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2015.07.24発売
ガダルカナル戦記(三)
講談社文庫
ガ島急襲が米軍の本格反攻を意味することをようやく悟った日本は、持ちうる戦力を投じて必死に挽回を図るが、陸海軍ともに甚大な被害を受けてしまう。第三巻は、ガ島に孤立した将兵の言語を絶する苦闘、ソロモン海域における日米海軍の激戦、物資の確保をめぐり内部対立が起きはじめた中央の実相を活写する。

2015.07.24発売
ガダルカナル戦記(二)
講談社文庫
ガダルカナル島争奪戦とそれに伴うソロモン消耗戦は、戦火を拡大し続けていた日本軍が経験したことのない異様な戦いとなった。死を直感したとする膨大な証言、現実に起きた言語を絶する惨状。第二巻は、ガ島奪回を期すも泥沼に陥った将兵たちの苦衷と、歯車が狂いはじめた戦争指導者層の混乱を克明に描く。第2回(1980年)講談社ノンフィクション賞受賞作
ガダルカナル島争奪戦とそれに伴うソロモン消耗戦は、戦火を拡大し続けていた日本軍が経験したことのない異様な戦いとなった。死を直感したとする膨大な証言、現実に起きた言語を絶する惨状。第二巻は、ガ島奪回を期すも泥沼に陥った将兵たちの苦衷と、歯車が狂いはじめた戦争指導者層の混乱を克明に描く。
第2回(1980年)講談社ノンフィクション賞受賞作

2015.07.24発売
ガダルカナル戦記(一)
講談社文庫
あの戦争において、なぜ日本は敗れたのか。戦闘の実相のみならず、日本軍が抱えた宿命ともいえる精神構造を、生き残った将兵の肉声をもとに解明した傑作戦記。第一巻は、米軍による本格反攻の幕開けとなったガダルカナル島急襲から、奪還のため急派された陸軍の精鋭一木支隊を待ち受けた悲劇までを描く。第2回(1980年)講談社ノンフィクション賞受賞作
あの戦争において、なぜ日本は敗れたのか。戦闘の実相のみならず、日本軍が抱えた宿命ともいえる精神構造を、生き残った将兵の肉声をもとに解明した傑作戦記。第一巻は、米軍による本格反攻の幕開けとなったガダルカナル島急襲から、奪還のため急派された陸軍の精鋭一木支隊を待ち受けた悲劇までを描く。
第2回(1980年)講談社ノンフィクション賞受賞作

2015.07.24発売
有閑階級の理論 増補新訂版
講談社学術文庫
有史以来、格差は存在した。近代以降、上流階級が自らの力を見せつけるために、余暇や服装・家具・住宅・美食などの代行消費をするようになる。その虚栄心が消費の本質である。有閑階級は消費を牽引するので、社会的に保護される一方、下層階級の消費を減少させ、新しい思考や適応に必要な努力を削ぐ。消費社会に内在する格差の構造を見事に抉りだした社会経済学の古典です。読み易い訳文、充実の訳注、「附論」付き増補新訂版。
社会の格差は人類の歴史上いつも存在しました。近代以前は、武人や聖職者といった上流階級は産業的な職業を持ちませんでした。その免除自体が、彼らの卓越した地位の経済的な表現でした。有閑階級は、社会が原始未開から野蛮状態へ(平和愛好的な生活習慣から好戦的生活習慣へ)と移行するあいだに、発生したものです。そして階級間、階級内での金銭的な闘いは、人間を産業的で節約的にしたのです。有閑階級は略奪文化とともに誕生しますが、金銭的文化段階への移行とともに、その意味はまったく新しくします。
近代産業社会の成立以降、上流の階層が、自らの力を見せつけるために、余暇や服装・家具・住宅・美食などの代行消費をするようになります。その虚栄心こそが消費の本質なのです。
そして有閑階級は、高度産業社会の経済的必要性から(消費を牽引するから)、保護されています。また同時に、有閑階級制度は、下層階級から生活手段を取り上げ、消費を減少させ、結果的に新しい思考や適応に必要な努力の遂行を不可能にするのである。
産業消費社会の構造を見事に抉りだした経済学・社会学の古典・名著です。読みやすい訳文に充実した訳注を付しました。新たに、「附論 経済学はなぜ進化論的科学でないのか」を追加した増補新訂版です。
原本:『有閑階級の理論』(ちくま学芸文庫)

