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古代ギリシアの精神
コダイギリシアノセイシン
- 著: 田島 正樹

ソクラテス・プラトン以前の「ギリシアの古層」とは? オイディプスの悲劇の本当の読み方とは? 合理性、魂、そして自由をめぐる思考の核心! 社交を尊び、戦場で神を感得し、悲劇的世界観を物語に読み込む。そんな古代ギリシア人たちの精神を、ヘロドトスやトゥキュディデス、ギリシア悲劇や叙事詩などのテクストから喚び起こし、ギリシアの古層にある思考に光を当て、さらには現代の哲学的問題へと思考を深める。私たちの内なるギリシア人と出会う旅への誘い。
【目次】
まえがき
I 社交的存在
宴会/ソクラテス‐プラトン問題/神々/フィリア(友愛)/ヘシオドスとイオニア
II 悲劇的世界観
ソロンとクロイソス/ギリシア的言語観/ラカンの解釈/精神分析における主体/オイディプスとスフィンクスの謎/隠喩/ペルシア人とギリシア人
III アリストテレス──運と合理性
i テュケー(運)
合理的説明/アキレウスと亀/ツキュディデスにおけるテュケー/意味の生成/カントのカテゴリーと物自体/自由と能力仮説/現象の運動
ii 弁証法
三段論法/プラトンの想起説/アリストテレスの弁証論/中庸/本質の再定義
IV 魂
自然/魂の定義/栄養的魂/プラトンの『テアイテトス』の議論/共通感覚/異種感覚の区別/時間の判別/判別者とは何か/指示対象なき指示は可能か/共通感覚の「標準的解釈」について/非標準的解釈の利点/クオリア(感覚質)という疑似問題/思惟
あとがき
人物コラム
ディオゲネス
ヘシオドス
アナクシマンドロス
パルメニデス
アウグスティヌス
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目次
まえがき
I 社交的存在
宴会/ソクラテス‐プラトン問題/神々/フィリア(友愛)/ヘシオドスとイオニア
II 悲劇的世界観
ソロンとクロイソス/ギリシア的言語観/ラカンの解釈/精神分析における主体/オイディプスとスフィンクスの謎/隠喩/ペルシア人とギリシア人
III アリストテレス──運と合理性
i テュケー(運)
合理的説明/アキレウスと亀/ツキュディデスにおけるテュケー/意味の生成/カントのカテゴリーと物自体/自由と能力仮説/現象の運動
ii 弁証法
三段論法/プラトンの想起説/アリストテレスの弁証論/中庸/本質の再定義
IV 魂
自然/魂の定義/栄養的魂/プラトンの『テアイテトス』の議論/共通感覚/異種感覚の区別/時間の判別/判別者とは何か/指示対象なき指示は可能か/共通感覚の「標準的解釈」について/非標準的解釈の利点/クオリア(感覚質)という疑似問題/思惟
あとがき
人物コラム
ディオゲネス
ヘシオドス
アナクシマンドロス
パルメニデス
アウグスティヌス
書誌情報
紙版
発売日
2013年05月10日
ISBN
9784062585545
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
551
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
電子版
発売日
2013年06月28日
JDCN
0625855400100011000F
著者紹介
1950年生まれ。東京大学人文系大学院博士課程単位取得退学。現在、千葉大学教授。専攻は、哲学・倫理学。主な著書に、『読む哲学事典』(講談社現代新書)、『哲学史のよみ方』(ちくま新書)、『神学・政治論』(勁草書房)、 『正義の哲学』(河出書房新社)など。
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