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2013.05.31発売
ひとたびはポプラに臥す5&6
<第5巻>生きて帰らざる海・タクラマカンからゴビ灘、そして白峰のカラコルムへ。いよいよ旅はクライマックスへと到達する!<第6巻>世界最後の桃源郷・フンザの静謐な夜空に「生」と「死」を思う。作家の新たな出発を告げる「人生の紀行」、ついに完結!

2013.05.31発売
ひとたびはポプラに臥す3&4
<第3巻>多様な歴史と文化が混交する新疆ウイグル自治区・トルファン、そしてクチャへ。故城に佇み、著者は自らの使命を思う。<第4巻>宿願の地・クチャからカシュガルを経てヤルカンドへ。虚しさと荒涼とした寂寥が募り、胸に去来する生きることの意味とは?

2013.05.31発売
ひとたびはポプラに臥す1&2
<第1巻>二十年来の夢を賭け、中国・西安から旅の第一歩を踏みだす著者。酷暑と砂漠のなかでいったい何を見て、何を感じるのか。<第2巻>灼熱の砂漠はつづく。さらに蜃気楼と竜巻。一行は仏教都市・敦煌を経て、ついに天山山脈をのぞむところまで辿り着いた。

2013.05.31発売
騎手の一分――競馬界の真実
講談社現代新書
2012年秋のマイルチャンピオンシップ。レースの後、勝利騎手インタビューが行われたウイナーズサークルの中央には、久しぶりの笑顔があった。ユタカさん(武豊騎手)が、約2年ぶりにG1を勝ったんだ。「お久しぶりです」俺はもう家に帰っていたから、そのインタビューはテレビで見たんだけど、何だかとてもさびしく感じた。あの武豊をこんな状態にしたのは誰なのか――。(本書より) (講談社現代新書)
プロの世界で長く生きてきたのだから、いつ、どこで、どういう形で引退しようかという
「引き際」は、この2~3年、常に頭の片隅にあった。
(中略)
これまで競馬界を支えてきたジョッキーたちが、実は2012年だけで23人もターフを去っている。
これは過去15年でもっとも多い数字だという。
1982年には252人いた騎手が、いまや半分近くにまで激減している。
厳しい試験をくぐり抜けて、ようやく憧れの騎手になったはずなのに、
なぜ、次から次へとこうもみんな、騎手を辞めてしまうのか。(序章より)
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2012年秋のマイルチャンピオンシップ。
レースの後、勝利騎手インタビューが行われたウイナーズサークルの中央には、
久しぶりの笑顔があった。
ユタカさん(武豊騎手)が、約2年ぶりにG1を勝ったんだ。
「お久しぶりです」
俺はもう家に帰っていたから、そのインタビューはテレビで見たんだけど、
何だかとてもさびしく感じた。
あの武豊をこんな状態にしたのは誰なのか――。(第4章より)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ダービー、宝塚記念、有馬記念など、数々のG1を制してきた
藤田伸二が明かす、「伝えておきたいこと」。

2013.05.31発売
ローマ帝国と地中海文明を歩く
ギリシャのポリス誕生からローマ帝国発展まで、地中海文明の歴史は、歴史ファンの関心を惹き付けて止まない。トルコの小アジアにはギリシャ時代の神殿が佇み、ローマのフォロロマーノやスコットランドのハドリアヌス帝の長城は大帝国の繁栄を今に伝える。壮大な地中海文明の魅力を、本村教授と東大西洋史学研究室出身の俊英が現地を訪ね、自ら撮影した写真を駆使して解説。ローマ帝国と地中海文明の実像を知るために必携の書。
古代ギリシャのポリス誕生からローマ帝国の発展まで、地中海文明の歴史は、歴史ファンの関心を惹き付けて止まない。いまトルコ共和国がある小アジアにはギリシャ時代の神殿が佇み、都ローマのフォロロマーノやスコットランドのハドリアヌス帝の長城は大帝国の繁栄を今に伝える。この壮大な地中海文明の魅力を、本村教授と東大西洋史学研究室出身の俊英が現地を訪ね、自ら撮影した写真を駆使して解説。ローマ帝国と地中海文明の魅力を味わうために必携のトラベルガイド。

