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1980.02.12発売
棲息分布(上)
講談社文庫

1980.02.12発売
火の舞い(上)
講談社文庫
若狭の山村に祖母とつましく暮らしていた村瀬ふくが、男女の仲にうるさい田舎をあとに、京都の町へ出たのが19歳の秋。多情の血を継ぐふくは、勤め先の工場で出会った初めての男・田島の子を宿すが、それを知った田島は突然、姿をくらます。やむなく腹の子を堕ろし、呑み屋、ホテルの女中を転々とし、男遍歴を重ねるふく。そして偶然にも田島に再会したふくは、幸福な結婚を夢見るのだが‥‥。男たちへの愛に命を賭けた女の哀しい半生を描く。〈上下全二巻〉

1980.02.12発売
水戸黄門(四)中将鷹(下)
講談社文庫
父・頼房のあとをついで、水戸家2代のあるじとなった光国は、再婚もせず、兄の高松城主・頼重の長子・綱方を世嗣にもらいうけ、その大成を楽しみにしている。4代将軍・家綱の継嗣問題に、その弟・館林綱吉をおし、天下の副将軍としての貫録はいよいよその重さを加え、いまや41歳の男盛りとなった。
新婚の夢冷めぬうちに先だった妻。光国は悲しみの中にも大日本史編纂に打ち込む。侍女に懐妊させ、水子にせよと厳命したわが子は兄頼重のもとで無事に。しかし父頼房を失い、重責はひとり光国の肩に‥‥。水戸家二代目の主となった光国は、いまや四十一歳の男盛りとなった。四代将軍家綱の継嗣問題に当たっては、その弟館林綱吉を推し、名実ともに天下の副将軍としての貫禄はいよいよ重みを増してきた。〈中将鷹 上下 全八巻〉

1980.02.12発売
水戸黄門(三)中将鷹(上)
講談社文庫
新婚の夢も消えぬうちに妻・尋子に先立たれた光国は、悲しみの中で念願の大日本史編纂に打ちこんでいた。侍女に懐妊させ水子にせよと命じたわが子が、ひそかに兄・頼重のもとで育てられていると聞いて、喜びの感情がわいてきたが、さらに父・頼房を失い、重い責任が光国の肩にかかっていく。ときに光国34歳。水戸家二代の主・光国は、四代将軍・家綱の継嗣問題でその弟・館林綱吉を推し、名実ともに天下の副将軍として活躍する。
新婚の夢消えぬうちに妻に先立たれた光国は、悲しみの中にも大日本史編纂に打ち込む。侍女を懐妊させ、水子にせよと命じたわが子は兄頼重のもとで無事に。しかし父頼房を失い、重責は光国の肩に‥‥。水戸家二代の主となった光国は、いまや四十一歳の男盛りとなった。四代将軍家綱の継嗣問題に当たっては、その弟館林綱吉を推し、名実ともに天下の副将軍としての貫禄は、いよいよ重みを加えてきた。〈中将鷹 上下 全八巻〉

1980.02.08発売
落日の鷹
講談社文庫

1980.02.08発売
愛とおそれと
講談社文庫
自殺未遂に追いやられた高校生の息子。家族が新しい母を迎えた日から予測されたことなのか。お互いの気くばりや思いやりが微妙にくい違って、小さな波紋が輪を拡げていったすえの事件だった。愛はおそれや痛みを伴うものなのだろう。娘の恋愛もからませ、人と人とのつながりを暖かくこまやかな筆致で描いた、テレビドラマ化もされた名編。

1980.02.07発売
近世日本国民史 西南の役(一) 萩秋月等の事変篇
講談社学術文庫
征韓論の破裂によって明治政府の基礎は動揺。大久保・木戸と相容れざる西郷と前原は野に在って政治を牽制。天下の不平党皆西郷出でずんは蒼生を如何せんと、随所に天下の変を待つ。前原起つか、西郷起つか。時に肥後・秋月・萩の同盟成り、九年十月二十四日上風連蹶起、次いで秋月起ち、二十八萩も起つ。然るに同盟の藩々遅疑反覆、遂に鎮圧さる。世間これを内乱の前奏曲と視、天下いずれも領を延ばし西郷の早晩蹶起するを期待す。

1980.02.07発売
方丈記
講談社学術文庫
鴨長明が隠棲した、京都市日野山の、方丈の庵の跡に立つ時、人は、そこの生活が、いかに苛酷なものであったかを思わぬ者はないであろう。彼は、日野山における孤独と寂寥と窮乏に堪え、自己の生涯の帰結をこの庵の生活に求めて、その中に、深い「閑居の気味」を見いだしている。『方丈記』は、この閑居生活の真実な表現であって、いつの世の読者にも、現実社会の煩累を越えて、自己を深く生かす道を示唆してやまないものがある。

1980.01.10発売
物語 愛と幻想
講談社文庫
文芸作品はさまざまの様式に従って書かれているが、この本に集めた文章は、様式にとらわれず、自由に書いたものである。創造の少女・ナルダを添景とした愛の物語「遠い街」と、エッセイ風の「憂愁のノート」、それに幻想的作品を加え、四季の色彩がきらめき、詩情ただよう物語集となっている。

