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日蓮 その生涯と思想
1967.12.16発売
日蓮 その生涯と思想
著:久保田 正文
講談社現代新書
日蓮が生きた貴族時代から武士団社会への過渡期は、強者が弱者をむさぼる混沌の時代であった。日蓮の目にそれは、末法の現われと映じ、末法であればこそ法華経に帰依し、武力に代わる仏法をもって、世の道理とせねばならぬと説いたのであった。本書は、法難の連続であった生涯を跡づけながら、その法華経への絶対帰依の思想を、現代との連関で明らかにしてゆく。宗教社会学者の手によって公平な場におかれ、なお魅力あふれる日蓮像がここにある。 日蓮の思想の系譜――日蓮の考え方を知るうえにおいて、心得ておかねばならぬことは、その思想の系譜に2つのものがあることである。1つは、古来外相承と呼ばれているものである。他の1つは、内相承と呼ばれているものである。外相承というのは、インドの釈尊、中国の天台、日本の伝教および日蓮という系譜であって、これを日蓮自身の言葉によれば、三国四師というのである。これに対して内相承というのは、釈尊から本化地涌の菩薩の上首、上行を媒介として、直ちに日蓮にいたるものである。事実日蓮は、佐渡へ流される前は天台沙門日蓮と称していた。佐渡に流されて以後は、本朝沙門日蓮と記すように変ってきている。――本書より
確率の世界
1967.10.25発売
確率の世界
著:ダレル・ハフ,訳:国沢 清典,装丁:芦立 ゆうし
ブルーバックス
日常生活は確率の学校である――ウォルター・バジォット 《ブリッジ ポーカー ルーレット コイン投げからマーチンゲール》勝負事には欠かせぬ確率 《賭博が確率論のはじまり》とはいささか旧聞に属するが、今やその適用範囲は膨大 《核物理 量子論 遺伝 市場調査 品質管理 世論調査 天気予報……》その他もろもろ 《ゲームの理論》は勝つための戦略を教える……《超感覚》を確率論からみると……《幸運》とは? 《平穏無事な日常生活》だって確率の綱渡りだ 一つ踏みはずせば狂いだす 《確率論の光をあてれば》この世のすべては新しく あなたの好奇心をそそるだろう
万延元年のフットボール
1967.09.16発売
万延元年のフットボール
著:大江 健三郎,装丁:粟津 潔
文芸(単行本)
ノーベル文学賞受賞、大江健三郎の代表作 日本近代100年を見事に結晶化した長篇。現代日本文学の可能性の極点を示す傑作! 日本の近代100年──その歩みの中の民衆の心を、故郷の土俗的背景と、遡行する歴史的展望においてとらえ、戦後世代の切実な“体験”を、文学的形象として見事に結晶化した問題の長篇700枚。
さらばモスクワ愚連隊
1967.01.30発売
さらばモスクワ愚連隊
著:五木 寛之,装丁:山内 ・
文芸(単行本)
原色・宝石小事典
1966.11.30発売
原色・宝石小事典
著:崎川 範行,装丁:町田 アキラ
ブルーバックス
●さまざまな色ときらめきをみせる“大地の星々”……その一つ一つを手にとって…… ●それぞれにそなわった個性とねうちに焦点をあわせました。 ●石のよしあし・価値・持ち味・個性にあった選び方などの疑問に即座に応じられるよう…… ●名品からポピュラーな品までできるだけ巾広く多種類の宝石をカラーで紹介しました。 ●宝石を持っている人には再めて自分のものをみなおす本として…… ●これから宝石を求めようとする人には、こん切な案内書として…… ●博学の著者がうんちくを傾けた小事典です。
相対性理論の世界
1966.08.25発売
相対性理論の世界
著:ジェ-ムス.アンドリュー・コ-ルマン,訳:中村 誠太郎
ブルーバックス