2013.05.24発売
君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から
ハーバード、エールからスイスの幼児向けスクールまで、「グローバルで勝つこと」をめざす教育はどう行われているのか。そこで成功した日本人は何が違うのか。どうすれば「3時間睡眠で頑張る」各国の人材と戦えるのか。政治家・ビジネスマン・研究者として、常に世界の第一線で戦い続けてきた著者が、海外と日本の教育最新事情を紹介しつつ、「日本の若者にはグローバルで戦える素晴らしいポテンシャルがある」と熱く呼びかける。
ハーバード大、エール大からスイスの幼児向けボーディングスクール、インド式インターナショナルスクールまで、「グローバルで勝つこと」をめざす教育は、どのように行われているのか?
そこに飛び込んで成功した日本人は何が違うのか?
どうすれば、「3時間睡眠で頑張る」各国の人材と渡り合うことができるのか?
政治家として、ビジネスマンとして、研究者として、グローバルの第一線で戦い続けてきた著者。日本という国が停滞している今、日本人に「未来に向けて準備して、世界と戦い、勝ち残れ!」「日本の若者には、グローバルで戦える素晴らしいポテンシャルがある」と熱く呼びかける。
・アメリカの高等教育は日本の60倍も魅力的だ
・アメリカの若者はなぜ死ぬほど勉強するのか
・ハーバードの有名教授も驚いた慶大生の優秀さ
・日本人が殺到するインド式インターナショナルスクール
・欧米に引けを取らない世界No.1シンガポール大の底力
・5歳の子をヨーロッパに留学させた夫妻の英断
・コロンビア大で最高のカリキュラムを修めた日本人
・日中の「秘密結社」で東大生を圧倒した北京大生
・日本唯一の独立系ビジネススクールは世界最高レベル
……など、著者にしか語れない国内外のトップ教育のリアルな最新事情と、未来を担う若い世代に向けた激励のメッセージ、そして、「こうすれば勝てる」という、世界との戦い方のアドバイスがぎっしり詰まった一冊。

2013.05.24発売
伊勢神宮と日本美
講談社学術文庫
節ひとつない檜材で20年ごとに建て替えられてきた伊勢神宮。その清浄で質素で力強い姿は、日本人の魂の原風景である。伊勢神宮こそが、「日本古来」の建築の原型であるとの主張がなされてきた。明治以降、国家神道となったことにより、その言説はますます強くなった。現代でさえ、古代住居の復元時に伊勢神宮にその形を求めることもある。江戸から現代に書かれた資料を徹底的に読みとき、神宮の本当の姿を解明する。
「伊勢神宮……世界的観点からみて古典的天才的な創造だ」ブルーノ・タウト
「日本固有の社殿には斗きょうもなく……極めて質素である」伊東忠太
「上代より伝へ来つた様式のまゝ天武天皇の時に再営せられたもの」関野貞
江戸時代~現代まで、日本はこの建物に何を見てきたのか?
節ひとつない檜材による伊勢神宮の神殿。その清浄で質素な姿は、仏教伝来以前の建築の原型であると主張されてきた。宣長、伊東忠太、タウト、天心、磯崎新……。「天地根元造」説、「南方」説、「長江」説、「雲南」説……。多くの研究者が、変化する時代、文化、社会状況の中で多様な説を展開した。徹底的な資料の解読で、神宮の本当の姿に肉薄する。
こんどの本では、自分なりの神宮像もうちだしている。そのなりたちに関する、歴史的な見とおしも、書ききった。傍観者席の安全地帯からは、足をふみはずしている。……この本を読んで、私とはちがう神宮論をくみたてることも、できなくはないだろう。読者が、それぞれの判断で、べつの読みときをこころみても、べつにかまわない。私の本は、読んだ人が自分なりの神宮論をひねれるところまで、つれていく。その案内役も、はたせているはずである。――<「まえがき」より>
※本書の原本『伊勢神宮 魅惑の日本建築』は、2009年に小社より刊行されました。

