講談社+α新書作品一覧

北京大学超エリートたちの日本論
講談社+α新書
中国が一目置く専門家が明かす中国支配層の本音!!
「倭寇」「日本鬼子(鬼畜日本人)」を中国人は忘れていない。
熱しやすく、冷めにくい中国人の愛国心とは何か。
新しい時代を担うエリートたちの衝撃の本音を公開!!
●歴史の傷跡は今も息づいている
●北京大学と天安門事件
●エリートたちの「歴史認識」
●中国人の愛国心と民族性
●日本軍による北京大学受難史
●反日感情を育てる教育システム
●北京大生は日本人をこうみている
●中国人の思考法を理解するカギ
●さらば、北京大学
●若い世代の新しい歴史認識
中国の大学生は超エリートである。その言動が社会に及ぼす影響力の大きさは、日本の比ではない。なかでも北京大学が、中国の近代史で大きな位置を占めているのは周知のとおりだ。とくに1989年の天安門事件にいたる民主化運動では際立っていた。
当時、北京に滞在していた私は、明治維新を思わせるような、中国の若者のすさまじいエネルギーに圧倒され、その情熱に驚嘆した。
1995年9月から私は、北京大学の教壇に立った。歯に衣着せぬ中国の若者の生の日本観――日本では到底知ることができない鋭い日本批判、反面、日本に寄せる親身な思いを伝えたいとの思いから筆を執った。
「歴史認識」――中国からことあるごとにもちだされるこの問題は、日本人にはまことに解りにくく、頭が痛い。

書斎がいらないマジック整理術
講談社+α新書
机もいらない、専用空間もいらない驚異の超整理法!!
アイデア勝負のマジシャンが行きついた、メモ法と簡単パソコン操作が基本の整理術。すぐ使える工夫の数々、場所いらずの手づくり家具、これまでにない知的生産術!!
●探すイライラは心と身体に悪い
●システム手帳は意外に不便
●すべてのメモは一つのメモに
●B5用紙の意外な活用法
●「ごちゃ録りビデオ」
●書類の管理
●スケジュールの管理
●「屏風棚」のつくり方
●「どこでもデスク」
●「ダブル・ゴミ箱」
はたして今までの人生で「書斎」といわれる空間や「デスク」でクリエイティヴなことをしただろうか?
手紙を書いたり、書類の判別やら事務的手続き、しいて知的作業といえばパソコンで文章を書くことくらいです。本すらデスクで読んだことはありません。書斎があるからこそ物が増え、重要なものが行方不明になるのです。デスクがあるからその上がゴミの山になるのです。私は今まで、かなりの整理術や書斎術の本を読んできました。そしてやっと、この整理術の根本原理に思いいたったわけです。
それは「捨てる」のではありません。迷宮の悪しき根源である「書斎とデスク」を消失させてしまおうということにたどりついたのです。

一日一生 五十歳からの人生百歳プラン
講談社+α新書
95歳を超えた達人が実践する50歳人生スタート法!!
不況のあおりで、今、多くの日本人が不遇や逆境をかこっている。この時期を浪費するか、やり直すかで後半の人生は逆転する。般若心経研究の大家が語る人生百歳計画!!
●50歳は一生の折り返し地点
●「あきらめ」は断念とはちがう
●般若心経が説く「空」の教え
●逆境をプラスに変えた2人の男
●病苦から生き甲斐を教わる
●中高年のこころの危機の克服法
●50代からの夫婦のあり方
●100歳までの上手な齢のとり方
●「丹精」の年輪
●死がこわい人、こわくない人
現代は長命の時代。日本人の平均寿命は80歳で、100歳を越えた長寿者も17000人を超えているという時代です。いわゆる“人生百歳の時代”です。つまり人生の折り返し地点は50歳から定年の60歳ということになります。
私はこの50歳、60歳からの後半の人生が、本当の自分の人生である、と信じるのです。それは人生の折り返し地点の前半は、人に使われたり、家族を養うために知力も労力も費やさざるを得ませんでした。しかし50歳、60歳の折り返し地点からが真実の自分の人生で、自分を創造するもっとも生き甲斐のある時代である、と信じるからです。

