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ファウスト(上)
2014.05.16発売
ファウスト(上)
著:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲ-テ,訳・解説・その他:柴田 翔
講談社文芸文庫
(ファウスト)俺の喜びはただこの大地から生まれこの世の太陽だけが俺の悩みを照らすのだ。(メフィスト)それならためらうことはない。さあ契約だ。……地上にある限りの日々……人間がまだ見ぬものを見るのです。神ならぬ人間の身で世界のすべてを究めたい欲求に憑かれたファウストは、悪魔メフィスト―フェレスと契約を結ぶ。文豪ゲーテ畢生の対策が柴田翔の躍動する新訳で甦る。 躍動する新訳、文庫化! 人間と悪魔、火花散る魂のドラマ。 (ファウスト)俺の喜びはただこの大地から生まれこの世の太陽だけが俺の悩みを照らすのだ。 (メフィスト)それならためらうことはない。さあ契約だ。・・・地上にある限りの日々・・・人間がまだ見ぬものを見るのです。 神ならぬ人間の身で世界のすべてを究めたい欲求に憑かれたファウストは、悪魔メフィスト―フェレスと契約を結ぶ。文豪ゲーテ畢生の対策が柴田翔の躍動する新訳で甦る。
電子あり
鮎の宿
2014.05.16発売
鮎の宿
著:阿川 弘之
講談社文芸文庫
志賀直哉門下の著者が師にまつわる様々な出来事を中心に綴った滋味溢れるエッセイ集。志賀の臨終を描いた「終焉の記」をはじめ、滝井孝作、尾崎一雄ら同門の作家や「白樺」同人の里見、梅原龍三郎のこと。志賀と前後して亡くなった三島由紀夫、川端康成、文壇仲間吉行淳之介、遠藤周作との交流、親しかった人々や食、旅をめぐる話などを清澄な文章で記した初期のエッセイ59篇。
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漱石人生論集
2014.05.16発売
漱石人生論集
著:夏目 漱石
講談社文芸文庫
「小生は何をしても自分は自分流にするのが自分に対する義務であり且つ天と親とに対する義務だと思います。天と親がコンナ人間を生みつけた以上はコンナ人間で生きて居れと云う意味より外に解釈しようがない」(書簡より)屈指の漱石の読み手である出久根達郎が、厭世家ではあるが決して人生を悲観しない漱石の生き方の真髄を全集の中から選んで編集した、今に新しい人生論集。
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成城だより 下
2014.05.16発売
成城だより 下
著:大岡 昇平
講談社文芸文庫
毎月の文芸誌に目を通し、文壇のみならず時代と社会現象一般に眼を向け、自分を老生と呼びつつ、好奇心を躍動させ、文学、映画、音楽等を批評する。ランボーがスタンダールとともに自己の中に在ると感じ、また「事件」のゲラを読む。心臓、体力の限界を心配しつつ堺事件調査の旅行にも出る。「文学界」1986年2月号まで書き継ぎ大岡昇平を雄弁に語る、知的刺激と人間味溢れる好エッセイ。上下2巻。
電子あり
成城だより 上
2014.05.16発売
成城だより 上
著:大岡 昇平
講談社文芸文庫
成城に越して来て11年、運動は駅まで15分の片道だけ。体力の衰えに抗しつつ、富永太郎全集に集中、中原中也「山羊の歌」の名の由来を追い、ニューミュージック、映画、テレビ、劇画、広汎な読書、文学賞選考会等、80年代前半の文化、文壇、世相を俎上に載せ、憤り、感動する。70歳にして若々しい好奇心と批評精神で「署名入り匿名批評」と話題を呼んだ日記体エッセイ。上下2巻。
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桂 春団治
2014.05.16発売
桂 春団治
著:富士 正晴
講談社文芸文庫
