講談社選書メチエ作品一覧

代官の日常生活
代官の日常生活
著:西沢 淳男
講談社選書メチエ
出世欲、借金苦、危機管理――代官もつらいよ 賄賂を受け取り、過重な年貢を強いる悪代官。しかし、それは代官の実像を伝えているのか――。増長する下僚に悩まされ、地震、飢饉などの危機に東奔西走。知られざる代官の素顔を明らかにし、幕府体制の礎を築いた江戸の中間管理職の悲喜交々を描く。
本当はこわいシェイクスピア 〈性〉と〈植民地〉の渦中へ
本当はこわいシェイクスピア 〈性〉と〈植民地〉の渦中へ
著:本橋 哲也
講談社選書メチエ
『ヴェニスの商人』の人肉裁判、なぜ「血を流してはダメ」と気付いたの? ――名作にまつわる「こわい」問題群に挑む! アントニーはクレオパトラの何がそんなに良かったの?キャリバンとプロスペロー、関係のホントのところは?美少女も金貸しも奴隷も妖精も、みーんな性的で病的? 本当は<性>と<植民地>、そして<他者>をめぐる挑発が満載されたシェイクスピア名作群のスリリングな読み。 シェイクスピアは恐い。なぜならその演劇は私たち自身のなかに巣くう性差別主義を暴くからだ。シェイクスピアは怖い。なぜならその演劇は私たち自身が安住する植民地主義を撃つからだ。シェイクスピアは強い。なぜならその演劇は私たち自身の解放の可能性を指し示すからだ。だからシェイクスピアは面白い。でも、この本に書かれたシェイクスピアのほうが演劇そのものより面白い。 【目次】 プレリュード(前奏曲) 恋愛から植民地へ 第一楽章 キャリバンは怪物か? 『テンペスト』の魔術と呪術 間奏曲1 一四九二年に何が起こったか? 第二楽章 シャイロックの財産はどこへ? 『ヴェニスの商人』と放浪する資本 間奏曲2 イギリス人が見た〈他者〉とは? 第三楽章 デズデモーナに子どもができたら? 『オセロ』と逸脱する性 間奏曲3 シェイクスピアに現代の文化批評理論を適用する? 第四楽章 クレオパトラの鼻の高さは? 『アントニーとクレオパトラ』と魔女の血筋 ポストリュード(後奏曲) シェイクスピアとポストコロニアル批評のために ブックガイド・ヴィデオガイド あとがき 索引
思想史のなかの臨床心理学 心を囲い込む近代
思想史のなかの臨床心理学 心を囲い込む近代
著:實川 幹朗
講談社選書メチエ
中世神学からフロイトへ意識と無意識の役回りが逆転! 「心」を「個人の内面」と同一とする発想が生まれた近代。意識の重視、言葉と意識の結びつきへの信頼を軸とする理論は、歴史の中で初めて生まれた心の捉え方であった。西洋近代文明の申し子・臨床心理学の「意識」観が、中世の「認識」観に較べていかに際立つかを検証する。 【目次】 プロローグ 臨床心理学の実像を求めて 第一章 「意識の学」としての精神分析 1 意識すれば治る!は本当か 2 革命思想から産まれた心理療法 3 臨床心理学の「体ハラスメント」 第二章 意識はどう扱われてきたか 1 意識は信用がなかった 2 神学と錬金術と心理学 3 古い無意識は近代まで生きのびた 第三章 「意識の国」の臨床心理学 1 派閥が「専門」になる時代 2 実証主義と「人間教」の関係 3 無意識の「発明」と意識のアンビヴァレンツ 第四章 無意識の宗教としての臨床心理学 1 臨床心理学誕生の舞台 2 新しい二元論は「心の囲い込み」 3 個人心理という神話とその限界 註 参考文献
グノーシス
グノーシス
