新刊書籍

レーベルで絞り込む

人生をいかに生きるか(下)
1979.11.08発売
人生をいかに生きるか(下)
著:林 語堂,訳:阪本 勝,装丁:甲賀 友章
講談社学術文庫
キリスト教の牧師の子として生まれ、聖職者たらんとした林語堂は、やがて神を棄て、ひとり異教徒として中国の伝統にたちもどる。その近代キリスト教文明への批判は、かえって多くの西洋人の共感と感動をひきおこした。下巻では、われわれの生活と自然と教養のことごとくを説いて、花を語り、茶を語り、食物を語り、文章道を論じ、芸術を論じる。それらを通じ、読者は絢爛たる中国文化の精髄にふれ、人生の醍醐味を覚えるだろう。
人生をいかに生きるか(上)
1979.11.08発売
人生をいかに生きるか(上)
著:林 語堂,訳:阪本 勝,装丁:甲賀 友章
講談社学術文庫
人生の目的とはなにか。それは人生をいかに楽しく生きるかにある。ものごとはどこで考えるべきか。それは腸で考えるべきである。中国の生みだした世界的ジャーナリスト、林語堂の手になる本書は、世事生活の万端を語りつくし、人生と生活の妙味を浮きぼりにした名著であり、林語堂の名を不朽のものにした世界的ベストセラーである。軽妙かつ斬新な語り口のなかに、読者は、おのれの人生を生きる考え方を発見することができる。(全2巻)
日本語のしゃれ
1979.11.08発売
日本語のしゃれ
著:鈴木 棠三
講談社学術文庫
日本人はどこから来たか
1979.11.08発売
日本人はどこから来たか
著:斎藤 忠,装丁:粟津 潔
講談社学術文庫
(この本は)日本の最も古い文化である旧石器時代の文化の存在を確認するに至った経過を述べつつ、さらに、日本人の祖先が、どんな人々であったかの映像を追ってみた。また、縄文時代・弥生時代の人々の生活を考え、邪馬台国の問題にも触れた。次いで統一国家の成立を考え、古墳時代の文化を説いた。この時代の文化として、文字の使用の問題を述べ、最近発見された埼玉県稲荷山古墳発見の鉄剣の銘文にも触れた。(著者「まえがき」より)
講孟箚記(上)
1979.11.08発売
講孟箚記(上)
著:吉田 松陰,その他:近藤 啓吾
講談社学術文庫
下田渡海に失敗した松陰は、江戸より護送後直ちに野山獄に投ぜられた。本書は、再び世に出る見込みなき獄に起居し、同囚のために講義した「孟子」の前半。「吾(われ)の魯侯(ろこう)に遇(あ)はざるは天なり」において彼は「時に遇ふも遇はぬも、皆天に任せて顧みず。我に在りては道を明らかにし義を正しうし、言ふべきを言ひ為すべきを為すのみ」と。孟子のことばに拠り、それを越えて、自己現下の問題としてこれを考える、正に松陰ならではの気概の書である。
きりがみいろはかるた
1979.11.08発売
きりがみいろはかるた
絵・装丁:安野 光雅
講談社の絵本
眠る盃
1979.10.16発売
眠る盃
著:向田 邦子,装丁:司 修
文芸(単行本)
確かな優しい眼と溢れるユーモア感覚で人生の機微と情感を捉える
殺人航路
1979.10.15発売
殺人航路
著:大谷 羊太郎,デザイン:亀倉 雄策,装丁:入江 健介
講談社文庫
中国古代の文化
1979.10.08発売
中国古代の文化
著:白川 静
講談社学術文庫
日本の古代を知るためには、東アジア古代文化の源流をなす中国の古代について、その全体を展望しうる構図が、まず確立されねばならない。本書は、かかる問題意識の上に、中国の古代を、文化・民俗・社会・政治・思想の5部に分ち、その諸問題を明らかにせんとする、画期的な作業の第1部である。中国古代学の泰斗による、この比較文化論的な試みより、われわれはいま、東アジア的古代世界の全く新しい姿をここに見ることができる。
名詩鑑賞 中原中也
1979.10.08発売
名詩鑑賞 中原中也
著・編:中村 稔,装丁:菊池 薫
講談社学術文庫
(中也の詩における)青春の挫折感、社会からの疎外感、脱落感、けなげな姿勢、知的遊戯でない真の意味の「うた」、……そういうものは、すべての青春にとって無縁ではありえません。このような詩を生んだものは、中原中也という詩人の、稀にみる無垢な、傷つきやすい魂でした。この無垢な魂の真率な生活の記録が、くめどもつきぬ悲しみとなり、嘆きとなり、また、祈りとなって今日私達に残されているのです。(この本の「まえがき」から)
江戸語の辞典
1979.10.08発売
江戸語の辞典
編:前田 勇
講談社学術文庫
江戸語とは、江戸という都市の住民に日常使用されていたことばを指し、つまり近世後期の代表的な日本語を意味する。本書は、そのような江戸語に関する最高の辞典である。近世語研究の第一人者が、生涯の全研究成果と精魂を傾けた、一大労作であり、語彙の数・用例の量・出典の範囲・説明の的確さには定評がある。稽滑本・人情本などの読解に、また歌舞伎・古典落語鑑賞の手引きに、近世日本文化を理解するためには必携の辞典である。