独創的話術と奇行で知られ一世を風靡した奇才桂春団治。〈微妙猥雑〉な上方弁を駆使し落語界を席巻、上方落語の全盛期を築いた春団治の一代記を、出生から57歳の死まで、詳細綿密な調査と多彩な資料で裏付け書下ろした傑作評伝。「桂春団治年譜」「上方落語年表」などを付すほか「紅梅亭界隈」「東松トミの半生――桂春団治外伝の一つ」を併録。毎日出版文化賞受賞。
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家族会議
2014.05.16発売
家族会議
著:横光 利一,解説:栗坪 良樹,その他:横光 佑典
講談社文芸文庫
東京の兜町で株式売買をする重住高之は、大阪の北浜の株のやり手仁礼文七の娘泰子に心惹かれている。だが、――文七はあくまで高之に熾烈な仕手戦をしかけて止まない。金の絡みと高揚する恋愛の最中、悲劇は連続して起こる。資本が人を動かし個人が脅かされる現代に人間の危機を見、「純粋小説論」を提唱実践した横光利一が、その人間崩壊を東と西の両家の息づまる対立を軸に描いた家庭小説の傑作。
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補陀落渡海記 井上靖短篇名作集
2014.05.16発売
補陀落渡海記 井上靖短篇名作集
著:井上 靖,解説・その他:曾根 博義
講談社文芸文庫
熊野補陀落寺の代々の住職には、61歳の11月に観音浄土をめざし生きながら海に出て往生を願う渡海上人の慣わしがあった。周囲から追い詰められ、逃れられない。時を俟つ老いた住職金光坊の、死に向う恐怖と葛藤を記す表題作のほか「小磐梯」「グウドル氏の手套」「姨捨」「道」など、旺盛で多彩な創作活動を続けた著者が常に核としていた散文詩に隣接する人生の不可思議さ、奥深さを描く9篇。
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還暦の鯉
2014.05.16発売
還暦の鯉
著:井伏 鱒二
講談社文芸文庫
悠々たる歳月を歩む円熟の作家の素顔を知る名エッセイ。 寛いだ筆致で綴る交友録、身辺の記等三十篇。
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見果てぬ夢5 魂が呼ぶ荒野
2014.05.16発売
見果てぬ夢5 魂が呼ぶ荒野
著:李 恢成,装丁:菊地 信義,装画:朴 仁景
講談社文庫
韓国よどこへ行く! 祖国の運命を描く巨編。朴采浩はあえて国内にとどまり逮捕された……在日朝鮮人としての深い苦悩と限りない希望をこめて、祖国の運命と“冬の時代”を生きる青春群像を描く雄渾の大作完結。(講談社文庫) 韓国よどこへ行く! 祖国の運命を描く巨編。朴采浩はあえて国内にとどまり逮捕された……在日朝鮮人としての深い苦悩と限りない希望をこめて、祖国の運命と“冬の時代”を生きる青春群像を描く雄渾の大作完結。
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燕よ、なぜ来ない 見果てぬ夢4
2014.05.16発売
燕よ、なぜ来ない 見果てぬ夢4
著:李 恢成,装丁:菊地 信義,装画:朴 仁景
講談社文庫
大作第4巻! 1年前の「七・四共同声明」以来の衝撃が韓国中を駆け抜けた。学生運動家がソウル拘置所にぞくぞく送りこまれる。中央情報部の手がひそかに朴采浩の身辺に迫る・・・(講談社文庫) 金大中氏が東京で拉致された! 大作第4巻! 1年前の「七・四共同声明」以来の衝撃が韓国中を駆け抜けた。学生運動家がソウル拘置所にぞくぞく送りこまれる。中央情報部の手がひそかに朴采浩の身辺に迫る・・・
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見果てぬ夢3 七月のサーカス
2014.05.16発売
見果てぬ夢3 七月のサーカス
著:李 恢成,装丁:菊地 信義,装画:朴 仁景
講談社文庫
