売
松のや露八
幇間・松のや露八として、反権力的姿勢を貫いた、彰義隊くずれの土肥庄次郎。一ツ橋家近習番頭取の長男として生れながら、鈍でひたむきすぎる性格のゆえに、数奇な人生を辿る。免許皆伝の祝い酒から、庄次郎の止めどない転落の道は始まった。だが武士を捨てるどころではない、徳川の屋台骨が潰れる時勢になったのだ。――負け犬のフツフツたる感情が全篇をつつむ意欲作!

1990.07.03発売
鶴
講談社文芸文庫
敗戦直前、旧ソ満国境の平原にとり残された監視哨で望遠鏡を覗く一日本軍監視兵の孤独。突然の銃声と、死。虚空に飛び立つ1羽の鶴の形象の鮮かさ──苛酷な戦場の生と死を静謐な抒情の高みに昇華させ衝撃的感銘を与えた名作「鶴」「張徳義」「脱走兵」「ガラ・ブルセンツォワ」他2篇に「赤い岩」収録の全集版編成。現代戦争文学の古典的名著『鶴』。

1990.07.03発売
女の宿
講談社文芸文庫
大阪に住む友人の女流作家とその義妹の家に宿をかりた私。そこに偶然訪れた2人の女客。隣家から響く無遠慮な女の声。さりげない日常の中に、時代の枠に縛られながら慎しく生きる女たちの不幸と哀しみとを刻み込む、女流文学賞受賞作「女の宿」。ほかに名篇「水」、「泥人形」「幸福」など、人々の真摯な生きざまを見事に描き上げた13篇を収録。

1990.07.03発売
思い出すこと忘れえぬ人
講談社文芸文庫
幼い日の祖父の家の記憶。父、父の友人の恩師たち。若い日の先輩、友人たち。そして“わが青春”。洋の東西、関東と関西の偉大なる知の架橋・桑原武夫。“専門”を超えて“知”のリベラルな統合を志向した、著者の、自由にして柔軟な思考を示す“精神の遍歴”。

1990.07.03発売
異邦人の立場から
講談社文芸文庫
「人間の存在的な渇望は現実以上に真実である」ーー我々の現代と西欧の現代、その背後に脈々と流れる、我々が「本能的」に持つ汎神的血液と西欧の一神的血液。生涯のテーマ「日本人でありカトリックであること」を追求する、著者の最初のエッセイ「神々と神と」をはじめ、遠藤文学を確立した昭和40年代までを新編成。文学と信仰の原点と決意を語る熱きエッセイ。
1990.07.02発売
西鹿児島発「交換殺人」特急
講談社ノベルス
鹿児島から東京へ,同時殺人の犯人を捜せ!特急はやぶさ内の殺人と同時刻に横浜・山下公園で通り魔殺人が発生.最も疑わしい人物があべこべに現場に居合わせた.二人に接点はなく交換殺人は立証できるか?
1990.07.02発売
北津軽 逆アリバイの死角「太宰治の旅」殺人事件
講談社ノベルス
25分間で全てが演じられ,全てが了った!恋人探偵の笹谷美緒,黒江壮の前に美緒の親友,涼子と見知らぬ男の二つの死体.涼子が発った太宰への旅に潜む謎とは? 巧妙の犯人の空白の25分間の秘密とは?
1990.07.02発売
沖縄県営鉄道殺人事件
講談社ノベルス
線路は消えても,彼の怨みは消えなかった!既にない沖縄の県営鉄道で起こった十年前の悲劇がJRになったいま再び! 鉄壁のアリバイをほこる男に,可能キリコの推理は冴える.意表をつく大トリックの妙!
1990.07.02発売
能登モ-ゼ伝説殺紀行
講談社ノベルス
北海道とパリ.二つの迷路で奇怪な殺人が!十勝原野の巨大迷路で角の生えた男が殺された.男がもらした言葉から,モ-ゼの墓があるという能登,モ-ゼの井戸があるパリ,へと迷宮の旅はつづく.
1990.07.02発売
裏切りのタヒチ
講談社ノベルス
狂ったKGB議長を撃て.ネオスパイ推理!CIA工作員が謎の連続死.しかしソ連書記長は関与を否定.ではいったい誰か? “パ-フェクト”と呼ばれるスパイ,ミッチェル・コルタ-は単身モスクワへ!