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心にのこる日本の詩
1998.05.15発売
心にのこる日本の詩
編:嶋岡 晨,絵:河口 峰子
青い鳥文庫
読むとたのしくなる詩、元気がでる詩、心が洗われてきれいになる詩、すこしこわい気持ちになる詩、自分や他人のことがふかく理解できるようになる詩――きみの心の奥ふかくに語りかけて、いつまでも忘れられない、すぐれた作品をたくさんあつめました。いつもきみのそばに置いて、美しい日本語の世界を味わってみてください。
暮らしのことば語源辞典
1998.05.15発売
暮らしのことば語源辞典
著・編:山口 佳紀
ことばの「源(みなもと)」をさぐる。ことばの「通(つう)」になる。 日常よく使われる和語・漢語・外来語・慣用句約2500語を選び、語源・語史・用法をわかりやすく解説。 ●人名に由来することば──カーディガン/ギロチン/備長炭/ボイコット/ホッチキス…… ●地名に由来することば──青やぎ/カナリア/コーチ/小松菜/染井吉野/佃煮…… ●故事に由来することば──圧巻/酒池肉林/帝王切開/無礼講/梨園…… ●宗教に由来することば──お払い箱/我慢/行水/旦那/知事/道楽…… ●歌舞伎に由来することば──切り口上/外連味/三枚目/正面を切る…… ●囲碁・将棋に由来することば──一目置く/局面/高飛車/駄目/成金…… ●邦楽・舞踊に由来することば──打ち合わせ/上っ調子/二の句が継げない/二の舞……
酒学入門
1998.05.14発売
酒学入門
編:小泉 武夫,編:角田 潔和,編:鈴木 昌治
製造法と文化論の両極を融合させた酒学講義。 世界の国々で特産されるアルコールビバレッジ(アルコール性致酔飲料)のハード(製造法や微生物)とソフト(酒文化論)の両極をたくみに融合させた酒学講義。
男体動物
1998.05.11発売
男体動物
著:わかぎ えふ
文芸(単行本)
おかしくも高貴で愛すべき、汝の名は若旦那。 無自覚、無責任でちゃらんぽらんなのに、なぜか魅力的で女をひきつけずにはおかない「若旦那」という人種。大阪のマルチ才女わかぎえふによる、現代の若旦那辞典。 なんでそんなに若旦那(アホ)やねん! 思わず突っ込まずにはいられない。愛すべき男たちはみんな無自覚、無責任、無節操!
いたずらうさぎデイビー あかちゃん すきだもん
1998.05.08発売
いたずらうさぎデイビー あかちゃん すきだもん
絵:イブ・タルレ,文:ブリギッテ・ヴェニンガ-,訳:立原 えりか
講談社の絵本
デイビーのおかあさんにあかちゃんができました。家族のなかでいちばん年下のデイビーにとっては、一大事!あかちゃんて、好き?