著:筒井 賢治
講談社選書メチエ
日本人研究者による待望の入門書、登場! 世界を創造した神は〈善〉か〈悪〉か? 「人間は<偽りの神>が創造した偽りの世界に墜とされている。われわれはこの汚れた地上を去り、真の故郷である<天上界>に還らなければならない」――誕生間もないキリスト教世界を席巻した<異端思想>。膨大な史料を博捜し、その実像に迫る。(講談社選書メチエ) 日本人研究者による待望の入門書、登場! 世界を創造した神は<善>か<悪>か? 「人間は<偽りの神>が創造した偽りの世界に墜とされている。われわれはこの汚れた地上を去り、真の故郷である<天上界>に還らなければならない」――誕生間もないキリスト教世界を席巻した<異端思想>。膨大な史料を博捜し、その実像に迫る。
電子あり
知の教科書 密教
知の教科書 密教
著:正木 晃
講談社選書メチエ
楽しい「知」の世界へようこそ―― 「仏教の最終走者=密教」のすべてがわかる インド大乗仏教の「最終段階」=密教。歴史・思想・マンダラの読み方から、日本密教の儀礼・チベットの性的ヨーガまで、神秘・象徴・儀礼の3つをキーワードに、密教を知るために必要なすべての基本的要素を解説。詳細な寺院・ブックガイド付き。
龍馬と新選組 〈文〉で読む幕末
龍馬と新選組 〈文〉で読む幕末
著:管 宗次
講談社選書メチエ
新資料収録!! 雅と殺伐の交差する時代=幕末。人々は歌に心情を託し、書簡に真情を吐露した。伝統的歌詠みの精神と近代的思考が交錯する龍馬の二面性、新選組一のインテリ伊東甲子太郎の優美な歌の奥に潜む近代性。 雅と殺伐の交差する時代=幕末。龍馬の「ヘタウマ」、新選組一のインテリ伊東甲子太郎の優美……。歌と書簡に見る新たな幕末! 【目次】 はじめに 第一部 坂本龍馬の和歌短冊 1 愛妻お龍 2 坂本家の歌会 3 乙女姉さんと龍馬 4 龍馬の手紙 第二部 新選組のインテリたち 1 伊東甲子太郎 2 高台寺党の人々 3 『残しおく言の葉草』 4 小野圭次郎と橘梧庵 5 伊東甲子太郎の手紙 結び 近代日本を創った「文芸」 参考文献
大日本帝国の生存戦略 同盟外交の欲望と打算
大日本帝国の生存戦略 同盟外交の欲望と打算
著:黒野 耐
講談社選書メチエ
帝国を防衛した同盟 破滅させた同盟 清の侵攻を恐れる新興国・大日本帝国。基盤の脆弱なこの国が、いかにして列強の侵略を凌ぎ、さらに覇権国・英国と結んだのか。その同盟戦略はどう機能し、どう破綻したのか。日英同盟から三国同盟まで、戦争と外交にみる帝国の通史。 【目次】 序章 「同盟」とは何か 第一章 帝国をいかに防衛するか──同盟への萌芽 1 緊迫する極東情勢 2 国土防衛と軍事戦略 3 同盟への試金石 第二章 清国に勝って列強に屈した──無同盟下の日清戦争 1 開戦をめぐる対列強策 2 戦争指導と列強対策 3 下関講和条約と三国干渉 第三章 なぜ日英同盟は成立したか──日英同盟下の日露戦争 1 日清戦争後の極東 2 東亜における日英の戦略 3 日英防守同盟の戦略的問題 4 日英軍事協議と日英の軍事戦略 5 日英同盟下の日露戦争 第四章 リージョナル・パワーへの第一歩──日英同盟の絶頂期 1 日英同盟の強化と拡大 2 英国の国防と対米不戦 3 国防方針と軍事協議 4 日英攻守同盟の評価と意義 第五章 なぜ日英同盟は空洞化したか──日英同盟の衰退期 1 国際関係の変化 2 英米の国防と軍事戦略 