日本アングラマネーの全貌
講談社+α新書
闇社会が踏み倒した11兆円、個人が隠した118兆円!!
300万人以上の人が、闇労働に従事し、年間22兆円も「税金が払われないカネ」を儲けている。このカネの蓄積の行方はどこか?隠し資産の総額を解明する!!
●隠し資産の規模はどれぐらいか?
●暗躍する外国人の地下銀行
●個人隠し資産は118.2兆円
●不良債権に潜むアングラマネー
●景気回復の足かせ・不良債権問題
●闇勢力の不良債権額は10.8兆円
●闇労働に従事する人は何人か?
●フローとストックの地下経済
●ニセモノの氾濫が経済に悪影響
●フローの地下経済の7割は脱税
バブル崩壊で、負債を抱えた地下経済の住人には、「闇勢力は借金を返さなくてもよいですよ」という特別ルールが私たちの知らないところで勝手に作られていた。
闇勢力が踏み倒した借金の合計は、5兆~10兆円にも及ぶとみられる。巨額の負債を抱えながらも借金を踏み倒した闇勢力、また脅しなどに屈してそれを容認してしまった金融機関のおかげで、日本経済は巨額の不良債権を抱えることになった。
この不良債権についても、闇勢力は、「占有屋」の暗躍に代表されるように、これを新たな収益源としている。
そうやって、日本の地下経済はすでに巨額の規模に達している。国際的にみてもこれほど大きなアングラマネーを抱えている国は少ないのではないだろうか。

難読珍読 苗字の地図帳
講談社+α新書
全国30万姓から解明する苗字のルーツと歴史地理!――四月一日(わたぬき)、六月一日(うりわり)、三五月(もちづき)、十二月田(しわすだ)、三方一所(くつわだ)などの難読姓や、畭尾(はりお)などの難字姓の謎解きから日本の古代史を垣間みる。
●飲酒盃さん、飯酒盃さん ●一口さん、二口さん ●左右口さん、右左口さ ●瓜破さん、六月一日さん●颪さん、嵩さん
●鳴矢木さん、蕪木さん ●一尺八寸さん、三方一所さん ●目さん、耳さん、属さん ●十二月田さん、元日田さん
――あなたはいくつ読めますか、出身地がわかりますか。
●姓という姓もあり、苗字という苗字もある。
姓は、昔はカバネともいい、その家のランクを示したこともあるが、いまは苗字のこと。その苗字はもと苗氏といい、祖先のルーツを示す古い言葉。中世は名字ともいって、名田(みょうでん)を支配して威張っていた人の家名。その大きいものを大名(だいみょう)といった。名田もミョウデンなどとしゃれていったが、名のついた田だから、ナダでいい。このほうが、ほんとうの日本語だ。言い換えると「やまと言葉」。
苗字はだいたいこの「やまと言葉」でできている。訓で読んでいるのがそれだ。法務省は苗字を氏とよび、旧文部省やマスコミは名字の表記を使っているが、歴史的にみると苗字のほうが正しい。