現代物理のエッセンスをこの1冊で 《信じられない世界》だと 古い常識の持ち主たちはいうであろう 《光が曲がリ スピードや重力が時間をとめる……》それが我々の世界だ 《第三の火》原子力を解放し 科学を革命のルツボに投げこみ…… 《現代科学の大黒柱》となりえた相対性理論とは何か? 《やさしく しかも正確に》それを伝える使命感に貫かれた本書は…… 《現代人の必須教養》として 万人必読の決定版である
教養としての世界史
1966.06.14発売
教養としての世界史
著:西村 貞二
講談社現代新書
現代ほど、あらゆる分野にわたって、世界史的視野というものが必要とされる時はない。ヘーゲル、マルクス、ランケなどによる従来の史観は、第2次大戦後の世界の激変によって、再検討が不可避のものとなっている。本書は、新しい世界史像をもとめて、統一的観点からとらえなおした恰好の入門書である。 世界史は、思うに、成功よりも挫折と失敗の場面を、幸よりも不幸を、はるかに多く呈示します。しかしヘーゲルがいったように、「歴史の幸福なページは空白」かもしれません。変転してやまない世界史を凝視し、しかもそこから未来への前進の手がかりをつかむには、強い精神とたゆまない努力とが必要です。人間は、悠久の昔から今日にいたるまで、一歩一歩、歴史をきりひらいてきました。この力こそは、これからも歴史をきりひらいてゆく力であるはずです。――本書より
哲学のすすめ
1966.01.16発売
哲学のすすめ
著:岩崎 武雄
講談社現代新書
人間はなんのために生きているのだろう?どうしたら幸福になれるのだろうか?哲学はいったいどんな役に立つのだろう?哲学と科学はどうちがうのか?哲学はいつの時代も変らないのだろうか?本書は、こんな疑問にやさしく答えながら、「考える」ことの重要さを説き、生きる上の原理としての哲学を深めた、よりよく生きるためのユニークな哲学入門である。――著者のことば 哲学というものは、その本質上、文章では説明しにくいことが多く、そのため用語も必要以上に難解になり、わかりにくくなる傾向があるが、著者は、日本の哲学書にありがちな特殊な専門語をできるだけ使わずに、ごく平明な文章で説明することに努めている。哲学的な「考え方」を説明し、哲学と科学とはどう違うかというような根本問題を説いている。表現はやさしくできているが、扱われている問題は高度に哲学的である。
薬よりよく効くからだの事典 からだの手帖
1965.08.20発売
薬よりよく効くからだの事典 からだの手帖
著:高橋 長雄,装丁:芦立 ゆうし
ブルーバックス
なんでもきいてください ●この本にはあなたのからだのひみつが書かれています ●どのページからでもお読みください ●あなたのからだのどこをとっても眼をみはる造化の妙が光っているのです ●玄白らが小塚原の腑分(ふわ)けよりざっと200年…… ●いま最新の科学があかす現代版「解体新書」 ●スマートな話題がいっぱいのあなたのからだのガイドブックです
英語の新しい学び方 なぜ日本人は上達しないか
1965.08.16発売
英語の新しい学び方 なぜ日本人は上達しないか
著:松本 亨
講談社現代新書
英語上達のひけつは、なりよりも英語で考えること。日本語に訳すことはひとつの技術にすぎない。訳すまえに、英語で考え、感じること、これがたいせつである。本書は、英語教育の第一人者が、豊富な現場体験をもとに、なぜ日本人は英語が苦手か、その原因をつきとめ、真に力のつく英語学習法を、楽しく手ほどきする必読の入門書である。 英語で考える〈こつ〉電話が鳴ったら、The telephone.と思います。さもなければ、Oh the phone''s ringing.と思います。おなかがすいたら、Food.を想像します。あるいは、Oh I''m starved.といいます。「仕事をしようか、野球を見ようか」と悩むなら、ついでに、Shall I work or shall I watch the ball game?といってみます。英語で考えるチャンスは無限にあります。「考える英語」のおもしろさは、decideすることにあります。すくなくとも1日に1回は、なにかひとつ英語でponderしてdecideする習慣をつけていただきたいのです。――本書より
