人生は冥土までの暇つぶし

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人生は冥土までの暇つぶし

ジンセイハメイドマデノヒマツブシ

1980年代に、集英社の「週刊プレイボーイ」を100万部雑誌に育て上げ、その黄金時代を築いた伝説の名編集長、シマジこと島地勝彦氏が、有名無名の快人物・怪人物たちの名言をモチーフに描いた珠玉のエッセイ。痛快にして洒脱なシマジ節の真髄をご堪能あれ――。
編集者、集英社役員など経てからは、文筆業に転身。今や熱狂的ファン層を抱える著者シマジが、2012年から7年間続けた伊勢丹8階のセレクトショップ「サロン ド シマジ」店長から身を転じ、西麻布4丁目に小さなバー「Salon de Shimaji」をオープンしたのは、2020年の4月7日のこと。今やれっきとしたバーマンとなった。翌日から2カ月間の第1回緊急事態宣言が発令された。そこからのコロナ禍の日々。その翌年には傘寿を迎え、2024年には83歳となって、4度目の大病にも見舞われた。その波乱万丈の人生模様やユニークな見識は、時に捧腹絶倒、時にジーンと心にしみる。
塩野七生、瀬戸内寂聴、柴田錬三郎、開高健………らとの出会いを描いた華麗なる人物交遊録。名著や名画、グルメやファッションへの蘊蓄。世相・社会の裏側を見通す慧眼。そして編集者としての数々の武勇伝を基に、男の嗜み全般を綴った本書は、その道を極めた「極道」たちの名言集でもある。
著者は言う。「バーではウイスキーを極めた人にも満足してもらえるようなレアモルトを用意している。だから、客もその道を極めた“極道”が来る。そんな愛すべき“極道たち”との会話の中から、人生の名言・至言が生まれ、こぼれ落ちてきたりする。人の生きざまの機微は、バーのカウンターで学ぶものも多いのではないか」と。
シガーとシングルモルトとゴルフを愛する著者自身も、もちろん “お洒落極道”としての顔を持つのは言うまでもないが、本書は、上記のようにしてこぼれ落ちてきた、「道を極めた者たち」からのメッセージの数々を紹介している。例えば――。
「人生は運と縁と依怙贔屓」
「健康そうに見える、金持ちに見える、モテそうに見えることが肝心」
「今日の異端は明日の正統」
「物には限度、風呂には温度、俺には節度」。
「人生でいちばん愉しいのは年老いてからの勉強である」
「人脈を広げるためには、直当たりに勝るものはない」
「離れ離れの家族の絆ほど尊いものはない」
「お互いが敬語で話していれば夫婦喧嘩はあり得ない」
「豪華絢爛な夢を見るときは元気一杯の証拠である」
「遊戯三昧に生きてみよ」
……嗚呼、道を極めし者たちよ!
さあ、ウイスキーを傾けながら、秋の夜長に読みふけてみよう!


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書誌情報

紙版

発売日

2024年11月22日

ISBN

9784065377192

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

240ページ

初出

本書は「日刊ゲンダイ」紙に2021年4月8日から2023年12月28日まで連載した「“極道たち”の格言」を元に加筆・訂正したものです。

著者紹介

著: 島地 勝彦(シマジ カツヒコ)

1941年4月7日生まれ。一関一高、青山学院大を経て集英社へ。「週刊プレイボーイ」「月刊プレイボーイ」などの編集長を歴任後、取締役。集英社インターナショナル社長。2008年から執筆活動を始める。『甘い生活』 (講談社+α文庫)、『salon de SHIMAJI バーカウンターは人生の勉強机である』(Pen BOOKS)、『お洒落極道 』(小学館)、「時代を創った怪物たち――古今東西の偉人・賢人・人たらし…への手紙』(知的生きかた文庫)など多数。2020年には、オーセンティックバー「Salon de Shimaji」をオープンした。

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