2015.07.24発売
妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心
講談社学術文庫
日本人にとって、妖怪とはなにか。科学的思考を生活の基盤とし、暗闇すら消え去った世界においてなお、私たちはなぜ異界を想像せずにはいられないのだろうか。「妖怪」とは精神の要請なのか、それとも迷信にすぎないのか――。古代から現代にいたるまで妖怪という存在を生みだし続ける日本人の精神構造を探り、「向こう側」に託された、人間の闇の領域を問いなおす。妖怪研究の第一人者による、刺激的かつ最高の妖怪学入門。

2015.07.24発売
イスラーム的 世界化時代の中で
講談社学術文庫
イスラームの基本的概念と、20世紀終盤の世界的な「イスラーム復興」の動きを社会人類学者が解説。急進的な「イスラーム主義」運動は、「近代欧米社会より遅れている」から発生した一部の特殊な勢力ではなく、1970年代以降に、近代化と近代教育を経験したムスリムによって担われてきた「イスラーム復興」の動きの中で生じてきたものだという。2000年に執筆され、その後のイスラームをめぐる動向を的確に予見した必読書。
アラブ・ムスリム世界を調査・研究のフィールドとしてきた社会人類学者が、イスラームの基本的概念と、20世紀終盤に世界的に見られた「イスラーム復興」の動きを解説する。
ユダヤ教、キリスト教と同じ「神」、同じ聖地をもつイスラームはどのように生まれ、発展したか。そして、近年の「イスラム原理主義」をどうとらえるか。著者によれば、いわゆる「イスラム原理主義」とは、キリスト教のファンダメンタリズムを安易にイスラームに当てはめた西側からの他称(レッテル)であり、イスラームへの誤解に基づいているという。そして、昨今の対外的戦闘行為を含む急進的な「イスラーム主義」運動は、けっして「近代化されていないから」「民主主義を知らないから」といった「近代欧米社会より遅れている」から発生した一部の特殊な勢力というわけではなく、1970年代以降に、近代化と近代教育を経験したムスリムたちによって担われてきた「イスラーム復興」の動きの中で生じてきたものだという。
本書は、2000年、すなわち「アメリカ同時多発テロ」や「イラク戦争」以前に執筆されたものだが、その後のイスラームをめぐる動向を的確に予見しており、この半世紀のイスラーム世界を深く理解するための必読書といえる。巻末には、京都大学大学院教授・小杉泰氏が解説を執筆。
〔2000年、日本放送出版協会刊の同名書籍の文庫化〕

2015.07.24発売
ドイツ歴史学者の天皇国家観
講談社学術文庫
明治20年から15年間、東京帝国大学で教鞭をとった著者による、日本回想録。ルートヴィッヒ・リースは、ベルリン大学でランケに師事し、実証的な歴史学の方法を日本に伝えたことから、「日本近代歴史学の父」とされる。その内容は、大津事件や日露戦争勃発などさまざまな社会的事件に関する見聞、日本の政治家や軍人らの人物像、旧武士身分の封建的体質への批判から、一般家庭の生活、迷信や伝統行事など多岐にわたる。
明治20年(1887)から明治35年まで、東京帝国大学で教鞭をとったドイツ人学者による、日本回想録。著者のルートヴィッヒ・リースは、ベルリン大学で近代歴史学の祖・ランケに師事し、厳密な史料批判に基づく実証的な歴史学の方法を日本に伝えたことから、「日本近代歴史学の父」とされる。
本書は、リースがドイツのさまざまな新聞や雑誌に寄稿した文章を集成し、明治35年(1905)に全2巻で刊行したAllerlei aus japan(ふつうは『日本雑記』と訳される)の全6章のうち、特に滞日中の出来事などを記した第4章までを翻訳したものである。
内容は、明治24年に来日したロシア皇太子が襲撃され、日本中が震撼した大津事件から、明治37年の日露戦争勃発にいたるさまざまな社会的事件に関する見聞と論評、日本の政治家や軍人、元老らの人物像や個性、天皇を戴いた新たな国家体制の分析、「大和魂」や旧武士身分の封建的体質への批判から、一般家庭の生活ぶり、宗教や迷信、伝統行事など多岐にわたる。その描写は、ドイツの一般大衆に向けて、のびやかにかつ率直に意見を述べたもので、リース自身、「わが生涯におけるもっとも美しい時代を過ごした不思議な国を偲ぶよすがとなってくれよう」と前書きに語っている。
巻末に、史学史研究者・関幸彦氏(日本大学教授)の解説。
〔1988年、新人物往来社刊の同名書籍の文庫化〕