3 日本の国防と軍事戦略 4 第三次日英同盟と第三次日露協商 第六章 新グローバル・パワーの出現──第一次世界大戦と日英同盟の危機 1 大戦初期の日英同盟 2 日本軍欧州派兵問題 3 米国の参戦と影響 4 極東における日米の対立 第七章 米国が采配するワシントン会議──日英同盟終焉の儀式 1 日英米の海軍戦略 2 ワシントン会議と日英同盟 3 日英同盟の終焉 4 日英同盟後の国防 第八章 孤立の果ての悪しき同盟──日独伊三国同盟 1 ポスト日英同盟と孤立の果て 2 大東亜共栄圏と日独伊三国同盟 3 悪しき同盟 終章 「同盟」を堅持するためには あとがき 参考文献および注 索引
電子あり
仏陀を歩く 誕生から涅槃への道
仏陀を歩く 誕生から涅槃への道
著:白石 凌海
講談社選書メチエ
インドの内なる仏跡八大聖地巡礼。仏陀はどこに生まれ、どんな世界で活動したのか。出生地ルンビニー、正覚を得たブッダ・ガヤー、法を説いたサールナート、入滅地クシナーラー。さらに王舎城、舎衛城……。仏陀の八大聖地を踏破し、広大なインド世界と仏陀の深い思想に迫る。 【目次】 プロローグ 地上の仏陀 第一章 ルンビニーの標石(マーカーストーン) 第二章 ゴータマの居城カピラ城 第三章 道を求めて王舎城へ 第四章 成道の地ブッダ・ガヤー 第五章 初転法輪の地サールナート 第六章 雨安居の地シュラーヴァスティー 第七章 ヴァイシャーリーで涅槃を告げる 第八章 コーサンビーに寄進された精舎 第九章 忉利天での説法とサンカーシャ 第十章 最後のニルヴァーナ・ロード エピローグ
真珠湾<奇襲>論争 陰謀論・通告遅延・開戦外交
真珠湾<奇襲>論争 陰謀論・通告遅延・開戦外交
著:須藤 眞志
講談社選書メチエ
「陰謀論」の系譜、検証作業の迷走 「真珠湾」は隠密奇襲作戦の成功なのか、ルーズベルトの陰謀なのか? 日本の開戦通告の歴史的遅延の犯人は誰なのか? ハル・ノートは最後通牒だったのか? 同時代人の証言からアメリカ側史料までを精査、過剰な政治的意味を負わされた「論争」ここに決着。 【目次】 第1章 真珠湾攻撃 第2章 ルーズベルト陰謀論――対日政策と修正主義 第3章 ウインド・メッセージ論争 第4章 ハワイへの戦争警告と太平洋艦隊オトリ説 第5章 無線封止は守られていた 第6章 2人のスパイ――ポポフとゾルゲ 第7章 ハル・ノートは最後通告か 第8章 通告遅延の原因はコミュニケーション・ギャップ 第9章 真珠湾攻撃は奇襲であったのか 第10章 ルーズベルト親電問題 補章 日米通商航海条約(1911年)廃棄の背景 あとがき 参考文献 索引
電子あり
福音書=四つの物語
福音書=四つの物語
著:加藤 隆
講談社選書メチエ
こんなにも違う、それぞれの「イエスの物語」。 マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネ。彼らはなぜ互いに相容れない「イエスの物語」を書き記したのか。イエスの弟子たちを批判するために作られたマルコ福音書。ルカ福音書に込められた「新しいキリスト教世界」の構想…… 紀元後一世紀、福音書誕生のドラマを追いつつ、それぞれの思想を描く。 