クラシック音楽のすすめ
1965.08.16発売
クラシック音楽のすすめ
著:大町 陽一郎
講談社現代新書
音楽に感動するとは、どういうことなのか。どの作曲家の、どの作品から始めたらいいのか。どの指揮者・演奏家がすぐれているのか。音楽をより身近なものに、と願う著者が、自身の豊富な音楽体験をとおして、クラシック音楽のもつ醍醐味を語り、鑑賞に必要な基礎知識を教える。 クラシック音楽は難解ではない――ベートーベンばかりがクラシック音楽ではないのです。モーツァルトのように軽快で優雅なもの、またヨハン=シュトラウスのように踊るためのものもあります。さらに『マイ=フェア=レディ』のようなすぐれたミュージカルもクラシック音楽として残るものだと考えます。クラシック音楽に気軽にはいっていくことができるようにわたしは、いくつかの手がかりを示したつもりです。若い人々が、クラシック音楽へ目を開いて、音楽を一生、身近なものにしていただければと思います。――本書より
スペイン語のすすめ
1965.07.14発売
スペイン語のすすめ
著:荒井 正道
講談社現代新書
セニョール、セニョリータ……。闘牛とフラメンコとカソリックの国、スペインのことばは、中南米諸国の公用語でもある。スカッとした男性的なことば、世界でいちばん美しいことばとすっかりスペイン語のとりこになっている著者は、「スペイン語を話してみませんか」とよびかける。ウイットのきいた文章。身近で楽しい話題。スペイン語のABCから片言の会話まで、スペイン語の基礎は、この1冊で楽々マスターできる。読んで楽しく、ためになる入門書である。 〈スペイン語はカステラ語〉スペイン語は一名カステラ語とも呼ばれるといったら、お菓子の名まえですから、おかしいとお思いでしょう。しかしじつは、スペイン語は、スペインからムーア人を15世紀に追放して、国を統一したCastilla(カスティリア)王国を中心とした地方の言語が、スペインの共通語となったのです。そして、それが植民地のアメリカ大陸に移し植えられました。ですから、あの広い地域に広がっている言語はCastillaのことばなので、スペイン語はカスティーリャ語ともいいます。――本書より
教養としてのキリスト教
1965.03.13発売
教養としてのキリスト教
著:村松 剛
講談社現代新書
西洋の歴史・文化を理解するカギとして、キリスト教精神のもつ重さはあまりにも大きい。本書は、キリスト教を知るための基点の書として、聖書の成り立ちから、人間キリストの愛と苦悩、キリスト教精神の本質とその歴史的軌跡までを解き明かした。知識から共感へ、さらに混迷の中から生の支柱を索める現代人にとって、意義深い〈1冊の書〉である。 人間キリストの苦悩――イエスがエルサレムに行ったとき、学者、パリサイびとが、姦淫の現行犯を押えられた女をつれてきたと、「ヨハネによる福音書」は書いています。「師よ、〈中略〉モーゼは律法に、かかる者を石にて撃つべきことをわれらに命じたるが、汝はいかに言うか」〈ヨハネ・8章〉。イエスは身をかがめて、指で地になにかを書いていた。人びとがさらに問い詰めると、イエスは身を起こし、「汝らのうち、罪なき者まず石を彼女に投げよ」と言い、ふたたび身をかがめて、指で地にものを書いたといいます。この描写は美しい。指で地にものを書くということが、ユダヤ教のなんらかの習慣になり、旧約伝承なりを暗示するのかどうか、じつはいまのところわかってはいません。ここでは、イエスの困惑と苦痛とを、察すれば足りるのです。ここの箇所は福音書のなかでも、生きた人間としてのイエスを、もっともあざやかに感じさせる叙述の1つでしょう。――本書より
