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1979.05.08発売
ニコライの見た幕末日本
講談社学術文庫
ニコライ堂で知られるロシア正教の宣教師ニコライは、幕末・維新時代の激動の渦中に日本に渡り、函館を本拠地に布教活動を行った。本書は、そのニコライがつぶさに見た日本の事情を、祖国の雑誌に発表したものである。日本の歴史・宗教・風習を、鋭い分析と深い洞察を駆使して探求し、日本人の精神のありよう、特質を見事に浮き彫りにしている。「日本人とは何か」を考える上に、多くの示唆を与える刮目すべき書である。本邦初訳。

1979.05.08発売
とりかへばや物語(3) 秋の巻
講談社学術文庫
平安末期成立の『とりかへばや』は、女性的な気質の兄君と男めいた気性の妹君とが、それぞれ女装男装して、華やかな宮廷生活に悲劇喜劇の渦をまきおこす物語。第3冊秋の巻は、妊娠した男装の姫君が、相手の男の宇治の別荘に身を隠し女装にもどって出産。妹の身を案じ男装にもどって京を脱出した兄君と再会し、吉野山で日をすごすが、兄は妹の演じていた右大将に、妹は兄の演じていた尚侍になりすまして京にもどるまでの話(全4巻)

1979.04.24発売
人間関係の心理学
講談社現代新書
他人とまともに視線を合わさない人がいる。日本人には、対人恐怖症さえ少なくない。人びとが真の人間関係を見失ったのは、これと無関係だろうか。著者は、たんに和気あいあいの「よい人間関係」ではなく、「ほんとうの人間関係」を模索してきた。まなざしを、ただ相手に向けるのではない。瞳は“人見”であり、たがいに瞳をとどかせるのだ。その重さを説き人が真の人間関係を見出してゆく過程を描き出す。対人関係トレーニングでの、著書の豊富な体験をもとに、人間一般より、かけがえのない一人一人の人間のあり方を説く本書は、さまよえる現代人のための人生読本である。
とどかない視線――他人の眼を見つめることは勇気がいる。まして他人のまなざしを自分のひとみで受けとめることは、身もすくむ思いだ。……それはしかし、そのまなざしが、私のひとみに、私のなかまでとどいたときのことだ。視線がこちらに向かってはいるが、とどいていないとき、その人の眼は、たんなる眼球という物体にすぎない。そんなとき、その人の眼は生きた眼というより、瀬戸物のように見える。Tグループのなかでは、だれもがこうした経験をするが、日常の対人関係のなかでも、少し気をつければ気がつくにちがいない。――本書より

1979.04.24発売
続 知的生活の方法
講談社現代新書
自分の知的領域にふれあう本を一冊一冊精選して、個性あふれるライブラリーを作りあげ、学問を生活化することが、知的生活のポイントである。そのために不可欠なゆとりある生活への道を探り、就職・結婚のプラスとマイナス、図書館の《接近利用法》、機械的な作業の有効性、フランクリン式文章上達法など毎日の生活を充実させるためのオリジナルな方法を公開する。大きな共感をもって迎えられた前著に続く本書は、日常のくりかえしのうちに、ともすれば流されがちな現代人にとって、ゆるぎないライフ・スタイルを身につけるための恰好のガイド・ブックである。
農耕的作業――構想が構想であるうちは論文でもなんでもない。いちおうの構想やら書いてみたいことが浮かんだら、書きはじめてみなければ何もわからない。疑問が生じたらチェックし、最初正しいと思ったことが間違いだったら書き直す、というふうにして、毎日、何時間か機械的に取り組み、何ヵ月、あるいは1、2年かかるということを覚悟しなければ、まともな論文はできない。最初になにほどかのアイデアがあり、それを具体的な知性生産に結びつけるためには、衝動的な作業では駄目で、機械的・継続的な、ほとんど農耕的といってもよい作業が毎日続く。――本書より

1979.04.23発売
界面活性剤 物性・応用・化学生態学
ユーザーの立場から、界面活性剤のすべてを解説した決定版。記述したプロセスとしては、起泡・消泡・乳化・可溶化、触媒作用、分散、凝集、洗浄、染色、繊維加工、潤滑、帯電防止などすべてにわたる。文献、索引も完備。