平家物語(二)
1979.10.08発売
平家物語(二)
その他:杉本 圭三郎
講談社学術文庫
院庁と山門の紛争は、天台座主明雲の流罪へと発展したが、大衆は憤激して奪還してしまう。やがて鹿ヶ谷の謀議は行綱の密告によって露見し、主謀者成親や西光はたちまち処断される。激怒する清盛と、これを諌める重盛、そのあざやかな対比のなかで、栄華の座のゆるぎはじめた平家一門は権勢の維持をはかって、反平家の企てにくみした俊寛らを鬼界ケ島に流すが、対立、抗争は寺院の内部にも起り、時代全体の末期的様相が語られる。
とりかへばや物語(4) 冬の巻
1979.10.08発売
とりかへばや物語(4) 冬の巻
訳:桑原 博史
講談社学術文庫
平安末期成立の『とりかへばや』は、女性的な気質の兄君と男めいた気性の妹君とが、それぞれ女装男装して、華やかな宮廷生活に悲劇喜劇の渦をまきおこす物語。第4冊冬の巻は、妹の演じていた右大将に落ち着き得た兄は、吉野山の宮の姫君を正妻として多くの女性にかしずかれる理想的生活を獲得し、兄の演じていた尚侍に落ち着くことのできた妹は、帝に愛されて東宮を生み、中宮として幸福な身の上となる結末を記した最終巻。(全4巻)
妖星伝 第四部 黄道の巻
1979.09.21発売
妖星伝 第四部 黄道の巻
著:半村 良,その他:亀倉 雄策,装丁:横尾 忠則
講談社文庫
鬼道衆の頂点に立つ外道皇帝はまだ童児である。そして異星からきた2人のニセ皇帝は着々と侵犯を続ける。この2人を狙う美しい尼僧天道尼。彼女の目的は遠大であった。「この星では将軍を倒した者が将軍になれるそうな」という天道尼の、容姿とはうらはらな超能力!いよいよ佳境に入る壮大ロマン第4部。
古今和歌集(一)
1979.09.06発売
古今和歌集(一)
その他:久曽神 昇
講談社学術文庫
『古今集』は、国文学史上、殊に和歌史上における最重要作品の一である。『万葉集』および『新古今集』と共に三大歌集と称さる。万葉の素朴直感的表現より、古今の優美情趣的表現となり、更に新古今の妖艶幽玄的表現に進展するのである。以来数百年の間、専ら『古今集』が歌の最高規準と尊ばれ、すべての歌が諳誦せられ、片言隻句も金科玉条と仰がれて来た所以を探り、素朴直感的表現にとどまらず、その真髄を闡明(せんめい)したいものである。
徒然草(一)
1979.09.06発売
徒然草(一)
その他:三木 紀人
講談社学術文庫
『徒然草』は鎌倉末期の草庵歌人兼好の随筆。全244の章段から成る。その中には、人生論あり、都鄙の珍しい逸話あり、古きよき時代をしのばせる故実への考証あり、多彩をきわめる。作品世界は兼好の心の動きのままに展開されるが、随所に鋭い批評眼が光り、みずみずしい情感が流れる。成立後しばらくは埋もれていたが近世以後、無数の読者に迎えられ、日本の代表的古典として評価される。本巻は第46段までを扱う。(全4冊)
伊勢物語(下)
1979.09.06発売
伊勢物語(下)
訳:阿部 俊子
講談社学術文庫
この天福本「伊勢物語」は家集でも日記でもない歌物語である。が、百に余る歌物語を書き並べる時、それらを綴り合わせる一筋の糸を、ある男の生涯の流れに求めた。したがって上巻には青年期の純情な一途の思慕と流浪のロマンがあった。下巻としておさめた所に見られるのは、人生経験からにじむ思いやりの中で屈折する熱い情と、年月の中で衰えて行く生命の滅びの歌の哀感である。生きる日をかさねるにつれて長く読者の共感を誘うと思う。
古典場から量子場への道
1979.09.03発売
古典場から量子場への道
著:高橋 康
数式のもつ物理的意味を懇切に説明しながら手ほどきした絶好の入門書。学生はもちろん、場の量子論が適用領域を拡大しつつある広範な分野の人々に、物理学にとって場とは何か、またその効用と限界とを鮮やかに解き明かす。
ムーミン谷の夏まつり
1979.08.27発売
ムーミン谷の夏まつり
著:トーベ・ヤンソン,訳:下村 隆一
講談社文庫
ジャスミンの香りにつつまれた6月の美しいムーミン谷をおそった火山の噴火。大水がおしよせてきて、ムーミン一家や動物たちは流され、ちょうど流れてきた劇場に移り住むことにした。ところが、劇場を知らないみんなが劇をはじめることになって……。国際アンデルセン大賞受賞作家の楽しいファンタジー。
柴錬捕物帖 岡っ引どぶ(続)
1979.08.24発売
柴錬捕物帖 岡っ引どぶ(続)
著:柴田 錬三郎
講談社文庫
どぶは飲む、打つ、買うと三拍子揃った岡っ引。そのどぶが深川木場で寒はぜ釣りとしゃれこんでいたとき、筏の下に隠密の死体を発見した……やがて、新春北風の吹きつのる夜、江戸を火の海と化す大陰謀が実行に移されんとする。その黒幕に挑むどぶ――「火焔小町」ほか2編を収録する、ご存じ柴錬捕物帖。