衝撃にゆれる町と人々を描く大河小説。第3巻72年7月4日。祖国統一を謳った「南北共同声明」が発表された。市民の政治的熱狂の中で高麗大学副教授に転じた朴采浩、殷錫湖弁護士らの胸には疑念が高まる…(講談社文庫) 衝撃にゆれる町と人々を描く大河小説第3巻72年7月4日,祖国統一を謳った「南北共同声明」が発表された.市民の政治的熱狂の中で高麗大学副教授に転じた朴采浩,殷錫湖弁護士らの胸には疑念が高まる…
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はらからの空 見果てぬ夢2
2014.05.16発売
はらからの空 見果てぬ夢2
著:李 恢成,装丁:菊地 信義,装画:朴 仁景
講談社文庫
祖国の苛酷な運命を描く大河小説の第2巻。北からの「同志」を密かにソウルに迎える羅道卿、景利兄妹。金鐘泌総理の政務秘書を蹴って日本へ飛んだ朴采浩。困難な政治状況下で信念に自己を賭けて生きる群像。(講談社文庫) 祖国の苛酷な運命を描く大河小説の第2巻。北からの「同志」を密かにソウルに迎える羅道卿、景利兄妹。金鐘泌総理の政務秘書を蹴って日本へ飛んだ朴采浩。困難な政治状況下で信念に自己を賭けて生きる群像。
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禁じられた土地 見果てぬ夢1
2014.05.16発売
禁じられた土地 見果てぬ夢1
著:李 恢成,装丁:菊地 信義,装画:朴 仁景
講談社文庫
ソウルの空港に降りた趙南植を待っていたのは北のスパイ容疑だった――革命の光をもとめ、近代化の夢を追って青春を生きぬこうとする人々を描く大河小説、全5巻。(講談社文庫) 著者がその全存在を賭けて同時代に挑む巨編。 ソウルの空港に降りた趙南植を待っていたのは北のスパイ容疑だった――革命の光をもとめ、近代化の夢を追って青春を生きぬこうとする人々を描く大河小説、全5巻。
電子あり
ナンパでLOVE!?~初めてシちゃった×××~ LOVE STORM
2014.05.09発売
ナンパでLOVE!?~初めてシちゃった×××~ LOVE STORM
著:白百合
久しぶりに友人と会える♪ と楽しみにしていたのに、まさかのドタキャン! 途方にくれる私を救って(?)くれたのは、超チャラいナンパ男☆ これだけでも衝撃の展開だったのに、彼が連れて行ってくれたのは、ラブホじゃなくてネットカフェ。ネットカフェの使い方を教えてあげるっていうけど、え!? カップルシートってこんなコトに使っちゃうの? こんなことされたら私……。 ほか1作品収録。
電子のみ
女王様とワンコ☆~年下くんに縛られて!?~ LOVE STORM
2014.05.09発売
女王様とワンコ☆~年下くんに縛られて!?~ LOVE STORM
著:トラッパー
夢を見るの。縛られて動けないようにされて、全身をいいようにもてあそばれて、私は何も抵抗できないまま小娘のように啼かされる。考えたくなかったけど、これがきっと私の願望。でも、これは夢。こんなことしてくれる男性なんて私のまわりにはいない……。そのはずなのに、今私の身体に触れているのは? 私に恥ずかしいほど甘ったるい声を上げさせているのはいったい誰なの? ほか1作品収録。
電子のみ
錨のない船 下
2014.05.09発売
錨のない船 下
著:加賀 乙彦
講談社文芸文庫
外交官来島平三郎とアメリカ出身のアリスの長男である健は母の容貌をより濃く受け継いだがゆえ、日本陸軍飛行兵として戦争に深く関わっていくことを自ら選んでいた。日本の敗色濃厚な1945年春、来島健は戦闘機疾風を操り米軍のB29を撃墜するも、結局無惨な死を迎える。敗戦。息子に先立たれた平三郎は、戦犯の疑いをかけられ――歴史に翻弄された一家の運命を描く歴史長篇完結。 大きな戦争が、男も女も激流に巻き込み、突き進む。感動の歴史長篇完結! 人々は竹槍を構えた。1人が健の左胸をぐいと突いた。鋭い槍先が肉を貫き体の芯へと抜けていく。2番目の老人は首をぐさり突き刺した。何ごとがおこったのか。これはどういうことだ、健は、3番目の竹槍を受ける前に、「違ウ、違ウ、ボクハ日本人ダ」と叫んだが、それは首の傷口から笛のように漏れただけであった。 外交官来島平三郎とアメリカ出身のアリスの長男である健は母の容貌をより濃く受け継いだがゆえ、日本陸軍飛行兵として戦争に深く関わっていくことを自ら選んでいた。日本の敗色濃厚な1945年春、来島健は戦闘機疾風を操り米軍のB29を撃墜するも、結局無惨な死を迎える。敗戦。息子に先立たれた平三郎は、戦犯の疑いをかけられ――歴史に翻弄された一家の運命を描く歴史長篇の新装版完結。