【目次】 プロローグ 福音書には何が書かれているか 第一章 四つの福音書は互いに異なっている 1 福音書を比較する 2 「貧しい者たち」をめぐって 3 イエスの洗礼物語をめぐって 第二章 物語としての福音書 1 物語とは何だろうか 2 物語と論文 聖書のなかの思考形式 3 福音書=開かれた物語 第三章 四福音書が成立するまで 1 イエスはなぜ書き記さなかったのか 生前のイエス 2 「イエスについての情報」という権威 口頭での伝承の段階 3 マルコ福音書が成立したとき 4 他の福音書はなぜ書かれたか 第四章 マルコ福音書の物語 1 最初の福音書 2 マルコ福音書を読む 3 イエスに従うということ 第五章 マタイ福音書の「掟」 1 マルコの何を継ぎ、何を批判したのか 2 マタイ福音書を読む 3 イエスの教えという権威 第六章 ルカ文書の世界 1 キリスト教成立の物語 2 ルカ福音書を読む 3 ルカ文書の世界構想 第七章 ヨハネ福音書の構造 1 「イエスとは誰か」 2 ヨハネ福音書を読む 3 アブラハムとイエス エピローグ 福音書を読むということ 索引
新選組全史 天誅vs.志士狩りの幕末
新選組全史 天誅vs.志士狩りの幕末
著:木村 幸比古
講談社選書メチエ
幕末史の異彩、5年間の光芒。 わずか4人で池田屋に突入、北辺の地まで決死の転戦。「言が成る」すなわち言行一致をひたすら志向し、「誠」を掲げて徳川家に殉じた集団「新選組」。峻烈な局中法度のもと、柔軟に編成を変えながら戦い続けた男たちの原動力とは。一次史料の検証から、第一人者が書き下ろす決定版通史! 「新選組」研究の第一人者が編んだ決定版! 言行一致をひたすら志向し、「誠」を掲げて徳川家に殉じた集団「新選組」。大名の座へ執着する近藤勇、組織化で一枚上だった芹沢鴨、離合集散する隊士たち。彼らの思想と行動の実体とは? 新発見の資料群を読み解き、幕末史の真相に迫る。 【目次】 まえがき 序章 日本の覚醒 第一章 多摩と天然理心流 江戸三大道場の展開 第二章 壬生浪士組から新選組へ 浪士組上洛 第三章 池田屋事件と禁門の変の真相 激闘五時間 第四章 長州再征と伊東甲子太郎 編成にみる組織図 第五章 戊辰戦争 鳥羽伏見の戦いから流山まで 終章 新選組の終焉 「官軍海軍日記」全文と解説 註および参考文献 隊士烈伝 新選組紀行(多摩、京阪、会津、函館) あとがき 新選組年表
ポル・ポト<革命>史
ポル・ポト<革命>史
著:山田 寛
講談社選書メチエ
人口を4分の1減らした「革命」「解放」の真実。囚人14000人、生還者7人の監獄。無軌道に展開した強制労働、密告、そして処刑。社会基盤を破壊し全国民の4分の1を死に追いやったポル・ポト政権はいかにして「革命」を遂行したのか。20世紀最大の蛮行、その軌跡と背景を完全解読。 【目次】 第1章 ポル・ポト共産主義はどう生まれ育ったか 第2章 内戦に勝つ 第3章 ポル・ポト政権 第4章 革命の正体 第5章 ふたたび森のゲリラへ 第6章 ポル・ポト派の終わり 終章 家族の絆と宗教 ――革命が越えられなかったもの
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日本リベラルと石橋湛山 いま政治が必要としていること
日本リベラルと石橋湛山 いま政治が必要としていること
著:田中 秀征
講談社選書メチエ