禅のすすめ
1964.12.16発売
禅のすすめ
著:佐藤 幸治
講談社現代新書
禅は、ある意味で宗教を超えている。自然と人生を透視する仏教者の哲学であり、科学的な心身鍛練法であり、また、すぐれた対話法でもある。本書は、禅のもつこれらさまざまな側面を、科学的に解明する。また、他宗教との比較、脳生理学の応用、いくつもの座禅経験などを織りまぜて、禅の全体像を浮き彫りにする。心理学者として、禅の本質を科学と宗教の合一に見、理論的裏づけをもって普及につとめた著者による禅の「実践」のすすめである。 脳波が示す自由な心――精神医学の笠松教授が行なった興味深い実験の報告があります。目を開いて座禅している熟練した坊さんに、15秒ごとにカチッ、カチッという音の刺激をくり返し与えてみますと、何回やっても、脳波の反応にあまり変化はみられないのに、禅の修行を積んでいないふつうの人々に、座禅の状態に近いように目を閉じさせて同じ実験をやってみますと、初めは禅僧には見られないような大きな脳波が認められます。しかし、座禅を長く続けた後には、ほとんど脳波の変化がなくなります。禅の心境は、ものをはっきり認知しながらそれに心をとどめないというのが根本ですが、それが脳波の形で明らかになるわけです。座禅によって生ずるこの澄みきった心こそ自由な心だと申せましょう。――本書より
ドイツ語のすすめ
1964.12.16発売
ドイツ語のすすめ
著:藤田 五郎
講談社現代新書
外国を理解するには、その国のことばを学ぶことがいちばんである。本書は、日本と歴史的に関係の深いドイツを知るために、ドイツ語教育の第一人者が、身近な例やユーモアをふんだんにとり入れながら、ドイツ語習得の手引きを示す。文法や動詞変化の規則から入るのではなく、英語や日本語との比較、日常会話の寸描といった、親しみやすい方法で、おのずからドイツ語が身につくよう工夫されている。「藤田のドイツ語」で知られる著者の機知あふれる入門書である。 〈ドイツ語は日本人向き〉――戦争が終わったころ、のみやしらみがわいてたいへん困ったことがあり、当時、アメリカ人が、親切にDDTという白い粉をくれました。おとしよりがよくいったものです。「きょうは、デー・デー・テーの配給だよ。」英語の先生だと、「ディー・ディー・ティー」と発音しなければいけない、といわれるでしょうが、ドイツ語はおとしより流でよいのです。英語ではManを、「メァン」のように発音します。ドイツ語のManは、「マン」でよいのです。「ナマエ」のことをドイツ語でName「ナーメ」というのは偶然の一致ですが、ドイツ語の発音は、とても日本人向きにできているのです。――本書より
中国語のすすめ
1964.11.16発売
中国語のすすめ
著:鐘ヶ江 信光
講談社現代新書
中国語は音楽的響をもった美しいことばである。また、世界でもっとも重要なことばの1つである。しかも、長い間、中国と密接な関係をもちつづけているわたしたち日本人に、特に身近で大切なことばでもある中国語とは、いったいどんなことばなのか。中国語の歴史や日本語とのふれないなど卑近な具体例を豊富にもりこみ、中国語の発音・文型・表現の基本と特徴をわかりやすく説明する本書は、中国語学習への意欲を駆り立てる読んで楽しい中国語のよき道案内の書である。 中国の外来語――中国では、外来語はきわめて少ないのです。中国では、漢字による写音がむずかしいということもありましょうが、外国文化に同化されないで、逆に外国の文化を自国のものに同化させてきた長い歴史の伝統にもとづくものと思います。しかし、外来語がないわけではありません。中国語の外来語は、第1に外国語に近い音をもつ漢字をあてる。第2に、それと同時に漢字の意味を外国語の意味に近づけて、それにふさわしい漢字を使おうとする――この2点が特徴です。漢字のもつ妙味とでもいいましょうか。ことに、ユーモアを“幽黙”で表わすなどちょっとおもしろいし、また、コカコーラを“可口可楽”――口にあい楽しむことができる――と表わしているなどは、まさに外来語の中の傑作でしょう。――本書より