1979.04.12発売
新装 ぼくを探しに
文芸(単行本)
さあ どうぞシルヴァスタインのふしぎの世界へ。
倉橋由美子がご案内します!
この魅力的で心にしみるイラスト物語が、地球の上で、花のように、風のように読まれ続けているわけ――を、あなたも見つけてください。
何かが足りない
それでぼくは楽しくない
足りないかけらを探しに行く
ころがりながらぼくは歌う
「ぼくはかけらを探してる、足りないかけらを探してる、
ラッタッタ さあ行くぞ、足りないかけらを……」

1979.04.06発売
神話の話
講談社学術文庫
われわれの記憶のなかには、淡く太古の痕跡が生き残っている。何んの本で読んだともなく、だれから聞いたともなく知っている話、そこには神話の世界につながる或るものが棲んでいる。本書は、このような今も生きている世界各地のいろいろな神話、人類の起源にもつながる多種多様な神話を、箇々の神話の具体例を通して、人類文化史上に占める地位、神話の意味などを考察し、要所には分布図を入れて、大観しながらやさしく概説した。

1979.04.06発売
日本霊異記(中) 全訳注
講談社学術文庫
日本霊異記(上・中・下)3巻は、日本最古の仏教説話集で、奈良末期に成った。全篇約120話が年代順に配列されており、この中巻の説話は、聖武天皇ごろの42話。第1話は長屋親王(ながやのおおきみ)(天武天皇の皇孫、太政大臣)の冤罪、服毒自殺事件だが、卑賤の僧を傷つけた罪の報いと説く。第3話では、九州に遺された武蔵国多摩郡(むさしのくにたまのごおり)の防人が、若妻を愛する余り、母親を殺害しようとして地獄に落ちる。この種の腥(なまぐさい)い強烈な因果応報談が多い。
1979.04.04発売
運鈍根 井上梅女聞き書き
講談社文庫
日本一の名物料亭丸梅の傑物女将の一代記。ある意味では日本一うまい料理を出していたといわれている料理屋丸梅の傑物女将、井上梅子の経営の姿勢と料理の心を聞き書きの形で紹介する異色の書。

1979.03.29発売
中国古典名言事典
講談社学術文庫
中国文学の碩学が8年の歳月をかたむけ、厖大な中国の古典のなかから4800余の名言を精選、簡潔にして分かりやすい解説を付した卓越せる名言名句集。どの章句にも古典の英知・達人の知恵・人間のドラマが宿っており、人生を生きる指針にみちている。激動の時代を生きる現代人が座右に置いて、あらゆる機会に再読・三読すべき画期的な辞典である。実用の便に詳細な目次と索引、人物略解を付した。

1979.03.27発売
ミステリー傑作選(9) 犯罪ショッピング
講談社文庫
謎とき、心理スリラー、社会派推理、さらにはSF趣向の作品まで、豪華充実した短編ミステリー16編を収録。
-収録作家-松本清張・土屋隆夫・仁木悦子・森村誠一・都筑道夫・結城昌治・海渡英祐・笹沢左保・夏樹静子・鮎川哲也・佐野洋・陳舜臣・菊村到・戸板康二・三好徹・小松左京

1979.03.08発売
十六夜日記・夜の鶴
講談社学術文庫
歌道家の名誉を守り、一家の生活を支えるため、亡夫の遺産は横領されてはならない。必死の思いで、阿仏は高齢60歳に近い身を、訴訟のため鎌倉にはこぶ。異郷滞在4年、判決を見ぬまま阿仏は死んだ。が、書きのこされた『十六夜日記』は、訴訟に勝つことよりもずっと高い価値をもって、文学史の上に生きている。『夜の鶴』は、阿仏がさる貴人の依頼で書いた和歌の入門書。具体的で平易な記述の中に、確かな知識と信念がうかがわれる。

