法哲学入門

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法哲学入門

ホウテツガクニュウモン

講談社学術文庫

知の愛である哲学が非常識の世界に属するのに対し法学は常識の世界に属する。両者の出合うところ人間存在の根源的問題が立ち上がる。世界を支配する理性が社会において自然法として現れ、個人の内にも浸透し秩序を齎(もたら)すという順接的関係が疑われるところに生まれる諸問題。正義の根拠、人間性と社会秩序、法と実力など、法哲学の論点を易しく解説。


正義の根拠とは? 法の拘束力とは?
法学と哲学の逆説的関係から生まれる根本問題に挑戦

知の愛である哲学が非常識の世界に属するのに対し法学は常識の世界に属する。両者の出合うところ人間存在の根源的問題が立ち上がる。世界を支配する理性が社会において自然法として現れ、個人の内にも浸透し秩序を齎(もたら)すという順接的関係が疑われるところに生まれる諸問題。正義の根拠、人間性と社会秩序、法と実力など、法哲学の論点を易しく解説。

A:赤信号だ。渡るのはよせ。
B:いや轢かれて死ぬのは俺だ。放っておいてくれ。
ここでAが何と答えても、それは倫理学・法哲学上の1つの立場といいうる。例えば「ああそうか、じゃ勝手に死ね」「馬鹿をいえ、轢いた運転手やら、後続車やら、みんな大迷惑だ」「死ぬのはお前の勝手だが、法律を破るのはお前の勝手じゃないよ」「生命あっての物種じゃないか」 このように、私たちは、日常生活においても、もろもろの法哲学的問題に取り巻かれて暮らしている。――<本書より>


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目次

第1章 法哲学とは何か
第2章 人間性と法
第3章 法とは何か
第4章 実定法
第5章 実定法を超えて
第6章 法哲学と現代世界

書誌情報

紙版

発売日

2007年01月11日

ISBN

9784061598010

判型

A6

価格

定価:1,089円(本体990円)

通巻番号

1801

ページ数

280ページ

シリーズ

講談社学術文庫

電子版

発売日

2017年02月17日

JDCN

0615980100100011000A

初出

1982年に日本評論社から刊行された同名の書を文庫化。

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