2015.07.24発売
西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン
講談社学術文庫
悪魔と処女の子マーリンは、キリスト教の力で悪魔由来の邪悪さが消え、不思議な予言力を持つ。サクソン人の襲撃を受けるブリテンを守る王族三代コンスタン→ユテル→アーサーを導き、最終的にアーサー王の戴冠を成功させる。本書の物語の特徴は、なんといっても聖杯伝説とアーサー王伝説のマリアージュです。また本書では異なるふたつの結末が収録されています。本邦初訳の中世ロマンが読みやすい訳と解説付きで登場!
中世で最も有名な魔法使いマーリンの、13世紀フランス語原典の本邦初訳です。本書はラテン語で書かれたジェフリー・オヴ・モンマスの『ブリタニア列王史』を独自のかたちで発展させ、マーリンの誕生からアーサー王の戴冠までを描く一大スペクタクルです。
母親が睡眠中に夢魔に犯されて生まれたマーリンは、悪魔から過去の知恵を、神から未来を見通す力を授かり、全治全能の予言者として歴代のブリトン人の王を助け、異民族の侵入からブリタニアを護ります。マーリンが変身の魔法を駆使した、アーサー誕生の秘密に始まり、「この剣を抜く者は王になるだろう」と書かれた聖剣をうら若きアーサーが抜く感動的なクライマックスまで、アーサー王伝説にとって重要な多くのモチーフが含まれています。
本書の最大の特徴は、聖杯伝説をアーサー王物語に組みこんだことです。本物の聖血を含んだ最後の晩餐の容器がヨーロッパに伝わり、選ばれた騎士たちに守護されてゆく――このようなマーリンのお膳立ては、中世における聖杯物語の大流行のきっかけとなりました。

2015.07.24発売
新東京文学散歩 上野から麻布まで
講談社文芸文庫
「文学散歩」という言葉を創案したのは、野田宇太郎である。東京の文人の辿った跡を丹念に歩き尽くしたこの作品――東京は、近代文学史上に名を刻んだほとんどの文学者の私生活の場所でもあった……。近代文学の真実に触れる事、すなわち東京を知ることと考えた著者の、生涯をかけた仕事『新東京文学散歩』は、文学を愛する読者に献げた、文学案内の礎でもある。
「文学散歩」という言葉を創案したのは、野田宇太郎である。
東京の文人の辿った跡を丹念に歩き尽くしたこの作品――
東京は、近代文学史上に名を刻んだ
ほとんどの文学者の私生活の場所でもあった……。
近代文学の真実に触れる事、すなわち東京を知ることと考えた著者の、
生涯をかけた仕事『新東京文学散歩』は、
文学を愛する読者に献げた、文学案内の礎でもある。

2015.07.24発売
「イスラム国」と「恐怖の輸出」
講談社現代新書
IS「建国」1年。新たなテロ指令を発し、ますます不安定化する世界の現実を、インテリジェンス、危機管理のエキスパートが詳細に解き明かす!なぜISの勢いは衰えないのか?関係各国の思惑とは?アメリカの決定的失敗とは?これからのキーワードは「フランチャイズ化」と「一匹狼型テロ」「敵」となった日本と日本人の自衛策は?
IS「建国」1年。
新たなテロ指令を発し、ますます不安定化する世界の現実を、
インテリジェンス、危機管理のエキスパートが詳細に解き明かす!
なぜISの勢いは衰えないのか?
関係各国の思惑とは?
アメリカの決定的失敗とは?
これからのキーワードは「フランチャイズ化」と「一匹狼型テロ」
「敵」となった日本と日本人の自衛策は?
テロ対策の専門家として、イスラム過激派の動向をウォッチし続けてきた著者が、ニュースではわからない真実を明らかにする。