40歳からの元気食「何を食べないか」-10分間体内革命
講談社+α新書
手間なし、簡単、続けられる!
「生活習慣病」防止食!!
朝の「パン」をやめて「おにぎり」にする。忙しい時の夕食は「バナナ」と「甘栗」で十分。無理して「野菜」をとらなくていい。『粗食のすすめ』の著者がおくる新時代の食べ方指南書。
●夜7時以降の食事は夕食ではない
●缶コーヒーの危険な「点滴」
●「一日30品目」という愚
●減塩運動の誤り
●おにぎり屋さんを賢く活用しよう
●寿司こそ女性の体を守る防波堤
●夕方はバナナや甘栗などを
●乳がん患者は8割がパン食
●未精製の米を食べよう
●胃袋の休息が心のやすらぎに
私は、食生活を再構築すれば、40代はいまからでも十分やり直せると信じています。まだ間に合います。加齢、仕事のストレス、家庭の問題、運動不足……40代にはさまざまなリスクが迫っています。その中でいちばんの「リスク」は食生活なのです。食生活さえ改善すれば、たいていの問題はクリアできます。なぜなら、食生活がいい方向に向かえば、体が変わるからです。
日本人の死因の第1位、3割にもおよぶ「がん」。がんは漢字で「癌」と書きます。3つの口で山ほど食べる、こうしてなるのがこの病気なのだ、と私は患者さんに説明しています。日本人はいま、その長い歴史の中で、初めて食べすぎの時代を迎えているのです。ですから、何を食べないか、どれだけ食べないか、どれだけ種類を減らすか。そういう意識改革が必要なのです。

急増する犯罪リスクと危機管理
講談社+α新書
犯罪件数は過去最悪!!
50人に1人が被害者に!
ピッキング、自動車盗、外国人犯罪、メル友殺人、ストーカー、盗撮・盗聴……。犯罪が多発する一方で検挙率は史上最低を記録。日本はもう「安全大国」ではない!
これまで人口10万人あたりの犯罪発生率がもっとも高かったのは、1948(昭和23)年の2000であった。当時は太平洋戦争後の大混乱のさなかであり、特異な時期といっていいだろう。その後、発生率は減りつづけていたのだが、73年の1091を底にふたたびアップ、88年から1300台、93年から1400台、以後、97年1506、98年1608(数字はいずれも『平成13年版 犯罪白書』)となり、ここへきていきなりポンと2000台を飛び越えてしまった。国民の50人に1人が何らかの犯罪に遭遇している勘定である。
それでいて、刑法犯の検挙率は年々下がる一方で、2001年はとうとう20%を割った。273万5612件のうち19.8%しかつかまらないという史上最低率となってしまったのだ。

図解 外国企業・海外事業の仕組みと常識―英国企業にPresidentはいない
講談社+α新書
日本企業の常識が「非常識&危険な落とし穴」になる!!
外国企業といっても米国と英国系企業ではこんなに違う。事業形態、法務、財務、戦略戦術など、日本企業との相違を図解で簡潔に解説。ビジネスで絶対失敗しない基礎知識!!
企業の国際化が進むにつれ、海外企業の日本進出も増えてきました。外国企業では、事業の形態、組織、意志決定機構などで、日本企業と異なることが数多くあります。たとえば、英国系の企業では社長(President)と呼ばれる役職は、通常存在しません。代表取締役(managing director)が会社の定款上存在するだけです。managing directorは、日本では専務あるいは常務を指す意味で使われることが多いと思いますが、国が違えば意味が違うということになります。
本書では、海外企業との付き合いが必要な人、日本の外資系企業で働く人、あるいは働こうと考えている人、海外での事業を検討する人のために、外国での事業形態、企業組織、企業財務などの外国企業に関する知識を、図を用いて簡潔にわかりやすく解説しました。