2013.05.24発売
森の力 植物生態学者の理論と実践
講談社現代新書
夜行を乗り継ぎ、現場調査に明け暮れた若き日々、「見えないものを見る力」を学んだドイツ留学時代、徹底的な調査研究で、日本の森の真実を知った10年間、そして、自らの理論を基に、いのちを守るふるさとの森づくりへ。日本一木を植えている科学者の理論と実践を知る決定版。(講談社現代新書)
「お前はまだ人の話を聞くな。誰かが話したことの又聞きかもしれないぞ。
お前はまだ本を読むな。そこに書いてあることは、誰かが書いたやつの引き写しかもしれないぞ。
話はいつでも聞けるし、本はいつでも読める。
大事なことは、部分的あるいは結論めいた話や本にあるのではない」
「見たまえ、この大地を。見たまえ、この自然を。
ホンモノのいのちのドラマが目の前で展開しているではないか」
「お前はまず現場に出て、自分の体を測定器にすればいいのだ。
現場で、目で見、匂いを嗅ぎ、舐めて、触って、調べろ」
夜行を乗り継ぎ、現場調査に明け暮れた若き日々、
「見えないものを見る力」を学んだドイツ留学時代、
徹底的な調査研究で、日本の森の真実を知った10年間、
そして、自らの理論を基に、いのちを守るふるさとの森づくりへ。
日本一木を植えている科学者の理論と実践を知る決定版。

2013.05.24発売
アーリア人
講談社選書メチエ
スキタイ人・メディア人・ペルシア人・バクトリア人・パルティア人……史上最初の騎馬民族にして壮大なる世界帝国の樹立者。ユーラシア大陸を舞台に興亡を繰り返す諸民族の足跡を、「アーリア性」をキーワードに気鋭のイラン学者がたどる。(講談社選書メチエ)
世界最大の「民族」二千年の壮大なドラマ。 史上最初の騎馬民族にして壮大なる文明の創設者。ユーラシア大陸を舞台に興亡を繰り返すイラン・インド・ヨーロッパ諸民族の足跡を、気鋭のイラン学者がたどる。

2013.05.24発売
アイヌの歴史 海と宝のノマド
講談社選書メチエ
宝を求め、サハリン・アムール川流域に進出する戦うアイヌ。激しい格差、サケ漁をめぐる内部対立、「日本」との交渉――社会の矛盾に悩むアイヌ。北の縄文から近世まで、常識を覆すダイナミックな「進化と変容」。(講談社選書メチエ)
常識を覆す、ダイナミックなアイヌ像を提示。宝を求め、サハリンで戦うアイヌ。格差社会に悩むアイヌ。北の縄文から近世まで、異文化との交流・対立と通じダイナミックに展開する北の採集民族のリアルな歴史。

2013.05.24発売
知の教科書 フーコー
講談社選書メチエ
知の考古学者フーコーは何を見ていたのか? 大哲学者の著作も無名の人のメモも制度に関する報告も同列の言説として、そこに浸透している知の様式に目を向けるフーコー。刺激的なその思想がよく理解できる本。
知の考古学者、フーコー。そのまなざしは、「主体」「権力」「自己」「性」の根元へと向けられる。いかにして人は服従する主体となるのか、あるいは、言説を形作っている知の様式は時代・文化によりどう変わるのか……。もっとも刺激的な思想家を、やさしく、まるごと理解するための最適教科書。(講談社選書メチエ)
【目次より】
●フーコーの生涯と思想
●フーコー思想のキーワード
●三次元で読むフーコー
●知のみなもとへ――著作解題
●フーコー最後のメッセージ
●知の道具箱

2013.05.24発売
対中戦略 無益な戦争を回避するために
「尖閣問題はどうしてこじれたのか」「中国が目指すものは何か」「中国の弱点はどこか」この3点をそれぞれ冷静に分析した上で、日本が中国と渡り合うための「対中戦略」を構築すべきだ、というのが筆者の主張です。出版社の駐在員として、中国で3年に及んだ筆者の徹底した現地取材は、何よりも自分の目によって確かめた「中国の現状」を平易な語り口で論じています。
「尖閣問題はどうしてこじれたのか」「中国が目指すものは何か」「中国の弱点はどこか」この3点をそれぞれ冷静に分析した上で、日本が中国と渡り合うための「対中戦略」を構築すべきだ、というのが筆者の主張です。
出版社の駐在員として、中国で3年に及んだ筆者の徹底した現地取材は、何よりも自分の目によって確かめた「中国の現状」を平易な語り口で論じています。