2015.07.24発売
商店街はいま必要なのか 「日本型流通」の近現代史
講談社現代新書
「安くて便利で消費者のため」のその先は? 百貨店、地方と都会、戦前の通販の黄金時代、商店街と地域、スーパーと消費者革命、家族経営が基本の、日本型コンビニの誕生と進化。1900年代から現代まで、日本人の買い物の歴史から考える。
「安くて便利で消費者のため」のその先は? 百貨店、地方と都会、戦前の通販の黄金時代、商店街と地域、スーパーと消費者革命、家族経営が基本の、日本型コンビニの誕生と進化。1900年代から現代まで、日本人の買い物の歴史から考える。
多くの商店街が、立地の変化を伴う小売革新の進展から取り残された結果、今では、地方都市を中心として、シャッター街と化している例が少なくありません。一方で、そうした現状を憂う声はよく聞かれますし、商店街の賑わいを取り戻そうとする取り組みも盛んです。このまま商店街がさびれていってしまうことには、多くの人がどこか抵抗を感じており、なにかもやもやした感覚を抱いているように見受けられます。――プロローグより
第1章 百貨店――大都市の百貨店が変えたもの
第2章 通信販売――戦前の婦人雑誌・百貨店通販の黄金時代
第3章 商店街――「商店街はさびれるのか?」を問い直す
第4章 スーパー――「流通革命」と消費者の時代
第5章 コンビニエンス・ストア――日本型コンビニと家族経営
著者・満薗 勇(みつぞの いさむ) 一九八〇年、千葉県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PDを経て、現在、北海道大学大学院経済学研究科准教授。専攻は日本近現代史。著書に、『日本型大衆消費社会への胎動――戦前期日本の通信販売と月賦販売』(東京大学出版会)がある。

2015.07.24発売
<税金逃れ>の衝撃 国家を蝕む脱法者たち
講談社現代新書
世界中に衝撃を与えた「パナマ文書」。だが、そこで暴露された内容も、超富裕層の税金逃れの実態の、ほんの一部分にすぎない。タックス・ヘイブン、秘密口座・・・「パナマ文書」をも上回る、巧妙で驚くべき手口とは? 衝撃の事実が明らかに!!
世界中に衝撃を与えた「パナマ文書」。だが、そこで暴露された内容も、超富裕層の税金逃れの実態の、ほんの一部分にすぎない。タックス・ヘイブン、秘密口座・・・「パナマ文書」をも上回る驚くべき手口とは? 衝撃の事実が明らかに!
税金は、誰でも払いたくはないものです。しかし、税金という財源がなければ、当然のことながら国家は立ち行かなくなります。道路などの社会インフラの整備から、警察、消防、国防に至るまで、国が担当する職務はすべて税金によってまかなわれているのですから。したがって、誰がどの程度までこの負担をするのか、その公平、公正さが長い間議論されてきました。少なくとも民主主義国家における負担の大原則として、金持ちも貧乏人も完全に同額を支払うのではなく、金持ちは金持ちなりに、貧乏人は貧乏人なりに相応の金額を支払うことが基本的なルールとされてきました。ところが最近、様々ないわゆる「改革」なるものによってこの前提が崩れています。あからさまな富裕層、大企業優遇の流れができているのです。
さらには、グローバル企業の中には、各国間の税制のズレを利用して、どこの国にも税金を払っていないものが数多く存在しています。タックス・ヘイブンにトンネル会社を作り、それらを幾つも経由した複雑なスキームを組めば、どこにも税金を払わないでも済むのです。もちろん、これは違法ではありません。「脱税」ではなく、単なる「税金逃れ」であり、ムダな支出を避けるという純粋な企業の論理として行っていることで、何らやましいことはない、というのがそういった企業の言い分です。しかしそうした企業も、その国その国において、国が整備したインフラを利用しているわけです。それも、おそらくは一般の国民などよりはずっと大規模に。つまり彼等は、国というシステムに「ただ乗り」しているのです。そのために、現在、国際協調によってさまざまな是正策が着手され始めています。例えば厳密な秘密主義を誇っていたスイスの銀行も、国際的なプレッシャーにより、今や口座名義の公開を余儀なくされています。またトービン税の導入により電子金融取引に薄く課税し、そのことによって過剰な取引を抑制しようという動きも始まっています。本書では、富裕層、グローバル企業によるさまざまな税金逃れの手口を紹介しながら、今後のあるべき税の形について考察してゆきます。