ピルグリム・ファーザーズという神話 作られた「アメリカ建国」
1998.05.08発売
ピルグリム・ファーザーズという神話 作られた「アメリカ建国」
著:大西 直樹
講談社選書メチエ
1620年、厳冬。メイフラワー号はアメリカ東岸に漂着する。最初の植民者でもなく、篤信の士も少なかった102名。歴史の波間に没した最小、最弱の植民地が、「建国」説話となる逆説。神話をつくらないではやまないアメリカ精神の深層に迫る。 【目次】 はじめに――神話的プリマス植民地のイメージ 第一章 新大陸到着まで 1 エリザベス調のアメリカ 2 オランダ時代 3 出港そして上陸 4 メイフラワー・インパクト 第二章 彼らの政治、信仰、経済 1 植民地の政治体制 2 我らに牧師を 3 莫大な借金 第三章 プリマス植民地の影 1 犯罪と法 2 インディアンとの関係 3 マサチューセッツ湾岸植民地への合併 第四章 創られる神話 1 我らが輝かしき先祖 2 初期共和国時代 3 二百年祭 第五章 「感謝祭」の成立 1 ハーヴェスト・ホーム 2 国民祝日への道 おわりに――ピルグリム神話をこえて 註 参考文献 プリマス植民地および感謝祭関連年表 あとがき 索引
「伊万里」からアジアが見える 海の陶磁路と日本
1998.05.08発売
「伊万里」からアジアが見える 海の陶磁路と日本
著:坂井 隆
講談社選書メチエ
長崎、ジャワ、イスタンブール。時は江戸。景徳鎮に代わり、「伊万里」は唐船にのって世界をかけめぐる。「海の陶磁路」が明かす、日本をつつむアジア巨大交易網。鎖国時代――その時日本はアジアだった。 【目次】 はじめに 序章 イマリ・ロード 唐船がめぐった十七世紀アジア 第一章 長崎からの出発 1 築町遺跡のクンディ水差し 2 平戸町の人びと 3 代官末次平蔵の取りつぶし 4 唐人墓と唐寺 5 唐船の航路と貿易 第二章 イマリとアンピン坪 1 オスマン帝国を見つめたイマリ 2 イマリ貿易の拠点バンテン 3 輸出イマリの誕生 4 「国姓瓶」アンビン壺の謎 第三章 ジャワ・バンテンの生活 1 ヨーロッパ人の見た「豊かな異境」 2 イスラム・バンテンの誕生 3 繁栄と対立 第四章 海を渡る人びと 1 アジア港市社会 2 華人とインド人 3 スラウェシの海洋民 はるかなる航海者たち 第五章 ヴェトナムと台湾のうねり 1 ホイアンの港 2 幻のチャムパ王国 3 海の覇者台湾鄭氏 4 三藩の乱への動揺とイギリス商人 第六章 「アジアの我ら」 1 国姓爺の救援要請 十七世紀の選択 2 アジア間の転換 参考文献 関連年表 あとがき 索引
薬を飲まずに高血圧を治す
1998.05.08発売
薬を飲まずに高血圧を治す
著:渡辺 尚彦
健康ライブラリー
血圧博士・渡辺尚彦先生がすすめる自分で下げる7カ条 降圧剤はすぐれた効き目があります。しかし、多くは使えば副作用があらわれがちです。このため、薬にたよらない非薬物療法が注目を浴びてきました。ウォーキングやジョギングなどの運動をはじめ、塩分をひかえる、カリウムの多い食品を摂取する、日常の生活改善などを心がけることです。また、深呼吸法、腹式呼吸法、自律訓練法で上手に血圧をコントロールして、不安のない生活を送りましょう。
年月のあしおと(下)
1998.05.08発売
年月のあしおと(下)
著:広津 和郎,解説:松原 新一
講談社文芸文庫
文芸評論家となる切っかけとなった「洪水以後」入社前後から、小説を書き始めた頃の滝田樗陰との出会い、尾崎士郎、宇野千代との大森馬込時代、関東大震災後の市井の不穏、プロレタリア文学抬頭期の本郷菊富士ホテル周辺、畏友・宇野浩二の病、芥川龍之介の自殺、葛西善蔵の死、父・柳浪の他界など、自伝的要素を加えた屈指の文壇回想録。野間文芸賞、毎日出版文化賞受賞作品。正篇上下2巻完結。
電子あり
阿Q正伝・藤野先生
1998.05.08発売