2013.05.24発売
「いいね!」であなたも年収1億円 フェイスブックで2週間で儲ける方法
新規顧客を増やすことにやっきになっている経営者が多く、広告費などに多額の費用を投資しています。しかし、多くの会社は成果を上げることができていません。確実に人を集めることができて、しかも無料。それを実現できるのがフェイスブックです。「セールスのゴール」を自分の中で明確にし、フェイスブックやブログ、ユーチューブといったソーシャルメディアを使った戦略を立てていきます。
新規顧客を増やすことにやっきになっている経営者が多く、広告費などに多額の費用を投資しています。しかし、多くの会社は成果を上げることができていません。
確実に人を集めることができて、しかも無料。それを実現できるのがフェイスブックです。しかし、フェイスブックで物を売ることはできません。フェイスブックとは何のためのものかというと、人を集め、その人たちに興味をもたせて商品やサービスを欲しくさせる場所なのです。「セールスのゴール」(例:コンサルティング事業なら個別面談)を自分の中で明確にし、フェイスブックやブログ、ユーチューブといったソーシャルメディアを使った戦略を立てていきます。
まずは、自分の専門家としてのインパクトのあるネーミング、魅力的な商品のコンセプト、顧客が喉から手が出るほど欲しがるサービスなど、自分だけの魅力をフェイスブックにつくり、友達を1000人まで増やし口コミを起こして、商品やサービスを広めていきます。
さらに、同時にブログやユーチューブも使い、最終的にお客を「セールスのゴール」地点へと導き、そこで売り上げを上げます。
巻末には、実際に本書のノウハウを使って売り上げを上げた方たちが、実名で登場し、成功談を語ってくれています。

2013.05.24発売
コトバのギフト 輝く女性の100名言
100人のステキな女性たちががんばっているあなたを、言葉で応援します!つらいとき、恋に悩むとき、道に迷うとき、自信がないとき。ページを開けば、人生の先輩たちが励ましてくれる!“心のサプリ”となるような言葉を探してみてください。虹が欲しけりゃ、雨はがまんしなきゃ。――ドリー・パートン シンガーソングライター・女優100冊の本を読むより、一回の恋愛。――瀬戸内寂聴 僧侶
100人のステキな女性たちが
がんばっているあなたを、言葉で応援します!
つらいとき、恋に悩むとき、道に迷うとき、自信がないとき。
ページを開けば、人生の先輩たちが励ましてくれる!
この本では、素敵に生きる女性たちの100の名言を選んでみました。
今をときめくモデルのミランダ・カーにレディ・ガガ、マザー・テレサの穏やかな一言に、高校生ダンサー・菅井円さんの“好きなこと”に向き合う姿、ヘップバーンからケリー王妃までに愛されたスタイリスト、イデス・ヘッドの人生観に、100歳近くの素敵な恋愛観まで……。
今の自分に必要な章から開いて、“心のサプリ”となるような言葉を探してみてください。
気分を高揚させたり、疲れて落ち込んだ気分を癒したり、鼓舞したりする言葉に、きっと出会えることと思います。
虹が欲しけりゃ、雨はがまんしなきゃ。
――ドリー・パートン シンガーソングライター・女優
幸運って、努力がチャンスにめぐり合うことよ。
――オプラ・ウィンフリー タレント
100冊の本を読むより、一回の恋愛。
――瀬戸内寂聴 僧侶