2015.07.24発売
作家という病
講談社現代新書
どこかしら「過剰」だからこそ作家なのだ--。小説新潮の編集に約30年携わり、同誌の編集長もつとめた著者が、鬼籍に入った思い出深い著者たちの記憶をたどる。渡辺淳一、山村美紗、遠藤周作、水上勉、井上ひさし、城山三郎、久世光彦……総勢21名の作家たちのそれぞれの業(ごう)を秘話満載で描く。
鬼、女帝、遅筆……。作家を作家たらしめる「過剰さ」とは何か。
全21人の作家の「業」(ごう)を秘話満載で描く。
●彼女の家の玄関チェーンを「ぶった切ってやる!」……渡辺淳一
●紫綬褒章を頑なに拒否した、意外にも肉食の人……城山三郎
●「すみません」を繰り返しながら原稿は遅れる……井上ひさし
●「ずいぶん儲けさせてやってるんやぜー」……遠藤周作
●賞品総額1千万円の福引が新年会の恒例行事……山村美紗
<本書の内容>
第一章 流浪の民
1 水上勉 風呂とめし 2 田中小実昌 カバンの中のカント 3 渡辺淳一 鈍感力と激しさと
第二章 硬骨の士
1 城山三郎 旗振らすな 2 結城昌治 心優しき正義漢 3 藤沢周平 内心の炎
第三章 二足の草鞋
1 伴野朗 朝日新聞記者 2 山口洋子 三冠王 3 久世光彦 倒れるような忙しさ
第四章 遅筆の理由
1 井上ひさし ひさしズム 2 都筑道夫 一人四役 3 綱淵謙錠 故郷喪失者の哀しみ
第五章 仕事をせんとや、遊びをせんとや
1 遠藤周作 仕事も遊びも 2 北原亞以子 なにくそが原動力 3 吉村昭 幸せだなあ
第六章 早すぎた旅立ち
1 山際淳司 スーパードライ 2 楢山芙二夫 岩手なまりのニューヨークのサムライ 3 多島斗志之 失踪
第七章 全身流行作家
1 黒岩重吾 作家という鬼 2 西村寿行 誰よりも犬を愛す 3 山村美紗 女帝の時代
「プロ作家が口を揃えて言うことだが、作家になるよりも、作家であり続けることのほうがはるかに大変だということである。作家であり続けるために、作家は自分の一部を過剰に肥大させるようになる。作家と呼ばれる人たちの「過剰さ」「内的エネルギーの膨大さ」それが、作家という病ということになるだろう」(本文より)

2015.07.24発売
新装版 孫子(下)
講談社文庫

2015.07.24発売
新装版 孫子(上)
講談社文庫

2015.07.24発売
インサイド・ヘッド
講談社の絵本
「今度の主人公は、頭の中の”感情たち”」!
「アナと雪の女王」、「ベイマックス」などの大ヒット作を次々世に送り出した、ディズニー/ピクサーアニメの最新作『インサイド・ヘッド』がお子さまへの読みきかせにぴったりの絵本になって登場!
映画『インサイド・ヘッド』は、誰にとっても身近なのに誰も見たことのない”頭の中”の世界を舞台に、ピクサーならではのユーモアを交えながら、”成長とは”、”悲しみの大切さとは”を教えてくれる感動作です。
<あらすじ>
主人公のライリーは11歳の女の子。
彼女の脳内には、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという5つの感情が住んでいて、ライリーの行動をつかさどっているのです。
ある日、ライリーは父親の仕事の都合でサンフランシスコに引っ越します。
慣れない環境にストレスを感じるライリー。
しかも、アクシデントが起こり、脳内のヨロコビとカナシミが、司令部から出てしまい、戻れなくなります。
今やイカリ、ムカムカ、ビビりしか脳内に残ってないライリーは、どんどん「らしくない」行動をとるようになり……!?
ヨロコビとカナシミは無事司令部に戻り、彼女を危機から救えるのでしょうか?
ライリー一家の家族の絆は、取り戻せるのでしょうか!?
この絵本は映画のシーンをたっぷり使用して構成しているので、小さなお子さまの映画の観る前の予習にも、観た後の復習にもぴったりの一冊です。
貼り合わせ17ページ
対象:2歳から

