犬と厄年

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電子あり

犬と厄年

イヌトヤクドシ

文芸(単行本)

一人と一匹で、どこまでも行ける。
30歳を過ぎて迎えた厄年、家族コンプレックス、大人の友達関係、書くこととAV、かけがえのない愛犬との暮らし……。
日常に小さな光をともす、待望の最新エッセイ集!

仕事がうまくいかなかった日、やるせない気持ちでひたひたになっている日、ソファで茫然としながら「つれえ~」とぼやく私のそばにきた彼女(イッヌ様)は、お尻を私の身体にくっつけて、ポゥ、と鳴いてくれる。腹を撫でているうちに彼女のあたたかいお腹の温もりが手に移ってきて、胸に湧いていた苦しさがじっくりと溶けていくように癒えてくる。彼女の存在と自分の人生が、ゆるやかに同期されていく。(本文より)                 


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書誌情報

紙版

発売日

2025年06月26日

ISBN

9784065397152

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

240ページ

電子版

発売日

2025年06月25日

JDCN

06A0000000000908252F

初出

「花のない家」「犬と暮らす」「大人の本音」「大人の友達」「キャンプと掃除」「母と遺伝子」「マネージャーが母になった」…「note」掲載、「無駄使いから得たもの」…「本」2020年3月号、「その恋愛がことごとくうまくいかないのは」…「群像」2023年4月号、「ばあちゃんも私もいったい誰?」…「群像」2025年1月号、「願わくば、来世も人間で」…「群像」2018年1月号、「想い出の駅」…「群像」2021年5月号、「毛布と抜けがら」…「群像」2025年3月号、「厄にまみれて」「あなたはなぜ書いているんですか?」「生活の灯火」…書き下ろし。書籍化にあたり加筆修正し、一部改題しました。

著者紹介

著: 紗倉 まな(サクラ マナ)

1993年、千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてA Vデビュー。著書に小説『最低。』『凹凸』『春、死なん』 『ごっこ』、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』『働くおっぱい』などがある。初めて書き下ろした小説『最低。』は瀬々敬久監督により映画化され、東京国際映画祭にノミネートされるなど話題となった。文芸誌「群像」に掲載された『春、死なん』が20年度野間文芸新人賞候補作となり注目される。

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