2013.05.24発売
飛雄馬、インドの星になれ!―インド版アニメ『巨人の星』誕生秘話
2012年12月23日、『巨人の星』リメイク版アニメ『スーラジ サ・ライジングスター』がインドにて放映開始。。売り込みの交渉、現地製作現場との激しい議論を続けた日々、困難を極めたスポンサー交渉、そして様々な人たちとの出会い・・・・・・。講談社のプロデューサーが語る、アニメ売り込みを決意した日から、第1話放映実現までの物語。
2012年12月23日より、『巨人の星』のリメイク版アニメ『SURAJ The Rising Star』がインドにて放映開始される(毎週日曜ゴールデンタイム)。
野球漫画の王道、そして不朽の名作とはいえ、野球が盛んではないインド人に受け入れられるために選んだ奇手は、主人公をクリケット選手にすること。
高度経済成長にあった『巨人の星』時代の日本と極めて似ている現代のインド社会、売り込みの交渉、現地製作現場との激しい議論を続けた日々、困難を極めたスポンサー交渉、そして様々な人たちとの出会い・・・・・・。
講談社のプロデューサーが語る、インドへのアニメ売り込みを決意した日から、第1話放映実現までの物語

2013.05.24発売
九州独立計画 玄海原発と九州のしあわせ
あの『家栽の人』原作者が、生まれ育った九州に根を下ろし、ひたすら歩く中で起きた「3・11」。人々の営みを破壊する原発に対する怒りから出発した玄海取材は、意外な方向に展開する。原発を誘致した人々から玄海町長まで訪ね、原発運転差し止め判決を下した伝説の裁判長にロングインタビュー。さらに「やらせメール」で悪名を馳せた古川康佐賀県知事に肉薄する。佐賀と九州、九州と日本の関係を問い直す大型ノンフィクション!
天下の暴論!!
古川佐賀県知事よ、倭国の王となれ!!
著者は検事か?
それとも弁護人か?
九州市民を裁判官に配して繰り広げられる
被告・九州電力と佐賀県知事の紙上法廷――。
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原発のない九州の未来がどうしても欲しかった。
古川康佐賀県知事の経歴を調べていくうち、佐世保市の片隅に生まれた私の見た世界と重なり合う部分がみつかるのが驚きだった。
古川康氏は私と同じ一九五八年生まれで、宮本が必死で落差を埋めようとした「中央と地方」の悲しい関係を真剣にみつめたことがあるのだ。
連合長崎の元事務局長・有川勝氏に会ったのは官僚時代の古川氏を知りたかったからだ。しかし、私はいつもの作法で、有川氏が生まれたところから話を聞き始めた。私は個人の生き方を豊かに描き、それを無数に積み重ねる先にしか、手触りのある歴史は生まれないと考える。だからインタビューを始めると、目の前にいる人を全部受け止め、理解するために話を聞く。相手が嫌になるまで話を聞き続けるのである。
有川氏は政治家・古川康の産婆役ともいえる存在だった。おそらく、有川氏の人生のなかで、もっとも大切な宝物が古川康という政治家なのである。
「私があんたを気に入ったら、古川さんに会うように言ってあげましょう」
そう言っておられたが、整理した有川氏の聞き書きを届けると、気持ちが変わられたようだ。
おそらく有川氏の言葉が濃密に再現された文章に「得体が知れない」と感じられたのだと思う。
しかし、有川勝氏の語る古川康像は、「九電に再稼働賛成のやらせメールを送らせたダメな佐賀県知事」という薄っぺらい記号を裏切って痛快だ、と私は思う。私は古川康という人を多面的に、豊かに描くことで理解しようと願った。
私にとって「書く」とはそういうことなのだ。
「俺が九州に帰ってきたのは、この本を書くためだったのか……」
原稿を書きながら、繰り返し、そうつぶやいていた。
(「あとがき」より抜粋)

2013.05.24発売
秘録――核スクープの裏側
日本における核密約を詳細に暴き、アメリカの核政策の最前線をレポート。「核持ち込み密約は外務官僚が管理――歴代四次官が証言」など核密約に関する一連の報道で、2009年度平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)受賞のジャーナリストが、スクープの全貌を初めて明かし、「核なき世界」への未来を展望する。
オバマ大統領が唱えた「核なき世界」は本当に実現するのか?
2009年、政権交代期に最も政官界を震撼させた外交スクープ
「核持ち込み密約は外務官僚が管理――歴代四次官が証言」
その記者が初めて明かす、歴史的証言の全真相。
そして明らかになった核密約が促す、日米の政策変更。
オバマ大統領政権下の核政策、そのキーパーソンからもたらされた
極秘メモを皮切りに、日本の政策担当者がアメリカに驚くべき要求を
していたことが判明する。
「核兵器を削減しないでほしい」
唯一の被爆国からの要求を利用し、民主党政権への攻勢を強めるタカ派たち。
「核なき世界」への思わぬ障害となった日本国の秘められた欲望を暴き、
再選なったオバマ大統領の平和への岐路を展望する。
トップ記者が3年を費やして書き下ろした、渾身の「アトミック・ノート」!