1979.03.08発売
平家物語(一)
講談社学術文庫
「おごれる人も久しからず」と物語冒頭に語るように、権力を握り、専横を極めた平清盛の行動は、平氏一門の運命を栄華の座から、滅亡へと回転させた。『平家物語』はこの滅びの過程を、歴史的動乱の全体像として語り、その変革期に固有多様な行動的人間を登場させている。日本史上もっともあざやかな転換期の全容を語る叙事詩『平家物語』は中世を代表する古典であり、かつ民族的遺産として命長く読みつがれるであろう。(全12巻)

1979.03.08発売
言志四録(2) 言志後録
講談社学術文庫
第2巻には、「言志後録」255条をおさめる。佐藤一斎が、57歳からの約10年間に記した語録であり、人が日々の生活のなかで決して忘れてはならない心得、また、豊かな人生を送るための心構えが味わい深く説かれる。全編にちりばめられた、これら珠玉の言葉に触れるとき、読者は心の琴線が高鳴るのを覚えずにはいられない。巻末に「重職心得箇条」を付す。人の上に立ち、部下を統率して行く者の心掛けが、余す所なく説かれる。

1979.02.08発売
和英辞典
講談社学術文庫
日本ではじめての文庫版による和英辞典。和英中最高の文例6万・英作文辞典を兼ねた用例本位の和英辞典・見やすく引きやすい五十音順ひらがな見出し・米英人語学教育の権威との共同編集・英会話にも役立つ実用性・学習と実務の必要語5万を完全網羅、等々の充実した特色により絶賛を博しつつある『講談社和英辞典』の文庫版。豊富な内容をハンディな文庫に収録。携帯に、海外旅行に、オフィスに、辞典界待望の文庫型和英辞典の誕生。

1979.02.08発売
物語日本史(下)
講談社学術文庫
応仁の乱に始まる戦国紛乱、群雄割拠の世。政権は織田信長から豊臣秀吉、そして徳川家康へと移ってゆく。徳川幕府の下で太平の夢を貪った日本は、黒船の来航によってその夢を破られる。攘夷か開国かで揺れるなか、歴史は天皇を中心とする明治維新へと大きく動いてゆく。著者は、その変革の思想的基盤をなした吉田松陰らの国学の系譜を明らかにし、さらに大東亜戦争にいたる近代日本の歩みを辿る。

1979.02.08発売
物語日本史(中)
講談社学術文庫
平安の世に権勢並ぶものなき栄華を誇った藤原氏。その華やかな貴族文化も地方政治の乱れから次第に崩壊し、代わる新興武家勢力の両雄・源氏と平氏の宿命的な争いとなる。本巻では、保元・平治の乱に始まる源平の合戦から室町幕府の終末までを取りあげ、乱世における武家政治の不条理を描く。平清盛-源頼朝-足利尊氏と受け継がれた覇権は途絶え、応仁の乱をもって日本の中世は幕を閉じんとする。

1979.02.08発売
物語日本史(上)
講談社学術文庫
われわれ日本人は、どのような歴史をあゆんできたのか。本書は、著者が一代の情熱と長年にわたる学問・研究のすべてを傾け、若き世代に贈った日本歴史の通史である。上巻では、日本国家の成り立ちを神々の時代にまで遡って探り、大和・奈良時代にいたる古代日本の姿を明らかにする。更に天皇を中心とする貴族政治が平安朝において頂点に達し、比類なき王朝文化が花開くまでを人物中心に通観する。

1979.02.08発売
釈尊のさとり
講談社学術文庫
仏教といえは、釈尊を知らない人はいない。だが、本当の釈尊の姿は、どれだけ知られているのだろうか。本書に於て著者は、仏教一すじの長年に亙る思索と研究の中から、釈尊の生涯とその思想においてその眼目をなすといわれる菩提樹下の大覚成就、すなわち、「さとり」こそ、まさしく直観であり、そのさとりは受動的なものであったという結論を導き出した。釈尊の生涯を見つめながら、その真実の姿を明らかにした仏教入門の白眉の書。

1979.02.06発売
バーバパパのだいサーカス
講談社の絵本
バーバパパ一家が楽しいサーカス団に変身
サーカスが町を通りすぎていってしまい、子どもたちはがっかり。そこで、バーバパパたちがサーカスをすることにしました。さあ、楽しいショーのはじまりです!