星になっても

星になっても

ホシニナッテモ

文芸(単行本)

最期に交わした会話、柩に供えたアップルパイ、死後に読んだ父の手記……そうやって、父の死について書いていくうちに起きた心境の変化は、私の、あるいは、私の哲学の核心に触れるものだった。

哲学者の著者が、父の死をきっかけに書き綴った、喪失と回復の道のりを優しくたどるエッセイ。

「どうしてじいじは死んじゃったの?」

息子の問いに、私はうまく答えることができなかった。
大切な人を亡くしたとき、私たちはどうやってそれを受け止めたらいいんだろう?


【装丁・装画】鈴木千佳子


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目次

はじめに
1. 十円玉と骨
2. 死んだらどうなるの
3. 盆踊りの夜に
4. 帰札
5. 聖橋にて
6. 追憶
7. 幸せを感じる練習
8. 死のイメージ――死と孤独α
9. 一周忌
10. 死の抑圧――死と孤独β
11. 喪失の後で
12. ローリー・ポーリー
13. 生きているうちに、死を語る――死と孤独γ
14. 父の手記
15. 母
16. 献杯
訃報を待つ
おわりに

書誌情報

紙版

発売日

2025年04月23日

ISBN

9784065391365

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

256ページ

初出

第1回~第16回…「群像」2023年9月号~2024年12月号、「訃報を待つ」…「群像」2023年6月号。書籍化にあたり、加筆修正をおこないました。「はじめに」「おわりに」は書き下ろしです。

著者紹介

著: 岩内 章太郎(イワウチ ショウタロウ)

1987年、札幌生まれ。豊橋技術科学大学准教授。早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション学)。専門は現象学を中心にした哲学。著書に、『〈私〉を取り戻す哲学』(講談社現代新書)、『新しい哲学の教科書 現代実在論入門』(講談社選書メチエ)、『〈普遍性〉をつくる哲学 「幸福」と「自由」をいかに守るか』(NHKブックス)がある。

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