2013.05.24発売
一寸先は光
文芸(単行本)
派遣切りにあい、彼氏に去られ、住むところも失ったミサキは、人生のどん詰まりで友人の喜久江に助けられ、彼女が営む遺品整理屋で働いている。ある日、40代で孤独死した女性の部屋を整理しながら彼女の人生に思いをめぐらせる。夢を抱いて上京し、女一人で頑張ってきたのに、死んだら迷惑がられて、弔ってくれる人もいないなんて。ミサキは、彼女のために泣いてくれる人を探し始める。
一人で死ぬのは嫌。
泣いてくれるのは誰?
私の居場所はどこ?
助けて、と言えたら……
それでも生きていこう。
今もっとも切実な無縁&孤立社会を描いた、書下ろし長編小説
派遣切りにあい、彼氏に去られ、住むところも失ったミサキは、人生のどん詰まりで友人の喜久江に助けられ、彼女が営む遺品整理屋で働いている。ある日、40代で孤独死した女性の部屋を整理しながら彼女の人生に思いをめぐらせる。夢を抱いて上京し、女一人で頑張ってきたのに、死んだら迷惑がられて、弔ってくれる人もいないなんて。ミサキは、彼女のために泣いてくれる人を探し始める。

2013.05.17発売
頭が良くなる議論の技術
講談社現代新書
「楽しい議論」で生産性も人間関係も急上昇。著者自ら「議論の花咲かじいさん」を名のるが、そのコツを初公開する。一回の発言は一五秒以内、席を変えてみる、反論するときは対案を提出する、後戻りしない、自分の議論に反論をする、など役に立つ情報が満載。職場でも、学校でも、家庭でもすぐに始められ、議論の場の空気がグーンと良くなること間違いなし。組織が活性化され、仲が良くなる会話力を身につけたい人必読の書である!
日本人は議論が苦手といわれている。が、しかし、近年のマイケル・サンデルブームをみると、議論の必要性は学校や職場などで広く認識されているようだ。
日本人特有の相手の立場や感情をくみ取って、おだやかに議論を進めようとする気遣いをベースにこれからの「議論の技術」を齋藤孝が伝授する。
「論理の作法」を「ルール化」し、個人の能力を高める。それが生産性を向上し、参加者の満足感を高め、議論の場に活気をもたらす。モットーは「柔よく剛を制す」。
「ロジカル・エモーショナル・ディスカッション」のすすめでもある。

2013.05.17発売
有閑御曹司と恋の事件簿
講談社X文庫ホワイトハート
「おまえが気に入った。俺の相棒にしてやろう」要人警護中に負傷したSP・千曳の病室に突然現れたのは、暇を持て余した有名財閥の御曹司・宝。傲慢で大胆不敵な彼に惹かれた千曳は、昼はペット探偵、夜は法で裁けぬ悪を挫く宝の相棒となった。転職に後悔はないが、「好きだ」と迫る冗談とも本気ともとれる宝のセクハラに千曳の恋心は乱される。そんなとき、新たな依頼が舞い込み――!?
「おまえが気に入った。俺の相棒にしてやろう」 要人警護中に負傷したSP・千曳の病室に突然現れたのは、暇を持て余した有名財閥の御曹司・宝。傲慢で大胆不な彼に惹かれた千曳は、昼はペット探偵、夜は法で裁けぬ悪を挫く宝の相棒となった。転職に後悔はないが、「好きだ」と迫る冗談とも本気ともとれる宝のセクハラに千曳の恋心は乱される。そんなとき、新たな依頼が舞い込み――!?