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錨のない船 上
2014.05.09発売
錨のない船 上
著:加賀 乙彦
講談社文芸文庫
1941年、アメリカの厳しい経済制裁で資源確保が困難化、進退窮まる日本。武力解決を訴える勢力の圧迫を受けつつも、ワシントンに飛んだ来島平三郎特命全権大使は、妻の故郷アメリカとの開戦回避の道を懸命に模索していた。だが、ルーズヴェルト大統領、ハル国務長官を相手の交渉は難航、だましうちのように真珠湾攻撃が敢行されてしまう――。戦争に翻弄される外交官一家の肖像をつぶさに描く傑作長篇。 世の中には空しい職業がいろいろあるが、この外交官ほど空しい文字を記さねばならぬ職業もないだろう。いくら条約を作っても親善を結んでも、国と国との利害が衝突する大波が打寄せてくれば跡形もなく消えてしまう。そんな話を、一昨年息子の健に話したことがある。すると健は、自分はそんなはかない仕事よりも、橋一つ機械一つでも、世に永く残るものを作ることに一生をかけたいと言った。 1941年初冬 妻の故国アメリカとの戦争回避に全力を尽くした外交官がいた――歴史に翻弄された一家の物語 1941年、アメリカの厳しい経済制裁で資源確保が困難化、進退窮まる日本。武力解決を訴える勢力の圧迫を受けつつも、ワシントンに飛んだ来島平三郎特命全権大使は、妻の故郷アメリカとの開戦回避の道を懸命に模索していた。だが、ルーズヴェルト大統領、ハル国務長官を相手の交渉は難航、だましうちのように真珠湾攻撃が敢行されてしまう――。戦争に翻弄される外交官一家の肖像をつぶさに描く傑作長篇。
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伊東静雄
2014.05.09発売
伊東静雄
著:杉本 秀太郎
講談社文芸文庫
萩原朔太郎が「日本に尚一人の詩人がある」と激賞した伊東静雄の第一詩集『わがひとに与ふる哀歌』。その詩群に魅了された著者が伝記的通説を排除し、註釈に徹した画期的詩人論。『哀歌』全篇に用心深く隠された連繋を、「私」と「半身」というふたりの擬作者に割り振り、『古今和歌集』、ヘルダーリンの詩、セガンティーニの絵に範例を求めつつ詩人の「意識の暗黒部との必死な格闘」を読み解く。 詩集『わがひとに与ふる哀歌』の画期的評釈。 伊東静雄の処女詩集全28篇に慎み深く隠された連繋を「私」と「半身」というふたりの擬作者に割り振ることで、詩人の「意識の暗黒部との必死な格闘」を読み解く。
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『徒然草』を読む
2014.05.09発売
『徒然草』を読む
著:杉本 秀太郎
講談社文芸文庫
京の町衆の家に生まれ育ち、当代きっての文人学者として、東西文学を自在に往還し続ける著者が、随筆史上、最大の古典『徒然草』を読み解く――。鎌倉時代末の乱世を出家遁世し、歌人であることを隠れ蓑に、反時代的に生きた兼好のざわめく心、色好み、もののあはれ、無常の世の処し方、有職故実の世界への思いなど、その人間性の複雑さと心の深層からの言葉を探る。兼好の筆触に迫る随筆仕立ての名著。 人生とは何かを問う「徒然草」味読の醍醐味 随筆史上、最大の古典「徒然草」を、フランス文学者にして、名随筆家の著者が読み解く。無常の世の処し方、人間の楽欲、色欲等、兼好の心の深層からの言葉を探る。
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