政治家不在の現代、湛山に学ぶ 「若しも世界の平和がそれによって保たれるならば日本は滅んでもよい」。二者択一的思考の中、広い視野なき議論を続ける現代政治。確たる指導性を発揮できず、劣化するばかりの日本政治の歴史において、没後30年なお輝きを増す石橋湛山。その思想と政策を追い、「今の政治に必要なもの」を考察する。 【目次】 序に代えて――私と石橋湛山 第1章 政治家のたたずまい――石橋湛山と戦後政治史の転換点 1 八月一五日 2 戦後改革の論点 3 社会党・進歩党・自由党 4 戦後最初の総選挙 5 石橋財政とGHQ 6 追放 障害物・湛山 7 「二君に仕えず」 腹心・石田博英 8 鳩山一郎内閣 9 石橋湛山内閣 10 無念の石橋退陣 11 支持者あって名峰あり 12 石橋湛山の晩年 第2章 石橋湛山の思想と政策――「湛山今ありせば」どうなるか 1 国連と安全保障 2 日本国憲法 3 日米関係 4 「小日本主義」と国際協調 5 デフレかインフレか 6 行政改革 あとがき 石橋湛山略年譜 主要参考文献 索引
電子あり
「記紀」はいかにして成立したか 「天」の史書と「地」の史書
「記紀」はいかにして成立したか 「天」の史書と「地」の史書
著:倉西 裕子
講談社選書メチエ
先行する史書は何か? 編纂思想の相違は何故か? 記と紀で天地生成記述になぜ相違があるのか。「帝記」「旧辞」を基に編纂され、ともに「日本式紀伝体」で記述されながら、意義と役割を異にする古事記と日本書紀。それぞれの背景にある天の思想と地の思想を解読する。 【目次】 プロローグ 序章 「歴史書」の歴史 1 歴史書の編纂記述様式 編年体と紀伝体 2 『日本書紀』と『古事記』の相関関係と成立過程をめぐる諸仮説 第一章 「日本式紀伝体」は存在したのか? 1 『帝紀』と『旧辞』 2 『日本書紀』と『古事記』以前の歴史書の実在 書紀区分論・暦法・紀年法をアプローチとして 3 「日本式紀伝体」は存在した 日本の史書を一対とする編纂記述様式 4 『日本書紀』における「天(あめ)」と「地(つち)」の思想 「日本式紀伝体」が考案された背景 5 「帝記」と「旧辞」の内容 第二章 似て非なる史書『日本書紀』と『古事記』 1 『日本書紀』と『古事記』の異同 2 『日本書紀』の「あまつひつぎしろしめす」と『古事記』の「治天下」 3 「あまつひつぎ」とは何か 4 「ひつぎ」と瓊瓊杵尊 5 原義が異なる「皇太子」と「ひつぎのみこ」 6 『古事記』の「天皇」 7 『古事記』の「天皇」と治天下の権 8 『日本書紀』の「治天下」 9 「あまつひつぎしろしめす」・「治天下」と「日本式紀伝体」 第三章 書名が語る『日本書紀』・『古事記』成立の経緯 1 草壁皇子の尊号の追贈問題 2 二つの持統天皇即位の年 3 持統朝における「皇太子」と「ひつぎのみこ」 4 太上天皇制における「天皇」と「太上天皇」 5 『古事記』の成立過程 6 『日本紀』の成立過程 7 『日本書紀』の成立過程 8 天武天皇は『書紀』・『記』の両書にかかわったのか? エピローグ 注 索引
知の教科書 ソシュール
知の教科書 ソシュール
編:加賀野井 秀一
講談社選書メチエ