阿Q正伝・藤野先生
著:魯迅,訳:駒田 信二,解説:稲畑 耕一郎
講談社文芸文庫
「人が人を食う」ことを恐怖する主人公の、「子供を救え」の叫びとともに、封建制度・儒教道徳の暗黒を描く「狂人日記」。革命のどさくさの中の阿Qの死と悲喜劇を通して、「革命と民衆」を鋭くつく「阿Q正伝」。ほかに、「孔乙己」「酒楼にて」など。辛亥革命前後の混乱期に、敢然とペンを執って立ち上がり、中国近代文学を切り拓いた魯迅が、時代の苦悩と不屈の精神を伝える13篇の名作。魯迅を読まずして中国を知ることはできない。
電子あり
砂丘が動くように
1998.05.08発売
砂丘が動くように
著:日野 啓三,解説:保坂 和志
講談社文芸文庫
海沿いの砂丘のある町にやってきたルポライターの男が、少年に誘われ迷い込んでゆく奇妙な町の夜と昼の光景。超能力を持つ少年と盲目のその姉。女装する美しい若者。夜の闇に異常発生する正体不明の無数の小動物キンチ。刻々に変化して砂防林にも拘らず死滅へと向かう砂丘。現代人の意識の変容を砂丘の物質のイメージに托しつつ未来宇宙への甦りを象徴させる。第22回谷崎潤一郎賞。
電子あり
愛のごとく
1998.05.08発売
愛のごとく
著:山川 方夫,解説:坂上 弘
講談社文芸文庫
自己中心的な生き方に固執する青年の下宿に土曜日ごとに現われる、かつて恋人だった人妻との異様な情事を通して孤独な青年の荒寥とした精神風土を描いた「愛のこどく」ほか、「演技の果て」「その一年」「海岸公園」「クリスマスの贈物」「最初の秋」を収録。戦後の変転の中で青春を生き、交通事故で早世した山川方夫の傑作選。
怒りをこめてふりかえれ
1998.05.08発売
怒りをこめてふりかえれ
著:栗本 薫
講談社ノベルス
至高の愛に花を添える伊集院大介の熱き友情。 栗本薫クンのピンチに名探偵登場! 「シャーロック・ホームズ賞」最年少受賞者、栗本薫クンも、はや36歳に。悲劇に終わった大恋愛の傷もようやく癒えてきた頃、脚本を依頼されていた映画のヒロインから何と、デートのお誘いが。迷いつつ、期待しつつも待ち合わせ場所に出かけた薫クンは思わぬ展開にア然、ボー然。彼の行く手にまたもや大苦難が! ●筆者のことば ずっと昔に自分の結婚問題で、「スキャンダルの対象になるとはどういうことか」を身をもって体験して以来、「マスコミへの怒り」がわだかまり、「いつか書かなくてはいけない」と感じていました。その後マスコミの暴力はますます悪化していると私は思います。この作品が少しでもスキャンダル・ジャーナリズムに投じる石になれば幸いです。
美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿
1998.05.08発売
美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿
著:篠田 真由美
講談社ノベルス
死と狂気に駆り立てる凄絶極まる美の罪過。 伝説の女優が復活。惨劇の幕は上がった。 伝説の女優が三島由紀夫の一幕劇「卒塔婆小町」で復活。「隠れ処(オテル・エルミタージュ)」という名のホテルに設(しつら)えられた舞台で、彼女は落魄の老婆から鹿鳴館の美女に変身した。が、対立していた演出家が失踪、パトロンの館は業火に包まれ、女優にも呪詛と脅迫の電話が。凄絶な美がもたらす罪業に迫る京介。新たなるサーガ、ここに開幕。 日本で最初の長編小説『源氏物語』の作者紫式部は、嘘つきの罪で地獄に堕ちているという伝説がある。よくできた虚構より臭い実話を尊ぶ感性は「一杯のかけそば」の遥か以前からこの国に巣喰う迷妄らしい。 嘘を書くのが罪なら私は喜んで地獄に下ろう。その日まで後何年あるかは知らないが、手と頭が動く限り七彩の夢想と大風呂敷を天の下に描き続けよう。 というわけで建築探偵シリーズ第2部の開幕である。ささ、いらはい、いらはい。