方言の日本地図-ことばの旅
講談社+α新書
方言は日本語の原点! 75の地図で易しく解説!! 日本人の心に響き、心を揺さぶる方言が今、絶滅の危機に瀕している。まだまだ、各地方では、個性的で豊かな方言が息づいている。日本語は決してひとつではない!!
方言は日本語の原点! 75の地図で易しく解説!!
日本人の心に響き、心を揺さぶる方言が今、絶滅の危機に瀕している。まだまだ、各地方では、個性的で豊かな方言が息づいている。日本語は決してひとつではない!!
●伝統方言が強く残る県別ランク
●雪国ならではの方言・ゆきやけ
●「方言周圏論(しゅうけんろん)」の落とし穴
●地図で楽しむ各地方言の旅
●藩領の境界と方言が一致する
●ヒをシと訛る地域
●自然境界と方言・浜名湖の場合
●若者語「チガカッタ、ナニゲニ」
●コンビニ、ファミレス用語
●消滅の危機に瀕した方言
方言語形の残存率がもっとも高いのは沖縄で、96.7%の平均分布率です。これは沖縄の歴史、琉球王国の経緯からして当然のことなのかもしれません。そして、以下、11位までを九州と東北の県が占めています。九州および東北地方は、地理的に中央から遠く隔たっているためその影響を受けにくいものと見られ、それだけ固有の方言を残しやすく、標準語が浸透しにくい地域であると考えられます。12位から北陸地方が加わってきます。そして、16位からは中国・四国地方が加わります。メディアでよく耳にする関西弁ではありますが、関西地方が加わるのは22位からです。なお、全国でもっとも方言語形の平均分布率が低いのは東京ですが、その東京でも方言は38.4%の残存率となっています。

ラジオ歳時記 俳句は季語から
講談社+α新書
NHK「ラジオ深夜便」放送中の明快上達法!!
月別に主な季語と例句、秀句を挙げて簡明に解説した。大きな字で読みやすく、美しい日本の感性豊かな言葉がわかる、俳句を作る人にも作らない人にも楽しめる一冊。
●季語はどうして決まるのか
●正月らしい季語、珍しい季語
●一茶、逆転の発想
●冬と春の間で紛らわしい言葉
●上五と下五のつなぎの言葉
●句またがりの名句
●季重なり
●指折り数えて句を作る
●数字の季語
●年2回の行事の季語
NHK「ラジオ深夜便」のアンカー宇田川清江さんから、「番組のコーナーで俳句のお話をしていただけませんか。生放送で、台本なし……」との電話があった。宇田川さんとは、NHK国際放送の俳句番組でご一緒したことがある。喜んでお引き受けし、タイトルも「ラジオ歳時記」と、すぐに決まった。というわけで、平成11年から始まった私の放送も、今年で4年目に入った。本書は、その「ラジオ歳時記」をもとにして加筆したものである。
俳句は、たった17音でありながら、深い内容を盛り込むことができる。それは季語があるからといえる。私にとって俳句を作ることは、取りも直さず、「季語」と付き合うことである。季語を語ることは、俳句を語ることにもなる。

平安の気象予報士 紫式部-『源氏物語』に隠された天気の科学
講談社+α新書
『源氏物語』の新しい読み解き方、発見!!
男女の出会いも別れも、今以上にお天気次第の平安時代。紫式部の驚くほど正確な気象センスが、『源氏物語』を支えていた!天気から読むと、古典はさらに面白い!!
・温暖な気候が物語を生んだ
・暑さに弱かった? 光源氏
・寒さに強い遺伝子を持つ平安人
・京都はマラリアの天国だった
・パズルのような「夕顔」の帖
・源氏の嘆きと時雨
・平安貴族は雨がお嫌い
・油断大敵、天気の急変で失脚も
・不倫発覚に梅雨末期の大雷雨
・「野分」の帖の台風を推理する
『源氏物語』の情景や場面から、天気図が浮かんでくるのです。「桐壺(きりつぼ)」で、野分(のわき)(台風)が通り過ぎて急に秋めく日の天気図、「帚木(ははきぎ)」の雨夜(あまよ)の品定めの日から翌日にかけての、ちょうど梅雨から夏へ季節が変わる頃の天気図、「若紫」の清清しい春の1日の天気図など数えあげたらきりがありません。
コンピューターによる現代の天気図と平安時代に紫式部の描いた天気とがこんなに一致するなんて……。
科学意識のかけらさえなかった千年以上昔の平安時代に、1つ1つの気象現象を的確に見つめ描いた天才、紫式部の奥深い気象的センスに、私は気象予報士の1人として心から敬意を表したいばかりでなく、多くの方々にこの事実を知っていただきたいという思いでいっぱいです。

