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東と西の語る日本の歴史
ヒガシトニシノカタルニホンノレキシ
- 著: 網野 善彦

日本人は同じ言語・人種からなるという単一民族説にとらわれすぎていないか。本書は、日本列島の東と西に生きた人々の生活や文化に見られる差異が歴史にどんな作用を及ぼしてきたかを考察し、考古学をはじめ社会・民俗・文化人類等の諸学に拠りながら、通説化した日本史像を根本から見直した野心的な論考である。魅力的な中世像を提示して日本の歴史学界に新風を吹き込んだ網野史学の代表作の1つ。
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目次
1 はじめに
2 「ことば」と民俗――東と西の社会の相違――
3 考古学からみた東と西
4 古代の東国と西国
5 「しゅう馬の党」と「海賊」
6 東の将門(まさかど)、西の純友(すみとも)
7 源氏と平氏――東北・東国戦争と西海の制覇
8 東国国家と西国国家
9 荘園・公領の東と西
10 イエ的社会とムラ的社会
11 系図にみる東西
12 東は東、西は西
13 東と西を結ぶもの
14 東国と九州、西国と東北
15 東の文化と西の文化
書誌情報
紙版
発売日
1998年09月10日
ISBN
9784061593435
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
通巻番号
1343
ページ数
340ページ
シリーズ
講談社学術文庫