三姉妹探偵団(15)
1998.05.08発売
三姉妹探偵団(15)
著:赤川 次郎
講談社ノベルス
姿の見えない不気味な敵に翻弄される三姉妹! 三姉妹、3人そろって絶体絶命! 三姉妹の父・佐々本周平との結婚の邪魔をした、と女に襲われたばかりか、死のカーチェイスにまで巻きこまれてしまった綾子。夕里子は見も知らぬ男に殺されかけ、珠美は不思議な老人に唆(そそのか)されて、夕里子に毒を盛ろうとする。窮地に追い込まれた三姉妹を救うべく、犯人に国友が仕掛けた起死回生のとんでもない罠! 人間、誰しも「過去」というものを持っている。佐々本家の三姉妹も同様だ。17歳は17年間の、15歳は15年間の過去を持っている。 今まで、このシリーズでほとんど取り上げられることのなかった「母の死」という「過去」が、今度の事件のきっかけになる。 だがご心配は無用。3人は力強く過去をのり越えて生きて行く。その元気さには、もう著者がついて行けないくらいである……。
現代人の仏教
1998.05.08発売
現代人の仏教
著:鎌田 茂雄
講談社学術文庫
無相とは、この世の中にあるすべてのものは無常なるものであることを明確に透徹した目で観ることから成り立つ。この現世は永遠であり、絶対だと思うところから出発する有相の価値観に比し、この現世は仮の宿に過ぎないと考える無相の価値観。日本人の精神生活に大きな影響を与えたこの仏教のこころ「無相の価値観」を見直し、いまこそ混迷の時代を生きるわれわれ現代人の指針とすべきだと説く好著。
アルプス登攀記
1998.05.08発売
アルプス登攀記
著:エドワ-ド・ウィンパ-,訳・解説:新島 義昭,編:H.E.G・ティンダル
講談社学術文庫
魔物の棲む山と恐れられ、有史以来人間を拒み続けてきたアルプスの名峰マッターホルンは、1865年、ウィンパー隊によりついに征服された。初めての挑戦から足かけ5年、9度目のトライでつかんだ栄光であった。しかしそれもつかの間、登頂直後の下山中に思わぬ悲劇がメンバーを襲う……。精緻な木版画多数をちりばめ、アルプス登山史を彩る最大のドラマを克明に綴った山岳文学の記念碑的作品。
白旗伝説
1998.05.08発売
白旗伝説
著:松本 健一
講談社学術文庫
紅白戦で知られるように日本では源氏の旗であり、また弔いの旗でもあった白旗。日本人がその降伏の意味を知ったのは、1853年に来航したペリーが、交戦となって降伏したければこれを掲げよと幕府に白旗を送りつけた時であった。日清・日露戦争までは、戦場において白旗の国際ルールを尊重した日本が、太平洋戦争ではそれを無視して野蛮な戦争を敢行した。日本人が忘却した白旗の歴史を語る力作。
庭園の世界史
1998.05.08発売
庭園の世界史
著:ジャック・ブノワ=メシャン,訳:河野 鶴代,訳・解説:横山 正
講談社学術文庫
アルハンブラやヴェルサイユなど、世界の名園を歴史家として著名な筆者が歴訪。庭の創造は、人間の自己表現への欲求の最高の段階であるとし、ヨーロッパだけでなく、イスラム、日本、中国の庭の理想と精神をも明快に考察。バラの咲き乱れるバビロンの架空園を追慕し、トスカーナではメディチ家のロレンツォが構想した幻の大庭園を紙上に再現して、その魅力を語る。地上の楽園=庭の3千年の歴史。
飛魂
1998.05.06発売
飛魂
著:多和田 葉子
文芸(単行本)
女たちは、「虎の道」を求めて、森深く夜を重ねる。 繚乱たるイメージで紡ぎ上げた、幻想的綺譚。 森の奥に亀鏡という女虎使いが住んでいた。彼女を師と慕う若い女たちが、大勢、家を捨てて森に入っていった。女たちは森の寄宿舎で寝食を共にし、「虎」を求めた。さまざまな授業に出席するほか、「原書室」に備え付けの原典360巻を読まなければならない──主人公、梨水は、そこでどんな体験をし、何を見るのか?読者を酪酊させるイメージの奔流。幻想的世界に誘う長篇綺譚。