楽しい「知」の世界へようこそ―― 言語記号の恣意性とは?シニフィアンとは? 現代言語学の祖が与えた強烈なインパクトとは? 20世紀の思想展開の起爆剤となった独自理論を平易に解説する。 【目次】 プロローグ 言語の謎とソシュール ソシュールの生涯と思想 ソシュールのキーワード 1 『一般言語学講義』の問題点 2 キーワードを用いたソシュール理論の図式化 3 ランガージュ、ラング、パロール 4 共時と通時 5 体系と辞項 6 シーニュ、シニフィアン、シニフィエ 7 言語記号の恣意性 三次元で読むソシュール 1 ソシュール以後の言語学 2 言語学を超えて レヴィ=ストロースとメルロ=ポンティ 3 構造主義の展開 サルトル、フーコー、アルチュセール 4 精神分析・失語症・詩 ラカンとヤコブソン 5 記号論 バルトとその周辺 知の道具箱 ソシュールを読むためのブックガイド ソシュールから構造主義へ 年表 あとがき 索引
モンゴルvs.西欧vs.イスラム 13世紀の世界大戦
モンゴルvs.西欧vs.イスラム 13世紀の世界大戦
著:伊藤 敏樹
講談社選書メチエ
世界勢力三つ巴、殺戮と外交の時代 世界制覇に動くモンゴル。十字軍と奮闘するイスラム勇将。数千キロの彼方に親書を届ける西欧の宣教師。世界の3大勢力が武力と外交力の限りを尽くし覇を競った「中世の世界大戦」の時代を活写! 【目次】 第1章 モンゴル軍の西進 第2章 第7次十字軍の迷走 第3章 モンゴルのイスラム進攻作戦 第4章 西欧対モンゴル・モンゴル対イスラム・西欧対イスラム 第5章 西欧大反攻 第6章 三つ巴戦の行方
電子あり
ヒンドゥー教
ヒンドゥー教
著:山下 博司
講談社選書メチエ
3000年の歴史、8億人が信じる宗教とは? ヒンドゥー教は8億人が信奉する民族宗教。奇々怪々な神像の意味するものは?輪廻転生をなぜ信じるのか?インダス文明からガンディーまで、深遠なウパニシャッドから熱烈なバクティ信仰まで、多にして一、一にして多、変幻自在なインドの<基層>を解き明かす。
嗜好品の文化人類学
嗜好品の文化人類学
編:CDI,編:栗田 靖之,編:高田 公理
講談社選書メチエ
栄養にならないものになぜ惹かれるのか [本書に登場する嗜好品の一例] 韓国のおこげ湯/イタリアのエスプレッソ/タイ、ラオスのキンマ/モンゴルの馬乳酒/メソアメリカのタバコ/ブラジルのガラナ/アンデスのコカ/インドのパーン/カメルーンのコーラ/エチオピアのコーヒー/中国の果物/イエメンのカート/台湾のビンロウ/パプアニュ-ギニアのビール/サモアのカヴァ/コンゴ民主共和国のゾウの脂/マダガスカルのウミガメ食/ネパール・マガール人のブタ/パキスタンのルーフ・アフザ/シベリアのパジミクタ/中国・トン族の便汁
琉球王国
琉球王国
著:赤嶺 守
講談社選書メチエ
海の通商王国=琉球。その繁栄の糸口は明の倭寇対策にあった。国家の中枢に食い込み交易の実務を担う華僑たちの実像。「死旅」と呼ばれた中国皇帝への進貢の旅の実際、薩摩支配下での中国・日本「両属」を巧みに使い分けた生き残り政策など、新史料を駆使し新たな琉球像を提示する。 海の通商王国の700年 海の通商王国=琉球。その繁栄の糸口は明の倭寇対策にあった。国家の中枢に食い込み交易の実務を担う華僑たちの実像。「死旅」と呼ばれた中国皇帝への進貢の旅の実際、薩摩支配下での中国・日本「両属」を巧みに使い分けた生き残り政策など、新史料を駆使し新たな琉球像を提示する。
電子あり
知の教科書 ヘーゲル
知の教科書 ヘーゲル
編:今村 仁司,編:座小田 豊
講談社選書メチエ
西洋哲学史に起きた大地震 ヘーゲルは1つの切断線である。哲学の歴史的展開を綜合し、完成させることによってギリシア=西洋哲学を終わらせたヘーゲルはまた、現代思想の豊かな源泉ともなった。難解といわれる壮大な体系の見取り図を示す入門書。