1980.01.09発売
夏目漱石・美術批評
講談社文庫
大正1年、夏目漱石は、文部省主催の官設美術展の会場を訪れ、批評「文展と芸術」を残した。それは、漱石の、まとまった形では唯一の、美術批評であって、風雲の時代を背景にして、美術史上、重要な証言であるとともに、諷刺と諧謔にあふれた叙述、作品への誠実な対応とによって、美術に親しむ恰好の案内役となっている。

1980.01.09発売
中学時代
講談社文庫
ぼくらの2Dに、「和」と「団結」のことばを贈り、クラスをいつも爆笑させてくれた担任のモンキー。ぼくたちは、先生がすきだ。でも、先生はまちがっている。先生、教師をやめてください! ――新しく変わった世の中で、自分たちの道を切り開いていく、男女共学第1期生の中学生活を「学級日誌」の形でつづった問題作。
1980.01.09発売
うたかた
講談社文庫

1980.01.09発売
水戸黄門(一)葵獅子(上)
講談社文庫
名君の誉れ高い水戸光圀の人間像を浮き彫りにし、その生涯を描く長篇。全8巻。水子にされる運命だった千代松が、気弱な兄にかわって御三家・水戸家の世嗣と決まったのは、寛永11年、7歳のとき――千代松は水戸から江戸に移り、将軍・家光に拝謁し、9歳のときに元服する。そして、徳川左衛門督光国と名乗る……。
名君水戸光圀の人間像を浮き彫りにし、その生涯を描く歴史長編。御三家水戸家の世嗣として水戸から江戸に移り、九歳のとき元服して幼名千代松を改め、徳川左右衛門督光国と名乗る。江戸の上屋敷で文武の道に精進し、さらに市中で生きた学問を修める青年光国。右手に盃、左手に書物という光国が、前関白近衛衛信尋の息女尋子を妻に迎えたのは承徳三年春、二十七歳のときであった。〈葵獅子上下二巻 全八巻〉

1980.01.08発売
空海の思想について
講談社学術文庫
密教哲学の魅力を、著者は次のように説く。「『世界というものはすばらしい。それは無限の宝を宿している。人はまだよくこの無限の宝を見つけることが出来ない。無限の宝というものは、何よりも、お前自身の中にある。汝自身の中にある、世界の無限の宝を開拓せよ』。そういう世界肯定の思想が密教の思想にあると私は思う。私が真言密教に強く魅かれ、現在も魅かれているのは、そういう思想である」と。

1980.01.08発売
乃木大将と日本人
講談社学術文庫
ここに描かれたのは、乃木大将の伝記ではない。いわんや戦役史に資料を提供するものでもない。彼の大戦役の折、大将の身近にあり、大将をFather Nogiと呼んだ一米国従軍記者が、難攻不落といわれた二〇三高地を陥れ奉天戦へと転戦する乃木の孤影の中に、武士道精神と優雅な詩情とを併せもった名将の姿を見、自我を没却し、専心、理想の実現に邁進しようとした大将の生涯は、日本人の特質を具体化したものだと説く、香り高い名著。

1980.01.08発売
おくのほそ道
講談社学術文庫
『おくのほそ道』は、松尾芭蕉という不世出の俳諧師が全才能を傾けて執筆し、推敲を重ねた結果生まれた、日本の紀行文中最高の傑作である。病身な芭蕉は、江戸、奥羽、北陸の人跡まれな地方を歩き、百五十日、六百里の苦しい旅を続けながら独特の芸術観を確立した。「枯淡な味わいも、優美な趣も、たくましさも、はかなげなものも(素龍の跋文)」渾然と秘めた『おくのほそ道』を読んで、芭蕉のきたえられた高い詩魂を汲みとっていただきたい。

1980.01.08発売
論語新釈
講談社学術文庫
論語は、孔子の語、孔子が門人及び当時の人と問答した語、孔子の起居動作等を、孔子の死後に、門人の門人が論撰して編成したものである。孔子の言行録は他にもあるが、直ちに孔子の思想をうかがい、孔子の人格に接する書は、論語のほかにはなく、古来孔子の教えを奉ずる人たちに愛読され、「宇宙第一の書」、あるいは「人類の語では賞讃しきれないほどりっぱな書物だ」といわれている。(「解題」より)
1980.01.08発売
ボクはのら犬
講談社文庫

1980.01.08発売
水戸黄門(二)葵獅子(下)
講談社文庫
江戸の上屋敷で、文武の道を怠りなく続ける青年・光国であったが、水戸家の世嗣として、生きた学問をすべく、江戸市中を微行し、さらに旗本・水野出雲守の案内で、遊廓・吉原にも通い始める。右手に盃、左手に書物という生活に徹する光国が、前関白・近衛信尋の息女・尋子を妻に迎えたのは、承応3年春、27歳のときであった。

1980.01.07発売
ミステリー傑作選(10) 闇のなかのあなた
講談社文庫
推理小説の様々なジャンル、テーマ、スタイル、トリックに、ベテラン作家12人が、極めつきの“騙しのテクニック”で挑戦して成った傑作13編。
<収録作家>笹沢左保・石沢英太郎・菊村到・草野唯雄・土屋隆夫・戸板康二・筒井康隆・森村誠一・三好徹・夏樹静子・佐野洋・都筑道夫・山村正夫