超辛口 誰よりも安くて賢いパソコン購入術
講談社+α新書
満足度120%の最新パソコン購入ガイド!
大幅値下げ、大幅モデルチェンジ、家電化。
パソコンは今が買い時!カタログのツボからメーカー裏事情まで辛口かつ詳細に解説。欲しいマシンが必ず見つかる!
・パソコンがドンと値下がりする!
・パソコンに価格差が生じる理由
・在庫切れのウソを見抜け
・土日に買うのはやめよう
・高いパソコンは買うな
・ソフトは10円だとご存知か
・基本スペックはここを読む
・デジカメは中クラス以上を
・スキャナーも激安の時代
・「最新パソコン」徹底検証
超高速なパソコン、すなわちスペックばかりを求めた時代が急速に終わりつつある。道具として、ついに完成の域に達しつつあるのだ。同時に値段も安定してきた。すると今度は、家庭生活や仕事にどう役立つか、という提案力の勝負になる。もしくは、使いやすさをアピールするメーカーも出てくるだろう。
これは、我々ユーザーにとっては、非常にうれしいことだ。今店頭にあるメジャーなブランドのパソコンなら、最低価格のものを購入してもインターネットやワープロに使うには十分だ。処理速度が遅くて使い物にならないと感じることはほとんどない。選択肢は一気に広がり、少ない予算でも満足できるモデルが増えてきたのだ。
今や、パソコン選びほど楽しい買い物はない。

一日一食 断食減量道
講談社+α新書
標準体重を確実に100%達成するヒコーキ博士のダイエット法!!
肝機能がたちまち正常化。最初は「天井がゆがんで見える」ほど苦痛を伴うが、そこを通過すると世の中が光り輝いて見える。食べる楽しみと減量の楽しみを両立させる科学的王道!!
・「食べたくて飲みたい人」へ
・一日一回「腹いっぱい」食べる
・天井がゆがんで見える
・繰り返してこそ減量
・歩くことは、驚くほど体によい
・1点80キロカロリーの計算
・「減量道」の段位
・二段、錬士用の試食
・67歳のボクシング
・世界が広がる
この本は、私のように「食べたくて飲みたくて太る人」のための減量法を述べたものである。一般論ではなく、太る体質の人が「標準体重まで」痩せるための本である。
私は必要に迫られて、自ら減量法を開発し、35年間実践してきた。この本はその方法――一日一食減量法――を解説したものである。この方法は、最初ある程度の苦痛を伴う。そこを通過すると、世の中が光り輝いて見える。減量は楽しみに変じ、体は健康な爽快感に満たされる。
この本は減量の実行法とともに、それに至る過程も説明する。それは直截(ちょくせつ)に言えば、私の方法を信用していただくためである。このため恥を忍んで、我が失敗もプライバシーも公開した。

野鳥売買 メジロたちの悲劇
講談社+α新書
法の網をかいくぐって横行する密猟・密売!
禁止のメジロを平気で飼う「愛鳥家」たち。動かないお役所。輸入証明書とひきかえに殺される中国産メジロ。見すごされてきた野鳥売買の驚くべきカラクリを暴く!
・有名無実の「鳥獣輸入証明書」
・中国「野鳥市場」を歩く
・愛鳥レストラン
・「収鳥站(しゅうちょうたん)」は野鳥の強制収容所
・輸入メジロはゴミになる!?
・売れないメスはギョーザの具に
・鳴き合わせマニアは愛鳥家か
・わが国最大の野鳥密売事件
・200万円の横綱メジロ
・野鳥を1000羽解放した男
密猟鳥で食っているという噂の東京西部の小鳥店、「鳥源(とりげん)」を訪ね、中国産メジロはないか聞いてみた。
「あんなもん仕入れたって、ゴミ袋に入れて捨てるばかりですわ」思わずのけぞった。輸入メジロをゴミに出すとはなんたる無惨。
「メジロは国産の飛びっ子じゃないとダメ。ほら、こんなですよ」「それに鳥獣輸入証明書がつきますか?」「当たり前だよ、お客さん。ところでこのメジロはどうします?」鳥源の親父は、極太の金の指輪をはめた手で、誘うようにかごを半まわりさせた。
商売人は百も承知で、輸入メジロを国産メジロにすり替えて売っている。だから店では、じろじろ見られるのを嫌うのだ。