2015.07.24発売
終戦後史 1945-1955
講談社選書メチエ
敗戦、GHQによる占領、独立。農民・労働者・女性・子どもの地位向上と、復員・引揚者への冷淡なまなざしという社会的権力関係の逆転。戦勝国に対する敗戦国の屈折したナショナリズムと、大衆にまで浸透するアメリカ型消費文化。自由経済か統制経済か、保守一党優位体制か、政権交代を伴う二大政党制か――。いくつもの国家像を模索し、新しいかたちを選び取っていった転換期日本の歴史空間を再現する。
敗戦、GHQによる占領、そして独立。
混沌から新秩序へと移行する激動の一〇年。
農民・労働者・女性・子どもの地位向上と、復員・引揚者への冷淡なまなざしという社会的権力関係の逆転。戦勝国に対する敗戦国の屈折したナショナリズムと、大衆にまで浸透するアメリカ型消費文化。
自由経済か統制経済か、保守一党優位体制か、政権交代をともなう二大政党制か――。
いくつもの国家像を模索し、新しいかたちを選び取っていった転換期日本の歴史空間を再現する。
【目次】
1章 敗戦の風景
1 崩壊と再生/2 外交官の憂鬱/3 自由と統制/4 社会秩序の崩壊/5 異文化体験
2章 占領下の戦後構想
1 象徴天皇制の成立/2 外務省の対外構想/3 自由経済の展開/4 社会 階層の逆転/5 押し寄せるアメリカの大衆消費文化
3章 新しい国家像の模索
1 さまざまな国家像/2 平和国家の現実主義化/3 通商国家の試練/4 ア ジアの模範国の喪失/5 親米「平和国家」
4章 戦後日本の確立
1 一九五五年体制の成立/2 外交三原則/3 高度経済成長への序曲/4 新生活運動/5 新しい文化

2015.07.24発売
大江戸商い白書――数量分析が解き明かす商人の真実
講談社選書メチエ
零細店舗あふれる江戸の町。外食屋七〇〇〇軒。一二六人あたり一軒の古道具屋。米屋は一日三〇名程度の来店客――。十数年しか続かず、血縁原理も働かなかった商家がほとんどだった花のお江戸の商人たちの選択のドラマとは? 狭くて人口密度が高く、売り手買い手ともに自由な一大消費都市江戸の商いのありようとは? 四〇〇〇軒の商家を徹底的に数値解析することで、従来の大商家「越後屋=三井」史観に決別する。

2015.07.24発売
フリーメイスン もうひとつの近代史
講談社選書メチエ
謎めいた存在ゆえに、陰謀論の格好の対象となるフリーメイスン。秘密に包まれたイニシエーションの実態とは? 「自由、平等、兄弟愛」などキリスト教ルーツの価値観を政治から切り離し、「普遍価値」として復権させることが彼らの使命である。アメリカ独立戦争、フランス革命から『シャルリー・エブド』事件まで、フリーメイスンの誕生と変容を辿りながら、西洋近代をもうひとつの視点からとらえなおす。(講談社選書メチエ)
謎めいた存在ゆえに、陰謀論の格好の対象となるフリーメイスン。
秘密に包まれたイニシエーションの実態とは?
「自由、平等、兄弟愛」などキリスト教ルーツの価値観を政治から切り離し、
「普遍価値」として復権させることが彼らの使命である。
アメリカ独立戦争、フランス革命から『シャルリー・エブド』事件まで、フリーメイスンの誕生と変容を辿りながら、西洋近代をもうひとつの視点からとらえなおす。

2015.07.24発売
弁証法とイロニー 戦前の日本哲学
講談社選書メチエ
田辺元と保田与重郎を二つの極に、ハイデガー・ベンヤミンらと同時代の思想的営為として戦前日本の思想を読み解く比較哲学史の試み。
戦前期、「近代」を問う日本の知識人たちは何を思想的課題とし、何を思考し続けていたのか。田辺元の「弁証法」と保田与重郎の「イロニー」を二つの極に、三木清の「人間学」・萩原朔太郎の「デカダンス」の思想を媒介項とすることにより戦前期昭和思想の思想地図を大幅に書き換える。同時に、ハイデガー・ベンヤミンらと同時代の思想的営為として世界の哲学思潮の中に戦前期昭和の思想を位置づける画期的著作。
【目次】
プロローグ──なぜこの二つの語なのか
第一章 田辺元の弁証法、あるいは発出論批判
第二章 架橋的思索者としての三木清
第三章 イデオロギー論とイロニー──三木清と保田与重郎の交わるところ
エピローグ──比較哲学史のすすめ
注
あとがき