現代思想事典
1964.11.14発売
現代思想事典
編:清水 幾太郎
講談社現代新書
本書は哲学・芸術・事件・社会科学・自然科学の諸領域から、アクチュアルな、問題性をふくむ項目252を選びだし、一流気鋭それぞれ最適の執筆者119名が、ヴィヴィドな問題意識にもとづいて自己の主張を大胆に展開した読む事典である。したがって既存学説の客観的な紹介にとどまるものではなく、混乱する思想状況を整理し、それに秩序をあたえようとするものでもない。もちろんたんなる用語解説ではない。今日の混沌たる状況のなかから問題を掘りおこし、より豊かな明日の思想を育てるための可能性あふれる苗床となることをめざした知識人のためのユニークな事典である。
フランス語のすすめ
1964.09.16発売
フランス語のすすめ
著:小林 正
講談社現代新書
私たちは日常生活の中でずいぶんたくさんのフランス語をそれと知らずに使っている。著者は、そうした耳なれたフランス語を手がかりにして、発音のしかた、冠詞、形容詞、動詞の活用など初歩から抵抗なく覚えられるようにさまざまな工夫をこらして、初学の読者を導いていく。気軽に楽しみながら学べるエスプリに富んだ入門書。 フランス語はむずかしくない――たしかにフランス語には独特の発音がありますが、ローマ字で書かれた日本語を発音する気持ちで、アクセントをつけずに発音すればいいのですから、発音の点では、英語とは比較にならないほどやさしいのです。つぎに、冠詞や形容詞ですが、これらは帽子かアクセサリー程度と思って、あっさり覚えればいいのです。問題は動詞ですが、動詞の活用を棒暗記するくらいうんざりさせられることはありません。それよりか、身近なことでよく使われる形、つまり「あなた」と「わたし」の間のことだけしっかり覚える方がいいのです。――本書「まえがき」より
数学の考え方
1964.08.16発売
数学の考え方
著:矢野 健太郎
講談社現代新書
数学には、私たち人類の長いあいだの貴重な経験が集積されている。数学の歴史を、細かい計算や技巧の歴史としてではなく、考え方の歴史、思想の歴史としてふり返るとき、人間の豊かな知恵の結晶した新しい数学の世界が開けてくる。本書は、数学の歴史の転回期に現われたいろいろな考え方を具体的に紹介し、現代数学の思想を興味深く解明する。 ターレスの発見――有名な「二等辺三角形の両底角は相等しい」という定理。これはターレスが発見し、その証明をあたえたものです。ターレスは、三角形ABCと、それを裏返した三角形ABCとを重ね合わせることを試みます。角Aは裏返した角Aに重なります。また、ABとACは同じ長さですから、ABとACは重なります。同じようにACとABも重なります。したがって、角Bは角Cに重なり、角Cは角Bに重なります。これで、二等辺三角形の両底角は相等しい、ということが証明されたわけです。なんだあたりまえではないか、という印象をもたれたかもしれません。事実、あたりまえのことなのですが、そのあたりまえのことの正しいことを証明し、それを応用した点にターレスの功績があります。――本書より
物理の世界
1964.06.16発売
物理の世界
著:湯川 秀樹,著:片山 泰久,著:山田 英二
講談社現代新書
堅苦しい理論や専門的な数式を避けながら、現代物理の全体像とキー・ポイントを要領よく説いた入門書をつくりたい──。湯川博士のこの念願を実現したのが本書である。ここでは、相対性理論、素粒子の世界など現代物理の諸問題が、SFの手法をかりて、たくみに、興味ぶかく説明されていく。いままで物理に縁遠かった人にも新しい関心をよびさます書といえよう。