願いがかなう般若心経-262文字の生活指導書
講談社+α新書
『声を出して覚える般若心経』の著者最新刊!!
わかり易さ抜群!!面白い!!幸せになる!!
・「色」「空」「無」って何ですか
・人間の体と心の不思議
・「十二因縁」というめぐり合わせ
・欲望と苦しみにどう立ち向かう
・「六波羅蜜行」の教え
・こだわり、迷いから悟りまで
・願いがかなうまじないの言葉
・みんな揃って彼岸へ行こう
・般若心経を実践する
・誰もが出合う臨終・通夜・葬式
「門前の小僧、習わぬ経を読む」といいます。お遍路さんの寺で生まれ育った和尚は、4歳の頃から、わけもわからずに大声で般若心経を暗唱していたものです。寺の生活には、常に「ギャーテー、ギャーテー……」のリズムがありました。般若心経は、お経とは思えないほど日常のものだったのです。
書店には多くの般若心経解説書が並んでいます。どれも正しく学問的に解釈されているのですが、とても高尚で、「和尚が理解している般若心経とは少し違うな」と思っていました。般若心経はお経というよりも、幸せな生活のための指導書です。そして、心が豊かになり、願いごとがかなう呪文です。今回、ご縁をいただいたのを機に、「なるほど、般若心経の教えとはこういうことか」と、誰にでもわかるように、和尚なりにやさしく説いてみました。

聴かずに死ねるか! JAZZこの一曲
講談社+α新書
JAZZには常に新しい発見がある!
これを聴けば極楽往生!!
常に進化しつづける寺島流聴き方!世にいう名盤や以前に絶賛した曲もランク外。いま聴いて面白い曲のみを推薦!ジャズを聴きつづける男の新・愛聴盤&本音解説!!
・けっこういいのだ日本人ジャズ
・謝罪の意味でマイルスを掲げた
・本年度第1位、背すじ寒クラス
・ローランド・ハナ、至福の30秒
・音でコルトレーンより上と宣言
・世にも不思議な1枚
・この1曲のためにレコード10枚
・このベースに世界中が震撼した
・シカゴの匂いのジャズを聴く
・アンサンブルの天国へ導きます
この歳になっても、若者のような気持ちでジャズを聴いている。
私の聴き方は尋常ではない。普通の人の10倍は聴いている。考えも好みも目まぐるしく変化して当然だ。変化なくしてジャズ鑑賞の進歩なし。
たとえば、ジョン・コルトレーンの『至上の愛』。コルトレーン・ファンの方には悪いが、いま聴くと笑ってしまう。1960年の空気のなかで聴けば、「崇高」にも映るだろう。しかし、いまでは当時の感動はない。そういうことも包み隠さず書いた。
さあ、みなさん。毎度毎度でもう言い飽きたが、ジャズはむずかしいものではない。私のすすめる曲を聴いてごらんなさい。ジャズのスタイルとか歴史より、なにより先に単純に曲のメロディーを聴いてみてほしい。クラシックやロックの曲を聴くように、である。

国債が変わる 国債で儲ける
講談社+α新書
デフレ時代は国債が一番有利、新型国債は安全確実な投資!!
株は損するばかり、銀行は超低金利。こうなると、元本保証で利率がある商品は国債しかない。しかも、2003年2月から、有利な完全個人向けの国債が登場するのだ!!
ここ数年、「国債暴落」の懸念が囁かれている。しかし、実際には現在の国債価格は暴落どころか、「暴騰」の状況が続いている。
東京証券取引所の10年国債先物価格は、1990年に90円前半だったが、2002年8月中旬現在、140円台で推移している。
株式や不動産価格が大幅下落し続けたが、国債価格高騰し続けてきたのだ。つまり国債を大量に保有する銀行などの金融機関は、国債では儲けてきたのである。
個人の場合、国債は満期まで保有するのが基本で、金利が上昇して、国債価格が下落しても、元本保証である。純粋に国債を金融商品としてみると、安定的に利益を稼げる、なかなか魅力的な金融商品だ。

味覚障害とダイエットーー「知られざる国民病」の処方箋
講談社+α新書
「リンゴとナシの味の違いがわからない」恐ろしさ!!
ファミレス、コンビニ、自販機の普及が味覚異常に拍車をかけている!
子どもたちの味覚がおかしくなっている!
第1人者が「命を支える食」と障害を防ぐレシピを明示!!
「リンゴとナシの味の違いがわからない」、「ラーメンもゴムを食べているよう」、「何を食べても味がなくておいしくない」。
そう話すのは38歳の主婦Kさんです。Kさんが「自分の味覚がおかしい」と感じたのは、ある日、夕食のためのカレーライスを作っていた時のことでした。味見をしたらカレーの味がまったくわからず、温かいお湯のようにしか感じられなかったのです。
驚いたKさんは、自宅近くの病院をすぐに訪ねました。しかし、原因はわかりません。私のクリニックを訪れた時には、味がわからなくなってから1年が過ぎていました。検査をしてみたら、血液中の亜鉛の量は58マイクログラムでした。正常値は最低でも80マイクログラムですから、かなり低い値です。亜鉛欠乏による味覚障害でした。

F1 影の支配者ーホンダ・トヨタは勝てるのか
講談社+α新書
ホンダとトヨタが300億円を投入!
F1戦争の苛烈な内幕!!
F1は、技術の闘いの場であると同時に、「支配された」巨額マネーの闘いの場でもある。そこに復帰・新規参戦したホンダとトヨタを待ちうける支配者の厚い壁!
この本で私が一番書きたかったのは、バーニー・エクレストンという人物についてである。
F1を現在のようなビッグビジネスへと育て上げた功績ということももちろんあるが、それ以上に、権力への執着というか、すべてを我が手の内に収めようとする彼の飽くなき態度に興味があったからだ。実際、そういった部分に興味を抱き、彼のビジネスの内幕を探ろうとする者は少なくないようだが、それは必然的にF1界のタブーと言われる部分にふれることとなり、いろいろ困難な事態とも直面する。
たとえば2001年に封切られた『ドリヴン』というCART映画。これも、シルベスター・スタローンはF1で撮りたかったのだが、エクレストンが握っている様々な権利関係が障害となって断念したのだという。

いい日本語を忘れていませんか-使い方と、その語源
講談社+α新書
わかりやすい、面白い!!
この1冊で日本語名人!!
日本語研究の第一人者が、ふだんの生活の中で、なにかにつけて重宝な言葉、便利な文句の正しい使い方を伝授。日本語には必ず、なるほどの語源といい使い方があります!!
毎日、刻々に伝えられる株式市況。株の上がり下がりに一喜一憂してヘソクリの算用をしている奥さん連もあれば、浮沈をそこにかけて勝負をいどむ仕手師もいる。
「巧妙なさばきでごたごたをおさめたので、長老の株は上がるばかりだ」
「フォーカスされた上に別の現場をフライデーされて、株はガタ落ちになった」
と、人間の評価の上がり下がりも株の上下になぞらえられるようになった。
他人からあまりひどい評価を受けては当人の体面にかかわってくる。この体面を「沽券」にたとえることがある。「沽券」とは、地所・屋敷などの売り渡し証文で、転じて売値の意にも用いられ、そこから人品・品位・体面をさすようにまでなった。